現地時間2/22(土)の豪コーフィールド競馬場はブルーダイヤモンドSデー。3つのG1レース、2つのG2レース、1つのG3レースが行われる「コーフィールドの夏のレースカレンダーの頂点」とされる開催。本稿では2歳G1-ブルーダイヤモンドS(芝1200m)、G1-オークレイプレート(芝1100m)、G1-フューチュリティS(芝1400m)のレース結果と動画をお届けする。

Neds Blue Diamond Stakes(G1・芝1200m・2歳)

・1971年創設。ビクトリア州(州都:メルボルン)の2歳戦で最も賞金が高いレースで総賞金は150万豪ドル、1着賞金は90万豪ドル(約6675万円)。過去の主な勝ち馬にManikato(1978年)、Redoute’s Choice(1999年)、Bel Esprit(2002年)、Alinghi(2004年)など。

1着:Tagaloa

牡2、父・ロードカナロア、母・ヴァシリーサ、母父・ハーツクライ
調教師:Trent Busuttin & Natalie Young、騎手:Michael Walker

・逃げ馬とほとんど差がない3番手を追走していたTagaloaが、残り200で先頭に立ち、そのまま押し切って1着。中団から差したゴドルフィンのHanseaticが2着。

https://twitter.com/WorldRacing1/status/1231087099543203840

・今回の勝利で通算4戦2勝、重賞初制覇。11/7のフレミントンでのG3-マリバーノンプレート(芝1000m)でデビューし3着→11/30のムーニーヴァレーでの2戦目(芝1000m)で1着→2/8のコーフィールドでのG3-ブルーダイヤモンドプレリュード(C&G)(芝1100m)で4着とし、ここへ臨んでいた。

 1着:[2020/02/22]ブルーダイヤモンドS(豪G1・芝1200m・コーフィールド)

・父のロードカナロアは2008年三石産のキングカメハメハ産駒。現役時は19戦13勝、安田記念、スプリンターズS2勝、高松宮記念、香港スプリント2勝の6つのG1を含む重賞9勝。主な産駒にアーモンドアイ、サートゥルナーリア、ステルヴィオ。産駒の海外G1の勝利はアーモンドアイのドバイターフに続く2勝目で、海外産の産駒のG1勝利は初。種付料は初年度(2014年)は500万円だったが、昨年は1500万円→今年は2000万円と高騰中。

・母のヴァシリーサは2012年ノーザンファーム産。キャロットファームで1口6万円×400口で募集された馬で、現役時は美浦の古賀慎明師に管理され、4戦1勝(中山ダ1800)。Tagaloaは初仔になるが、豪州産と表記されており、 Tagaloaのブリーダーとして登録されているアローフィールドグループがロードカナロアの仔を受胎したヴァシリーサを購入し、オーストラリアへ輸出されたものとみられる。

・祖母のペンカナプリンセス(父・Pivotal)は英G3-フレッドダーリンSの勝ち馬で、アイリッシュ1000ギニーの2着馬。直仔(Tagaloaの伯父、叔父)は重賞勝ちはないがダノンジェラート、ワールドインパクト、トリコロールブルーの3頭が重賞入着を果たしている。

2着:Hanseatic(アタマ差)

牡2、父・Street Boss、母・Itameri、母父・Exceed And Excel
調教師:Anthony Freedman、騎手:Timothy Clark

・前哨戦の前走2/8のG3-ブルーダイヤモンドプレリュード(C&G)(芝1100m)を勝利し、デビュー3連勝を飾り、ここでは1番人気に推されていたが前走では4着に降していたTagaloaに敗れて2着まで。

3着:Personal(3/4身差)

牝2、父・Fastnet Rock、母・Personify、母父・Galileo
調教師:David A & B Hayes & Tom Dabernig、騎手:Craig A Williams

・後方から内に突っ込み追い込んで3着。勝負服はお馴染みのクールモアの濃紺だが、この馬のオーナーの名義は「Coolmore, P Shanahan Et al」。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/469/caulfield/2020-02-22/752065

※オーストラリアの今後の2歳G1路線について

ゴールデンスリッパーS(G1・芝1200m・3/21・ローズヒルガーデンズ)

