2017年社台RH募集馬・ドバウィハイツの16(★★★★)について

現役獣医師による2017年社台RH募集馬評価の⑤総合評価で、★★★★の評価だった、「42・ドバウィハイツの16」。気になる方は募集馬カタログやDVDをご覧になっている事と思われるが、本稿では募集馬カタログには出ていない補足情報をQ&A形式でアトランダムにお届けする。

Q1・母のドバウィハイツの主な勝ち鞍は募集馬カタログを見れば分かりますが、自身の全戦績と日本入りの経緯はどうなっていますか?

A1・2009年の7/10にニューマーケットで、L・デットーリ鞍上で、デビュー以降、7着、5着、3着、2着、2着、6着と2歳戦は6戦未勝利で終えています。その後、アメリカへ移籍。約1年の休養期間を経て、2010年(3歳)の9/6のデルマーでアメリカデビューしましたが、8着、2着と足踏みが続きます。その後、9戦目の11/28のハリウッドパークでようやく初勝利(芝8.5F)。

初勝利後、一息入れられ、2011年(4歳)の4/1に復帰し、1着。次走の4/30に行われた、G3-ウィルシャーH(芝8F)で重賞初制覇。余勢を駆って1ヶ月後のG1-ゲイムリーS(芝9F)に挑み、3人気でしたが、見事に1着となり、初のG1制覇を達成。

ここからは秋のG1-BCフィリー&メアターフ(芝11F)を大目標にローテーションが組まれ、8/13のG1-ビヴァリーTS(芝9.5F)で2着(※1着スタセリタ)→10/1のG1-イエローリボンS(芝10F)で1着。現役最終戦となる、11/4のG1-BCフィリー&メアターフ(芝11F)では、11頭立ての5人気に押されるも、結果、6着(※1着Perfect Shirl)。

ブリーダーズカップの2日後に行われた、ファシグティプトン・ノベンバーセールに上場され、ここで同セールにて2番目に高い落札価格の160万ドルで社台ファームに落札され、来日することとなる。

Q2・母のドバウィハイツが勝った2つのG1レースの位置付けを教えて下さい。

A2・ゲイムリーSは3年連続で米国牝馬チャンピオンに選ばれたGamely(ボールドルーラーの牝馬の代表産駒)が亡くなった翌年にロングビーチHから、ゲイムリーSに改称された、3歳以上牝馬限定の芝のG1レースです。歴代勝ち馬にはサンデーサイレンスの母・Wishing Well、エンパイアメーカーの母・Toussaudなどがいます。

イエローリボンSは現在はロデオドライブSと改称されている、牝馬限定の芝のG1レース。ブリーダーズカップ・フィリー&メアターフの重要なプレップレースという位置づけになります。

Q3・母のドバウィハイツが6着に敗れたG1-BCフィリー&メアターフの対戦メンバーを教えて下さい。

A3・1人気はスタセリタ、2人気はNahrain、3人気はMisty for Meで、5人気がドバウィハイツでした。勝ち馬のPerfect Shirlは8人気の人気薄でした。

スタセリタもこのレースが現役最終戦で、8/13のG1-ビヴァリーTS(芝9.5F)ではドバウィハイツを破り1着、この後の10/1のG1-フラワーボウル招待S(芝10F)でも1着。2連勝中でここに挑んできていました。最終的にはこの年のエクリプス賞最優秀芝牝馬に選ばれましたが、このレースでは10着と敗れています。

NahrainはSelkirk産駒のヨーロッパの3歳馬でデビュー4連勝でここに出走していました。前走はロンシャンのG1-オペラ賞(芝2000)を1着。アメリカでの初戦で大きな期待がかけられましたが、結果は2着。

Misty for Meはクールモア所有のGalileo産駒の3歳馬。前年のカルティエ賞最優秀2歳牝馬。3歳シーズンもG1-アイリッシュ1000ギニー(芝8F)、G1-プリティポリーS(芝10F)を制していましたが、前走のG1-メイトロンS(芝8F)は3着。R・ムーアを鞍上に初めて配し、アメリカへ初めて輸送されましたが、このレースでは3着に敗れました。尚、繁殖入り後、既に2頭の重賞勝ち馬(Cover Song、Roly Poly)を輩出しています。