現地時間2/29(土)にオーストラリア各地で行われた3つのG1レース(チッピングノートンS、サラウンドS、オーストラリアンギニー)と、3/20に行われるG1-ゴールデンスリッパーに向けて注目が集まる2歳重賞2鞍についてレース結果と動画をお届けする。合わせて最後にニュージーランドのエラズリー競馬場にて行われたG1-ニュージーランドダービーについても触れる。

TAB Chipping Norton Stakes(G1・芝1600m・3歳以上・ランドウィック競馬場)

・チッピングノートンSは1925年創設のマイルG1。このレースを勝つと、4/4のG1-ドンカスターマイル(芝1600m)、4/11のG1-シドニーC(芝3200m)の優先出走権を獲得出来る。2016~2019年にWinxが4連覇を達成したレースで、現在ランドウィック競馬場では約5000人の観客を収容できるウインクス・スタンドの建設が始まっている。

1着:Te Akau Shark

せん5、父・Rip Van Winkle、母・Bak Da Chief、母父・チーフベアハート
調教師:Jamie Richards、騎手:Opie Bosson

・後方待機のTe Akau Sharkが直線大外から豪脚を披露。先に抜け出したVerry Elleegantを一気に交わし追い込み勝ち。ディープインパクト産駒・Fierce Impactは直線伸びを欠き3着。

https://twitter.com/WorldRacing1/status/1233628341904855040

・今回の勝利で通算12戦7勝、重賞4勝目。昨年10/26の豪G1-コックスプレート(芝2000m)で勝ったリスグラシューから3馬身半差の3着、10/5の豪G1-エプソムH(芝1600m)で勝ったKoldingから短頭差の2着だった馬。

 1着:[2020/02/29]チッピングノートンS(豪G1・芝1600m・ランドウィック)
 1着:[2020/02/08]ワイカトスプリント(新G1・芝1400m・テラパ)

 1着:[2018/11/14]クープランドベーカリーマイル(新G2・芝1600m・リカルトンパーク)
 1着:[2018/10/06]レッドバッジスプリングスプリント(新G3・芝1400m・ヘイスティングス)

・父のRip Van Winkleは2006年愛国産のGalileo産駒。現役時は14戦5勝、サセックスS、クイーンエリザベス2世S、インターナショナルSの3つのG1を含む重賞4勝。本馬がこれまでの唯一の産駒G1馬になる

・従姉のPondarosa Missは新G1-ARCイースターHの勝ち馬。

2着:Verry Elleegant(半馬身差)

牝4、父・Zed、母・Opulence、母父・Danroad
調教師:Chris Waller、騎手:James McDonald

3着:Fierce Impact(1馬身1/4差)

牡6、父・ディープインパクト、母・ケイアイガーベラ、母父・Smarty Jones
調教師:Matthew A Smith、騎手:Brenton Avdulla

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/471/randwick/2020-02-29/752792

Heineken 3 Surround Stakes(G1・芝1400m・3歳牝馬・ランドウィック競馬場)

・サラウンドSは1979年創設の3歳牝馬限定のレース。2018年よりG1。レース名のSurroundはニュージーランド産の牝馬で、1976-1977年の豪年度代表馬。3歳牝馬でコックスプレートを制した馬はこれまでにこの馬のみ。過去の主な勝ち馬にMore Joyous(2010年)、Shoals(2018年)など。

1着:Probabeel

牝3、父・Savabeel、母・Far Fetched、母父・Pins
調教師:Jamie Richards、騎手:Opie Bosson

・後方追走のProbabeelが残り300を切るあたりで外に進路を確保されると、末脚一閃。豪快に外から差し切り勝ちを収めている。

・今回の勝利で通算12戦6勝、重賞初勝利。昨年10/5の豪G1-フライトS(芝1600m)で2着だった馬。3/7のG1-ランドウィックギニー(芝1600m)、3/21のG1-ローズヒルギニー(芝2000m)に登録済み。

 1着:[2020/02/29]サラウンドS(豪G1・芝1400m・ランドウィック)

