現地時間2/29(土)にサウジアラビアのキング・アブドゥルアズィーズ競馬場にて行われる第1回サウジカップ(ダ1800m・出走可能頭数14頭)の現時点での出走有力馬について前回アップ分を改訂しお届けする。日本調教馬の検疫問題に進展がみられた分と前回アップ後に新たにオッズがついた馬を反映し、改訂版として再度アップしています。

尚、クリソベリル、ディアドラにも新たにオッズがついているが、懸案となっていた日本調教馬の検疫問題については1月15日付けで農林水産省の動物検疫所のHPに「 サウジアラビアへ輸出される国際交流競走出走馬の家畜衛生条件が締結されました」との記載があり、日本からサウジアラビアでの国際交流競走に参加する馬について、6ページに渡る文書が新たに発令されており、現実的な動きがあった模様。これでクリソベリルが出走、となるか非常に注目される。

※昨日の記事アップ後に新たに英ブックメーカー・Ladbrokesにてオッズがついた馬について、前段にまとめて追記する形でアップしています。昨日、記事を既にご覧になられた方は前段に目を通して頂ければ幸いです。昨日アップ済みの分はその後に掲載しています(一部、オッズに変動があった馬あり)。

※オッズは英ブックメーカー・Ladbrokesの現時点でのもの。

クリソベリル

牡4、父・ゴールドアリュール、母・クリソプレーズ、母父・エルコンドルパサー
調教師:音無秀孝(栗東)、現時点での単オッズ:16/1

・6戦6勝。チャンピオンズC、ジャパンダートダービー、日本テレビ盃、兵庫チャンピオンシップの重賞4勝。懸案となっていた検疫の問題は1月15日付けで農林水産省の動物検疫所より新たな発表があり、これを受けてクリソベリルが出走に向けて動くことになれば、このレースへの注目度は格段にアップすることとなるが果たして。

※参考:CONDITIONS FOR THE TEMPORARY IMPORTATION OF HORSES INTO THE
KINGDOM OF SAUDI ARABIA FROM JAPAN FOR COMPETITION (1月15日付けで農林水産省の動物検疫所より発令された英文の文書)

https://www.maff.go.jp/aqs/hou/require/attach/pdf/uma-58.pdf

Benbatl

牡6、父・Dubawi、母・Nahrain、母父・Selkirk
調教師:Saeed bin Suroor、現時点での単オッズ:16/1

・19戦9勝。一昨年のドバイターフ、ダルマイヤー大賞、ラドブロークスSの3つのG1を含む重賞8勝の実績馬だが、ダートでの実績は皆無。昨年は2走しかしておらず、9/27の英G2-ジョエルS(芝1m)を2着に5馬身差をつけて快勝→10/19の英G1-クイーンエリザベス2世C(芝1m)では道悪馬場に苦しみ勝ち馬から43馬身半差の16着に大敗している。今年1/9のメイダンでのG2-シングスピールS(芝9f)で復帰し、これを2着に4馬身3/4差をつけて快勝している。

Kimbear

牡6、父・Temple City、母・Sky Dreamer、母父・Sky Mesa
調教師:Doug Watson、現時点での単オッズ:16/1

・21戦4勝。今年1/9のメイダンでのG2-アルマクトゥームチャレンジラウンド1(ダ1m)の勝ち馬。一昨年、昨年とドバイワールドカップデーに行われるG2-ゴドルフィンマイル(ダ1m)に出走しており、一昨年は6着、昨年は4着。

North America

せん8、父・Dubawi、母・Northern Mischief、母父・Yankee Victor
調教師:S Seemar、現時点での単オッズ:16/1

・19戦7勝。2着のThunder Snowに5馬身1/4差をつけて快勝した一昨年のG1-アルマクトゥームチャレンジラウンド3(ダ10f)を含むメイダンでの重賞を4勝。昨年のドバイワールドカップ(7着)以来、285日ぶりの出走となった、前走1/9のメイダンでのG2-アルマクトゥームチャレンジラウンド1(ダ1m)では勝ったKimbearからアタマ差の3着。

