2020英2000ギニー戦線リポート【1】現時点での上位人気14頭について

今年の英2000ギニーは現地時間5月2日に行われるが、今後定期的に英2000ギニーのアンティポストの動向をお届けしていく。上位人気2頭は昨年の欧州2歳戦線を席捲したゴドルフィンのShamardal産駒。仏2000ギニーとの使い分けも想定されようが果たしてどうなるか、今季最大の注目ポイントとなりそうである。

※オッズは英ブックメーカーWilliamHILLの現時点のもの。

※RPRは英レーシングポスト社による独自レーティング。最も高い自己ベストのRPRをピックアップして表記している。現時点での勢力図を俯瞰する物差しとしてご参照頂きたい。

Pinatubo

父・Shamardal、母・Lava Flow、母父・Dalakhani
調教師:Charlie Appleby、馬主:Godolphin
RPR:128、現時点での英2000ギニー単オッズ:2.00倍(1番人気)

・6戦6勝。5/10のウォルバーハンプトンでのノービス(AW6f)で1着→5/31のエプソムでの条件戦(6f)で1着→6/22のアスコットでのLR-チェシャムS(7f)で1着(勝ち時計は2歳のトラックレコード)→7/30のグッドウッドでの英G2-ヴィンテージS(7f)で1着(2着に5馬身差)9/15のカラでの愛G1-ナショナルS(7f)で1着(2着に9馬身差)10/12のニューマーケットでの英G1-デューハーストS(7f)で1着(2着に2馬身差)。圧倒的な戦績、内容により昨年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬に選出されている。尚、昨年の同時期のToo Darn Hotのオッズが2.50倍で、これよりも低いオッズになるのは当然な印象。

・父のShamardalは2002年産まれのGiant’s Causeway産駒。現役時は7戦6勝、仏ダービー、仏2000ギニー、セントジェームパレスS、デューハーストSの4つのG1を含む重賞5勝。唯一の敗戦はダートを使われたUAEダービーで9着に敗れたもの。2004年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬。昨年は本馬、Earthlight、Victor Ludorumの3頭の産駒が2歳G1を5勝し、Castle Ladyが仏1000ギニー、Blue PointがロイヤルアスコットでキングズスタンドSとダイヤモンドジュビリーSを中3日で連勝するなど、各世代で産駒が大活躍。TDNによる昨年の欧州サイアーランキングではGalileo、Dubawiに次ぐ3位。昨年のG1勝ち馬はGalileoの11頭には及ばないが、Dubawiの4頭を上回る5頭を輩出している。

・母のLava Flowは6戦2勝。現役時はA Fabre師に管理され、LR-セーヌ賞(2200m)に勝利。祖母のMount ElbrusはLR-プティエトワール賞の勝ち馬。

Earthlight

父・Shamardal、母・Winters Moon、母父・New Approach
調教師:A Fabre、馬主:Godolphin SNC
RPR:119、現時点での英2000ギニー単オッズ:9.00倍(2番人気)

・5戦5勝。6/19のメゾンラフィットでのメイドン(1100m)で1着→7/2のドーヴィルでの条件戦(1200m)で1着→7/28のドーヴィルでの仏G3-カブール賞(1200m)で1着8/18のドーヴィルでの仏G1-モルニ賞(1200m)で1着9/28のニューマーケットでの英G1-ミドルパークS(6f)で1着。同馬主のPinatuboの存在もあり、普通なら英2000ギニーではなく、仏2000ギニーへ向かうと思われるが、僚馬のVictor Ludorum(3戦3勝のゴドルフィンのShamardal産駒)に仏2000ギニーを任せて、本馬は英2000ギニーへ、となる可能性もあり、仮に激突が実現した場合、見逃せない好カードとなる。

・父のShamardalは現在、ダーレーのギルダンガンスタッド(アイルランド)にて繋養されているが、2016年以降、モハメド殿下とその兄弟のハムダン殿下やマクトゥーム一家のメンバー及びその親族が所有する繁殖牝馬にしか種付けを行っておらず、種付料はPrivate。

