香港シャティン競馬場にて行われたG1-香港ゴールドC(芝2000m)、G1-クイーンズシルバージュビリーC(芝1400m)のレース結果と動画をお届けする。香港ゴールドCはExultant、クイーンズシルバージュビリーCはBeat The Clock、Beauty Generation、Hot King Prawnらが出走。4/26の香港チャンピオンズデーに向けて有力馬の動向をチェック頂きたい。
The Citi Hong Kong Gold Cup(G1・芝2000m・3歳以上)
1着:Time Warp
せん7、父・Archipenko、母・Here To Eternity、母父・Stormy Atlantic
調教師:A S Cruz、騎手:Joao Moreira
・ハナを奪ったTime Warpがまんまと逃げ切り勝ち。人気を集めたExultantは中団待機から直線大外を回し、猛然と追い込んできたが2着まで。
・ゴール直後のJoao Moreira騎手の雄叫び。声をあげたくなる程の会心のレースだったということではなかろうか。
・今回の勝利で通算42戦12勝、一昨年11月以来、久々の重賞勝利で重賞4勝目。2017年12月に香港カップを制して以降、4月の香港チャンピオンズデー、12月の香港国際競走デーに皆勤しているが着順は8着(クイーンエリザベス2世C)→3着(香港C)→11着(クイーンエリザベス2世C)→8着(香港C)。一線級からは既に落ちた印象もあったが、Exultantを降す復活劇を演じている。2014年のタタソールズ9月1歳馬セールにて米ドル換算で4万7538米ドルにて取引された馬。
1着:[2020/02/16]香港ゴールドカップ(HKG1・芝2000m・シャティン)
1着:[2018/11/04]ササレディーズパース(HKG3・芝1800m・シャティン)
1着:[2018/02/25]香港ゴールドカップ(HKG1・芝2000m・シャティン)
1着:[2017/12/10]香港カップ(HKG1・芝2000m・シャティン)
・父のArchipenkoは2004年米国産のKingmambo産駒。現役時は16戦6勝、HKG1-クイーンエリザベス2世Cを含む重賞5勝。2017年12月に既に亡くなっている。2017年の種付料は1万ポンド。主な産駒は本馬とGlorious Forever(香港C)の全きょうだいや、Madame Chiang(ブリティッシュチャンピオンズフィリー&メアS)。
・母のHere To Eternityは未出走。1つ下の全きょうだい(せん馬)・Glorious Foreverは2018年のHKG1-香港カップ(2着ディアドラ、3着Time Warp)の勝ち馬。曽祖母のHot Thongはブラジルの重賞勝ち馬。
2着:Exultant(3/4身差)
せん6、父・Teofilo、母・Contrary、母父・Mark Of Esteem
調教師:A S Cruz、騎手:Zac Purton
・昨年12/8のG1-香港ヴァーズ(芝2400m)でグローリーヴェイズ、ラッキーライラックの3着と敗れた後、前走1/20のG3-センテナリーヴァーズ(芝1800m)で1着とし、ここへ出走していたが同厩のTime Warpに敗戦。
3着:Citron Spirit(1馬身差)
せん8、父・Invincible Spirit、母・Citron Presse、母父・Lemon Drop Kid
調教師:P F Yiu、騎手:Neil Callan
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/416/sha-tin/2020-02-16/751732
The Queen’s Silver Jubilee Cup(G1・芝1400m・3歳以上)
1着:Beauty Generation
せん7、父・Road To Rock、母・Stylish Bel、母父・Bel Esprit
調教師:John Moore、騎手:Zac Purton
・Beauty Generationはハナを奪いに行かず、道中は4番手を追走。Hot King Prawnが逃げる展開となり、直線、番手からKa Ying Star、3,4番手からBeauty Generationの2頭がHot King Prawnを交わし、2頭の競り合いを制したBeauty Generationが半馬身抜け出して1着。
・今回の勝利で通算33戦17勝目、G1は8勝目、重賞14勝目。クイーンズシルバージュビリーCはこれで3連覇達成。昨年10/1にG3-セレブレーションC(芝1400m)を勝って以降、3着(G2-シャティントロフィー)→3着(G2-ジョッキークラブマイル)→3着(G1-香港マイル)→2着(G1-ザ・スチュワーズC)と4連敗中だったが、戦績からは今はマイルよりは1400mが最適距離な印象。この後、昨年はG2-チェアマンズトロフィーを使ってからG1-チャンピオンズマイルへ向かっているが、3連覇がかかるチャンピオンズマイルへ向けてこの馬の復権なるかは注目ポイントとなることは間違いない。2014年のニュージーランド1歳馬セレクトセールにて米ドル換算で4万9278米ドルにて取引された馬。
1着:[2020/02/16]クイーンズシルバージュビリーC(HKG1・芝1400m・シャティン)
1着:[2019/10/01]セレブレーションC(HKG3・芝1400m・シャティン)
1着:[2019/04/28]チャンピオンズマイル(HKG1・芝1600m・シャティン)
1着:[2019/04/07]チェアマンズトロフィー(HKG2・芝1600m・シャティン)
1着:[2019/02/17]クイーンズシルバージュビリーC(HKG1・芝1400m・シャティン)
1着:[2019/01/20]ザ・スチュワーズC(HKG1・芝1600m・シャティン)
1着:[2018/12/09]香港マイル(HKG1・芝1600m・シャティン)
1着:[2018/11/18]ジョッキークラブマイル(HKG2・芝1600m・シャティン)
1着:[2018/10/21]シャティントロフィー(HKG2・芝1600m・シャティン)
1着:[2018/10/01]セレブレーションC(HKG3・芝1400m・シャティン)
1着:[2018/04/29]チャンピオンズマイル(HKG1・芝1600m・シャティン)
1着:[2018/02/25]クイーンズシルバージュビリーC(HKG1・芝1400m・シャティン)
1着:[2017/12/10]香港マイル(HKG1・芝1600m・シャティン)
1着:[2017/10/01]セレブレーションC(HKG3・芝1400m・シャティン)
・父のRoad To Rockは2004年豪州産のEncosta de Lago(その父・Fairy King)産駒で36戦6勝、ジョージメインS、AJCクイーンエリザベスSの豪G1を2勝。本馬以外に活躍馬は輩出していない。Encosta de Lagoは豪リーディングサイアーに2度輝いた馬で、オーストラリア、香港、ニュージーランドでG1馬を多数輩出。日本のG1では産駒の香港調教馬・ウルトラファンタジーが2010年のスプリンターズSを制している。
・母父のBel Espritは1999年豪州産のRoyal Academy産駒。現役時は19戦8勝、ドゥーンベン10000(芝1350m)、ブルーダイヤモンドS(芝1200m)の2つのG1を含む豪重賞3勝。父として名牝・Black Caviar(25戦25勝、G1を15勝)を輩出。
2着:Ka Ying Star(1/2身差)
せん5、父・Cityscape、母・Casual Glance、母父・Sinndar
調教師:A S Cruz、騎手:Jamie Spencer
3着:Hot King Prawn(1馬身差)
せん5、父・Denman、母・De Chorus、母父・Unbridled’s Song
調教師:J Size、騎手:Karis Teetan
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/416/sha-tin/2020-02-16/751734