現地時間4/4(土)に豪シドニー近郊のランドウィック競馬場で「ザ・チャンピオンシップス」の1日目として、G1レースが4鞍(ドンカスターマイル、オーストラリアンダービー、TJスミスS、イングリスサイアーズ)行われている。各レースの結果と動画をまとめてお届けする。

The Star Doncaster Mile(G1 Handicap・芝1600m・3歳以上)

・1866年創設。2010年にドンカスターマイルへ名称が変更となったが、ブラックタイプ上はドンカスターハンディキャップと記載される。オーストラリアの歴史的名馬が数々勝利してきたレースで、Winx(2016年)、Grand Armee(2003年)、Sunline(1999,2002年)、Super Impose(1990,1991年)、Gunsynd(1972年)、Tobin Bronze(1967年)らが歴代の勝ち馬に名を連ねている。

1着:Nettoyer

牝6、父・Sebring、母・Cleanup、母父・デヒア
調教師:Wendy Roche、騎手:James Innes Jnr

・20頭立ての19番手を追走していた人気薄のNettoyerが4角て大外に持ち出されると、矢のような末脚を駆使。同じように後方待機から4角で内に突っ込み、馬群を縫って伸びてきたStar Of The Seasとの争いとなったが、最後はNettoyerが捻じ伏せて1着。1番人気のMelody Belleは中団から伸びるも4着まで。

https://twitter.com/WorldRacing1/status/1246323662866825217

・今回の勝利で通算30戦6勝、G1初制覇重賞4勝目。これまでの重賞3勝は全て牝馬限定重賞で、ここでは全くの人気薄だったが、良績のあるランドウィックでのマイル戦で大金星をあげている。

 1着:[2020/04/04]ドンカスターマイル(豪G1・芝1600m・ランドウィック)
 1着:[2020/03/07]アスピレーションクオリティH(豪G3・芝1600m・ランドウィック)
 1着:[2019/10/12]アングストS(豪G3・芝1600m・ランドウィック)
 1着:[2019/03/09]アスピレーションクオリティH(豪G3・芝1600m・ランドウィック)

・父のSebringは2005年豪州産のMore Than Ready産駒。現役時はGai Waterhouse師に管理され、6戦5勝。2008年の4/19のG1-ゴールデンスリッパー(芝1200m)→4/26のG1-サイアーズプロデュースS(芝1400m)を制し、シドニー2歳3冠に無敗で王手をかけ、3連闘で臨んだ5/3のG1-シャンペンSで2着と敗れ、このレースを最後に引退。これまでの主な産駒にDissident(ランドウィックギニーなどG1・5勝)、Criterion(オーストラリアンダービーなどG1・4勝)。昨年2月に心臓発作で急死しているが、代表産駒のDissident、Criterionはいずれも種牡馬入りしている。現時点での豪サイアーランキング10位。

・母のCleanupは12戦2勝。叔母のShe’s Cleanは豪G3-ティビーSの勝ち馬。母の叔父にキンシャサノキセキ(高松宮記念2勝など重賞7勝)がいる牝系の出身。

2着:Star Of The Seas(半馬身差)

せん5、父・Ocean Park、母・Stella Livia、母父・Titus Livius
調教師:Chris Waller、騎手:Sam Clipperton

3着:Brandenberg(短頭差)

牡3、父・Burgundy、母・Wansesingyee、母父・Galileo
調教師:John Sargent、騎手:Glen Boss

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/471/randwick/2020-04-04/755034

T J Smith Stakes(G1・芝1200m・2歳以上)

・1997年にエンデバーSとして創設。1999年にThomas John Smith調教師の名を冠し改称。Thomas John Smith師は大英帝国勲章(MBE)を受勲した伯楽で、Redcraze、Gunsynd、Kingston Town、Tullochらを管理し、ゴールデンスリッパー6勝を誇るが、先日、実娘のGai Waterhouse師がこれを更新するゴールデンスリッパー7勝目をあげたばかり。

1着:Nature Strip

せん5、父・Nicconi、母・Strikeline、母父・Desert Sun
調教師:Chris Waller、騎手:James McDonald

・スタート後、暫くしてからハナに立ったNature Stripが絶好の手応えで直線を向かえると、セーフティーリードを終始キープしたまま、逃げ完勝。

・今回の勝利で通算23戦14勝、G1・4勝目重賞7勝目。今季初戦となった2/15のG1-ブラックキャビアライトニング(芝1000m)では1番人気に推されたが4着。その後、前走3/7のG2-AJCチャレンジS(芝1000m)では2着のRedzelに3馬身差をつけて完勝し、ここへ臨んでいた。

