12/18(水)に川崎競馬場にて行われる全日本2歳優駿(Jpn1)。今回は前回の【1】JRA所属馬編に続き、地方所属馬のプロフィールをご紹介する。出走投票は12/15(日)になるが、既に補欠馬繰り上がり期限(12/11)は地方所属馬に関しても過ぎており、南関東勢7頭、北海道勢2頭の計9頭が出走見込みである。

※12/15追記:出走投票が終わり、以下、出馬表が確定している。紹介した馬の中ではブロンディーヴァミステリーベルンファンシーアップの3頭が登録だけで回避。補欠から繰り上がったのはトゥーナブロッサム(補欠順位1位)、ヴァンブルース(補欠順位6位)の2頭。

http://www2.keiba.go.jp/KeibaWeb/TodayRaceInfo/DebaTable?k_raceDate=2019%2f12%2f18&k_raceNo=11&k_babaCode=21

インペリシャブル

牡2、父・エスポワールシチー、母・ホウライマツリ、母父・エンパイアメーカー
調教師:高月賢一(川崎)、騎乗予定騎手:未定
生産牧場:大道牧場

・4戦4勝(地方重賞1勝)。これまでの4戦は全て川崎でのもので、勝ち方は全て逃げ切り。7/23のデビュー戦(ダ900・稍重)で1着(-1.8秒差)→8/21のブランニューヒーロー賞(ダ1500・良)で1着(-0.6秒差)→9/3の若武者賞(ダ1500・不良)で1着(-2.2秒差)→10/22の鎌倉記念(ダ1500・不良)で1着(クビ差)

・以下の動画はインペリシャブルが逃げ切った鎌倉記念。鎌倉記念の2着馬・アベニンドリームはその後、Jpn3-北海道2歳優駿を使われてここでも2着。勝ったキメラヴェリテとの着差は0.3秒差。

・父のエスポワールシチーは2005年門別産のゴールドアリュール産駒。現役時は40戦17勝、G1(フェブラリーS、ジャパンCダート)、Jpn1(JBCスプリント、南部杯3勝。かしわ記念3勝)を計9勝。2017年の地方ファーストシーズンサイアーランキングで、ヘニーヒューズ、ストロングリターンらを抑えて堂々1位に輝く絶好の種牡馬デビューを飾り、以後、3世代がデビューした今年のサラ地方サイアーランキングでは現時点で19位、AEIは1.79。現2歳(サードクロップ)からも本馬、ヴァケーションと2頭の地方重賞勝ち馬が出ており、産駒の活躍を受けて急増した種付頭数を見ても(2016年は68頭→2017年は123頭→2018年は161頭)、今後、地方においては長く活躍馬を輩出していきそうな展開になりつつある。優駿スタリオンステーションにて供用中で今年度の種付料は70万円(受胎条件)、100万円(出生条件)。

・母のホウライマツリは未出走。インペリシャブルは2番仔。

ヴァケーション

牡2、父・エスポワールシチー、母・テンノベニバラ、母父・サッカーボーイ
調教師:高月賢一(川崎)、、騎乗予定騎手:未定
生産牧場:前川隆範、セリ取引価格:432万円(2018年・北海道サマーセール)

・4戦3勝(地方重賞1勝)。5/17の川崎でのデビュー戦(ダ900・良)で1着(-1.6秒差)→6/12の川崎での紅花特別(ダ1400・重)で1着(-2.8秒差)→9/17の大井でのゴールドジュニアー(ダ1400・重)で3着(0.4秒差)→10/30の船橋での平和賞(ダ1600・不良)で1着(-0.5秒差)

・以下の動画はヴァケーションが4角先頭から直線で後続を突き離して快勝した平和賞。

・父のエスポワールシチーについてはインペリシャブルの欄をご参照下さい。

・母のテンノベニバラは17戦2勝。ヴァケーションは6番仔。

ゴールドビルダー

牡2、父・パイロ、母・ジェラテリア、母父・フジキセキ
調教師:佐藤賢二(船橋)、騎乗予定騎手:未定
生産牧場:北勝ファーム

・5戦4勝(地方重賞1勝)。7/17の船橋でのデビュー戦(ダ1000・不良)で1着(-0.1秒差)→8/15の大井でのはやぶさ特別(ダ1400・不良)で1着(-0.3秒差)→9/17の大井でのゴールドジュニアー(ダ1400・重)で4着(0.4秒差)→10/24の川崎でのニュージェネレーション賞(ダ1500・重)で1着(-0.6秒差)→11/13の大井でのハイセイコー記念(ダ1600・良)で1着(-0.4秒差)

