第31回ダービーグランプリ(M1・水沢ダ2000)ミニ展望

12/10(月)に水沢競馬場にて行われる第31回ダービーグランプリ(M1・水沢ダ2000)のミニ展望をお届けする。地元岩手の総大将・チャイヤプーンが人気を集めようが、他地区の強豪も一発逆転を狙う興味深い構図。出馬表の馬番順に注目馬をご紹介する。

※馬柱は以下をご参照下さい(別タブで開きます)。

http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/DebaTable?k_raceDate=2018%2f12%2f10&k_raceNo=11&k_babaCode=11

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1・コーナスフロリダ

父・エスポワールシチー、母・ブイアスカ、母父・アドマイヤドン
牡3、田中範雄(園田)、岡部誠
生産牧場:戸川牧場
市場取引:2016年の北海道サマーセールにて496.8万円にて落札

・12戦7勝。兵庫ダービー(園田ダ1870)、西日本ダービー(金沢ダ2000)、園田ジュニアC(園田ダ1700)の勝ち馬。前走(西日本ダービー)は2着馬に2.1秒差をつける快勝だったが、馬体重は金沢への輸送の影響か前走比マイナス18キロとデビュー以来最少体重を計測。水沢への輸送がどうでるか、馬体重にも注目が集まる。

・父は2005年門別産のゴールドアリュール(その父・サンデーサイレンス)産駒で中央G1を2勝、交流G1を7勝。ダート戦線で長らく活躍し総賞金は10億円超。今年の種付料は受胎条件で70万円、出生条件で100万円。2015年産まれの現3歳(ファーストクロップ)は、これまで地方では39頭が出走し、28頭が勝ち上がり。この内、5頭が地方重賞を制覇するという上々の産駒デビューを飾っている。地方に限ると現3歳世代のAEIは3.60という驚異的な数字を叩き出している。

・母父はティンバーカントリー産駒でG1を7勝、重賞8勝。父としてアルバート、アドマイヤデウスの2頭の中央重賞勝ち馬を輩出。BMSとしては本馬含めて2頭の地方重賞勝ち馬を輩出。

・母は6戦1勝(金沢ダ1400)。本馬は2番仔。初仔の半姉・ミスパイロ(父・パイロ)は中央3勝の現役馬。従兄にダイシンオレンジ(平安S、アンタレスS)。母の従兄にメジロワース(マイラーズC)。

5・アルファーティハ

父・パイロ、母・ハチノヨウニサス、母父・War Chant
牡3、山浦武(船橋)、田中力
生産牧場:ミルファーム

・19戦3勝。中央では9戦未勝利。今年3月に金沢へ転入し、石川ダービー(金沢ダ2000)、サラブレッド大賞典(金沢ダ2000)をともに逃げ切り勝ちした金沢2冠馬。前走10/18の岐阜金賞(SP1・笠松ダ1900)ではクリノヒビキの8着。前走後に船橋へ転入。サラブレッド大賞典で本馬と0.2秒差の3着だったエムザックヒーローが、次走の西日本ダービーでコーナスフロリダと4.0秒差の7着となっており、クリノヒビキに前走つけられた着差(2.0秒)も勘案すると、ここでは厳しい戦いを強いられそうだが、果たしてどうか。

・父は2005年米国産のPulpit(その父・A.P. Indy)産駒でフォアゴーS(G1・ダ7f)など米重賞4勝。他に2歳G1-BCジュヴェナイル2着、2歳G1-シャンペインS2着、G1-トラヴァーズS3着など。今年の種付料は200万円(産駒誕生後)。主な産駒にビービーバーレル(フェアリーS)、シゲルカガ(北海道スプリントC)、デルマルーヴル(兵庫ジュニアグランプリ)、ハセノパイロ(東京ダービー、ハイセイコー記念)、タービランス(羽田盃、京浜盃)など。

・母父はDanzig産駒でBCマイル(G1・芝8f)など米重賞3勝。BMSとして輩出した主な産駒に英仏で2歳G1を制したShalaa(父・Invincible Spirit)。

・母は11戦(中央8戦、大井3戦)0勝。本馬は6番仔。2番仔の半兄・アポロスターズ(父・アポロキングダム)はカンナS(中山芝1200)の勝ち馬。

6・ムゲンノカノウセイ

父・ヴァーミリアン、母・エキゾーストタイム、母父・ブライアンズタイム
牡3、飯田弘道(盛岡)、山本政
生産牧場:石原牧場
市場取引:2016年北海道サマーセールにて561.6万円にて落札

・14戦3勝。戦績自体は地味だが、前々走のイーハトーブマイル(盛岡ダ1600)でサンエイキャピタル(5戦5勝の素質馬)と0.7秒差の2着、前走の不来方賞(M1・盛岡ダ2000)でサンエイキャピタルと1.4秒差、チャイヤプーンと1.3秒差の3着。不来方賞は勝ち時計が2:06.0と良馬場では異例の快時計決着となったが、本馬の走破時計2:07.4もメイセイオペラ(2:10.9)、ロックハンドスター(2:08.8)などを大きく上回る時計。チャイヤプーンを負かすのは厳しいだろうが、他地区の馬との力関係が未知な以上、連下候補としてなら食い込む余地ありだろう。