単勝20倍以上の馬については以下、簡単に追記させて頂く。

Muntazah:現時点での単オッズ:20/1

・UAEで重賞2勝。2年連続、ゴドルフィンマイルに出走しており、一昨年2着、昨年3着。

Secret Ambition:現時点での単オッズ:20/1

・UAEで重賞1勝。2年連続、ゴドルフィンマイルに出走しており、一昨年10着、昨年5着。

The Revenant:現時点での単オッズ:20/1

・フランスとドイツで重賞3勝。道悪馬場で行われた昨秋のG1-クイーンエリザベス2世C(芝1m)で2着。

ディアドラ:現時点での単オッズ:25/1

・ダート出走歴なし。サウジカップに登録はあるが仮にサウジアラビアへの遠征となった場合でも、アンダーカードの芝でのレースへ出走するとみるのが自然だろう。

Magic Wand:現時点での単オッズ:25/1

・1/25のガルフストリームパークでのペガサスターフへの出走が見込まれている馬。ここを使われた後、サウジアラビアへ転戦することになった場合でも、ディアドラ同様、芝へのレースとなるだろう。

Axelrod:現時点での単オッズ:33/1

・米重賞2勝。一昨年のBCクラシック9着、昨年のドバイワールドカップ9着。

Barney Roy:現時点での単オッズ:33/1

・2017年の英G1-セントジェームズパレスS(芝1m)の勝ち馬。種牡馬入りしていたが、受胎率の低さから昨年、去勢されて現役復帰した馬で復帰後は2着(リステッド)→1着(リステッド)→8着(G1-クイーンアンS)。ダートでの実績は皆無。

Chiefdom:現時点での単オッズ:33/1

・ザファクター産駒。重賞勝ちは無い馬。

Dubai Warrior:現時点での単オッズ:33/1

・John Gosden師の管理馬で、AWでのレースでは5戦4勝。

Lord North:現時点での単オッズ:33/1

・John Gosden師の管理馬で、AWでのレースでは1戦1勝。

Turgenev:現時点での単オッズ:33/1

・John Gosden師の管理馬で、AWでのレースでは1戦1勝。

Heavy Metal:現時点での単オッズ:50/1

・UAEと英で重賞5勝。3年連続、ゴドルフィンマイルに出走しており、2017年8着、2018年1着、2019年2着。

Manguzi:現時点での単オッズ:50/1

・昨年のUAEダービーの3着馬。

Deja:現時点での単オッズ:100/1

・6戦4勝、AWでのレースでは3戦2勝。今年1/7に去勢されたばかり。

以下、昨日アップ分の記事になります。

Maximum Security

牡4、父・New Year’s Day、母・Lil Indy、母父・Anasheed
調教師:Jason Servis、現時点での単オッズ:11/8→6/4(最新オッズ)

・9戦7勝。ケンタッキーダービーで降着(1着入線→17着へ降着)となった後、プリークネスS、ベルモントSを使われず、6/16のLR-ペガサスS(ダ8.5f)で2着と敗れるも、その後、7/20のG1-ハスケル招待S(ダ9f)→10/26のG3-ボールドルーラーH(ダ7f)→12/7のG1-シガーマイル(ダ1m)と3連勝中。米ブラッドホースにてクールモアが本馬の競走馬および種牡馬としての所有権の半分を購買した旨、報じられており、ここへの参戦はクールモアの意向も含まれたものだが、まだ帰厩しておらず、他の有力馬が乗り込まれている中、調整過程は見えない。

※参考記事:クールモアがマキシマムセキュリティの所有権の半分を購買(今年1/1に米ブラッドホースに掲載された記事を翻訳したもの)

https://www.jairs.jp/contents/newsprot/2020/1/3.html

McKinzie

牡5、父・Street Sense、母・Runway Model、母父・Petionville
調教師:Bob Baffert、現時点での単オッズ:2/1

・14戦7勝。一昨年のBCクラシックで12着に敗れて以降、8走して3勝、2着5回と2連対を外さない安定感と勝ち味に遅いもどかしさを共に示してきた馬。前走G1-BCクラシック(ダ10f)では押し出される形で1番人気の支持を集めていたが、早めに先頭に立つも勝ったVino Rossoに直線で一気に突き放されて4馬身1/4差をつけられての2着完敗。ここでも好勝負は必至だろうが、決め手不足はやはり付きまとう課題か。サンタアニタで乗り込まれており、1/8には5fで1:00.80の時計を出している。

