現地時間3/10(火)から3/13(金)の4日間に渡り、英チェルトナム競馬場にて行われた障害競走の祭典・チェルトナムフェスティバルのG1レース、注目レースの勝ち馬と動画を4日間分まとめてお届けする。英国にも新型コロナウイルスの影響は及んでいるが連日大観衆が詰めかけ、ドラマティックなレースが多く活況を呈した4日間のダイジェストをご覧頂きたい。
最終日(現地時間・3/13)ダイジェスト
・以下の動画はチェルトナム競馬場の公式twitterがGold Cup Day前にアップした、「The Tank」Denmanと前年覇者・Kauto Star、同厩の2強対決となった2008年のチェルトナムゴールドカップ。
Magners Cheltenham Gold Cup Chase(G1・3m2f70yds・5歳以上)
・チェルトナムゴールドカップは1924年創設のチェルトナムフェスティバル最終日のメインレース。最多勝は1932年から5連覇を達成したGolden Miller(グランドナショナルも1934年に制覇)で、この馬の銅像がチェルトナム競馬場のパレードリングの近くに建てられている。
1着:Al Boum Photo
せん8、父・Buck’s Boum、母・Al Gane、母父・Dom Alco
調教師:W P Mullins、騎手:Paul Townend
・道中は外目の6番手を追走していたAl Boum Photoが、残り6つ目の障害を飛越してから一気に外からスピードアップ。残り5つ目の障害を飛越する頃には2番手につけ、直線を先頭で向かえると、そのまま後続を最後まで抑え込み、昨年に続くチェルトナムゴールドカップ連覇を達成している。クビ差で2着のSantiniは直線入口ではほぼ先頭にいたが、直線での2つの障害で若干、ポジションを下げたのが命取りになり、脚を余した印象の惜しい競馬。
・今回の勝利で通算16戦8勝、重賞4勝目のフランス産馬。昨年のG1-チェルトナムゴールドカップを制して以来、244日ぶりの休み明けだった前走、1/1のG3-サビルズニューイヤーズデイチェイスを勝ち、ここへ1番人気で臨んでいた。今後は2002年から2004年まで3連覇を果たしたBest Mate以来となるチェルトナムゴールドカップ3連覇が目標となろう。
1着:[2020/03/13]チェルトナムゴールドカップ(G1・3m2f70yds・チェルトナム)
1着:[2020/01/01]サビルズニューイヤーズデイチェイス(G3・2m5f100yds・トラモア)
1着:[2019/03/15]チェルトナムゴールドカップ(G1・3m2f70yds・チェルトナム)
1着:[2018/04/01]ライアンエアーゴールドカップノービスチェイス(G1・2m4f・フェアリーハウス)
1着:[2017/04/02]イースターフェスティバルエイプリル16th-18thノービスハードル(G2・2m4f・フェアリーハウス)
・W P Mullins調教師、Paul Townend騎手、馬主のMrs J Donnelly氏はいずれも昨年に続き、チェルトナムゴールドカップ2勝目。W P Mullins調教師はこの日、1レースのG1-JCB Triumph Hurdle、2レースのG3-Randox Health County Handicap Hurdle、3レースのG1-Albert Bartlett Novices’ Hurdleに続き、4連勝。
・父のBuck’s Boumは2005年仏国産のCadoudal(その父・Green Dancer)産駒。現役時は7戦1勝、フランスの2m2fの障害レース(ハードル)を1勝したのみの馬で、フランスの障害G1で2着1回。この戦績だけでは種牡馬入りに「?」がつくが、2つ上の全きょうだい(せん馬)のBig Buck’sが、40戦23勝、チェルトナムフェスティバルのワールドハードル(現・ステイヤーズハードル)で4連覇を達成した長距離ハードラーの歴史的名馬。この血統面の魅力を買われての種牡馬入りだった模様。2011年に1500ユーロの種付料でスタートしたが、Al Boum Photoの活躍もあり、今年の種付料は7000ユーロへ上昇している。尚、Al Boum PhotoはBuck’s Boumの初年度産駒である。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/11/cheltenham/2020-03-13/743616
