現地時間6/1(月)に仏ドーヴィル競馬場にて、プールデッセデプーラン(仏2000ギニー)、プールデッセデプーリッシュ(仏1000ギニー)が行われている。ドーヴィルでの開催はパリロンシャン競馬場が改修工事を行っていた2016年、2017年以来となる。結果と動画をお届けする。

Emirates Poule d’Essai des Poulains(G1・芝1600m直線コース・3歳牡馬)

・プールデッセデプーラン(仏2000ギニー)は1840年から行われていた牡馬・牝馬混合の「プールデッセ」から、1883年に牡馬限定競走として分割し誕生。尚、Poulains(プーラン)はフランス語で牡馬の若駒の意。

1着:Victor Ludorum

牡3、父・Shamardal、母・Antiquities、母父・Kaldounevees
調教師:A Fabre、騎手:Mickael Barzalona

・人気を集めたVictor Ludorumは初手は後方2番手からの競馬。勝負所でラチ沿いに進路を取られると、大外を鋭伸。Victor Ludorumが人気に応え、見事な差し切り勝ちを収めている。2着は番手追走から最後まで粘り込んだThe Summit。

・今回の勝利で通算5戦4勝G1・2勝目。休み明けの前走5/11のG3-フォンテーヌブロー賞(芝1600m)では案外な走りで3着と敗れていたが、一度使われてしっかりと変わり身を見せて、今回快勝。次走は7/5のG1-ジョッケクルブ賞(仏ダービー)となろうが、2冠濃厚な印象。6/6に行われる英2000ギニーで最有力視されているPinatuboと合わせて、Shamardal産駒が昨年の2歳戦同様、英仏のクラシックを席捲しそうな展開だが果たして。

 1着:[2020/06/01]プールデッセデプーラン(仏G1・芝1600m・ドーヴィル)
 1着:[2019/10/06]ジャンリュックラガルデール賞(仏G1・芝1600m・パリロンシャン)

・父のShamardalは2002年産まれのGiant’s Causeway産駒。現役時は7戦6勝、仏ダービー、仏2000ギニー、セントジェームパレスS、デューハーストSの4つのG1を含む重賞5勝。唯一の敗戦はダートを使われたUAEダービーで9着に敗れたもの。今年4月16日に18歳で死亡したばかりだが、Lope De Vegaが既に後継種牡馬として成功を収めつつあり、今年から種牡馬入りするBlue Point(種付料4万5000ユーロ)、今年のパフォーマンスが注目される無敗の2騎、Pinatubo(6/6の英2000ギニー出走予定)とEarthlight(始動戦未定)、そして本馬が後継候補に控えている豪華布陣。尚、Shamardal産駒のプールデッセデプーラン制覇は2010年のLope De Vega以来、2度目となる。

・母のAntiquitiesは8戦2勝。曽祖母のHelen Streetは1985年のアイリッシュオークス馬Helen Streetを牝祖とする馬に本馬の父であるShamardal(孫)、Street Cry(直仔)がいる言い換えると、本馬はHelen Streetの3×3の強い牝馬クロスを持つ点が特徴的な血統構成となっている

2着:The Summit(1馬身半差)

牡3、父・Wootton Bassett、母・Acola、母父・Acatenango
調教師:H-A Pantall、騎手:Olivier Peslier

・5/11のG3-フォンテーヌブロー賞(芝1600m)の勝ち馬。前走は単勝オッズ20倍超、ブービー人気での逃げ切りによる勝利だったが、今回もしっかりと好走したことで、この世代での立ち位置を明確なものにした感あり。

3着:Alson(クビ差)

牡3、父・Areion、母・Assisi、母父・Galileo
調教師:A Fabre、騎手:Vincent Cheminaud

昨年10/6のG1-ジャンリュックラガルデール賞(芝1600m)で勝ったVictor Ludorumから3/4身差の2着だった馬で、次走10/27の2頭立てだったG1-クリテリウムアンテルナシオナル(芝1400m)で2着のArmoryに20馬身差をつけて勝利。今日はそれ以来、218日ぶりのレースだった。尚、今年3月からオーナーが変わり、それに伴いJean-Pierre Carvalho師からA Fabre師へ転厩となっている。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/206/deauville/2020-06-01/758282