Midnight Bisou

牝5、父・Midnight Lute、母・Diva Delite、母父・Repent
調教師:Steven Asmussen、現時点での単オッズ:4/1

・19戦12勝。昨年は年明けからG1レース3勝を含む7連勝を達成し、最大目標の米G1-BCディスタフ(ダ9f)に圧倒的な1番人気で臨むも、道中は本馬よりも後ろにいたBlue Prizeが3角過ぎに先に動いていったのについていくことが出来ず、直線良く伸びるも完敗の2着。これまで一貫して牝馬限定路線でほぼ無双状態だった馬だが、今回は牡馬相手の大一番へ矛先を向けてくる模様。フェアグラウンズ競馬場にて乗り込まれており、1/5には5fで1:02.20の時計を出している。

Tacitus

牡4、父・Tapit、母・Close Hatches、母父・First Defence
調教師:William Mott、現時点での単オッズ:10/1→12/1(最新オッズ)

・9戦3勝。昨年はタンパベイダービー、ウッドメモリアルSと重賞連勝し、G1-ケンタッキーダービーに挑むも3着。その後、ベルモントS、ジムダンディS、トラヴァーズSと3戦連続2着となり、ジョッキークラブゴールドカップで3着。その後はブリーダーズカップは使われておらず休養中。戦績からもこの世代では上位の力量馬。12/31からペイソンパークトレーニングセンターで時計を出し始めており、1/12には4fで50:40の時計を計時している。

Bravazo

牡5、父・Awesome Again、母・Tiz O’ Gold、母父・Cee’s Tizzy
調教師:D Wayne Lukas、現時点での単オッズ:14/1

・18戦3勝。3歳時(一昨年)にプリークネスS2着、ハスケル招待S2着、トラヴァーズS3着、BCダートマイル3着、クラークH2着とG1での入着を繰り返した実績馬。4歳時(昨年)は1月の米G1-ペガサスワールドカップで4着となった後、11月までレースを使われず、11月の米G1-クラークSで復帰し8着。12月からオークローンパーク競馬場で乗り出されており、1/7に5fで1:00.40の時計を出している。

Gronkowski

牡5、父・Lonhro、母・Four Sugars、母父・Lookin At Lucky
調教師:S bin Ghadayer、現時点での単オッズ:16/1

・13戦4勝。昨年3月のG1-ドバイワールドカップ(ダ10f)でThunder Snowと大接戦を演じ、ハナ差2着。その後、休養に入っていたが昨年12/5のメイダンでのリステッド(ダ10f)で250日ぶりに復帰し3着。もともと欧州調教馬で、2歳11月から3歳3月にかけてAWのレースを4連勝しアメリカへ移籍。移籍初戦の米G1-ベルモントS(ダ12f)では最低人気だったが、このレースで米3冠を達成したJustifyの2着と大健闘した馬である。

Math Wizard

牡4、父・Algorithms、母・Minister’s Baby、母父・Deputy Minister
調教師:Saffie A Joseph Jr、現時点での単オッズ:20/1

・14戦3勝。昨年9/21の米G1-ペンシルベニアダービー(ダ9f)の勝ち馬。ブービー人気だったが直線大外から一気に差し切る内容での勝利で、強い相手でも後方待機から自分の競馬に徹して最後に末脚を伸ばして入着確保、というのは今後も要所要所で有り得そうな馬。前走11/2の米G1-BCクラシック(ダ10f)では勝ったVino Rossoから15馬身差の5着でこれは力負けな印象。ガルフストリームパーク競馬場で乗り込まれており、1/12には4fで47.75の時計を出している。

Great Scot

せん4、父・Requinto、母・La Rosiere、母父・Mr Greeley
調教師:Tom Dascombe、現時点での単オッズ:33/1

・11戦4勝。昨年9/7のヘイドックでの英G3-スペリオールマイルS(芝1m)の勝ち馬。昨年の春先には英G3-グリーナムS(芝7f)で2着、英G1-英2000ギニー(芝1m)で9着、独G2-ドイツ2000ギニー(芝1m)で3着など、クラシック路線で入着レベルの戦績を残している馬。ダートでの実績は皆無の馬でここで勝負になるとは思いにくいが、果たしてどうか。