日本時間2/29(土)にサウジアラビアのキングアブドゥルアジーズ競馬場にて行われた第1回サウジカップ(ダ1800m)、ディアドラが出走したモハメドユスフナギモーターズカップ(芝2100m)など、アラブ限定、サウジアラビア調教馬限定の2レースを除く全6レースの結果と動画をお届けする。

Saudi Cup(ダ1800m・3歳以上)

1着:Maximum Security

牡4、父・ニューイヤーズデイ、母・Lil Indy、母父・Anasheed
調教師:Jason Servis、騎手:Luis Saez

・直線で先頭のMucho Gusto目がけて、Maximum Securityが内から力づくで捻じ伏せるような差し脚を発揮。誰がどうみても強い、説得力充分な内容でMaximum Securityが初代チャンピオンの座に就いている。ゴールドドリームは6着、クリソベリルは7着。

・今回の勝利で通算10戦8勝。1着入線から17着に降着となった昨年のケンタッキーダービーとスタートで躓いて2着となったペガサスS以外は負け知らず。今年1月にオーナーブリーダーのゲイリー&メアリー・ウエスト夫妻から、クールモアが競走馬および種牡馬としての所有権の50%を購買済み。クールモアの意向が反映された今後のローテーションに注目が集まるが、3/28のドバイワールドカップが有力とみられる。

 1着:[2020/02/29]サウジカップ(ダ1800m・キングアブドゥルアジーズ)
 1着:[2019/12/07]シガーマイルH(米G1・ダ1m・アケダクト)
 1着:[2019/10/26]ボールドルーラーH(米G2・ダ7f・ベルモントパーク)
 1着:[2019/07/20]ハスケル招待S(米G1・ダ9f・モンマスパーク)
 1着:[2019/03/30]フロリダダービー(米G1・ダ9f・ガルフストリームパーク)

・父のニューイヤーズデイは2011年米国産のStreet Cry産駒。現役時はBob Baffert師に管理され、3戦2勝。2戦1勝の身で臨んだG1-BCジュヴェナイル(ダ8.5f)で1着。セカンドクロップとなる本馬が代表産駒で、他にBourbon Resolution、Cafe Du Mondeが重賞勝ち馬となっている。今年から社台スタリオンステーションにて供用されており、種付料は300万円。

・母のLil Indyは19戦2勝。2019年3月にMaximum Securityの全妹を出産した後、キーンランド11月繁殖セールにおいて、185万ドルで購買された。伯父のFlat Outは米G1-シガーマイルH、米G1-ジョッキークラブゴールドカップ(2勝)など重賞6勝。

2着:Midnight Bisou(3/4身差)

牝5、父・Midnight Lute、母・Diva Delite、母父・Repent
調教師:Steven Asmussen、騎手:Mike E Smith

・内から力強く差し込んできた内容は良好。牡馬の一線級相手でも全く見劣る事がないことを証明。

3着:Benbatl(2馬身差)

牡6、父・Dubawi、母・Nahrain、母父・Selkirk
調教師:Saeed bin Suroor、騎手:Oisin Murphy

・好位でレースを運び、直線勝負に持ち込むもアメリカ勢とは力の差を感じさせる結果に。ただダートでもメンバー次第ではこのレベルでも十分やれることは示した。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/1016/riyadh/2020-02-29/752823

Saudia Sprint(ダ1200m・3歳以上)

1着:New York Central

牡5、父・Tapit、母・Fashion Cat、母父・Forest Wildcat
調教師:S Al Harabi、騎手:Irad Ortiz Jr

・直線でも快調な逃げ脚を見せたマテラスカイが完全に安全圏に入ったと思われたが、外から忍び寄った伏兵のNew York Centralがアタマ差、差し切って1着。

・今回の勝利で通算13戦5勝。サウジアラビア調教馬だが、今年2月まではアメリカのSteven Asmussen師に管理されていた馬で、アメリカ時代はG3を1勝していた馬だが、G1出走歴もなく戦績的には地味だった馬。2016年のファシィグティプトン8月1歳馬セールにて75万ドルで取引され、2019年のキーンランド11月Mixedセールにて24万ドルで取引された馬。現オーナーのHRH Prince Faisal Bin Khaledは第4代サウジアラビア国王・ハーリドの子息で、サウジアラビアでPrince Faisal bin Khalid stableを所有するホースマンでもある

 1着:[2020/02/29]サウジアスプリント(ダ1200m・キングアブドゥルアジーズ)
 1着:[2019/05/18]メリーランドスプリントS(米G3・ダ6f・ピムリコ)

・父のTapitは2001年米国産のPulpit産駒。現役時は6戦3勝、G1-ウッドメモリアルS、G3-ローレルフューチュリティの勝ち馬。2014年には産駒による北米年間最多収得賞金を更新するなど産駒が大活躍し、初の北米リーディングサイアーとなり、以後、3年連続継続。その後も5位(2017年)→5位(2018年)→3位(2019年)とコンスタントに上位をキープしている。主な産駒にFrosted(メトロポリタンH、ウッドメモリアルS、ホイットニーS)、Untapable(BCディスタフなどG1を5勝)、Tonalist(ベルモントSなどG1を4勝)など。今年の種付料は20万ドル。

