現地時間11/1(金)と11/2(土)に米サンタアニタ競馬場にて行われる今年のブリーダーズカップ。本稿では2日目「チャンピオンシップサタデー」に行われるクラシック、ターフ、ディスタフ、マイル、スプリント、フィリー&メアターフ、ダートマイル、ターフスプリント、フィリー&メアスプリントに出走が予定される有力馬をご紹介する。

※各馬の横に併記したオッズはウィリアムヒルの現時点の単勝オッズ。尚、単勝オッズが10.0倍未満の馬のみを抜粋しており、該当馬が多い=混戦模様、該当馬が少ない=本命サイドのレース、と思って頂ければ各レースの概要を把握できるものと思われる。

クラシック(ダ10f)・現地時間11/2(土)17:44発走

Mckinzie:3.75倍
Code Of Honor:5.0倍
Vino Rosso:5.5倍
Elate:7.5倍
Yoshida:8.0倍

・Bob Baffert師の管理馬、Street Sense産駒・Mckinzieが1番人気。今年は6戦して5月のG2-アリシバS(ダ8.5f)と、8月のG1-ホイットニーS(ダ9f)の2勝、2着4回。2連対を外していない安定感はさすがだが、サンタアニタでは3回出走し、いずれも2着と勝ち切れていない。勝ち身に遅い感はあるが、ホイットニーSでは今回上位人気のVino Rosso、Yoshidaを降しており、地元のサンタアニタでビッグタイトル獲得の絶好機到来か。

・Noble Mission産駒の3歳馬、Code Of Honorが2番人気。ケンタッキーダービーで2着となり、その後はG3-ドワイヤーS(ダ1m)→G1-トラヴァーズS(ダ10f)と連勝。前走G1-ジョッキークラブゴールドカップS(ダ10f)では1着入線も2着に降着。

・Curlin産駒の4歳牡馬、Vino Rossoが3番人気。前走G1-ジョッキークラブゴールドカップS(ダ10f)では2着入線から1着に繰り上がり。前々走G1-ホイットニーS(ダ9f)では勝ったMcKinzieから6馬身半差の3着。3走前の今回と同コース、同距離でのG1-ゴールドカップアットサンタアニタS(ダ10f)では1着。ホイットニーSでのMckinzieとの着差は気になるが、同コース・同距離でのG1を勝っている実績は誇れるもの。

・4番人気のMedaglia d’Oro産駒・Elateは5歳牝馬。一昨年のBCディスタフ4着馬で、本来はここではなくディスタフへ出走するのが牝馬の王道ローテになるが、今年3回対戦し、3度とも敗れているディスタフの大本命馬・Midnight Bisouを避ける意味と本命不在のここならチャンスありと踏んでの出走だろう。今年は牝馬限定重賞のみ6戦して2勝、2着3回。牡馬の一線級との対戦は初となる。

・5番人気のYoshidaはハーツクライ産駒の5歳牡馬。昨年のBCクラシックでは勝ったAccelerateから1馬身3/4差の4着。今年は5戦して2着1回、3着1回。前々走のG1-ホイットニーS(ダ1m)では後方からよく追い込んで、勝ったMcKinzieから1馬身3/4差の2着。前走のG1-ウッドワードS(ダ9f)では勝ったPreservationistから1馬身差の3着。脚質的に先行勢が崩れるのを待つ形になるが、一発あっておかしくない力量はある存在。

レーシングポストの出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/257/santa-anita/2019-11-03/743641/

ターフ(芝12f)・現地時間11/2(土)16:40発走

Bricks And Mortar:2.87倍
Anthony Van Dyck:3.0倍
Old Persian:4.5倍

・来春から社台スタリオンステーションにて供用予定のGiant’s Causeway産駒・Bricks And Mortarが1番人気。今年はペガサスワールドカップターフ招待S(芝9.5f)、オールドフォスターターフクラシックS(芝9f)、マンハッタンS(芝10f)、アーリントンミリオン(芝10f)の4つのG1を含む5戦5勝、現在6連勝中の馬でアメリカ芝路線を席捲中の存在。唯一の懸念材料は初距離で、これまで10fまでしか出走経験がなく、陣営も当初はBCマイルへの出走も検討していた程。今年見せてきた圧倒的なパフォーマンスから初距離でも無事通過する公算大だが、予断は許されない印象も。