・シドニー2歳3冠の初戦。1957年創設。2歳戦としては世界最高の賞金総額350万豪ドル(約2億5800万円)を誇り、メルボルンC、コックスプレート、コーフィールドCにこのレースを加えてオーストラリア競馬のグランドスラム、4大レースと称されることもあるビッグレース。ゴールデンスリッパーカーニバル(今年は3/14、3/21、3/28の3日間)はジョージライダーS、ローズヒルギニーなど計8つのG1レースが行われる。

ATCサイアーズプロデュースS(G1・芝1400m・4/4・ランドウィック)

・シドニー2歳3冠の第2戦。4月の「ザ・チャンピオンシップス」(今年は4/4と4/11に行われ、両日とも4つのG1レースが行われる。総賞金400万豪ドルのクイーンエリザベスS(芝2000m)、総賞金300万豪ドルのドンカスターマイル(芝1600m)が目玉レース)で開催される。1867年創設。賞金総額は100万豪ドル(約7390万円)。

シャンペンS(G1・芝1600m・4/18・ランドウィック)

・シドニー2歳3冠の第3戦。1861年創設。賞金総額は50万豪ドル(約3695万円)。過去にゴールデンスリッパーS、ATCサイアーズプロデュースS、シャンペンSのシドニー2歳3冠を全て制した馬は6頭(Baguette・1970年、Luskin Star・1977年、Tierce・1991年、Burst・1992年、Dance Hero・2004年、Pierro・2012年)。

Neds Oakleigh Plate(G1・ハンデ・芝1100m・2歳以上)

・1884年創設。メルボルンオータムカーニバルにおいて、2/15のG1-ブラックキャビアライトニング(芝1000m・フレミントン)→2/22のG1-オークレイプレート(芝1100m・コーフィールド)→3/7のG1-ニューマーケットハンディキャップ(芝1200m・フレミントン)の3競走が「the autumn sprinting series」を形成している。

1着:Pippie

牝4、父・Written Tycoon、母・Coupe Express、母父・Ne Coupez Pas
調教師:John & Chris Meagher、騎手:Linda Meech

・ハナを切ったPippieがそのまま後続の追撃を抑えて逃げ切り勝ち。中団から直線良く差し伸びてきたZoutoriが2着。1番人気のG1馬・Bivouacは6着。

・今回の勝利で通算9戦5勝、重賞2勝目、G1は初制覇。前走11/2のフレミントンでのG3-ファーフィスプリント(芝1100m)で2着だった馬で、今回はそれ以来のレース。

 1着:[2020/02/22]オークレイプレート(豪G1・芝1100m・コーフィールド)
 1着:[2019/08/31]コックラムS(豪G3・芝1200m・コーフィールド)

・父のWritten Tycoonは2002年豪州産のIglesia(その父・ラストタイクーン)産駒。現役時は11戦2勝、豪G2-トドマンSの勝ち馬。PippieはWritten Tycoon産駒8頭目のG1馬となっている。主な産駒にTycoon Tara(タタソールズティアラ)、Music Magnate(ドゥーンベン10000)、Despatch(ザ・グッドウッド)、Written By(ブルーダイヤモンドS)、Booker(オークレイプレート)、Capitalist(ゴールデンスリッパーS)、Luna Rossa(マナワツサイアーズプロデュースS)など。現時点の豪サイアーランキング12位。今年の種付料は11万豪ドル。

・母のCoupe Expressは36戦6勝。

2着:Zoutori(半馬身差)

せん4、父・Zoustar、母・Atotori、母父・Haradasun
調教師:Mathew Ellerton & Simon Zahra、騎手:Jamie Kah

3着:Crystal Dreamer(3/4身差)

せん7、父・Stratum、母・Crystal Wit、母父・Distorted Humor
調教師:Mathew Ellerton & Simon Zahra、騎手:Damian Lane

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/469/caulfield/2020-02-22/752066

PFD Food Services Futurity Stakes(G1・芝1400m・3歳以上)

・1897年創設。2006年から2010年までは1600mにて施行されていたが、2011年以降は1400mにて行われている。2018年に日本からオーストラリアへ移籍したブレイブスマッシュが優勝したレース。豪競馬殿堂入りの名馬・Manikatoが1979,1980,1981,1983年に計4勝している。