・母のFashion Catは3戦1勝。半兄のCorfuは米G2-サラトガスペシャルSの勝ち馬。伯父のPeace Rulesはハスケル招待H、サバーバンH、ブルーグラスSの3つのG1を含む重賞7勝。

2着:マテラスカイ(アタマ差)

牡6、父・Speightstown、母・Mostaqeleh、母父・Rahy
調教師:森秀行、騎手:武豊

・直線では完全に勝ったかと思わせたが、最後の最後に足が止まり2着。見せ場十分な内容。

3着:Gladiator King(2馬身1/4差)

牡4、父・Curlin、母・Golden Dawn、母父・ヘネシー
調教師:S Seemar、騎手:Mickael Barzalona

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/1016/riyadh/2020-02-29/752828

Samba Saudi Derby(ダ1600m・3歳)

1着:フルフラット

牡3、父・Speightstown、母・Golden Flair、母父・Medaglia d’Oro
調教師:森秀行、騎手:武豊

・フルフラットが早め先頭から直線、粘り込みの手に出ると、後続との差をキープしながら悠々と直線を駆け抜け1着。


・今回の勝利で通算6戦2勝。7/20の中京での2歳新馬(芝1400)で8着→8/11の小倉での2歳未勝利(芝1200)で1着→10/12の京都でのもみじS(OP・芝1400)で5着とし、異例のローテーションで挑んだ11/1の米G1-BCジュヴェナイル(ダ8.5f)で5着と健闘。今年に入り1/18の京都での3歳1勝クラス(ダ1800)で2着とし、ここへ臨んでいた。次走予定されている3/28のG2-UAEダービー(ダ1900m)は距離の克服がカギとなりそうだが、ケンタッキーダービー出走確定となる100ポイント獲得なるか、注目の一戦となる。2018年のキーンランド9月1歳馬セールにて25万ドルにて取引された馬(バイヤーは森秀行調教師)。

 1着:[2020/02/29]サンバサウジダービー(ダ1600m・キングアブドゥルアジーズ)

・武豊騎手の業績をまとめて報じるRacing TV

・武豊騎手の頭上に据えられたジョッキーカメラからのレース映像。

・父のSpeightstownは1998年米国産のGone West産駒。現役時はTodd Pletcher師に管理され、16戦10勝、BCスプリントを含む重賞4勝、2004年のエクリプス賞最優秀スプリンター。これまでにHaynesfield(ジョッキークラブゴールドC)、Tamarkuz(BCダートマイル)など16頭のG1馬を輩出。日本ではリエノテソーロマテラスカイモズスーパーフレアドスライスが活躍。TDNによる昨年の北米サイアーランキングは9位。今年の種付料は7万ドル。

・母のGolden Flairは未出走。いとこ(せん馬)のEnterprisingは米重賞3勝。伯父のストラヴィンスキーは英G1-ナンソープS、英G1-ジュライCの勝ち馬。祖母のFire the Groomは米G1-ビヴァリーD.ステークス、米G2-ウィルシャーH、米G3-サンタアニタBCハンデキャップの勝ち馬。

2着:Mishriff(2馬身1/4差)

牡3、父・Make Believe、母・Contradict、母父・Raven’s Pass
調教師:John Gosden、騎手:David Egan

3着:Final Song(1馬身3/4差)

牝3、父・Dark Angel、母・Rahiyah、母父・Rahy
調教師:Saeed bin Suroor、騎手:Harry Bentley

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/1016/riyadh/2020-02-29/752826

Longines Turf Handicap(芝3000m・ハンデ・3歳以上)

1着:Call The Wind

せん6、父・Frankel、母・In Clover、母父・Inchinor
調教師:F Head、騎手:Olivier Peslier

・中団追走のCall The Windが内から伸び、残り200で先頭に立つと後続の差しを完封し1着。

・今回の勝利で通算15戦4勝。フランスの長距離路線で入着を繰り返してきた存在で、2018年10月のカドラン賞を制した後も、昨年はG2-ドバイゴールドC3着→G2-モーリスドニュイユ賞4着→G2-ケルゴルレイ賞2着→G1-カドラン賞2着→G1-ロワイヤルオーク賞2着、と大崩れすることなく善戦してきた馬。

 1着:[2020/02/29]ロンジンターフハンディキャップ(芝3000m・キングアブドゥルアジーズ)
 1着:[2018/10/06]カドラン賞(仏G1・芝4000m・パリロンシャン)

・父のFrankelは2008年英国産のGalileo産駒。現役時は14戦14勝、G1を10勝、重賞12勝。このレースでも産駒がワンツーを決めているように、昨年のセントレジャーを勝ったLogicianなどの長距離適性をもつ産駒も輩出し、先日モズアスコットがフェブラリーSを制し、ダートでも産駒が活躍中。今年の種付料は17万5000ポンド。

