現地時間4/11(土)に豪シドニー近郊のランドウィック競馬場で「ザ・チャンピオンシップス」の2日目として、G1レースが4鞍(クイーンエリザベスS、シドニーカップ、オーストラリアンオークス、クールモアレガシー)行われている。各レースの結果と動画をまとめてお届けする。

Longines Queen Elizabeth Stakes(G1・芝2000m・3歳以上)

・1851年にクイーンズプレートとして創設。1954年2月にエリザベス女王(クイーンエリザベス2世)がオーストラリアを歴訪した際にオーストラリアジョッキークラブを訪問したことにより、同年に現在の名称に改称。2014年に総賞金が400万豪ドルにアップし、シドニーオータムカーニバルで最もリッチなレースとなっている。2017年から昨年までWinxが3連覇を達成。

1着:Addeybb

せん6、父・Pivotal、母・Bush Cat、母父・Kingmambo
調教師:William Haggas、騎手:Tom Marquand

・馬場状態は現地表記でHeavy 8(Penetrometer 5.95)。これは10段階で8番目に重い馬場の意。こうなると当初よりAddeybbの欧州での重実績が評価される流れとはなっていたが、2,3番手の好位追走から直線、危なげなく堂々と抜け出したAddeybbが1着。ダノンプレミアムは中団から直線は外に持ち出されるも、残り200m以降は伸びを欠き3着まで。

・今回の勝利で通算17戦9勝、G1・2勝目重賞4勝目。昨秋の本馬場が水浸しで使えず障害コースで行われた英G1-英チャンピオンS(芝10f)でMagicalの2着だった馬で、昨夏の英G3勝ちも馬場状態「Heavy」という渋った馬場は鬼的存在。今年はオーストラリア遠征を敢行し、3/21のG1-ランヴェットS(芝2000m)を制し、ここへ臨んでいたが馬場状態がお誂え向きに悪化する好運にも恵まれ、見事にG1連勝を達成している。

 1着:[2020/04/11]クイーンエリザベスS(豪G1・芝2000m・ランドウィック)
 1着:[2020/03/21]ランヴェットS(豪G1・芝2000m・ローズヒルガーデンズ)

 1着:[2019/08/10]ローズオブランカスターS(英G3・芝1m2f100yds・ヘイドック)
 1着:[2018/04/27]ベット365マイル(英G2・芝1m・サンダウン)

・父のPivotalは1993年英国産のPolar Falcon産駒。現役時は6戦4勝、英G1-ナンソープS(芝5f)、英G2-キングズスタンドS(芝5f)の勝ち馬。主な産駒にSariska(英オークス、愛オークス)、African Story(ドバイワールドC等)、Avilius(ランヴェットS等)など。TDNによる昨年の欧州サイアーランキングは20位。今年の種付料はPrivate。

・母のBush Catは5戦未勝利。母の従兄・Strategic Choiceはミラノ大賞典、アイリッシュセントレジャーの2つのG1を含む重賞4勝。1996年のジャパンカップではシングスピール、ファビラスラフィンに次ぐ3着(エリシオが3着同着)。

2着:Verry Elleegant(2馬身3/4差)

牝4、父・Zed、母・Opulence、母父・Danroad
調教師:Chris Waller、騎手:Nash Rawiller

3着:ダノンプレミアム(半馬身差)

牡5、父・ディープインパクト、母・インディアナギャル、母父・Intikhab
調教師:中内田充、騎手:James McDonald

・これまでの10戦のレースは良か稍重のみで、今日の「Heavy 8(10段階中、8番目に重い馬場)」の馬場は未知のもの。勝ち時計が2:06.92になるような馬場は、まさに欧州系向き、今回はAddeybb向けだったのは間違いなく、残り200辺りで止まったようにみえたのは、その影響もあった印象。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/471/randwick/2020-04-11/755134

Schweppes Sydney Cup(G1 Handicap・芝3200m・3歳以上)

・1862年にジョッキークラブハンディキャップとして創設。1980年よりG1。この年は3歳馬・Kingston Townがローズヒルギニー、タンクレッドS、AJCダービーに続き、シドニーカップを制覇。同年の豪年度代表馬に選出されている。

1着:Etah James

牝7、父・Raise The Flag、母・Etah、母父・Danasinga
調教師:Ciaron Maher & David Eustace、騎手:Glen Boss

・1番人気のYoung Rascalが4角先頭からの押し切りを狙うも、直線で沈み、好位追走から直線は外を伸びたEtah Jamesが差し切り勝ち。

https://twitter.com/WorldRacing1/status/1248844476128296961

・今回の勝利で通算28戦8勝、G1初制覇重賞2勝目。前走3/7のニュージーランドG1-オークランドC(芝3200m)を4着とし、ここへ臨んでいた馬。今回は51.5kgの恵量も活かし、7歳にして待望のG1初制覇。

 1着:[2020/04/11]シドニーC(豪G1・芝3200m・ランドウィック)
 1着:[2018/03/03]ロードレイムS(豪G3・芝2600m・モーフェットビル)

・父のRaise The Flagは2005年英国産のSadler’s Wells産駒。現役時は1戦未勝利。ジャドモントファームが誇る名牝系出身で、名種牡馬・Dansil以外、全てG1を勝っているBanks Hill、Heat Haze、Intercontinental、Cacique、Champs Elyseesの下になる。Etah Jamesが初の産駒G1馬になり、他にBroadsideが重賞1勝、リステッド1勝しているのが目立つ程度。

・母のEtahは3戦未勝利。

2着:The Chosen One(アタマ差)

牡4、父・Savabeel、母・The Glitzy One、母父・Flying Spur
調教師:Murray Baker & Andrew Forsman、騎手:Kerrin McEvoy

