フューチャーチャンピオンズフェスティバル・ミニ展望

今週末は英ニューマーケット競馬場にて、G1レース2鞍(フィリーズマイル、デューハーストS)を含む2歳重賞が集中開催されるフューチャーチャンピオンズフェスティバルが現地時間10/12(金)と10/13(土)の2日間に渡り行われる。注目の新種牡馬・Kingman産駒やラストクロップとなるScat Daddy産駒も出走予定で来年のクラシックを占う意味でも楽しみな開催。本稿では各レースの注目馬を取り上げミニ展望をお届けする。

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コーンウォリスS(G3・5f)

現地時間10/12(金)1R・13:50発走予定。過去の優勝馬の中からソーブレスド、ハンターコム、ディープダイバー、デュラブが種牡馬として日本に輸入されている。

Sergei Prokofiev(セルゲイプロコフィエフ)

父・Scat Daddy、母・Orchard Beach、母父・Tapit

・6戦2勝。エイダン・オブライエン調教師の管理馬で鞍上はドナカ・オブライエン。馬名はロシアの作曲家より。デビュー3戦は全て5fで2→1→1着だったが、近3走は全て6fで3着(G2)→5着(G1)→7着(G1)。5fに戻って変わり身を見せられるか。父・Scat Daddyのラストクロップになる。

オーソーシャープS(牝馬限定G3・7f)

現地時間10/12(金)2R・14:25発走予定。レース名は名牝Oh So Sharpに由来。2013年の優勝馬・Miss Franceが翌年の英1000ギニーの勝ち馬となっている。

Frosty(フロスティ)

父・Galileo、母・Laddies Poker Two、母父・Choisir

・9/28のデビュー戦(7f)を勝ってここへ臨む、1戦1勝のエイダン・オブライエン調教師の管理馬。既に来年の英1000ギニーのアンティポストで単オッズ20倍程度の人気を集めている良血馬。
・全姉のWinterは昨年の英愛1000ギニーなどG1を4勝。ディープインパクトとの交配を目的としてクールモアが繁殖入り後、すぐにWinterを日本へ送り込んでいる事が報じられている。尚、同馬も姉と同じく馬名からも連想される通りの芦毛馬。

フィリーズマイル(牝馬限定G1・1m)

現地時間10/12(金)4R・15:35発走予定。1973年に創設され、1990年にG1へ昇格。過去の優勝馬にOh So Sharp(英牝馬3冠)、Listen(タッチングスピーチの母)、Minding(2016年カルティエ賞年度代表馬)、Laurens(昨年の優勝馬で既に仏オークスなどG1を5勝中)など。

Hermosa(ヘルモサ)

父・Galileo、母・Beauty Is Truth、母父・Pivotal

・5戦2勝。エイダン・オブライエン調教師の管理馬。2戦目で初勝利した後、8/26のデビュタントS(G2・7f)で6着→9/16のモイグレアスタッドS(G1・7f)で3着→前走9/30のウェルドパークS(G3・7f)で1着。
・母は仏重賞2勝。祖母も仏重賞勝ち馬。半姉のFire Lilyは愛重賞3勝、全兄のThe United Statesは豪G1馬、全姉のHydrangeaは英愛の牝馬限定G1を2勝。

Antonia De Vega(アントニオデヴェガ)

父・Lope De Vega、母・Witches Brew、母父・Duke Of Marmalade

・2戦2勝。R.ベケット調教師の管理馬。父はShamardal(その父・Giant’s Causeway)産駒で2010年の仏2冠馬。母父はデインヒル(その父・Danzig)産駒で4歳になってから本格化し、2008年にキングジョージなどG1を年間5勝、同年のカルティエ賞最優秀古馬に輝く。
・従兄のAl Wukairは昨年のジャックルマロワ賞の勝ち馬。3代母のCaerlinaは1991年の仏オークス馬でこの馬を牝祖とする活躍馬にヒカルアマランサス、カレンミロティック。

Pretty Pollyanna(プリティポリアンナ)

父・Oasis Dream、母・Unex Mona Lisa、母父・Shamardal

・5戦3勝。M.ベル調教師の管理馬。7/13の英G2戦(6f)を7馬身差で圧勝し、8/19の仏G1モルニ賞も制覇するも、人気を集めた前走9/29の英G1チェヴァリーパークS(6f)では4着。
・父はGreen Desert(その父・Danzig)産駒で2003年のカルティエ賞最優秀スプリンター。Midday(英米仏でG1を6勝)、Muhaarar(2015年のカルティエ賞最優秀スプリンター)など、多くのG1馬を輩出中。母父はGiant’s Causeway(その父・Storm Cat)産駒で2005年の仏2冠馬。
・祖母の半姉に1992年のジャパンカップで1番人気でトウカイテイオーの6着だった、女傑・User Friendly(英愛オークス、ヨークシャーオークス、英セントレジャー、サンクルー大賞の勝ち馬で、1992年カルティエ賞年度代表馬、最優秀3歳牝馬)。