Albert Bartlett Novices’ Hurdle (Registered As The Spa Novices’ Hurdle)(G1・2m7f213yds・4歳以上)
・4角手前で馬群が一気に密集し、どこからでも来れるような展開となり、最後から2つ目の障害を各馬が飛越してから一気にスピードアップ。勝負どころの最終障害飛越時にはまだ4頭にチャンスがある大熱戦となり、最後は外から2頭目のMonkfish(せん6)が勝負根性を見せて競り勝っての1着。
・1番人気のThyme Hill(せん6)は以下の上空映像を見ると、行くところ行くところで進路を塞がれる不運に見舞われ、結果4着。昨年のチェルトナムフェスティバルではG1-チャンピオンバンパーで3着だった馬で、今季はG2→G2→G1を3連勝して、ここへ臨んでいた。
JCB Triumph Hurdle(G1・2m179yds・4歳限定)
・4角で先頭に立ち、最終障害までに大きなリードを奪い、ほぼ勝利を確定させていたように見えた1番人気のGoshen(せん4)が、最終障害飛越後に騎手を振り落としてしまう大波乱かつ言葉を失うようなまさかの展開に。道中は最後方に近いところに位置していたBurning Victory(牝4)がまくり気味に上昇し、直線を5番手で向かえると、直線良く伸びて波乱のレースを制している。
・最終障害飛越後のGoshenを捉えた映像。Goshenの後肢が着地後に乱れてしまっているのが分かる。昨年10/30の入障後、23馬身差→34馬身差→11馬身差といずれも大差で3連勝を収めてここへ臨んでいたGoshenだが、まだ4歳。来年以降のチェルトナムフェスティバルでの雪辱を期待したいところ。
・落馬後に頭を抱えるJamie Moore騎手の画像は悲痛なものだが、オーナーは「来年戻ってくる」と気丈に語っている。
3日目(現地時間・3/12)ダイジェスト
Paddy Power Stayers’ Hurdle(G1・2m7f213yds・4歳以上)
・ステイヤーズハードルは1912年創設のチェルトナムフェスティバル3日目のメインレース。2005年から2016年まではワールドハードルとして施行されており、2009年からBig Buck’sがワールドハードル4連覇を達成している。2017年以降は現在の名称で施行されている。
1着:Lisnagar Oscar
せん7、父・Oscar、母・Asta Belle、母父・Astarabad
調教師:Rebecca Curtis、騎手:Adam Wedge
・Apple’s Jadeの大逃げとなった展開の中、中団追走のLisnagar Oscarが直線で先頭に立ち、そのまま押し切り勝ち。昨年の覇者で1番人気のPaisley Parkは7着。
・今回の勝利で通算14戦4勝。昨年のチェルトナムフェスティバルではG1-アルバートバートレットノービシスハードルで5着だった馬。今季は2着→3着→9着→競走中止→3着と使われて、ここへ臨んでいた。ここは全くの人気薄だったが番狂わせの勝利。
1着:[2020/03/12]ステイヤーズハードル(G1・2m7f213yds・チェルトナム)
1着:[2019/02/16]アルバートバートレットプレステイジノービシスハードル(G2・3m58yds・ヘイドック)
・女性調教師のRebecca Curtis師のレース後のインタビュー動画。Rebecca Curtis師は今回の勝利でチェルトナムフェスティバルで5勝目。「レース前は5着までに入れればと思っていた」、「彼が『lovely position』につけて、いい感じでダウンヒルを下ってきた時、『don’t stop』とだけ思っていた」と語っている。
・父のOscarは1994年愛国産のSadler’s Wells産駒。現役時は4戦1勝2着3回、G1-仏ダービー(芝2400m)で2着(勝ったのはPeintre Celebre)、G2-オカール賞(芝2200m)で2着。主な産駒にBig Zeb(クイーンマザーチャンピオンチェイス、パンチェスタウンチャンピオンチェイスなど)、Rock On Ruby(チャンピオンハードルなど)。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/11/cheltenham/2020-03-12/743614