・父のSavabeelは2001年豪州産のZabeel産駒。現役時は14戦3勝、豪G1-コックスプレート、豪G1-AJCスプリングチャンピオンSの勝ち馬。2014-15年以降、5期に渡りニュージーランドのリーディングサイアーの座に君臨中のチャンピオンサイアーで、新・豪で活躍馬を多数輩出中。

・母のFar Fetchedは11戦3勝。母の従妹・Savvy Coupは新G1-ニュージーランドオークス、新G1-リヴァモルクラシックなど新重賞4勝。

2着:Funstar(クビ差)

牝3、父・Adelaide、母・Starspangled、母父・デインヒル
調教師:Chris Waller、騎手:James McDonald

3着:Xilong(半馬身差)

牝3、父・Deep Field、母・Pane In The Glass、母父・Testa Rossa
調教師:Tony McEvoy & Calvin McEvoy、騎手:Glen Boss

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/471/randwick/2020-02-29/752791

Kennedy Australian Guineas(G1・芝1600m・3歳・フレミントン競馬場)

・オーストラリアンギニーは1986年創設の3歳限定G1。総賞金100万豪ドル。1998年から2000年まで一時的に2000mで施行されたこともあるが、それ以外は一貫して1600mで行われている。過去の主な勝ち馬にZabeel(1990年)、Mahogany(1994年)、Reset(2004年)、Apache Cat(2006年)、Miss Finland(2007年)、Hey Doc(2017年)など。

1着:Alligator Blood

せん3、父・All Too Hard、母・Lake Superior、母父・Encosta De Lago
調教師:David Vandyke、騎手:Ryan Maloney

・Alligator Bloodが楽に逃げ切り勝ち。

https://twitter.com/WorldRacing1/status/1233621818931646464

・今回の勝利で通算11戦10勝、2着1回、重賞4勝目。唯一の敗戦は昨年10/12のG1-コーフィールドギニーでハナ差2着に敗れたもので、ここまでの戦績は現3歳世代では抜けており、圧倒的なものとなっている。

 1着:[2020/02/29]オーストラリアンギニー(豪G1・芝1600m・フレミントン)
 1着:[2020/02/15]C.S.ヘイズS(豪G3・芝1400m・フレミントン)
 1着:[2019/12/28]ヴォローグプレート(豪G3・芝1400m・イーグルファーム)
 1着:[2019/09/29]コーフィールドギニープレリュード(豪G3・芝1400m・コーフィールド)

・父のAll Too Hardは2009年豪州産のCasino Prince(その父・Flying Spur)産駒。現役時は12戦7勝、コーフィールドギニー、C.F.オーアS、フューチュリティS、AJCオールエイジドSの4つのG1を含む重賞6勝。名牝・Black Caviar(25戦25勝)の半弟にあたる良血馬で、本馬がこれまでの唯一の産駒G1馬になる。現時点の豪サイアーランキング11位、今年の種付料は2万7500豪ドル。

・母の叔母Typhoon TracyはC.F.オーアS2勝、フューチュリティS、クールモアクラシックなど豪G1を6勝した活躍馬。

2着:Superstorm(1馬身1/4差)

せん3、父・Sebring、母・Stormy Nova、母父・Metal Storm
調教師:Grant & Alana Williams、騎手:William Pike

3着:Soul Patch(アタマ差)

牡3、父・Shamus Award、母・God Bless Us、母父・Flying Spur
調教師:Ken Keys、騎手:Craig A Williams

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/297/flemington/2020-02-29/752779

Schweppes Skyline Stakes(G2・芝1200m・2歳牡馬せん馬・ランドウィック競馬場)

・1979年創設。レース名は1958年のゴールデンスリッパーの勝ち馬・Skylineより。勝ち馬はゴールデンスリッパーの優先出走権を獲得。過去にこのレースとゴールデンスリッパーの「ダブル」を達成した馬は5頭(Sir Dapper・1983年、Star Watch・1988年、Guineas・1997年、Prowl・1998年、Dance Hero・2004年)。

