UAEのメイダン競馬場にて行われたG3-UAEオークス(ダ1900m)、G2-メイダンスプリント(芝1000m)、G2-ザビールマイル(芝1600m)、G3-ドバイミレニアムS(芝2000m)のレース結果と動画をお届けする。注目はUAEオークス出走の日本調教馬・セレン、ドバイミレニアムS出走のGhaiyyath(昨年の凱旋門賞以来の出走)となる。

UAE Oaks Sponsored By Range Rover(G3・ダ1900m・3歳牝馬)

1着:Down On Da Bayou

牝3、父・Super Saver、母・Bayou Tortuga、母父・エンパイアメーカー
調教師:S bin Ghadayer、騎手:Mickael Barzalona

・セレンは道中離れた4番手を追走し、4角手前で外から上昇し前との差を詰めにかかるが、この時点での手応えの差は歴然。快調に逃げたDown On Da Bayouの脚色が終始素晴らしく、直線は後続を一方的に突き離し大楽勝。セレンは勝ったDown On Da Bayouから23馬身差の3着。

・今回の勝利で通算5戦2勝、重賞初制覇。前々走1/2のUAE1000ギニートライアル(ダ1400m)では勝ったFinal Songから1馬身3/4差の2着→前走1/23のLR-UAE1000ギニー(ダ1600m)では勝ったDubai Loveから3馬身1/4差の2着、としここへ臨んでいた。前走からDubai Loveがこのレースでは人気となっていたが、今回、2着のDubai Loveに18馬身半差をつけて快勝。この内容なら出走してくればUAEダービーでも楽しみな存在。

 1着:[2020/02/20]UAEオークス(UAEG3・ダ1900m・メイダン)

・父のSuper Saverは2007年米国産のMaria’s Mon産駒。ウインスターファームの自家生産馬で現役時はTodd A.Pletcher師に管理され、10戦3勝。G1-ケンタッキーダービー、G2-ケンタッキージョッキークラブSの重賞2勝。主な産駒にRunhappy(BCスプリント、マリブS,、キングズビショップS)。今年よりトルコで繋養中(トルコでの種付料はPrivate)。

・母のBayou Tortugaは米8戦1勝。半姉のPolar River(父・Congrats)は2016年のG3-UAEオークスの勝ち馬で、同年のG2-UAEダービーではラニの2着。曽祖母のSuper Fanは米G3-ラウンドテーブルHの勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/1231/meydan/2020-02-20/751977

Meydan Sprint Sponsored By Land Rover(G2・芝1000m・3歳以上)

1着:Waady

せん8、父・Approve、母・Anne Bonney、母父・ジェイドロバリー
調教師:Doug Watson、騎手:Jim Crowley

・内から人気のEquilateralが抜け出しを図ろうとするところへ、外からWaadyも接近。2頭の競り合いとなるが、最後にWaadyが競り勝って1着。

・今回の勝利で通算32戦9勝、重賞2勝目。4歳春にG3-パレスハウスS(5f)で3着、G2-テンプルS(5f)で3着、G1-キングズスタンドS(5f)で5着に入った実績があるが、5歳以降は目立った戦績が無く、5~6fのハンデ戦が主戦場となっていた馬。

 1着:[2020/02/20]メイダンスプリント(UAEG2・芝1000m・メイダン)
 1着:[2015/07/04]スプリントS(英G3・5f10yds・サンダウン)

・父のApproveは2008年愛国産のOasis Dream産駒。現役時は10戦3勝、英2歳G2-ノーフォークS、英2歳G2-ジムクラックSの勝ち馬。

・母のAnne Bonneyは6戦未勝利。曽祖母のFlamenco Waveは愛2歳G1-モイグレアスタッドSの勝ち馬。Flamenco Waveの直仔にStarborough(セントジェームズパレスS、ジャンプラ賞)、Aristotle(レーシングポストトロフィー)、Ballingarry(カナディアンインターナショナルS、クリテリウムドサンクルー)、孫にSt. Nicholas Abbey(コロネーションC3勝、ドバイシーマクラシック、BCターフ、レーシングポストトロフィー)。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/1231/meydan/2020-02-20/751979

Zabeel Mile Sponsored By Al Tayer Motors(G2・芝1600m・3歳以上)

1着:Zakouski

せん4、父・Shamardal、母・O’Giselle、母父・Octagonal
調教師:Charlie Appleby、騎手:James Doyle

・道中は4番手のインを追走していたZakouskiが、直線に入ってもなかなか前との差を詰められず、万事休すかと思わせたが、最後に狭いところを通りながらジワジワと伸び、ゴール前で先に抜け出していたMythical Magicをクビ差捕まえて1着。