・2番人気はバリードイルのGalileo産駒・Anthony Van Dyck。今年のG1-英ダービーを制した後は、G1-アイリッシュダービーでは同厩の逃げ馬を捕まえきれずの2着→G1-キングジョージ6世&クイーンエリザベスSでは道悪で全く動けずに見せ場無しの10着→G1-アイリッシュチャンピオンSでは3着。英ダービー勝利後は使い込まれておらず、ここを狙いすましたローテーションにも見え、Bricks And Mortarとの対戦は非常に興味深いものとなる。

・3番人気はゴドルフィンのDubawi産駒・Old Persian。今年はG2-ドバイシティオブゴールド(芝2410m)→G1-ドバイシーマクラシック(芝2410m)と連勝。その後はG1-コロネーションCで7着→G1-ベルリン大賞で3着と連敗するも、前走ウッドバインでのG1-ノーザンダンサーターフS(芝12f)を制し、ここへ出走。

レーシングポストの出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/257/santa-anita/2019-11-02/743638/

ディスタフ(ダ9f)・現地時間11/2(土)16:00発走

Midnight Bisou:2.25倍
Blue Prize:8.0倍
Dunbar Road:8.0倍
Street Band:8.0倍
Paradise Woods:9.0倍

・今年7戦7勝、米牝馬ダート路線を最前線で引っ張ってきたMidnight Lute産駒・Midnight Bisouが抜けた1番人気。昨年のBCディスタフはMonomoy Girlの3着だったが、それ以降、負けなしの7連勝中。ここはかなり堅い本命馬とみるのが妥当で圧倒的な存在。

・連下候補は多士済々。昨年のBCディスタフ4着馬で前走G1-スピンスターS(ダ9f)の勝ち馬、Pure Prize産駒・Blue Prizeや、Quality Road産駒・Dunbar Road(G1-アラバマSの勝ち馬)、Istan産駒・Street Band(G1-コティリオンSの勝ち馬)の両3歳牝馬がMidnight Bisouとは初対戦ながら対抗人気の評価。

・Union Rags産駒・Paradise WoodsもMidnight Bisouとは初対戦で、これまでに勝ったG1-サンタアニタオークスなどの重賞4勝は全てサンタアニタ競馬場でのもので、得意な舞台で一発を狙う。

レーシングポストの出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/257/santa-anita/2019-11-02/743640/

マイル(芝1mile)・現地時間11/2(土)15:20発走

Circus Maximus:3.5倍
Got Stormy:5.5倍
Uni:6.0倍

・Galileo産駒の3歳牡馬、Circus Maximusが1番人気。ムーランドロンシャン賞、セントジェームズパレスSの2つのG1を制し、サセックスSではToo Darn Hotの2着、と欧州マイル戦線で一貫して勝負強さを発揮してきた馬。A P O’Brien師は意外にもBCマイルはこれまでに勝った事がなく、今回は初勝利がかかる一戦。

・2番人気のGot StormyはGet Stormy産駒の4歳牝馬。前々走の米G1-フォスターデイヴH(芝1m)で1着→前走ウッドバインでのカナダG1-ウッドバインマイルS(芝1m)で2着。

・3番人気のUniはMore Than Ready産駒の5歳牝馬。前々走の米G1-フォスターデイヴH(芝1m)ではGot Stormyから2馬身3/4差の3着→前走G1-ファーストレディS(芝1m)で1着。

レーシングポストの出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/257/santa-anita/2019-11-02/743637/