母のIn Cloverは18戦4勝、仏G3-フロール賞(芝2100m)の勝ち馬。繁殖牝馬として優秀な実績を残しており、これまでに3頭のG1馬を輩出。Call The Windの半姉・We Are(父・Dansili)は仏G1-オペラ賞の勝ち馬、半妹・With You(父・Dansili)は仏G1-ロートシルト賞の勝ち馬。

2着:Mekong(2馬身半差)

せん5、父・Frankel、母・Ship’s Biscuit、母父・Tiger Hill
調教師:Jamie Osborne、騎手:Jamie Spencer

3着:Prince Of Arran(2馬身半差)

せん7、父・Shirocco、母・Storming Sioux、母父・Storming Home
調教師:Charlie Fellowes、騎手:James Doyle

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/1016/riyadh/2020-02-29/752824

stc 1351 Cup(芝1351m・3歳以上)

1着:Dark Power

せん6、父・Dark Angel、母・Sixfields Flyer、母父・Desert Style
調教師:Allan Smith、騎手:Frankie Dettori

・ゴドルフィンのMubtasimが逃げ込みを図ろうとするところへ、芦毛のDark PowerがFrankie Dettoriの叱咤に応え、接近。馬体が並ぶ接戦となったが、最後はDark Powerがアタマ差抜け出して1着。

・今回の勝利で通算17戦7勝のバーレーン調教馬。欧州在籍時もさしたる実績はなく、昨年12/27のバーレーンでのローカルG2(芝6f)でも3着止まりではブービー人気だったのも当然だが、こういう馬をあっさり勝たせてしまう鞍上の手腕、大舞台での派手な勝負強さには改めて恐れ入る。

 1着:[2020/02/29]stc1351カップ(芝1351m・キングアブドゥルアジーズ)

・父のDark Angelは2005年愛国産のAcclamation産駒。現役時は2歳時にのみ稼働し9戦4勝、G1-ミドルパークS(芝6f)、G2-ミルリーフS(芝6f8y)の勝ち馬。産駒は欧州の5f、6f路線のG1馬が多く、Lethal Force(ダイヤモンドジュビリーS、ジュライC)、Mecca’s Angel(ナンソープS2勝)、Harry Angel(ジュライC、スプリントC)、Battaash(アベイドロンシャン賞、ナンソープS)などを輩出。昨年のTDNによる欧州サイアーランキングは9位。昨年はBattaashがG1-ナンソープSを制し、3頭の重賞勝ち馬、9頭のブラックタイプ勝ち馬を輩出。今年の種付料は8万5000ユーロ。

・母のSixfields Flyerは7戦未勝利。

2着:Mubtasim(アタマ差)

せん6、父・Arcano、母・Start The Music、母父・キングズベスト
調教師:Charlie Appleby、騎手:James Doyle

3着:Glorious Journey(2馬身差)

せん5、父・Dubawi、母・Fallen For You、母父・Dansili
調教師:Charlie Appleby、騎手:William Buick

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/1016/riyadh/2020-02-29/752849

Mohamed Yousuf Naghi Motors Cup(芝2100m・3歳以上)

1着:Port Lions

せん5、父・Kodiac、母・Cold Cold Woman、母父・Machiavellian
調教師:Fawzi Abdulla Nass、騎手:Adrie de Vries

・スタートで出遅れていたPort Lionsがディアドラよりも後ろから直線で一気に伸び、差し切り勝ち。

・今回の勝利で通算20戦7勝のバーレーン調教馬。昨年11月よりバーレーンへ移籍し、12/13のローカルG1(芝1m)→1/10のローカルG2(芝9f)→1/31のローカルG1(芝10f)と移籍後、3連勝中だった馬。12馬身差→5馬身差→2馬身差と3連勝の着差も目立つものがあるが、欧州での実績があまりにも地味なため、ここは全くの人気薄だった。

 1着:[2020/02/29]モハメドユスフナギモーターズC(芝2100m・キングアブドゥルアジーズ)

・父のKodiacは2001年英国産のデインヒル産駒。現役時は20戦4勝で重賞勝ちは無いが、母のRafhaが仏オークス馬、半兄にInvincible Spiritがいる良血馬。これまでにBest Solution(ベルリン大賞、バーデン大賞、コーフィールドC)、FairylandTiggy WiggyHello Youmzainの4頭のG1馬を輩出。TDNによる昨年の欧州サイアーランキングは18位で、出走頭数462頭、勝ち馬頭数181頭、勝利数259勝は欧州トップ。今年の種付料は6万5000ユーロ。

・母のCold Cold Womanは7戦2勝。従兄のAljamaaheerは英G2-サマーマイルの勝ち馬で、クイーンアンS2着、ロッキンジS3着、ダイヤモンドジュビリーS3着とG1でも善戦した馬。

2着:ディアドラ(アタマ差)

牝6、父・ハービンジャー、母・ライツェント、母父・スペシャルウィーク
調教師:橋田満、騎手:Oisin Murphy

・メンバー的には負けられない一戦だったが思いのほか、直線でジリジリとしか伸びず、2着まで。

3着:For The Top(半馬身差)

牡4、父・Equal Stripes、母・Felicitas One、母父・Bernstein
調教師:、騎手:Mickael Barzalona

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/1016/riyadh/2020-02-29/752850