先程まで香港シャティン競馬場にて行われていた今年の香港国際競走各レース(香港カップ、香港マイル、香港スプリント、香港ヴァーズ)の結果と動画をまとめてお届けする。
Longines Hong Kong Cup(G1・2000m・3歳以上)
1着:ウインブライト
父・ステイゴールド、母・サマーエタニティ、母父・アドマイヤコジーン
牡5、調教師:畠山吉宏(美浦)、騎手:松岡正海
・ウインブライトは内のMagic Wandと並ぶ形で3,4番手を追走。4角手前で外から被せ気味に進出し、Magic Wandを内に押し込める形を取ると、直線でジリジリと伸び、残り150で先頭に。最後の最後に内からMagic Wandが急追するも、ウインブライトが最後まで抜かせずに1着。
・今回の勝利で通算21戦9勝、G1は2勝目、重賞7勝目。今年は中山金杯→中山記念→クイーンエリザベス2世Cと3連勝でG1制覇。今秋は休み明けのオールカマー9着→天皇賞(秋)8着と精彩を欠く競馬が続いていたが、「状態が上向いた(畠山師)」事で香港で復活。
1着:[2019/12/08]香港カップ(G1・2000m・シャティン)
1着:[2019/04/28]クイーンエリザベス2世C(G1・2000m・シャティン)
1着:[2019/02/24]中山記念(G2・1800m・中山)
1着:[2019/01/05]中山金杯(G3・2000m・中山)
1着:[2018/02/25]中山記念(G2・1800m・中山)
1着:[2017/11/12]福島記念(G3・2000m・福島)
1着:[2017/03/19]スプリングS(G2・1800m・中山)
・血統面については以下の過去記事をご参照下さい。
2着:Magic Wand(短頭差)
牝4、父・Galileo、母・Prudenzia、母父・Dansili
調教師:A P O’Brien
3着:Rise High(半馬身差)
せん5、父・Myboycharlie、母・Lana Girl、母父・Arch
調教師:C Fownes
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/416/sha-tin/2019-12-08/746870
Longines Hong Kong Mile(G1・1600m・3歳以上)
1着:アドマイヤマーズ
牡3、父・ダイワメジャー、母・ヴィアメディチ、母父・Medicean
調教師:友道康夫(栗東)、騎手:Christophe Soumillon
・注目のBeauty Generationは逃げずに控える競馬を選択。これを見る形でアドマイヤマーズ、ノームコア、インディチャンプ、ペルシアンナイトの日本勢は中団待機。アドマイヤマーズは直線、真ん中に突っ込み、早々に進路を確保すると鋭伸。Beauty Generationを交わし、外から伸びてきたWaikukuを抑えて1着。
・今回の勝利で通算9戦6勝、G1は3勝目、重賞4勝目。5/5のG1-NHKマイルC(1600m)を2番人気で制覇。休み明けだった前走10/19のG3-富士S(1600m)は1番人気で9着とし、これまでの全8戦で手綱を取っていたM.デムーロからChristophe Soumillonへ鞍上をスイッチしてここへ臨んでいた。
1着:[2019/12/08]香港マイル(G1・1600m・シャティン)
1着:[2019/05/05]NHKマイルカップ(G1・1600m・東京)
1着:[2018/12/16]朝日杯フューチュリティS(G1・1600m・阪神)
1着:[2018/11/10]デイリー杯2歳S(G2・1600m・京都)
・血統面については以下の過去記事をご参照下さい。
2着:Waikuku(半馬身差)
せん4、父・Harbour Watch、母・London Plane、母父・Danehill Dancer
調教師:J Size、騎手:Joao Moreira
3着:Beauty Generation(1馬身1/4差)
せん7、父・Road To Rock、母・Stylish Bel、母父・Bel Esprit
調教師:John Moore、騎手:Zac Purton
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/416/sha-tin/2019-12-08/746869
Longines Hong Kong Sprint(G1・1200m・3歳以上)
1着:Beat The Clock
せん6、父・Hinchinbrook、母・Flion Fenena、母父・Lion Hunter
調教師:J Size、騎手:Joao Moreira
