現地時間6/5(金)に英ニューマーケット競馬場にて、好メンバーが揃った注目の一戦、G1-コロネーションCが行われている。英リングフィールド競馬場で行われたL-ダービートライアルS、L-オークストライアルフィリーズSと合わせて、結果と動画をお届けする。

Hurworth Bloodstock Coronation Cup Stakes(G1・芝1m4f・4歳以上・ニューマーケット競馬場)

・コロネーションカップは1902年8月9日にウェストミンスター寺院で挙行された、新しい英国王・エドワード7世(1841-1910)の戴冠式を記念して同年に創設。エドワード7世は競馬を愛した事でも有名で、自らの生産馬が1896年に英1000ギニー、英ダービーを制覇、国王即位後の1909年には自らの持ち馬のMinoruが英2000ギニーと英ダービーを制覇している。

1着:Ghaiyyath

牡5、父・Dubawi、母・Nightime、母父・Galileo
調教師:Charlie Appleby、騎手:William Buick

・逃げかけたDefoeを制してハナに立ったGhaiyyathが後続を離し気味に逃げ、Defoe、Stradivarius、Anthony Van Dyckが好位追走。早めにStradivariusがGhaiyyathとの差を積極的に詰めに行くが、Ghaiyyathの逃げ脚は最後まで全く衰えることなく、完勝。明日は同じゴドルフィンのPinatuboが英2000ギニーに出走予定だが、先日のプールデッセデプーランを勝ったVictor Ludorumから続くゴドルフィン旋風はまだまだ続きそうである。

https://twitter.com/RacingTV/status/1268916603783188481

・今回の勝利で通算10戦7勝、G1・2勝目重賞6勝目。2/20のG3-ドバイミレニアムSを逃げ圧勝し、3/28のG1-ドバイシーマクラシックへ向かう見込みとなっていたが、ドバイワールドカップデーが開催中止となり、今回は一息入れられ、106日ぶりのレースだった。14馬身差で勝ったバーデン大賞、8馬身半差で勝ったドバイミレニアムSと逃げて自分の形に持ち込んだ際の強さは周知のものだったが、今回は相手関係も強化されており、価値の高い勝利。

 1着:[2020/06/05]コロネーションカップ(英G1・芝1m4f・ニューマーケット)
 1着:[2020/02/20]ドバイミレニアムS(UAEG3・芝2000m・メイダン)
 1着:[2019/09/01]バーデン大賞(独G1・芝2400m・バーデンバーデン)
 1着:[2019/04/07]アルクール賞(仏G2・芝2000m・パリロンシャン)
 1着:[2018/09/22]プランスドランジュ賞(仏G3・芝2000m・パリロンシャン)
 1着:[2017/10/14]オータムS(英G3・芝1m・ニューマーケット)

・父のDubawiは2002年愛国産のDubai Millennium産駒。現役時は8戦5勝、ジャックルマロワ賞(8f)、アイリッシュ2000ギニー(8f)、ナショナルS(7f)の3つのG1を含む重賞4勝。TDNによる昨年の欧州サイアーランキング2位で、昨年は4頭がG1勝ち(Too Darn HotCoronetOld PersianGhaiyyath)、24頭が重賞勝ち、37頭がブラックタイプ勝ち。種付料は2017年以降、25万ポンドを維持している。

母のNightimeはキャリア2戦、1勝馬の身で挑んだ2006年のG1-アイリッシュ1000ギニー(1m)を制覇。半姉のZhukova(父・Fastnet Rock)は米G1-マンノウォーSなど米愛で重賞3勝。叔母のファイノメナ(父・Galileo)はニアルコスファミリーの持ち馬で社台コーポレーション白老ファームにて繋養中。

2着:Anthony Van Dyck(2馬身半差)

牡4、父・Galileo、母・Believe’N’Succeed、母父・Exceed And Excel
調教師:A P O’Brien、騎手:Ryan Moore

・昨年12/8のG1-香港ヴァーズで12着に敗れて以来、180日ぶりのレース。Ghaiyyathに勝てそうなシーンは全く無かったレースだが、好位追走から終いしっかり伸び切って2着確保。昨年の英ダービー以降、勝ち星をあげられていないが、キングジョージ(10着)と香港ヴァーズ(12着)で大敗した以外は2着2回、3着2回とダービー馬の看板に恥じない戦績は残している印象。

3着:Stradivarius(2馬身半差)

牡6、父・Sea The Stars、母・Private Life、母父・Bering
調教師:John Gosden、騎手:Frankie Dettori

・3,4番手追走から離して逃げたGhaiyyathを早めに捕まえに行く積極的な競馬をしたが、なかなか差を詰めることが出来ず、遅れて仕掛けられたAnthony Van Dyckに交わされて3着。次走は6/18の3連覇がかかるロイヤルアスコットでのG1-ゴールドカップになる見込みだが、昨年10/19のG2-ブリティッシュチャンピオンズロングディスタンスカップでハナ差で不覚を取ったKew Gardensとの再戦は大変興味深いものとなりそうである。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/38/newmarket/2020-06-05/757524