オータムS(G3・1m)

現地時間10/13(土)2R・14:25発走予定。準重賞時代の第1回の優勝馬はNashwan(1989年に英2000ギニー→英ダービー→エクリプスS→キングジョージ6世&クイーンエリザベスSを4連勝)。

Persian King(ペルシアンキング)

父・Kingman、母・Pretty Please、母父・Dylan Thomas

・2戦1勝。フランスのA.ファーブル調教師の管理馬。父はInvincible Spirit(その父・Green Desert)産駒で通算8戦7勝。2014年に英愛仏のマイルG1を4勝し、同年のカルティエ賞年度代表馬および最優秀3歳牡馬に輝く。現2歳がファーストクロップとなるが、既に産駒のCalyx(2戦2勝・J.ゴスデン調教師の管理馬)が重賞制覇。早くも来年の英2000ギニーの有力馬と目されており、4年連続で種付料5万5000ポンドの高評価に違わぬ産駒成績を収めつつある。
・母父はデインヒル(その父・Danzig)産駒で凱旋門賞、キングジョージ、愛チャンピオンS(2勝)、愛ダービー、ガネー賞など重賞7勝。2007年のカルティエ賞年度代表馬および最優秀古馬。BMSとして昨年の函館2歳Sを勝ったカシアス(豪移籍後の現在の馬名はkemono)を輩出。
・従兄のPlanteurはガネー賞など仏英で重賞4勝。祖母の半兄2頭と半姉1頭はいずれも英仏で重賞勝ち。祖母の従兄に凱旋門賞、仏ダービーなどを勝ったパントレセレブル。

デューハーストS(G1・7f)

現地時間10/13(土)3R・15:00発走予定。歴代優勝馬にはHyperion、Nijinsky、Mill Reef、Frankelなどが名を連ねる、1875年創設の伝統のレース。近3年はエイダン・オブライエン勢が3連覇中。

Too Darn Hot(トゥーダーンホット)

父・Dubawi、母・Dar Re Mi、母父・Singspiel

・J.ゴスデン調教師の管理馬でL.デットーリが鞍上。ここまで3戦3勝(シャンペンS、ソラリオS)。各ブックメーカーにて既に来年のクラシック最有力候補と目されている馬で、今年のフューチャーチャンピオンズフェスティバル最大の注目馬である。
・母はドバイシーマクラシック(2着ブエナビスタ)、ヨークシャーオークス、プリティーポリーSなど重賞4勝。全姉So Mi Darは英G3勝ち馬。現3歳の全姉Lah Ti Darはデビュー3連勝で臨んだ先日の英セントレジャーで2着。

※前走・シャンペンSのレース動画。外から伸びる薄ピンク色の勝負服にご注目頂きたい。

Sangarius(サンガリアス)

父・Kingman、母・Trojan Queen、母父・Empire Maker

・2戦2勝、サー・マイケル・スタウト調教師の管理馬でジュドモントファームの生産馬。
・父であるKingmanのファーストクロップはオータムSのPersian King(ペルシアンキング)以外にここでも有力馬が出走となる。母父はUnbridled(その父・Fappiano)産駒でベルモントSなど米G1を4勝。
・祖母Banks Hillは英米仏でG1を3勝。祖母の全兄Dansiliは仏重賞3勝、種牡馬としてハービンジャー、Rail Linkなど多くのG1馬を輩出。他に祖母の半妹1頭、全妹1頭、全弟2頭、いずれもG1勝ち。

Anthony Van Dyck(アンソニーヴァンダイク)

父・Galileo、母・、母父・Exceed And Excel

・先週のジャンリュックラガルデール賞をスキップしここへ出走。血統などは先週の以下の記事(別タブで開きます)をご参照下さい。

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父・Showcasing、母・Furbelow、母父・Pivotal

・4戦3勝、M.ミード調教師の管理馬。5/18のデビュー戦(6f)を勝ち、6/19のロイヤルアスコット開催でのコヴェントリーS(G2・6f)で2着→7/12のジュライS(G2・6f)で1着→8/12のフェニックスS(G1・6f)で1着。ここは距離延長となるが果たしてどうか。
・父はOasis Dream(その父・Green Desert)産駒で英2歳G3を1勝。これまでの代表産駒はコモンウェルスC、スプリントCを勝ち、2016年のカルティエ賞最優秀スプリンターに輝いた、Quiet Reflection。