Emirates Poule d’Essai des Pouliches(G1・芝1600m直線コース・3歳牝馬)

・ プールデッセデプーリッシュ(仏1000ギニー)は1840年から行われていた牡馬・牝馬混合の「プールデッセ」から、1883年に牝馬限定競走として分割し誕生。尚、Pouliches(プーリッシュ)はフランス語で牝馬の若駒の意。

1着:Dream And Do

牝3、父・Siyouni、母・Venetias Dream、母父・Librettist
調教師:F Rossi、騎手:Maxime Guyon

・3番手追走のグレーの帽子、Dream And Doが先行馬を交わそうとする際に一瞬ロスがあったが、進路が確保されると、しっかりと伸び切り、後方からよく追い込んだSpeak Of The Devilの追撃をハナ差抑えて1着。1番人気のTropbeauは道中、Dream And Doとほぼ同じ位置にいて、内から差す競馬となったが伸びを欠き4着まで。

・今回の勝利で通算6戦4勝G1初制覇重賞2勝目。昨年10/29にG3-ミエスク賞(芝1400m)を勝って以来、195日ぶりの休み明けのレースだった前走5/11のG3-グロット賞(芝1600m)では勝ったTropbeauから半馬身差の2着。着差の割りには今回、Tropbeauが圧倒的な人気を集めていたが前走を見れば本馬も十分に争覇圏内にいた印象。

 1着:[2020/06/01]プールデッセデプーリッシュ(仏G1・芝1600m・ドーヴィル)
 1着:[2019/10/29]ミエスク賞(仏G3・芝1400m・メゾンラフィット)

・父のSiyouniは2007年仏国産のPivotal産駒。現役時は12戦4勝、アガ・カーン殿下の持ち馬でA De Royer-Dupre師に管理され、2歳時に仏G1-ジャンリュックラガルデール賞(7f)に勝利したのが唯一の重賞勝利。本馬はErvedya(ファーストクロップ。プールデッセデプーリッシュなどG1・3勝)、Laurens(4thクロップ。ディアヌ賞などG1・6勝)、Sottsass(5thクロップ。ジョッケクルブ賞)に続く4頭目の産駒G1馬となる。4頭ともクラシックを制している価値の高さは特筆もので、以下の表をご覧頂くと産駒の活躍により跳ね上がった種付料と、比例して上がったと思われる繁殖の質を鑑みると、これからの産駒からも活躍馬が出てくるのは必至な情勢。

 ※Siyouniの種付料の推移と当該世代から出たG1馬について

 2011年・EUR 7,000(※Ervedya:2015年の仏1000ギニーなどG1・3勝)
 2012年・EUR 7,000
 2013年・EUR 7,000
 2014年・EUR 7,000(※Laurens:2018年の仏オークスなどG1・6勝)
 2015年・EUR 20,000(※Sottsass:2019年の仏ダービーを制覇)
 2016年・EUR 30,000(※Dream And Do:2020年の仏1000ギニーを制覇)
 2017年・EUR 45,000
 2018年・EUR 75,000
 2019年・EUR 100,000
 2020年・EUR 100,000

・母のVenetias Dreamは9戦未勝利。従兄のCharm Spirit(父・Invincible Spirit)はクイーンエリザベス2世S、ムーランドロンシャン賞、ジャンプラ賞の3つのG1を含む重賞5勝。

2着:Speak Of The Devil(ハナ差)

牝3、父・Wootton Bassett、母・Moranda、母父・Indian Rocket
調教師:F Chappet、騎手:Cristian Demuro

3着:Mageva(2馬身差)

牝3、父・Wootton Bassett、母・Melilot、母父・Elusive City
調教師:F Chappet、騎手:Stephane Pasquier

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/206/deauville/2020-06-01/758283