注目の海外父系② Medaglia d’Oro(メダグリアドーロ)

前回の①Galileo(ガリレオ)編に続き、直近で海外GⅠ競走馬を数多く輩出している父系に注目していくコーナーの第2回目。今回は、Medaglia d’Oro(メダグリアドーロ)を取り上げる。前回同様、2017年の英愛仏米の全平地GⅠ勝馬を、父系別、芝・ダート別に下記のリンクにまとめてあるので、全体像を把握されたい方は一度ご参照いただきたい。

海外GⅠ馬の父系一覧【2017年版】
2017年の海外GⅠ競走勝馬の父系を一覧にまとめたものを示しています。対象は英(GB)、愛(IRE)、仏(FR)、米(USA)の全GⅠ競走(平地)。今年はGalileo、 Medaglia d'Oro、Dubawi、War Front、Scat Daddyらが注目すべき結果を残しています。

上記リンクに示した通り、Medaglia d’Oroも、前回のGalileo同様Sadler’s Wellsの系統。Galileoが専ら欧州の芝路線で君臨しているのに対し、Medaglia d’Oroは米国へ輸出されて成功を収めたSadler’s Wells後継種牡馬El Pradoの産駒で、芝・ダートを問わず良駒を輩出する種牡馬として米国で大きな存在感を示している。Blood Horseによる2017年北米サイアーランキング第4位で、本年の種付料は25万USドル。日本にも持ち込み・外国産馬として既に実績馬が出ており(この父の産駒らしく芝・ダート兼用の馬も出ている)、日本適正という観点で、Galileoより融通性を有した血脈と捉えることができるだろう。

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Medaglia d’Oroのプロフィール

Medaglia d’Oroは1999年生まれ(同年代にシンボリクリスエス、ゴールドアリュールなど)のアメリカ産馬で、父はSadler’s Wells、母Cappucino Bay。半妹にGⅢ勝ち馬Naples Bayがいる程度で、牝系は目立たない。競走成績は通算17戦8勝。米国三冠は逃したものの(ベルモントS2着)、トラヴァーズS、ホイットニーH、ドンHとダートGⅠ(9-10f)を3勝し、ブリーダーズCクラシック2年連続2着、ドバイワールドC2着、の成績を残した一流馬。種牡馬としてこれまでに輩出したGⅠ馬は21頭を数え、その中には、GⅠ9勝の名牝Songbird、牝馬としてプリークネスSを制したGⅠ5勝のこちらも名牝Rachel Alexandra、英国生まれで昨年2017年のブリーダーズCターフに勝ち、香港ヴァーズでも2着したTalismatic(現役)、などがいる。

以下、2017年の産駒海外GⅠ勝馬を列挙する(太字は2017年に複数のGⅠ勝ち)。芝・ダートを問わず活躍馬を輩出し、充実した一年となった。

  • Dickinson ジェニーワイリーS(米芝8.5f)
  • New Money Honey ベルモントオークス招待S(米芝10f)
  • Talismatic ブリーダーズCターフ(米芝12f)
  • Songbird オグデンフィリップスS(米ダ8.5f)、デラウェアH(米ダ10f)
  • Elate アラバマS(米ダ10f)、ベルデイムS(米ダ9f)
  • Bolt d’Oro デルマーフューティリティ(米ダ7f)、フロントランナーS(米ダ8.5f)
  • Bar of Gold BCフィリーアンドメアスプリント(米ダ7f)
Medaglia d’Oro産駒の日本での実績

Medaglia d’Oro産駒の持込馬・外国産馬はこれまでJRAで27頭が出走し、14頭が勝ち上がり。少ない中から、スプリント路線で7勝を挙げアイビスサマーダッシュで2着となったフィドゥーシア、芝・ダで5勝し愛知杯GⅢを勝利したエーシンメンフィスなどがでており、まずまずの結果といえる。ダート路線で4勝したヴィットリオドーロは、アロースタッドで種牡馬入りしており、現状では後継種牡馬はこれだけだが、将来的には、大物が導入される可能性は高いのではないだろうか。

・ヴィットリオドーロ

ダートの条件戦を4勝。母プリエミネンスはダート重賞を8勝、近親にハヤブサマカオー。初年度産駒は今年デビュー予定(血統登録頭数は8頭)

・シャンパンドーロ、ギャビーズゴールデンギャル、シーエスシルク

上述の3頭はMedaglia d’Oro産駒の牝馬でいずれも米国GⅠ競走を勝った後に輸入され、日本の社台ファームで繁殖生活を送っている。まだ供用されて日が浅いこともあるが、これまでのところ、これといった大物は出ていない。

シャンパンドーロはエイコーンSなど、ダートGⅠを2勝。社台ファームで供用されている。その仔で父Tapitの持込馬が、セレクトセールで2億4840万円の値をつけた現役馬フォギーナイト(牡・現4歳)で、ダート4戦3勝と今後が期待されるところ。その下のディープインパクト産駒でセレクトセールにおいて2億5380万円で落札されたのが、カザン(牡・現3歳)で、これまでのところ2戦着外と、こちらは期待に応えられていない。その下の現2歳馬もディープインパクトの男馬で、こちらもセレクトセール1歳で、2億1060万円と高値で落札されている。

ギャビーズゴールデンギャルもエイコーンS、サンタモニカHとダート・オールウェザーのGⅠを2勝しており、社台ファームにて供用。初仔のハーツクライ牝馬ゴールデンレコード(社台グループオーナーズ募集額3000万円)は未勝利、ディープインパクト牡馬ラディアンスウェイ(社台RH募集額8000万円)と未勝利に終わったが、続くディープインパクト牡馬ダイワギャバン(セレクトセール1歳で1億2420万円)が本年年明けの新馬戦を快勝している。

シーエスシルクは、米国の芝GⅠレース、ジャストアゲイムSの勝ち馬で、こちらも社台ファームで供用。初仔のDistorted Humorの持込馬セータコローナ(G1レーシング募集額3000万円)はダート3勝現役、続くオルフェーヴルの牡駒アルキミア(社台RH募集額3200万円)は1戦着外に終わっている。

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