・母のWinters Moonは7戦1勝、デビュー勝ち以降は未勝利だったが、2014年の2歳G1-フィリーズマイル(1m)で3着など重賞入着級の活躍を示した馬。伯母のWavering(サンタラリ賞)、伯父のMandaean(クリテリウムドサンクルー)はいずれもG1馬。

Kameko

父・Kitten’s Joy、母・Sweeter Still、母父・ロックオブジブラルタル
調教師:Andrew Balding、馬主:Qatar Racing Limited
RPR:117、現時点での英2000ギニー単オッズ:13.00倍(3番人気)

・4戦2勝、2着2回。7/25のサンダウンでのメイドン(7f)で1着→8/31のサンダウンでの英G3-ソラリオS(7f)で2着→9/28のニューマーケットでの英G2-ロイヤルロッジS(1m)で2着→11/1のニューカッスルでの英G1-フューチュリティトロフィー(AW1m)で1着。AWでのレースだが前走は2着馬に3馬身1/4差をつける完勝。

・父のKitten’s Joyは2001年米国産のEl Prado産駒。現役時は14戦9勝、2着4回。ターフクラシック招待S(芝12f)、セクレタリアトS(芝10f)の2つのG1を含む重賞7勝、2004年のエクリプス賞最優秀芝牡馬。主な産駒にRoaring Lion(エクリプスS、インターナショナルS、アイリッシュチャンピオンS、クイーンエリザベス2世S)、Hawkbill(エクリプスS、ドバイシーマクラシック)、Stephanie’s Kitten(BCフィリー&メアターフなどG1を5勝)。2013年以降、5年連続で北米芝リーディングサイアーの座に就いていたが、昨年は産駒のBricks and Mortarが大活躍したGiant’s Causewayに首位の座は譲るも2位の座は確保している。今年の種付料は昨年と同額の7万5000ドル。

母のSweeter Stillは14戦3勝、米G3-セニョリータS(ダ1m)の勝ち馬。伯母のBelle Artisteは愛G3-デリンズタウンスタッド1000ギニートライアルの勝ち馬。叔父のKingsbarnsは2012年の英2歳G1-レーシングポストトロフィーの勝ち馬。

Siskin

父・First Defence、母・Bird Flown、母父・Oasis Dream
調教師:G M Lyons、馬主:K Abdullah
RPR:116、現時点での英2000ギニー単オッズ:13.00倍(3番人気)

・4戦4勝。5/11のネイスでのデビュー戦(6f)で1着→5/24のカラでのLR-マーブルヒルS(6f)で1着→6/29のカラでの愛G2-レイルウェイS(6f)で1着8/9のカラでの愛G1-フェニックスS(6f)で1着

・父のFirst Defenceは2004年米国産のUnbridled’s Song産駒。本馬と同じジャドモントファームの生産馬で現役時にG1-フォアゴーS(ダ7f)、G3-ジャイプールS(ダ6f)に勝利。

・父の代表産駒・Close Hatches(マザーグースSなどG1を5勝し、2014年のエクリプス賞古牝馬チャンピオンに輝く)は本馬の従姉。Close Hatchesの直仔・Tacitusは昨年の米クラシック戦線を賑わせ、重賞2勝、ベルモントS2着、ケンタッキーダービー3着。本馬の祖母の兄・ザール(1997年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬)など、ここに名前を出した馬は全てジャドモントファームの生産馬。

Victor Ludorum

父・Shamardal、母・Antiquities、母父・Kaldounevees
調教師:A Fabre、馬主:Godolphin SNC
RPR:113、現時点での英2000ギニー単オッズ:15.00倍(5番人気)

・3戦3勝。9/1のパリロンシャンでのメイドン(1600m)で1着→9/14のシャンティイでの条件戦(1600m)で1着→10/6のパリロンシャンでの仏G1-ジャンリュックラガルデール賞(1600m)で1着

・父のShamardalについてはPinatubo、Earthlightの項をご参照下さい。

・母のAntiquitiesは8戦2勝。曽祖母のHelen Streetは1985年のアイリッシュオークス馬。Helen Streetを牝祖とする馬に本馬の父であるShamardal(孫)、Street Cry(直仔)がいる。言い換えると、本馬はHelen Streetの3×3の強い牝馬クロスを持つ点が特徴的な血統構成となっている。

