2017年サンデーレーシング募集馬・マジックストームの16(★★★★★)について

現役獣医師による2017年サンデーレーシング募集馬評価の⑤総合評価で、★★★★★の評価だった、「109・マジックストームの16」。気になる方は募集馬カタログやDVDをご覧になっている事と思われるが、本稿では募集馬カタログには出ていない補足情報をQ&A形式でアトランダムにお届けする。

Q1・母のマジックストームは1999年生まれなので、本馬は母が17歳の時の産駒ということになりますが、母が高齢時に出産した産駒でクラシックを勝った馬にはどのような馬がいますか?

A1・過去20年の皐月賞、ダービー、菊花賞の勝ち馬の中で、母が17歳以上の時の産駒は以下の2頭しかいません。

2013年・日本ダービー馬・キズナ
→母・キャットクイル(1990年生まれ)が20歳の時の産駒。

2009年・皐月賞馬・アンライバルド
→母・バレークイーン(1988年生まれ)が18歳の時の産駒。

この2頭の母に共通する点は既にG1馬を輩出していた点でしょう。キャットクイルは、初仔のファレノプシス(1995年生まれ)が桜花賞を勝っており、バレークイーンも初仔のフサイチコンコルド(1993年生まれ)がダービーを勝っています。この2頭の名繁殖牝馬はまさに「母は偉大なり」といえるでしょう。マジックストームは既にG1馬を2頭輩出していますので、高齢出産については気にしなくていいのではないでしょうか。

Q2・ラキシスもサトノアラジンもG1を勝ったのは古馬になってからですが、近親に2歳や3歳から活躍したような馬はいませんか?

A2・募集馬カタログにも出ている祖母の孫・Drill(ドリル)が該当します。Drillは父・Lawyer Ron、母・Cat Dancerの牡馬で、名伯楽・ボブバファートの管理馬。2011年の7/30にデビュー。デビュー戦は8着に敗れましたが、8/13の次戦は勝利。3戦目に挑んだのがG1-デルマーフューチュリティ(AW7F)で、ここを勝ったのが唯一のG1勝利です。

デルマーフューチュリティは西海岸の2歳牡馬路線上にあるレースで過去にはSilver Charm、Midshipman、Lookin At Lucky、American Pharoah、Nyquistなどが勝っているレース。

G1勝ちの後はG1-ノーフォークSを2着→G1-ブリーダーズカップジュベナイルを10着(※1着・Hansen)と勝ちきれないレースを続け、以降はクラシック路線やブリーダーズカップに挑まずに、堅実に重賞入着を積み重ねるキャリアを送りました。