Betsafe Derby Trial Stakes(Listed・芝1m3f133y・3歳牡馬、せん馬・リングフィールド競馬場)

・1932年創設。エプソムと同じ左回りのリングフィールド競馬場で行われ、過去9頭がここを勝って英ダービーを制覇。昨年の勝ち馬・Anthony Van Dyckはここを勝って、次走、英ダービーを制している。尚、リングフィールド競馬場は1890年にエドワード7世が皇太子(プリンスオブウェールズ)だった際に彼が開設した競馬場。

1着:English King

牡3、父・Camelot、母・Platonic、母父・Zafonic
調教師:Ed Walker、騎手:Tom Marquand

・先に抜け出したBerkshire Roccoの外からEnglish Kingが接近。手応えよく抜き去ると、2着のBerkshire Roccoに2馬身3/4差をつけて快勝。一気にダービー戦線に有力候補として名乗りを上げている。

今回の勝利で通算3戦2勝。10/23のニューマーケットでのデビュー戦(1m)で7着→11/21のニューカッスルでの2戦目(1m2f)で1着。今回はそれ以来の休み明けのレースで、同率の1番人気での勝利。今日の勝利を受けて、ウィリアムヒルでは7/4の英ダービーで本馬をMilitary March、Mogulと並ぶ1番人気(8.00倍)に評価を上げている。尚、6/6の英2000ギニーに出走する注目のPinatuboは陣営から今後はマイル路線を歩むかもしれない旨のコメントが出たことが材料となり、英ダービーでは4番人気(9.0倍)の評価となっている。

・父のCamelotは2009年英国産のMontjeu産駒。現役時はA P O’Brien師に管理され、10戦6勝、英・愛ダービー、英2000ギニー、レーシングポストTの4つのG1を含む重賞5勝。English Kingはサードクロップになる。昨年のクラシックでは英オークスではPink Dogwood(2番人気)、英ダービーではSir Dragonet(1番人気)の両Camelot産駒が人気を集め、Camelot産駒によるオークス→ダービーの連勝も有り得る状況だったが、Pink Dogwoodは英オークス2着、Sir Dragonetは英ダービー5着に終わっている。TDNによる昨年の欧州サイアーランキング19位、今年の種付料は4万ユーロ。

・母のPlatonicは9戦未勝利。半姉のPacifique(父・Montjeu)は仏G3-リューテス賞の勝ち馬。姪のChicquita(父・Montjeu)は愛G1-アイリッシュオークスの勝ち馬。姪のMagic Wand(父・Galileo)は現役5歳牝馬で、昨年豪G1-マッキノンSを制覇、一昨年のロイヤルアスコットでは英G2-リブルスデイルSに勝利。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/31/lingfield/2020-06-05/757519

Betsafe Top Price All Runners Oaks Trial Fillies’ Stakes(Listed・芝1m3f133y・3歳牝馬・リングフィールド競馬場)

昨年の勝ち馬・Anapurnaがここを勝って、次走、英オークスを制覇。2009年の勝ち馬・Middayは同年の英オークス2着。1999年の勝ち馬・Ramrumaは同年の英オークス、愛オークス、ヨークシャーオークスを制覇。

1着:Miss Yoda

牝3、父・Sea The Stars、母・Monami、母父・Sholokhov
調教師:John Gosden、騎手:Robert Havlin

・内から外へ持ち出されたMiss Yodaがラスト1Fで一気に脚を伸ばし、差し切り勝ち。

今回の勝利で通算4戦3勝。8/5のケンプトンでのデビュー戦(AW1m)で1着→9/13のサンダウンでの2戦目(1m)で1着→10/12のニューマーケットでのG3-ゼットランドS(1m2f)で2着。今回はそれ以来の休み明けのレースだったが、圧倒的な1番人気に応えて勝利。次走は7/4の英オークスとなる見込みだが、レース後、ウィリアムヒルでは5番人気(17.0倍)の評価となっており、オークスの注目馬として覚えておきたい存在。

・父のSea The Starsは2006年愛国産のCape Cross産駒で母は凱旋門賞馬・Urban Sea。現役時はJohn M Oxx師に管理され、9戦8勝(デビュー戦で4着に負けたのが唯一の敗戦)、凱旋門賞、アイリッシュチャンピオンS、インターナショナルS、エクリプスS、英ダービー、英2000ギニーの6つのG1を含む重賞7勝。これまでに13頭のG1馬を輩出しているが、Sea The Moon(独ダービー)、Taghrooda(英オークス)、Harzand(英ダービー、愛ダービー)、Sea of Class(アイリッシュオークス)、Star Catcher(アイリッシュオークス)がクラシックを制覇しており、大舞台での産駒の強さは特筆もの。TDNによる昨年の欧州サイアーランキング7位、今年の種付料は15万ユーロ。

母のMonamiは独G2-ディアナトライアル(1m2f)、独G3-ヴィンターケーニビン賞(1m)の勝ち馬。Monamiの半姉Meridiana(父・Lomitas)は伊G1-オークスディターリャ(イタリアオークス)、米G3-オーキッドH、米G3-ビウィッチSの勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/31/lingfield/2020-06-05/757520