Ryanair Chase (Registered As The Festival Trophy)(G1・2m4f127yds・5歳以上)
・最終障害を先頭で飛越したMin(せん9)が接戦を制して1着。チェルトナムフェスティバルでは2019年はG1-クイーンマザーチャンピオンチェイスで5着、2018年はG1-クイーンマザーチャンピオンチェイスで2着、2016年はG1-シュプリームノービシスハードルで2着、と全て勝ったAltior(24戦21勝)の後塵を拝してきた馬。
Marsh Novices’ Chase(Registered As The Golden Miller)(G1・2m3f168yds・5歳以上)
・ゴール前はハナ差の大接戦となり、Samcro(せん8)がMelon(せん8)を抑えて1着。Samcroは一昨年のチェルトナムフェスティバルでG1-バリモアノービシスハードルを勝っていた馬。
・Samcroの勝利後の厩舎関係者の歓喜の表情を捉えた1枚。
2日目(現地時間・3/11)ダイジェスト
・2日目の観衆は5万6943名。この観衆の密着度は驚異的で、人々の楽し気な表情も実に印象的である。尚、マスクをしている人は見当たらず、英国では「新型コロナウイルスの感染を防ぐ手段としてマスクの使用を推奨しない」「臨床現場以外でマスク使用の効果を示す証拠はほとんどない」ということで、誤解を招き、正当な理由なく恐れを引き起こす恐れが強いということで、マスクの広告自体が禁止されている模様。
Betway Queen Mother Champion Chase(G1・1m7f199yds・5歳以上)
・1959年にナショナルハント2マイルチャンピオンチェイスとして創設。1980年(クイーンマザーの80回目のバースデイ)に現在の名称に改称。クイーンマザーはキングジョージ6世の妻で、エリザベス女王(クイーンエリザベス2世)の母。障害馬を保有し、障害レースをサポートしたことで知られる。
1着:Politologue
せん9、父・Poliglote、母・Scarlet Row、母父・Turgeon
調教師:Paul Nicholls、騎手:Harry Skelton
・レースを終始先頭で引っ張った芦毛のPolitologueが、後続との差を詰められることなく、そのまま先頭で押し切って1着。
・今回の勝利で通算26戦11勝、重賞7勝目。フランス産。昨年のこのレースは勝ったAltiorから1馬身3/4差の2着。今季は2走していずれもDefi Du Seuilに敗れており、ここはDefi Du Seuilが1番人気になるのも当然だったが、大一番で見事にDefi Du Seuil(4着)を降し、3つ目のG1タイトルを獲得している。
1着:[2020/03/11]クイーンマザーチャンピオンチェイス(G1・1m7f199yds・チェルトナム)
1着:[2018/11/24]クリスティ1965チェイス(G2・2m5f8yds・アスコット)
1着:[2018/04/13]メリングチェイス(G1・2m3f200yds・エイントリー)
1着:[2017/12/27]ユニベットデザートオーキッドチェイス(G2・2m・ケンプトン)
1着:[2017/12/09]ベットフェアティングルクリークチェイス(G1・1m7f119yds・サンダウン)
1着:[2017/11/07]ハルドンゴールドカップ(G2・2m1f109yds・エクセター)
1着:[2016/12/16]ミティノエルノービシスチェイス(G2・2m5f8yds・アスコット)
・Paul Nicholls師はクイーンマザーチャンピオンチェイス6勝目(1999,2004,2008,2009,2015,2020年)。オーナーのJohn Hales氏はクイーンマザーチャンピオンチェイス3勝目(1998,2004,2020年)。