1着:Streets Of Avalon

せん5、父・Magnus、母・Kamuniak、母父・Black Minnaloushe
調教師:Shane Nichols、騎手:Ben Melham

・逃げたStreets Of Avalonと番手追走のSuper Sethがレースを主導し、終始この2頭の競り合いとなったが、Streets Of Avalonがアタマ差で競り勝って1着。

https://twitter.com/WorldRacing1/status/1231076479951396865

・今回の勝利で通算42戦7勝、重賞3勝目G1は初制覇。コーフィールドの芝1400mは鬼ともいえる実績を誇り、これで3つの重賞勝利は全てこの条件でのものとなっている。

 1着:[2020/02/22]フューチュリティS(豪G1・芝1400m・コーフィールド)
 1着:[2019/10/19]ムンガS(豪G3・芝1400m・コーフィールド)
 1着:[2019/04/20]ヴィクトリアH(豪G3・芝1400m・コーフィールド)

・父のMagnusは2002年豪州産のFlying Spur(その父・デインヒル)産駒で、姪にBlack Caviar(25戦25勝、ロイヤルアスコットでのダイヤモンドジュビリーSを含むG1を15勝)、甥にAll Too Hard(コーフィールドギニーなど豪G1を4勝)がいる良血馬。現役時は24戦4勝、G1-ザ・ギャラクシー(芝1100m)、G2-ジ・エイジクラシック(芝1200m)の勝ち馬。2007年には5月にザ・ギャラクシーを勝った後に英国遠征を敢行し、7/19のG2-キングズスタンドSで3着→7/23のG1-ゴールデンジュビリーSで14着→8/23のG1-ナンソープSで9着。本馬は4頭目の産駒G1馬になる。主な産駒にMalaguerra(ダーレークラシック、BTCカップ)。現在の豪サイアーランキングは32位。今年の種付料は1万6500豪ドル。

・母は7戦未勝利。伯父のJokers WildはニュージーランドのG1を2勝(ARCダイヤモンドS、マナワツサイアーズプロデュースS)。

2着:Super Seth(アタマ差)

牡3、父・Dundeel、母・Salutations、母父・Redoute’s Choice
調教師:Anthony Freedman、騎手:Mark Zahra

・昨年10/12のG1-コーフィールドギニー(芝1600m)の勝ち馬。休養を挟んだ、前走2/1のG3-マンフィールドS(芝1200m)を勝利し、ここでは1番人気に推されていたが2着まで。

3着:Melody Belle(2馬身1/4差)

牝5、父・コマンズ、母・Meleka Belle、母父・Iffraaj
調教師:Jamie Richards、騎手:Opie Bosson

・G1を10勝しているニュージーランドの女傑で、2019年のニュージーランド年度代表馬。ここは昨年11/9のG1-マッキノンS(芝2000m)でMagic Wandの2着と敗れて以来、105日ぶりのレースだった。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/469/caulfield/2020-02-22/752064

Carlton Draught Peter Young Stakes(G2・芝1800m・2歳以上)

・5番手追走のスズカデヴィアスは直線伸びずに7着。勝ったMiss Siskaは父・So You Think、母・Sing Hallelujah、母父・Is It Trueの6歳牝馬で、これが重賞2勝目。

※コーフィールド競馬場について

・コーフィールド競馬場は入場時にメンバーの場合、ドレスコードがあり、男性の場合、この時期はジャケットやネクタイは必須ではなく、半袖の襟付きのドレスシャツの着用が推奨される(※裾出しでの着用は不可で必ずズボンに裾がインしている必要あり)。下は短パンでも構わないがデニム生地はNGで、靴はスニーカーは不可、モカシンやデッキシューズの着用が推奨される。

・レース当日の一般客向けの「Black Caviar Gold Restaurant」の価格は315豪ドル~。各テーブルは直線に面しているグランドスタンドの前列にあり、各テーブルにはテレビが設置済。4つのコース料理が提供され食事とワインを愉しみながら、オーシャンビューならぬトラックビューなロケーションで、レース観戦も楽しめる贅沢な空間となっている。