スプリント(ダ6f)・現地時間11/2(土)14:36発走

Mitole:3.0倍
Shancelot:4.5倍
Imperial Hint:5.0倍
Catalina Cruiser:7.0倍

・1番人気のMitoleはエスケンデレヤ産駒の4歳牡馬。今年は6戦して5勝、唯一敗れたG1-アルフレッドG.ヴァンダービルトH(ダ6f)では勝ったImperial Hintから7馬身半差の3着。6月のG1-メトロポリタンH(ダ1m)ではMcKinzie、Thunder Snowらを降したり、前走のG1-フォアゴーS(ダ7f)では2着に3馬身差をつけて完勝するなど、力量上位なのは疑う余地がないが、実績が6fよりは7fやマイルにやや寄っている点が若干の懸念材料か。

・2番人気のShancelotはシャンハイボビー産駒の3歳牡馬。前々走のG1-H.アレンジェンケンスS(ダ7f)では3着、前走のG1-サンタアニタスプリントチャンピオンシップS(ダ6f)では2着。戦績的に派手さはないが、前走の内容は非常に良く、最後にOmaha Beachの鬼脚に屈しはしたが素軽い先行力を披露し、通常なら普通に勝っていたと思われるレース。

・3番人気のImperial HintはImperialism産駒の6歳牡馬。3月のG1-ドバイゴールデンシャヒーン(ダ6f)ではX Y Jet、マテラスカイに続く3着。その後、4カ月の休み明けだったG1-アルフレッドG.ヴァンダービルトH(ダ6f)を2着に4馬身差をつけて快勝。その後、2カ月の休養を挟んだ前走G1-ヴォスバーグS(ダ6f)では2着のFirenze Fireにハナ差競り勝って勝利。昨年3着、一昨年2着と毎年BCスプリントで好勝負をしてきた歴戦の雄が、3度目の挑戦で遂に戴冠なるか。

・4番人気のCatalina CruiserはUnion Rags産駒の5歳牡馬。昨年のBCダートマイルに4戦4勝の無敗の身で1番人気で挑むも6着。その後、今年6月に復帰し、G2-トゥルーノースS(ダ6.5f)→G2-サンディエゴH(ダ8.5f)→G2-パットオブライエンS(ダ7f)と3連勝中。BCダートマイルとここの両睨みだったが、ここへ出走。

レーシングポストの出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/257/santa-anita/2019-11-02/743636/

フィリー&メアターフ(芝10f)・現地時間11/2(土)13:54発走

Sistercharlie:2.0倍
Iridessa:7.5倍

・Myboycharlie産駒の5歳牝馬、Sistercharlieが圧倒的な1番人気。当初はバリードイルのMagicalとの一騎打ちムードだったが、惜しくもMagicalが急遽引退、一転してSistercharlieに一本被りの状態となっている。昨年のBCフィリー&メアターフでは1番人気のWild Illusionをマークしながら道中運び、先に抜けたWild Illusionを最後にクビ差交わして1着。その後、休養に入っていたが復帰戦の7月のG1-ダイアナS(芝9f)→8月のG1-ビバリーD.ステークス(芝9.5f)→10月のG1-フラワーボウルS(芝10f)とG1を3連勝中。

・2番人気のIridessaはRuler Of The World産駒の3歳牝馬。今年は6月の英G1-プリティポリーS(芝10f)、9月の愛G1-メイトロンS(芝1m)を制覇。

レーシングポストの出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/257/santa-anita/2019-11-02/743635/

ダートマイル(ダ1mile)・現地時間11/2(土)13:10発走

Omaha Beach:2.1倍
Mr Money:6.0倍
Improbable:7.0倍
Coal Front:8.0倍
Spun to Run:9.0倍

・休み明けの前走G1-サンタアニタスプリントチャンピオンシップS(ダ6f)を制したWar Front産駒・Omaha Beachがスプリントではなくここへ出走。序盤に若干スピードについていけない感があった前走を見ると、6f戦よりはマイルのほうが適性がある印象で、前走はインパクトのある内容ではあったが危なっかしい面があったのも事実。マイルなら春先に見せていたような先行してパワフルに抜け出しそのまま押し切る、この馬本来のスタイルが発揮しやすい印象だが果たしてどうか。