1着:Mamaragan

牡2、父・Wandjina、母・Forbidden、母父・General Nediym
調教師:John P Thompson、騎手:Blake Shinn

・終始2番手でレースを進めたMamaraganが直線、しぶとく立ち回り、まず番手から逃げ馬を交わし、最後は外からの差しを封じる取り口で1着。

https://twitter.com/WorldRacing1/status/1233595689436930048

今回のレースがデビュー戦だった馬でいきなりG2制覇

 1着:[2020/02/29]スカイラインS(豪G2・芝1200m・ランドウィック)

・父のWandjinaは2011年豪州産のスニッツェル産駒。現役時は14戦3勝、豪G1-オーストラリアンギニー、豪G3-C.S.ヘイズSの勝ち馬。本馬が初の産駒重賞勝ち馬となる。今年の種付料は2万2000豪ドル。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/471/randwick/2020-02-29/752781

Drinkwise Sweet Embrace Stakes(G2・芝1200m・2歳牝馬・ランドウィック競馬場)

・1979年創設。レース名は1967年にゴールデンスリッパーを勝った牝馬・Sweet Embraceより。勝ち馬はゴールデンスリッパーの優先出走権を獲得。過去にこのレースとゴールデンスリッパーの「ダブル」を達成した牝馬は3頭(Dark Eclipse・1980年、Ha Ha・2001年、Crystal Lily・2010年)。

1着:Hungry Heart

牝2、父・Frankel、母・Harlech、母父・Pivotal
調教師:Chris Waller、騎手:James McDonald

・最後方に控えていたHungry Heartが直線大外に持ち出されると、末脚が一気に弾けて先団をまとめて交わし去り1着。

https://twitter.com/WorldRacing1/status/1233594265122541568

・今回の勝利で通算2戦1勝。1/11のフレミントンでのデビュー戦(芝1000m)で2着としここへ臨んでいた馬。

 1着:[2020/02/29]スイートエンブーレスS(豪G2・芝1200m・ランドウィック)

・父のFrankelは2008年英国産のGalileo産駒。現役時は14戦14勝、G1を10勝、重賞12勝。豪州でも産駒が活躍中で、昨年9/21の豪G3-キングストンタウンSをFincheが制している。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/471/randwick/2020-02-29/752780

Vodafone NZ Derby(G1・芝2400m・3歳・エラズリー競馬場)

・1973年にグレートノーザンダービー(1875年創設。北島で施行・北島は首都ウェリントンやニュージーランド最大の都市オークランドがある島でニュージーランドの全人口の4分の3が居住している島)と旧ニュージーランドダービー(1860年創設、南島で施行・南島の主な都市はクライストチャーチで、ラグビー日本代表のリーチマイケルを輩出した都市)が統合して創設。

1着:Sherwood Forest

せん3、父・Fastnet Rock、母・Chasing Mammon、母父・Giant’s Causeway
調教師:Tony Pike、騎手:Michael Walker

・直線は3頭の争いとなったが、4角先頭のSherwood Forestが中から力強く抜け出して1着。

https://twitter.com/WorldRacing1/status/1233610975951106048

・今回の勝利で通算11戦4勝、重賞2勝目。

 1着:[2020/02/29]ニュージーランドダービー(新G1・芝2400m・エラズリー)
 1着:[2019/10/26]カンタベリーS(新G3・芝1600m・リカルトンパーク)

・父のFastnet Rockは2001年豪州産のデインヒル産駒。現役時は19戦6勝、オークレイプレート(芝1100m)、ライトニングS(芝1000m)の2つのG1を含む重賞6勝。現時点の豪サイアーランキング8位、今年の種付料は6万ユーロ。

2着:Two Illicit(1馬身1/4差)

牝3、父・Jimmy Choux、母・Gemini、母父・Tale Of The Cat
調教師:Roger James & Robert Wellwood、騎手:Vinnie Colgan

3着:Scorpz(2馬身差)

牡3、父・Charm Spirit、母・Forbetterforworse、母父・Dubawi
調教師:Stephen Marsh、騎手:Danielle Johnson

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/380/ellerslie/2020-02-29/752969