 1着:[2020/04/04]TJスミスS(豪G1・芝1200m・ランドウィック)
 1着:[2020/03/07]AJCチャレンジS(豪G2・芝1000m・ランドウィック)
 1着:[2019/11/09]ダーレースプリントクラシック(豪G1・芝1200m・フレミントン)
 1着:[2019/09/27]モイアーS(豪G1・芝1000m・ムーニーヴァレー)
 1着:[2019/03/23]ザ・ギャラクシー(豪G1・芝1100m・ローズヒルガーデンズ)

 1着:[2019/02/09]ルビトンS(豪G2・芝1100m・コーフィールド)
 1着:[2018/09/08]マキュアンS(豪G2・芝1000m・ムーニーヴァレー)

・父のNicconiは2005年豪州産のBianconi(その父・Danzig)産駒。現役時は17戦6勝、G1-ライトニングS(芝1000m)、G1-ザ・ギャラクシー(芝1100m)、G3-マクイーウェンS(芝1000m)の重賞3勝。本馬がこれまでの代表産駒で唯一の産駒G1馬。現時点での豪サイアーランキング16位。今年の種付料は3万8500豪ドル。

母のStrikelineは28戦6勝、G3-マクウェントロフィー(芝1000m)の勝ち馬

・母父のDesert Sunは1988年英国産のGreen Desert産駒。現役時は23戦3勝で重賞は未勝利。父として名牝・Sunline(コックスプレート連覇、ドンカスターH連覇、香港マイルなどG1を13勝、4期連続ニュージーランド年度代表馬、3期連続豪年度代表馬)を輩出。BMSとしても名牝・Black Caviar(25戦25勝、ロイヤルアスコットのダイヤモンドジュビリーSなどG1を15勝)を輩出。

2着:Santa Ana Lane(2馬身差)

せん7、父・Lope De Vega、母・Fast Fleet、母父・Fastnet Rock
調教師:Anthony Freedman、騎手:Timothy Clark

3着:Redzel(アタマ差)

せん7、父・スニッツェル、母・Millrich、母父・Rubiton
調教師:Peter & Paul Snowden、騎手:Kerrin McEvoy

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/471/randwick/2020-04-04/755033

Bentley Australian Derby(G1・芝2400m・3歳)

・シドニー3歳3冠の最終戦。これまでにランドウィックギニー(1600m)→ローズヒルギニー(2000m)→オーストラリアンダービー(2400m)の3冠を達成した馬は、(It’s a) Dundeel(2013年)、Octagonal(1996年)、Imagele(1973年)、Martello Towers(1959年)、Moorland(1943年)の計5頭。

1着:Quick Thinker

牡3、父・So You Think、母・Acouplamas、母父・Al Maher
調教師:Murray Baker & Andrew Forsman、騎手:O.P.Bosson

・好位追走のQuick ThinkerとZebrowskiの争いとなり、外のQuick Thinkerが内のZebrowskiを抑え込み1着。1番人気のCastelvecchioは9着。

・今回の勝利で通算11戦4勝、G1初制覇重賞3勝目。前走3/28のG2-タロックS(芝2000m)を制してここへ臨んでいた馬で、ランドウィックギニー(勝ち馬:Shadow Hero)、ローズヒルギニー(勝ち馬:Castelvecchio)には不出走。昨年10/12のG1-スプリングチャンピオンS(芝2000m)では勝ったShadow Heroから3馬身半差、2着だったCastelvecchioから2馬身半差の5着と、この世代の一線級とそれほど差のない競馬をしていた馬。

 1着:[2020/04/04]オーストラリアンダービー(豪G1・芝2400m・ランドウィック)
 1着:[2020/03/28]タロックS(豪G2・芝2000m・ローズヒルガーデンズ)
 1着:[2019/08/31]ミンダイナスティクオリティ(豪G3・芝1400m・ローズヒルガーデンズ)