・父のPoligloteは1992年英国産のSadler’s Wells産駒。現役時は19戦5勝、仏2歳G1-クリテリウムドサンクルー(芝2000m)、仏G2-エヴリ大賞(芝2400m)の勝ち馬で、1995年の仏ダービー(芝2400m)では勝ったCeltic Swingから半馬身差の2着。代表産駒は凱旋門賞馬・Solemiaになるが、So French、Device、本馬など障害馬も優秀な馬を多く輩出している。既に2018年に26歳で亡くなっている。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/11/cheltenham/2020-03-11/743606
Weatherbys Champion Bumper (A Standard Open National Hunt Flat Race)(G1・2m87yds・4歳~6歳限定)
・序盤はほぼ最後方に位置していた青い帽子のFerny Hollow(せん5)が、勝負どころで上昇。直線で内から差し切る豪快な競馬で1着。1番人気の同厩のAppreciate Itが2着。Willie Mullins調教師はチャンピオンバンパーを騎手として1勝(1996年)、調教師として10勝(1996,1997,1998,2000,2005,2008,2012,2013,2018,2020年)。
RSA Insurance Novices’ Chase(G1・3m80yds・5歳以上)
・2日目で最も沸いたレース。最終障害を前の2頭からはかなり離れた3番手で飛越していた、Champ(せん8)がゴール前、猛然と追い込んで前の2頭を一気に差し切って、まさにUnbelievable!な形で1着。昨年のチェルトナムフェスティバルではG1-バリモアノーヴィシスハードルで2着だった馬で、今季からチェイスに転向し、3戦2勝としここへ臨んでいた。
Ballymore Novices’ Hurdle (Registered As The Baring Bingham)(G1・2m5f・4歳以上)
・直線を3番手で向いた大本命のEnvoi Allen(せん6)が、最終障害を先頭で飛越すると、ラストもしっかりとまとめ上げ、堂々たる勝利を飾っている。これでデビュー以来、負け無しの8連勝達成。昨年のチェルトナムフェスティバルではG1-チャンピオンバンパー(ナショナルハントフラットレース=障害馬による平地競走)を制していた馬。
Glenfarclas Chase(3m6f37yds・5歳以上)
・2018年、2019年のグランドナショナルを連覇したTiger Roll(せん10)が出走したことで注目されたレース。ここは今季2戦目で、チェルトナムフェスティバルでの5勝目を目指してのレースだったが、勝ったEasyslandから17馬身差の2着に敗れている。大目標は当然、史上初となる3連覇&Red Rum(1973,19741977年)以来、2頭目になるグランドナショナル3勝目がかかる4月のグランドナショナルになるが、果たしてどうなるか。
初日(現地時間・3/10)ダイジェスト
・英国も新型コロナウイルスの影響を受けているが、チェルトナムフェスティバル初日は6万1000人以上の大観衆を集めて行われている。以下の写真を見ると、ぎっしり埋まった大観衆の熱気が写真からも伝わってきそうである。
Unibet Champion Hurdle Challenge Trophy(G1・2m87yds・4歳以上)
・1927年創設。過去にIstabraqなど5頭が3連覇を果たしているレース。Aidan O’Brien師が管理したIstabraqは4連覇がかかった2001年のチャンピオンハードルは口蹄疫によりチェルトナムフェスティバルが中止となったため施行されず、翌2002年の同レースでは故障により競走中止、レース9日後に現役引退となっている。
1着:Epatante
牝6、父・No Risk At All、母・Kadjara、母父・Silver Rainbow
調教師:Nicky Henderson、騎手:Barry Geraghty
・5,6番手を追走していた1番人気のEpatanteが、いったんはポジションが下がるシーンもあったが、内を周る巧みなコース取りで勝負どころでは3番手に上昇。最終障害をほぼ先頭で飛越すると、ラスト力強く伸び切って1着。
・今回の勝利で通算9戦7勝のフランス産馬。昨年のチェルトナムフェスティバルのG2-メアズノーヴィシスハードルで1番人気で9着に敗れて以降、これで3連勝。