・以下の動画はゴールドビルダーが勝ったハイセイコー記念。

・父のパイロは2005年米国産のPulpit産駒。現役時は17戦5勝、G1-フォアゴーS、G2-ルイジアナダービー、G3-ノーザンダンサーS、G3-リズンスターSの勝ち馬。主な産駒にラインカリーナ(関東オークス)、デルマルーヴル(兵庫ジュニアGP)、ビービーバーレル(フェアリーS)、シゲルカガ(北海道スプリントC)など。近5年のサラ地方サイアーランキングは7→3→4→3→3位(現時点)で、地方での産駒実績は素晴らしいもの。ダーレージャパンスタリオンコンプレックスにて供用中で今年度の種付料は250万円。

・母のジェラテリアは20戦7勝。ゴールドビルダーは2番仔。

ティーズダンク

牡2、父・スマートファルコン、母・ビフォーダーク、母父・キングカメハメハ
調教師:水野貴史(浦和)、騎乗予定騎手:石川倭
生産牧場:原田牧場、セリ取引価格:453万円(2018年・北海道サマーセール)

・10戦4勝(地方重賞1勝)。5/21の門別でのデビュー2戦目(ダ1200・不良)で勝ち上がり。その後、9着(栄冠賞)→3着→7着(ブリーダーズゴールドジュニアC)→2着→1着(オープン)とキャリアを積み重ね、10/3の門別でのサンライズカップ(ダ1800・良)で地方重賞初制覇。その後、10/31の門別でのJpn3-北海道2歳優駿(ダ1800・良)では6着(1.4秒差)→11/25の浦和での新風特別(ダ1500・不良)で1着(-0.2秒差)。

・父のスマートファルコンは2005年静内産のゴールドアリュール産駒。現役時は34戦23勝、G1(東京大賞典)、Jpn1(東京大賞典、JBCクラシック2勝、帝王賞、川崎記念)を計6勝。これまでに地方重賞勝ち馬を5頭輩出し、サラ地方サイアーランキングは88→34→22→12位(現時点)。AEIは全て1を超えており、安定感は示しているが、最盛期の2016年には181頭だった種付頭数が、101頭(2017年)→64頭(2018年)と急減中で、早めに大物の輩出が望まれるところ。

・母のビフォーダークは未出走。ティーズダンクは7番仔。半姉のカクシアジ(父・スウェプトオーヴァーボード)は園田プリンセスカップ、プリンセス特別、プリンセスカップの地方重賞3勝(全て2歳重賞)。祖母のインゴットはLR-紫苑ステークスの勝ち馬。

ブリッグオドーン

牡2、父・カジノドライヴ、母・ブリガドーン、母父・サンデーサイレンス
調教師:渡邉和雄(大井)、騎乗予定騎手:未定
生産牧場:ノーザンファーム

・3戦2勝。6/28の大井でのデビュー戦(ダ1400・稍重)で1着(-1.6秒差)→8/1の大井での特選(ダ1600・良)で1着(-0.6秒差)→11/13の大井でのハイセイコー記念(ダ1600・良)で4着(1.0秒差)。

・父のカジノドライヴは2005年米国産のMineshaft産駒。現役時は11戦4勝、米G2-ピーターパンSの勝ち馬で、他にフェブラリーSで2着。主な産駒に今年のG3-みやこSの勝ち馬・ヴェンジェンスこれまでに中央重賞勝ち馬を1頭、地方重賞勝ち馬を9頭輩出し、サラ地方サイアーランキングは92→31→24→25→14位(現時点)。初年度は200頭だった種付頭数は昨年は68頭。これまでの通算AEI=0.91、CPI=0.90。

・母のブリガドーンは中央27戦4勝。京成杯3着、フローラS3着など3歳春は重賞戦線で活躍した馬でオークスはスマイルトゥモローの6着。ブリッグオドーンは7番仔。従兄のディアーウィッシュはスパーキングサマーカップ、京成盃グランドマイラーズの南関東重賞2勝。

ブロンディーヴァ(※12/15追記:出走投票されず回避となりました)

牝2、父・スマートファルコン、母・アンソロジー、母父・サクラバクシンオー
調教師:内田勝義(川崎)、騎乗予定騎手:未定
生産牧場:ノーザンファーム

・5戦3勝(地方重賞1勝)。6/12の門別でのデビュー戦(ダ1200・良)で1着(-0.2秒差)→7/16の門別での2戦目(ダ1200・重)で4着(0.8秒差)→9/3の川崎での若武者賞(ダ1500・不良)で3着(2.3秒差)→10/21の川崎での小町特別(ダ1600・重)で1着(-0.7秒差)→11/19の川崎でのローレル賞(ダ1600・稍重)で1着(-0.2秒差)

・以下の動画はブロンディーヴァが勝ったローレル賞。

・父のスマートファルコンについてはティーズダンクの欄をご参照下さい。

・母のアンソロジーは中央18戦2勝(いずれも札幌芝1200)。ブロンディーヴァは7番仔。伯父のポップロックは目黒記念2勝、ジャパンC2着、有馬記念2着、メルボルンC2着、宝塚記念3着など重賞戦線で長く活躍。従兄のポップレーベルはブリーダーズゴールドジュニアCの勝ち馬。