3着:Raheen House(半馬身差)

せん6、父・Sea The Stars、母・Jumooh、母父・Monsun
調教師:Kris Lees、騎手:Brenton Avdulla

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/471/randwick/2020-04-11/755133

The Star Australian Oaks(G1・芝2400m・3歳牝馬)

・1885年にAJCオークスとして創設。1989年の勝ち馬・ResearchはAJCオークスとAJCダービーを共に制す快挙を達成し、同年の豪年度代表馬に選出されている。

1着:Colette

牝3、父・Hallowed Crown、母・Libretto、母父・Singspiel
調教師:James Cummings、騎手:Glen Boss

・道中3,4番手追走のゴドルフィンのColetteが直線で一気に抜け出し、2着に2馬身半差をつけて快勝。

・今回の勝利で通算7戦4勝、G1初制覇重賞2勝目。デビューから3戦は8着→2着→2着と敗れるも、4戦目(芝1885m)で勝ち上がり。以後、3連勝でG1制覇。先週のG3-エイドリアンノックスS(芝2000m)から連闘での勝利となっているが、このレースも馬場状態は現地表記で今日と全く同じ「Heavy 8」。2着のToffee Tongueが今回も2着だったように、重巧拙がレース結果を大きく左右した印象。

 1着:[2020/04/11]オーストラリアンオークス(豪G1・芝2400m・ランドウィック)
 1着:[2020/04/04]エイドリアンノックスS(豪G3・芝2000m・ランドウィック)

・父のHallowed Crownは2011年豪州産のストリートセンス産駒。現役時は9戦6勝、AJCランドウィックギニー(芝1600m)、ゴールデンローズS(芝1400m)の2つのG1を含む重賞5勝。これまでに産駒で重賞を勝った馬はColetteのみ。今年の種付料は1万1000豪ドル。

・母のLibrettoは15戦5勝。重賞勝ちはないが、3着が2回。従姉のCerulean Skyは仏G1-サンタラリ賞の勝ち馬。同じく従姉のMoonstoneは愛G1-アイリッシュオークスの勝ち馬。曽祖母のArctique Royaleは愛G1-アイリッシュ1000ギニーの勝ち馬。

2着:Toffee Tongue(2馬身半差)

牝3、父・Tavistock、母・Bagalollies、母父・Zabeel
調教師:Chris Waller、騎手:Kerrin McEvoy

3着:Quintessa(3馬身差)

牝3、父・Pierro、母・Sense Of Hite、母父・ストリートセンス
調教師:Mark Newnham、騎手:Nash Rawiller

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/471/randwick/2020-04-11/755132

Coolmore Legacy Stakes(G1・芝1600m・3歳以上牝馬)

・1972年にクイーンオブザターフSとして創設され、2016年よりクールモアレガシーSとして施行されている。2005年よりG1。2011年,2012年にこのレースを連覇したMore Joyousの母はサンデーサイレンスが南半球で唯一輩出したG1馬のSunday Joy(ATCオーストラリアンオークスの勝ち馬)。

1着:Con Te Partiro

牝6、父・Scat Daddy、母・Temple Street、母父・Street Cry
調教師:Gai Waterhouse & Adrian Bott、騎手:Timothy Clark

・1番人気のFunstar、2番人気のNettoyerがともに後方からレースを進める中、3番人気のCon Te Partiroは3,4番手の好位から運び、直線早めに抜け出して1着。

https://twitter.com/WorldRacing1/status/1248865677726961664

・今回の勝利で通算24戦6勝、G1・2勝目重賞3勝目。前々走3/14のG1-クールモアクラシック(芝1500m)を単勝20倍超のオッズで制し、前走4/4のG1-ドンカスターマイル(芝1600m)は6着。連闘となった今回は3番人気だったが、クールモアクラシックに続き、牝馬限定G1を制覇。アメリカからオーストラリアへ移籍してきた馬で、アメリカ時代には3歳8月にG1-デルマーオークス(芝9f)で4着などの戦績を残していた馬。2015年のキーンランド9月1歳馬セールにて13万米ドルで取引され、2018年のファシィグティプトン11月Mixedセールにて57万5000米ドルで取引された馬。

 1着:[2020/04/11]クールモアレガシー(豪G1・芝1600m・ランドウィック)
 1着:[2020/03/14]クールモアクラシック(豪G1・芝1500m・ローズヒルガーデンズ)

 1着:[2019/05/11]ダークジュエルクラシック(豪G3・芝1400m・スコーン)

・父のScat Daddyは2004年米国産のヨハネスブルグ産駒。現役時はTodd Pletcher師に管理され、9戦5勝、フロリダダービー(ダ9f)、シャンペンS(ダ8f)の2つのG1を含む重賞4勝。2015年12月に11歳で亡くなっているが、今年3月の米G1-サンタアニタHを産駒のCombatantが制するなど、遺された産駒がまだまだ活躍中。Scat Daddyと母父・Street Cryの配合はMr. Prospectorの3×4のクロスが発生するが、これまでに3頭が出走し、本馬とSkitter Scatter(愛2歳G1-モイグレアスタッドS)の2頭がG1馬になるという決定力の高い配合

・母のTemple Streetは米25戦5勝、G1-ヒューマナディスタフSで2着。

2着:Funstar(1馬身3/4差)

牝3、父・Adelaide、母・Starspangled、母父・デインヒル
調教師:Chris Waller、騎手:James McDonald

3着:Danzdanzdance(2馬身差)

牝5、父・Mastercraftsman、母・Night Danza、母父・Danzero
調教師:Chris Waller、騎手:Opie Bosson

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/471/randwick/2020-04-11/755135