Arizona

父・No Nay Never、母・Lady Ederle、母父・English Channel
調教師:A P O’Brien、馬主:Mrs John Magnier & Michael Tabor & Derrick Smith
RPR:117、現時点での英2000ギニー単オッズ:15.00倍(5番人気)

・7戦2勝。5/6のカラでのメイドン(6f)で2着→5/26のカラでの2戦目(6f)で1着→6/18のアスコットでの英G2-コヴェントリーS(6f)で1着→8/18のドーヴィルでの仏G1-モルニ賞(1200m)で勝ったEarthlightから4馬身3/4差の4着→9/15のカラでの愛G1-ナショナルS(7f)で勝ったPinatuboから9馬身1/4差の3着→10/12のニューマーケットでの英G1-デューハーストS(7f)で勝ったPinatuboから2馬身差の2着→11/1のサンタアニタでの米G1-BCジュヴェナイルターフ(1m)で5着。

・父のNo Nay Neverは2011年米国産のScat Daddy産駒。現役時はアメリカのWesley A Ward師に管理され、デビュー2戦目にロイヤルアスコット開催へ遠征しノーフォークS(G2・5f)に勝利。その後、フランスへ遠征しモルニ賞(G1・6f)も制覇。その後アメリカで重賞を1つ勝ち、BCターフスプリントで2着。通算成績6戦4勝、2着2回で引退。現3歳はセカンドクロップになり、これまでの2世代でG1馬2頭(Ten Sovereigns、Brooke)を含む10頭の重賞勝ち馬と、10頭のリステッド勝ち馬を輩出。2015年に2万ユーロ、2016年に1万7500ユーロだった種付料(この2年に種付けされて産まれた2世代の産駒が大活躍している)は、昨年は10万ユーロ、今年は17万5000ユーロと上昇一途となっている。

・母のLady Ederleは未出走。全姉のNay Lady Nayは米G2-ミセズリヴィアSの勝ち馬。従兄のDabirsimは仏2歳G1-モルニ賞、仏2歳G1-ジャンリュックラガルデール賞、仏2歳G3-カブール賞の勝ち馬で、2011年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬に選出された馬。祖母のBright Generationは伊G1-オークスディターリャ(イタリアオークス)の勝ち馬。

Golden Horde

父・Lethal Force、母・Entreat、母父・Pivotal
調教師:Clive Cox、馬主:AlMohamediya Racing
RPR:117、現時点での英2000ギニー単オッズ:17.00倍(7番人気)

・6戦2勝。5/17のニューベリーでのメイドン(6f)で4着→6/3のウインザーでのノービス(6f)で1着→6/18のアスコットでの英G2-コヴェントリーS(6f)で勝ったArizonaから2馬身差の5着→8/1のグッドウッドでの英G2-リッチモンドS(6f)で1着→8/18のドーヴィルでの仏G1-モルニ賞(1200m)で勝ったEarthlightから2馬身3/4差の3着→9/28のニューマーケットでの英G1-ミドルパークS(6f)で勝ったEarthlightからクビ差の2着。

・父のLethal Forceは2009年愛国産のDark Angel産駒。現役時は英G1-ジュライC、英G1-ダイヤモンドジュビリーS、英G2-ハンガーフォードSに勝利。2013年のカルティエ賞最優秀スプリンター。現3歳はサードクロップになるが、これまでの3世代で重賞勝ち馬はおらず、本馬が唯一の重賞勝ち馬。昨年にTDNによる欧州サイアーランキングで92位。昨年重賞勝ち馬を1頭(本馬)、ブラックタイプ勝ち馬を2頭輩出。今年の種付料は6000ユーロ。

・母のEntreatは8戦1勝。叔父のProducerは英重賞2勝、トルコ重賞1勝。

Kinross

父・Kingman、母・Ceilidh House、母父・Selkirk
調教師:Ralph Beckett、馬主:J H Richmond-Watson
RPR:104、現時点での英2000ギニー単オッズ:17.00倍(7番人気)