・父のSo You Thinkは2006年新国産のHigh Chaparral産駒。現役時は豪州ではBart Cummings師、欧州ではA P O’Brien師に管理され、23戦14勝。豪州ではコックスプレート2勝、マッキノンSなどG1・5勝、重賞7勝。クールモアが新しい馬主になりトレードされた欧州ではアイリッシュチャンピオンS、プリンスオブウェールズS、エクリプスS、タタソールズゴールドC2勝のG1・5勝、重賞6勝。これまでにInferenceが2017年のランドウィックギニーを、D’Argentoが2018年のローズヒルギニーを制しており、今回のQuick Thinkerの勝利で産駒がシドニー3歳3冠を全て制覇したことになる。現在6頭のG1馬を輩出中。現時点での豪サイアーランキング14位。

・母のAcouplamasは18戦2勝。4代母のGentle Thoughtsは英2歳G1-チェヴァリーパークS、フライングチルダーズSの勝ち馬。近親にBlackfriars(ヴィクトリアダービー)、Larrocha(サウスオーストラリアンオークス)がいる。

2着:Zebrowski

牡3、父・Savabeel、母・Polish Princess、母父・Polish Precedent
調教師:Michael, Wayne & John Hawkes、騎手:Hugh Bowman

3着:Eric The Eel

せん3、父・Olympic Glory、母・Modave、母父・Montjeu
調教師:Stuart Kendrick、騎手:Nash Rawiller

※RACING.COMのResult

https://www.racing.com/form/2020-04-04/royal-randwick/race/7/results

Inglis Sires'(G1・芝1400m・2歳)

・ATCサイアーズプロデュースSとして1867年に創設。シドニー2歳3冠の2戦目(ゴールデンスリッパー→当レース→シャンペンS)。2014年以降はイングリスサイアーズ(Inglis Sires’)として施行されている。総賞金は100万豪ドル。

1着:King’s Legacy

牡2、父・Redoute’s Choice、母・Breakfast In Bed、母父・Hussonet
調教師:Peter & Paul Snowden、騎手:Hugh Bowman

・最後方追走のKing’s Legacyが内から鋭伸。2番手から先に抜け出し、リードを広げていたPragueとの差をぐんぐん詰めると、残り50mを切ってから一気に差し切って1着。ゴールデンスリッパー3着馬で1番人気に推されていたMamaraganは直線大外から伸びるも3着まで。

https://twitter.com/WorldRacing1/status/1246305900052328449

・今回の勝利で通算5戦2勝、G1初制覇重賞2勝目。昨年12/11のデビュー戦で3着に敗れた後に出走した、12/28のG3-B.J.マクラクランS(芝1200m)で初勝利をあげた馬。休み明けだった前走3/21のG1-ゴールデンスリッパー(9着)を叩いて、ここへ臨んでいた。

 1着:[2020/04/04]サイアーズプロデュースS(豪G1・芝1400m・ランドウィック)
 1着:[2019/12/28]B.J.マクラクランS(豪G3・芝1200m・イーグルファーム)

・父のRedoute’s Choiceは1996年豪州産のデインヒル産駒。現役時は10戦5勝、C.F.オーアS(芝1400m)、コーフィールドギニー(芝1600m)、マニカトS(芝1200m)、ブルーダイヤモンドS(芝1200m)の4つのG1の勝ち馬。2005-06、2009-10、2013-14の3度、豪リーディングサイアーのタイトルを獲得した名種牡馬だが、昨年3/25に死亡。主な産駒にMiss Finland(豪G1を5勝)、Lankan Rupee(豪G1を5勝)、The Autumn Sun(豪G1を5勝)、 スニッツェル(豪リーディングサイアー)など。現時点での豪サイアーランキングは21位だが、直仔のスニッツェル(3位)、Not a Single Doubt(4位)がランキング上位に並んでいる。

・母のBreakfast In Bedは30戦7勝。叔母のOohood(父・I am Invincible)は豪G1-フライトSの勝ち馬。祖母のBella Sundayはサンデーサイレンス産駒で13戦2勝。Bella Sundayの半弟に種牡馬として活躍中のNot a Single Doubt(先日、産駒のFarnanがゴールデンスリッパーを制覇)がいる牝系。

2着:Prague

牡2、父・Redoute’s Choice、母・Spectacular、母父・Pins
調教師:Ciaron Maher & David Eustace、騎手:B.Avdulla

3着:Mamaragan

牡2、父・Wandjina、母・Forbidden、母父・General Nediym
調教師:John P Thompson、騎手:N.Rawiller

※RACING.COMのResult

https://www.racing.com/form/2020-04-04/royal-randwick/race/6/results