・今回の勝利で通算4戦3勝、重賞初制覇。2歳11月のケンプトンでのノービス(AW7f)で1着(※2着のHeadmanは昨年仏重賞2勝)→3歳4月のニューマーケットでのG3-クレイヴンS(芝1m)で5着。ここから去勢され、268日ぶりに前走1/9のメイダンでのハンデ戦(芝1600m)で復帰し1着、としここへ臨んでいた。順調に使われていけば、Shamardal産駒の昨年の大活躍ぶりを見ると、この馬がこの後、大化けしてもおかしくない印象だが果たして。

 1着:[2020/02/20]ザビールマイル(UAEG2・芝1600m・メイダン)

・父のShamardalは2002年産まれのGiant’s Causeway産駒。現役時は7戦6勝、仏ダービー、仏2000ギニー、セントジェームパレスS、デューハーストSの4つのG1を含む重賞5勝。唯一の敗戦はダートを使われたUAEダービーで9着に敗れたもの。2004年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬。TDNによる昨年の欧州サイアーランキングではGalileo、Dubawiに次ぐ3位。昨年のG1勝ち馬はGalileoの11頭には及ばないが、Dubawiの4頭を上回る5頭(Pinatubo、Earthlight、Victor Ludorum、Castle Lady、Blue Point)を輩出している。

・半兄のAlbrecht(父・Redoute’s Choice)は豪G3-アップアンドカミングSの勝ち馬。半きょうだい(せん馬)のKing’s Command(父・Dubawi)は仏G3-トーマブリョン賞の勝ち馬。

・牝系は南半球の活躍馬多数。伯父のLonhro(豪G1を11勝・2003-04年シーズンの豪年度代表馬)、伯父のNiello(豪G1を3勝)を筆頭に、Catalyst(ニュージーランド1000ギニー)、Devise(WFAグループ1クラシック)、Mahaya(AJCオークス)、Grosvenor(ヴィクトリアダービーなど豪G1を3勝)の南半球のG1馬が同牝系になる。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/1231/meydan/2020-02-20/751978

Dubai Millennium Stakes Sponsored By Jaguar(G3・芝2000m・3歳以上)

1着:Ghaiyyath

牡5、父・Dubawi、母・Nightime、母父・Galileo
調教師:Charlie Appleby、騎手:William Buick

・ハナを切り、後続を離して逃げたGhaiyyathが逃げ圧勝。2着のSpotifyにつけた着差は8馬身半。

・今回の勝利で通算9戦6勝、重賞5勝目。前々走9/1の独G1-バーデン大賞(2400m)で2着に14馬身差をつけて大楽勝を演じ、次走の仏G1-凱旋門賞(2400m)でも穴人気を集めたが、勝ったWaldgeistから33馬身差の10着と大敗。今回はそれ以来、137日ぶりのレースだった。次走は3/28のG1-ドバイシーマクラシック(芝2410m)になる見込みで、現在、ウィリアムヒルでは単勝3.00倍の1番人気。グローリーヴェイズ、カレンブーケドール、ラヴズオンリーユーら日本調教馬の強敵となりそうである。

 1着:[2020/02/20]ドバイミレニアムS(UAEG3・芝2000m・メイダン)
 1着:[2019/09/01]バーデン大賞(独G1・芝2400m・バーデンバーデン)
 1着:[2019/04/07]アルクール賞(仏G2・芝2000m・パリロンシャン)
 1着:[2018/09/22]プランスドランジュ賞(仏G3・芝2000m・パリロンシャン)
 1着:[2017/10/14]オータムS(英G3・芝1m・ニューマーケット)

・父のDubawiは2002年愛国産のDubai Millennium産駒。現役時は8戦5勝、ジャックルマロワ賞(8f)、アイリッシュ2000ギニー(8f)、ナショナルS(7f)の3つのG1を含む重賞4勝。TDNによる昨年の欧州サイアーランキング2位で、昨年は4頭がG1勝ち(Too Darn Hot、Coronet、Old Persian、Ghaiyyath)、24頭が重賞勝ち、37頭がブラックタイプ勝ち。種付料は2017年以降、25万ポンドを維持している。

母のNightimeはキャリア2戦、1勝馬の身で挑んだ2006年のG1-アイリッシュ1000ギニー(1m)を制覇。半姉のZhukova(父・Fastnet Rock)は米G1-マンノウォーSなど米愛で重賞3勝。叔母のファイノメナ(父・Galileo)はニアルコスファミリーの持ち馬で社台コーポレーション白老ファームにて繋養中。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/1231/meydan/2020-02-20/751975