・2戦1勝。10/5のニューマーケットでのノービス(7f)で1着→11/1のニューカッスルでの英G1-フューチュリティトロフィー(AW1m)で勝ったKamekoから6馬身1/4差の5着。

・父のKingmanは2011年英国産のInvincible Spirit産駒。現役時はJohn Gosden師に管理され、通算8戦7勝、2着1回。G1を4勝(アイリッシュ2000ギニー、セントジェームズパレスS、サセックスS、ジャックルマロワ賞)し、2014年のカルティエ賞年度代表馬、最優秀3歳牡馬に選出された馬。現4歳がファーストクロップでプールデッセデプーラン(仏2000ギニー)を制したPersian Kingなど5頭の重賞勝ち馬を輩出。現3歳のセカンドクロップからも1頭が重賞勝ち馬となり、絶好の種牡馬デビューを飾っている。産駒の活躍を受けて種付料は5万5000ドル(2015~2018年)→7万5000ドル(2019年)→15万ドル(2020年)と急上昇中。

・母のCeilidh Houseは11戦2勝。LR-EBFジリーズフィリーズS(1m2f)の勝ち馬。従兄のFirst Selectionは英2歳G3-ソラリオSの勝ち馬。

Mogul

父・Galileo、母・Shastye、母父・デインヒル
調教師:A P O’Brien、馬主:Michael Tabor & Derrick Smith & Mrs John Magnier
RPR:110、現時点での英2000ギニー単オッズ:17.00倍(7番人気)

・4戦2勝。8/14のゴーランパークでのメイドン(1m)で2着→8/30のカラでの2戦目(1m)で1着→9/14のレパーズタウンでの愛G2-チャンピオンズジュヴェナイルS(1m)で1着→11/1のニューカッスルでの英G1-フューチュリティトロフィー(AW1m)で勝ったKamekoから3馬身3/4差の4着。

・父のGalileoは1998年愛国産のSadler’s Wells産駒。現役時は8戦6勝、英ダービー、愛ダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSの3つのG1を含む重賞4勝。2001年のカルティエ賞最優秀3歳牡馬。これまでに3頭の英2000ギニー馬を輩出(2008年・Frankel、2012年・Gleneagles、2014年・Churchill)。

・母のShastyeは現役時はJohn Gosden師に管理され、9戦2勝、4歳6月時に1m4fのListedレースで2着。全兄のJapanはインターナショナルS、パリ大賞典の2つのG1を含む重賞4勝の現役馬。全姉のSecret Gestureは英G2-ミドルトンSの勝ち馬。全兄のSir Isaac Newtonは愛G3-インターナショナルSの勝ち馬。牝系はフランスでの活躍馬が多く、Sagamix(凱旋門賞)、Sagacity(クリテリウムドサンクルー)、Sageburg(イスパーン賞)、Sagawara(サンタラリ賞)と同じ牝系。

Palace Pier

父・Kingman、母・Beach Frolic、母父・Nayef
調教師:John Gosden、馬主:Sheikh Hamdan bin Mohammed Al Maktoum
RPR:96、現時点での英2000ギニー単オッズ:17.00倍(7番人気)

・2戦2勝。8/30のサンダウンでのメイドン(7f)で1着→9/18のサンダウンでのノービス(7f)で1着。尚、2戦ともFrankie Dettoriが手綱を取っての勝利。

・父のKingmanについてはKinrossの項をご参照下さい。

・母のBeach Frolicは未出走。伯母のJovialityは英G3-ムシドラS、英G3-ウィンザーフォレストSの勝ち馬。伯父のBonfireは英G2-ダンテSの勝ち馬。

Military March

父・New Approach、母・Punctilious、母父・デインヒル
調教師:Saeed bin Suroor、馬主:Godolphin
RPR:113、現時点での英2000ギニー単オッズ:21.00倍(11番人気)