1着:[2020/03/10]チャンピオンハードル(英G1・2m87yds・チェルトナム)
1着:[2019/12/26]ラドブロークスクリスマスハードル(英G1・2m・ケンプトン)
1着:[2017/11/24]ジャックドヴィエンヌ賞(仏G1・1m4f110yds・サンクルー)
・Nicky Henderson師はチャンピオンハードル8勝目(1985,1986,1987,2009,2010,2017,2018,2020年)、Barry Geraghty騎手は4勝目(2009,2014,2018,2020年)。オーナーのJ. P. McManus氏はIstabraqでの3連覇などチャンピオンハードル9勝目(1998,1999,2000,2010,2014,2017,2018,2019,2020年)、2017年以降4連勝。
・父のNo Risk At Allは2007年仏国産のMy Risk(Grey Sovereign系)産駒。仏G3-ラ・クープ(1m2f)、仏G3-ヴィシー大賞(1m2f)の勝ち馬。EpatanteはNo Risk At Allのファーストクロップ。今年の種付料は7000ユーロ。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/11/cheltenham/2020-03-10/743569
Close Brothers Mares’ Hurdle (Registered As The David Nicholson Mares’ Hurdle)(G1・2m3f200yds・4歳以上牝馬)
・初日で最も盛り上がったレース。デビュー7連勝中の無敗馬、Honeysuckle(牝6)と一昨年のこのレースの覇者で1番人気のBenie Des Dieux(牝9)の2頭の直線の攻防は見応え充分。最後は内のHoneysuckleが8連勝で4つ目のG1タイトルを獲得している。
Racing Post Arkle Challenge Trophy Novices’ Chase(G1・1m7f199yds・5歳以上)
・Put The Kettle On(牝6)がこのレースで初の牝馬での優勝を達成。1番人気のNotebook(せん7)は6着。
Sky Bet Supreme Novices’ Hurdle(G1・2m87yds・4歳以上)
・ゴール前はアタマ差の決着となり、最終障害を2番手で飛越したShishkin(せん6)が、先行するAbacadabras(せん6)に競り勝って1着。
※以前、アップした記事の再掲になるが、英愛のナショナルハント(障害)競走について、簡単に以下にまとめる。障害競走を普段、追っていない方々の一助となれば幸いである。
・英愛のナショナルハント(障害)競走は大きく分けてハードルとチェイスの2つがあり、ハードルは置障害で高さ3フィート1/2(約107cm)以上、チェイスはハードルよりも障害が高く(難易度が高い)、高さ4フィート1/2(約137cm)以上と定められており、設置される障害の数も距離に応じて定められている。ハードルの短距離路線、ハードルの長距離路線、チェイスの短距離路線、チェイスの長距離路線があり、それぞれの最高峰のG1レースが一同に行われるのが3月のチェルトナムフェスティバルになる。
チャンピオンハードルチャレンジトロフィー(G1・2m87y)
・初日のメインレース。短距離ハードラーの最大目標。
クイーンマザーチャンピオンチェイス(G1・1m7f199y)
・2日目のメインレース。短距離チェイサーの最大目標。
ステイヤーズハードル(G1・2m7f213y)
・3日目のメインレース。長距離ハードラーの最大目標。
チェルトナムゴールドカップチェイス(G1・3m2f70y)
・最終日のメインレース。長距離チェイサーの最大目標。
・ハードルとチェイス以外にノービスというカテゴリーもあり、これは前シーズンまでにハードルorチェイスで勝ったことがない馬のみが出られるレース。ノービスのG1もチェルトナムフェスティバルでは行われる。他にバンパーという「4,5,6歳で平地・障害ともに出走経験がない馬」が出られるカテゴリーがあり、チェルトナムフェスティバルでは2日目にバンパーによる平地競走のG1-チャンピオンバンパーが行われる。