・父は2002年早来産のエルコンドルパサー(その父・Kingmambo)産駒でダートG1を2勝、交流G1を7勝、重賞を13勝。主な産駒にノットフォーマルノブワイルドラインシュナイダー

・母父はRoberto(その父・Hail to Reason)産駒でフロリダダービー(G1・ダ9f)、ペガサスH(G1・ダ9f)など米重賞3勝。他にG1-プリークネスS2着、G1-ベルモントS3着など。BMSとして輩出した主なダート重賞勝ち馬にエスポワールシチーブルーコンコルドハタノヴァンクールヒガシウィルウィンなど。サラ地方BMSランキングでは2006年以降、常に5位以内をキープし続けており、2014年から2016年までの3年間以外は全てAEIが1を超えている。

・祖母スーパードレス(父・Storm Cat)は阪神3歳牝馬S(G1)でメジロドーベルの3着。他にファンタジーS(G3)2着、函館3歳S(G3)3着。

7・クリノヒビキ

父・バンブーエール、母・ブリトン、母父・サクラローレル
牡3、橋本忠明(西脇)、赤岡修
生産牧場:バンブー牧場
市場取引:2017年の北海道トレーニングセールにて1350万円にて落札

・18戦6勝。中央では6戦未勝利。今年1月に園田へ転入し、6月の兵庫ダービー、8月の園田サマーチャレンジでは共に1番人気に押されるも、いずれもコーナスフロリダの2着。その後、9月の園田オータムT(園田ダ1700)、10月の岐阜金賞(SP1・笠松ダ1900)に勝利。前走の楠賞(園田ダ1400)では4着と敗れているが、1,2着馬は門別からの遠征馬で、1着馬は兵庫ジュニアグランプリ(Jpn2)で勝ち馬と0.4秒差の3着になったことがある馬。2着馬は中央の2歳500万特別を勝った実績馬。

・父は2003年荻伏産のアフリート(その父・Mr. Prospector)産駒でJBCスプリント(Jpn1)など交流重賞3勝。これまでに2013年産まれのファーストクロップから、年5~7頭が血統登録されてきたが、数少ない産駒から本馬を輩出。今年の種付料は受胎条件で20万円、出生条件で30万円。

・母父はRainbow Quest産駒で1996年のJRA年度代表馬、最優秀4歳以上牡馬。有馬記念、天皇賞(春)など重賞5勝。BMSとして輩出した主な産駒に交流G1を3勝、交流重賞を9勝の現役馬・ケイティブレイブ(父・アドマイヤマックス)。

・母は10戦3勝(小倉芝1200、阪神芝1400、阪神芝1600)。シーザリオが勝ったオークスで0.5秒差の5着。本馬は7番仔。3代母のサブリーナを牝祖とする活躍馬にタイセイブレーヴ(兵庫ジュニアグランプリ)、バンブーアズーリ(尾張名古屋杯)、バンブーリバプール(九州オールカマー)。

9・チャイヤプーン

父・フェデラリスト、母・サイレントエクセル、母父・ウイングアロー
牡3、千葉幸喜(水沢)、村上忍
生産牧場:原ファーム

・2歳8月に門別でデビューし、門別で3戦2勝。2歳10月に岩手に転入し、転入初戦の知床賞は3着に敗れたが、昨年12/10の寒菊賞(M3・水沢ダ1600)→1/2の金杯(M2・水沢ダ1600)→4/2のルピナス賞(水沢ダ1600)→4/29のやまびこ賞(M3・盛岡ダ1800)→6/10の岩手ダービーダイヤモンドC(M1・水沢ダ2000)と5連勝。7/24のひまわり賞(船橋ダ1600)では4着と敗れるも、9/12の戸塚記念(S1・川崎ダ2100)では5番人気だったが、南関東の実績馬を降し見事に1着。

・前走10/21の不来方賞(M1・盛岡ダ2000)では0.1秒差の2着と敗れるも、勝ったサンエイキャピタル(5戦5勝)がそもそも能力の極めて高い素質馬であることや、走破時計(良馬場で2分6秒台は異例の好タイム)的に中身は極めて濃い。


※「岩手競馬史上に残るデッドヒート」と形容された不来方賞のレース後の記事。尚、勝ったサンエイキャピタルはダービーグランプリへの出走が予定されていたが故障のため休養中。

https://keiba.rakuten.co.jp/info/racecourse/iwate/2018/10/21/128767


・父は2007年千歳産のエンパイアメーカー(その父・Unbridled)産駒で中山記念、中山金杯の勝ち馬。日本での産駒は2015年産まれの現3歳の15頭のみで本馬が唯一の活躍馬。1世代のみを残して、2014年7月に韓国へ輸出されている。以下の記事によると現地では人気種牡馬となっている模様。


※種牡馬フェデラリスト韓国で人気者

https://p.nikkansports.com/goku-uma/member/news/news.zpl?topic_id=110004&id=201806150000251&year=2018&month=6&day=15


・母父はアサティス産駒でフェブラリーS、ジャパンCダートの勝ち馬で重賞8勝。BMSとして輩出した唯一の地方重賞勝ち馬が本馬。

・母は49戦12勝。当時は交流G1だった2006年のダービーグランプリでマンオブパーサー、バンブーエールに次ぐ3着。他に地方重賞を6勝。本馬は4番仔。伯母メイプルロードは小倉2歳S(G3)の勝ち馬。