・2戦2勝。7/27のニューマーケットでのメイドン(7f)で1着→10/12のニューマーケットでの英G3-オータムS(1m)で1着

・父のNew Approachは2005年愛国産のGalileo産駒。現役時はJ S Bolger師に管理され、11戦8勝、英チャンピオンS、愛チャンピオンS、英ダービー、デューハーストS、ナショナルSの5つのG1を含む重賞6勝。主な産駒にMasar(英ダービー)、Dawn Approach(英2000ギニー、セントジェームズパレスSなど)、Talent(英オークス)など。昨年のTDNによる欧州サイアーランキングで42位。昨年重賞勝ち馬を7頭、ブラックタイプ勝ち馬を9頭輩出している。今年の種付料は昨年と同額の3万ポンド。

母のPunctiliousは15戦6勝、英G1-ヨークシャーオークス、英G2-リブルスデイルS、英G3-ムシドラSの勝ち馬

Mums Tipple

父・Footstepsinthesand、母・Colomone Cross、母父・Xaar
調教師:Richard Hannon、馬主:Marian Lyons & Patricia Zanelli
RPR:119、現時点での英2000ギニー単オッズ:21.00倍(11番人気)

・3戦2勝。7/26のアスコットでのメイドン(6f)で1着→8/22のヨークでの2戦目(6f)で1着(2着に11馬身差をつけて快勝)→9/28のニューマーケットでの英G1-ミドルパークS(6f)で勝ったEarthlightから4馬身3/4差の7着。

・父のFootstepsinthesandは2002年英国産のGiant’s Causewayの初年度産駒。現役時はA P O’Brien師に管理され、3戦3勝、英2000ギニー(Dubawiらに勝利)、キラヴーランSに勝利。現3歳は11世代目になり、ThreatがシャンペンS、ジムクラックSの重賞2勝をあげている。これまでにChachamaidee(愛メイトロンS)など6頭のG1馬を輩出中。昨年のTDNによる欧州サイアーランキングは34位で、昨年重賞勝ち馬を1頭、ブラックタイプ勝ち馬を4頭輩出している。今年の種付料は昨年の1万ユーロから少し上がり、1万5000ユーロ。

・母のColomone Crossは4戦未勝利。従兄のChandleryは英2歳G2-ヴィンテージSの勝ち馬。

Pierre Lapin

父・Cappella Sansevero、母・Beatrix Potter、母父・Cadeaux Genereux
調教師:Roger Varian、馬主:Sheikh Mohammed Obaid Al Maktoum
RPR:111、現時点での英2000ギニー単オッズ:21.00倍(11番人気)

・2戦2勝。5/24のヘイドックでのノービス(6f)で1着→9/21のニューベリーでの英G2-ミルリーフS(6f)で1着

・父のCappella Sanseveroは2012年英国産のShowcasing産駒。現役時は11戦4勝、愛2歳G3-ラウンドタワーS(6f)の勝ち馬で、英2歳G2-コヴェントリーS(6f)2着、愛2歳G1-フェニックスS(6f)3着など2歳戦で活躍。現3歳がファーストクロップで、本馬が唯一の重賞勝ち馬。今年の種付料は7000ユーロ。

・母のBeatrix Potterは15戦未勝利。半兄のHarry AngelはスプリントC(6f)、ジュライC(6f)の2つのG1を含む重賞5勝、2017年のカルティエ賞最優秀スプリンター。叔父のXtensionはチャンピオンズマイル2勝を含む重賞3勝。

Wichita

父・No Nay Never、母・Lumiere Noire、母父・Dashing Blade
調教師:A P O’Brien、馬主:Derrick Smith & Mrs John Magnier & Michael Tabor
RPR:117、現時点での英2000ギニー単オッズ:21.00倍(11番人気)

・4戦2勝。8/23のカラでのメイドン(7f)で1着→9/13のドンカスターでのフライングスコッツマンS(LR・7f)で2着→9/26のニューマーケットでの英G3-サマーヴィルタタソールS(7f)で1着→10/12のニューマーケットでの英G1-デューハーストS(7f)で勝ったPinatuboから4馬身3/4差の3着。

・父のNo Nay NeverについてはArizonaの項をご参照下さい。

・母のLumiere Noireは13戦2勝、ドイツのリステッド(6.5f)勝ち馬。叔父のDesert Blancは米G1-マンハッタンH、仏G3-パン賞の勝ち馬。