・2番人気のGoldencents産駒・Mr Moneyは前走G1-ペンシルバニアダービー(ダ9f)でクビ差2着。それまでは重賞4連勝を果たしていた馬で今季絶好調。

・3番人気のCity Zip産駒・Improbableはケンタッキーダービー4着、プリークネスS6着だった馬。休み明けのリステッドを勝ち、前走G1-ペンシルバニアダービー(ダ9f)では人気を集めていたが4着。

・4番人気のStay Thirsty産駒・Coal Frontは3月のG2-ゴドルフィンマイル(ダ1m)の勝ち馬。その後はG1-メトロポリタンH(ダ1m)で7着、G3-モンマスカップS(ダ9f)で3着と連敗していたが、前走リステッド勝ち(ダ1m)でここへ臨む。

・5番人気のハードスパン産駒・Spun To RunはG1-ペンシルバニアダービー(ダ9f)では5着だったが、前走のブラックタイプ(ダ1m)を2着に6馬身3/4差をつけて圧勝し、ここへ臨む。

レーシングポストの出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/257/santa-anita/2019-11-02/743639/

ターフスプリント(芝5f)・現地時間11/2(土)12:33発走

Eddie Haskell:5.5倍
Totally Boss:6.0倍
Imprimis:8.5倍
Stormy Liberal:9.0倍

・混戦模様の中、1番人気に推されているEddie HaskellはSquare Eddie産駒の6歳せん馬。今年は8戦して4勝、2着3回。前走サンタアニタのG2-エディーDステークス(芝5f)を2着とし、ここへ出走。

・2番人気のTotally BossはStreet Boss産駒の4歳せん馬。前走ケンタッキーダウンズのG3-ランハッピーターフスプリントS(芝6f)が初の重賞出走だったがこれに勝利。

・3番人気のImprimisはBroken Vow産駒の5歳せん馬。前々走のG3-ランハッピーターフスプリントS(芝6f)では勝ったTotally Bossから2馬身3/4差の4着。前走キーンランドでのG2-ウッドフォードS(芝5.5f)では勝ったStubbinsから2馬身1/4差の3着。

・4番人気のStormy LiberalはStormy Atlantic産駒の7歳せん馬。一昨年、昨年とこのレースを連覇中。3月のG1-アルクォズスプリント(6f)ではBlue Pointの3着に入り力を見せたが、その後休養を挟んで8月に復帰後は3連敗中。前々走ではTotally Boss(3馬身差)、前走ではEddie Haskell(1馬身1/4差)に先着されており、世代交代の兆候が出ているが果たしてどうか。

レーシングポストの出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/257/santa-anita/2019-11-02/743634/

フィリー&メアスプリント(ダ7f)・現地時間11/2(土)11:55発走

Come Dancing:3.25倍
Covfefe:3.5倍
Spiced Perfection:5.5倍

・今年は5戦して4勝、現在2連勝中のMalibu Moon産駒・Come Dancingが1番人気。今年唯一敗れたのがBCディスタフの大本命馬となっているMidnight Bisouに3馬身半差の2着となったG1-オグデンフィップスS(ダ8.5f)。8/24のG1-バレリーナS(ダ7f)、9/22のG2-ギャラントブルームH(ダ6.5f)はいずれも2着に3馬身以上の差をつけて勝っており、ここでは力量上位の存在。

・2番人気のCovfefeはInto Mischief産駒の3歳牝馬。8/3のG1-テストS(ダ7f)、9/21のチャーチルダウンズでのLR-ドッグウッドS(ダ7f)を連勝中。

・3番人気のSpiced PerfectionはSmiling Tiger産駒の5歳牝馬。10/5の前走G2-サラブレッドクラブオブアメリカS(ダ6f)を制し、ここへ出走。

レーシングポストの出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/257/santa-anita/2019-11-02/743633/

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