ミステリーベルン(※12/15追記:出走投票されず回避となりました)

牝2、父・ニホンピロアワーズ、母・ミステリューズ、母父・ナリタトップロード
調教師:小国博行(北海道)、騎手:宮崎光行
生産牧場:市川牧場、セリ取引価格:108万円(2018年・北海道サマーセール)

・10戦4勝(地方重賞2勝)。5/8の門別でのデビュー2戦目(ダ1200・重)で勝ち上がり。その後、6着→7着→2着→4着→1着(オープン)と出走し、9/19の門別でのフローラルC(ダ1600・良)で地方重賞制覇(-0.2秒差)。次走は9着と敗れるも前走11/12の金沢での金沢シンデレラC(ダ1500・稍重)で1着(-0.2秒差)

・以下の動画はミステリーベルンが勝った金沢シンデレラカップ。

・父のニホンピロアワーズは2007年静内産のホワイトマズル産駒。現役時は42戦13勝、G1-ジャパンCダートなど重賞7勝。12頭の血統登録頭数がいる現2歳がファーストクロップで、中央、地方合わせて7頭が出走し4頭が勝ち上がり(全て地方)。この4頭の内の1頭が唯一の地方重賞勝ち馬となった本馬となる。CPI=0.26、AEI=0.87が示す通り、繁殖牝馬の質よりは産駒が賞金を稼いでいるが、2017年・7頭、2018年・9頭の種付頭数を見る限り、少ない産駒から早めに活躍馬が出る事が望まれる状況。

・母のミステリューズは中央3戦未勝利。ミステリーベルンは6番仔。伯父のアンノルーチェは小倉日経オープンの勝ち馬。曽祖母のラビットボールはG3-中山牝馬Sの勝ち馬で、ラビットボールの半兄にカツラギエース(ジャパンC、宝塚記念など重賞7勝)がいる牝系。

モリノブレイク

牡2、父・ベーカバド、母・ヤマイチジャスミン、母父・ファスリエフ
調教師:角川秀樹(北海道)、騎手:桑村真明
生産牧場:笹川大晃牧場

・9戦4勝(地方重賞1勝)。前々走10/30の船橋での平和賞(ダ1600・不良)は1番人気だったが、勝ったヴァケーションから1秒5差の5着。前走11/10の盛岡での南部駒賞(ダ1600・良)は2着に0.4秒差をつけて1着

・父のベーカバドは2007年仏国産のCape Cross産駒。現役時は11戦6勝、G1-パリ大賞、G2-ニエル賞、G3-ギシュ賞、G3-シェーヌ賞の勝ち馬で、他にBCターフ3着、凱旋門賞4着、ジョッケクルブ賞4着。引退後、日本にて種牡馬入り。まだ中央重賞、交流重賞の勝ち馬は未輩出で、世代別のAEIもファーストクロップ以降、1を超えた年は一度もない。優駿スタリオンステーションにて供用中で今年度の種付料は30万円。

・母のヤマイチジャスミンは未出走。モリノブレイクは3番仔。初仔のモリノラスボス(父・エスポワールシチー)は盛岡のジュニアGPの勝ち馬。

ファンシーアップ(※12/15追記:出走投票されず回避となりました)

牡2、父・マジェスティックウォリアー、母・リヴァリーガーデン、母父・サンデーサイレンス
調教師:荒山勝徳(大井)、騎乗予定騎手:未定
生産牧場:追分ファーム

・3戦2勝。6/27の門別での新馬戦(ダ1700・良)で1着(-0.2秒差)→10/1の大井での2歳特選(ダ1600・良)で1着(-0.2秒差)→11/13のハイセイコー記念(ダ1600・良)では勝ったゴールドビルダーから1秒差の3着。

・父のマジェスティックウォリアーは2005年米国産のA.P. Indy産駒。現役時は7戦2勝、2歳G1-ホープフルSの勝ち馬。主な産駒にベストウォーリア(南部杯2勝)、プリンセスオブシルマー(CCAオークス、ケンタッキーオークス、ベルダムS、アラバマS)。2016年より日本(イーストスタッド)にて供用中で現2歳馬がファーストクロップになる。血統登録頭数は90頭で、中央・地方合わせて58頭が出走し、20頭が勝ち上がり。ヘイセイメジャーが門別のサッポロクラシックCに勝利したのが現時点で唯一の地方重賞勝ち馬となる。今年度の種付料は180万円。

・母のリヴァリーガーデンは中央・地方12戦未勝利。半兄のジャルディーノ(父・ワイルドラッシュ)は43戦12勝、大井のオープンクラスで長く活躍した馬で、2016年の金盃の勝ち馬。祖母のポーラリヴァールは米G3-セニョリータSの勝ち馬。

※JRA所属馬の出走予定馬については以下の記事をご参照下さい。