・Aetheroがハナを切り、勝ったBeat The Clockは中団のインを追走。直線に入ってもBeat The Clockはインにいたが、巧みにJoao Moreiraに誘導され、残り200辺りで進路確保に成功。ここからは前にいるAethero、Hot King Prawnに向けて一直線に差し脚を伸ばすだけとなり、残り50でもまだAetheroが逃げ粘っていたが、最後の最後にきっちりBeat The Clockが差し切り勝ち。
・今回の勝利で通算23戦9勝、G1は3勝目、重賞4勝目。昨年4月のG1-チェアマンズスプリント、昨年12月のG1-香港スプリントはともにMr Stunningの3着だった馬だが、今年に入り1月のG1-センテナリースプリントカップで初のG1制覇を達成すると、4月のG1-チェアマンズスプリントも制覇。今回は203日ぶりの休み明けだった前走G2-ジョッキークラブスプリントを3着とし、ここへ臨んでいた。今後も今回上位入線した3頭と共に香港のスプリント路線を盛り上げていく存在。
1着:[2019/12/08]香港スプリント(G1・1200m・シャティン)
1着:[2019/04/28]チェアマンズスプリント(G1・1200m・シャティン)
1着:[2019/01/20]センテナリースプリントカップ(G1・1200m・シャティン)
1着:[2018/04/08]スプリントカップ(G2・1200m・シャティン)
・父のHinchinbrookは2007年豪州産のFastnet Rock産駒。現役時は14戦2勝、豪2歳G3-スカイラインS(1200m)の勝ち馬。チャンピオンサイアー・Snitzelの半弟という良血馬で、2014-15年の豪ファーストシーズンサイアーランキングで1位。Press Statement(コーフィールドギニー、J.J.アトキンス)、Seabrook(シャンペンS)、Spright(タブクラシック)のG1馬を輩出するなど、期待に違わぬ産駒成績を収めていたが、昨年、10歳で急死。
2着:Hot King Prawn(クビ差)
せん5、父・Denman、母・De Chorus、母父・Unbridled’s Song
調教師:J Size、騎手:Karis Teetan
3着:Aethero(短頭差)
せん3、父・Sebring、母・Pinocchio、母父・Encosta De Lago
調教師:John Moore、騎手:Zac Purton
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/416/sha-tin/2019-12-08/746867
Longines Hong Kong Vase(G1・2400m・3歳以上)
1着:グローリーヴェイズ
牡4、父・ディープインパクト、母・メジロツボネ、母父・スウェプトオーヴァーボード
調教師:尾関和人(美浦)、騎手:Joao Moreira
・中団の内を追走していたグローリーヴェイズが直線で見事な進路取りを見せたJoao Moreiraの好騎乗と、この馬の持ち前の瞬発力が融合。残り200で逃げたExultantを交わし、外から差し伸びたラッキーライラックの追撃も抑えて、3馬身半差をつけて快勝。
・今回の勝利で通算10戦4勝、G1初制覇、重賞2勝目。今年は昨年の菊花賞(5着)以来のレースとなった1/13のG2-日経新春杯(2400m)から始動し、1番人気に応えて重賞初制覇。次走4/28のG1-天皇賞(春)では直線でフィエールマンとのマッチレースとなったがクビ差で2着惜敗。その後、休養に入り、前走10/6のG2-京都大賞典を6着とし、ここへ臨んでいた。「香港ヴァーズを使う事を念頭に京都大賞典から始動した」と尾関師がコメントを出していたように、ここは狙いすました一戦だったが、Joao Moreiraが空いていた事も大きく、大一番で見事に期待に応える勝利を収めている。
1着:[2019/12/08]香港ヴァーズ(G1・2400m・シャティン)
1着:[2019/01/13]日経新春杯(G2・2400m・京都)
・血統面については以下の過去記事をご参照下さい。
2着:ラッキーライラック(3馬身半差)
牝4、父・オルフェーヴル、母・ライラックスアンドレース、母父・Flower Alley
調教師:松永幹夫(栗東)、騎手:Christophe Soumillon
3着:Exultant(クビ差)
せん5、父・Teofilo、母・Contrary、母父・Mark Of Esteem
調教師:A S Cruz、騎手:Zac Purton
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/416/sha-tin/2019-12-08/746866