ロイヤルアスコット開催2日目はG1・1レース(プリンスオブウェールズS)、G3・1レース(ハンプトンコートS)、リステッド・1レース(ウィンザーキャッスルS)、ハンデ戦・4レースの計7レースが行われている。重賞レースを中心に結果と動画をレース順にお届けする。

1R・Silver Royal Hunt Cup Handicap (A Consolation Race For The Royal Hunt Cup)(Class2・芝直線1m・3歳以上)

1着:Sir Busker

せん4、父・Sir Prancealot、母・Street Kitty、母父・Tiger Hill
調教師:William Knight、騎手:Oisin Murphy

・外の馬群の後方を追走していたOisin Murphy騎乗のSir Buskerが、外ラチ近くを通って一気の追い込みを見せ、見事な差し切り勝ち。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2020-06-17/758751

2R・Hampton Court Stakes(G3・芝1m1f212y・3歳)

・何度かレース名が変遷したレース。ハンプトンコート宮殿はロンドン南西部にある旧王宮。1760年のジョージ3世即位以降、君主たちはロンドンの宮殿の方を好むようになり、王宮としての役割を終えている。

1着:Russian Emperor

牡3、父・Galileo、母・Atlantic Jewel、母父・Fastnet Rock
調教師:A P O’Brien、騎手:Ryan Moore

・1番人気のFirst Receiverは3列目の5番手を追走。Russian Emperorはこれをマークする形で4列目の最後方に位置しながら機をうかがう展開。直線では逃げ込みを図ろうとするBerlin TangoとFirst Receiver、Russian Emperorの3頭の争いとなり、いったんはFirst Receiverが先頭に立つも、最後は後方から大外を良く伸びたRussian Emperorが差し切り勝ち。Ryan Moore、Frankie Dettori、Oisin Murphyの3人が凌ぎを削ったゴール前は手に汗握るもの。Ryan Mooreはこれでロイヤルアスコット通算60勝目。

https://twitter.com/WorldRacing1/status/1273238630597890050

・今回の勝利で通算4戦2勝重賞初制覇。3/23のネイスでのデビュー2戦目(1m)で勝ち上がり、前走6/9のレパーズタウンでのG3-デリンズタウンスタッドダービートライアルS(1m2f)で同厩のCormorantから半馬身差の2着とし、ここへ臨んでいた。結果を受けてウィリアムヒルでは本馬を7/4の英ダービーでは5番人気(11.00倍)、6/27のアイリッシュダービーでは3番人気(7.00倍)に設定しており、クラシックでは絶対の信頼度と実績を誇る「バリードイルのGalileo産駒」から新たな有力馬が名乗りを上げたといえそうである。尚、スーザン・マグナーと共に馬主に名前を連ねているLaurie Macri氏は豪投資銀行・マッコーリーグループのExecutive Directorで、Australian Turf Clubのチェアマンも務めた実業家。母のAtlantic Jewelもクールモアと共同で所有していた御仁。

 1着:[2020/06/17]ハンプトンコートS(英G3・芝1m1f212y・アスコット)

母のAtlantic Jewelは豪11戦10勝、2着1回。コーフィールドS(2000m)、メムジーS(1400m)、ATCオールエイジドS(1400m)、コーフィールド1000ギニー(1600m)の4つのG1を含む重賞7勝したオーストラリア産の活躍馬。叔母のCommanding Jewel(父・コマンズ)はコーフィールド1000ギニーの1つのG1を含む重賞3勝。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2020-06-17/758754

3R・King George V Stakes (Handicap) (Class2・芝1m3f211y・3歳)

1着:Hukum

牡3、父・Sea The Stars、母・Aghareed、母父・Kingmambo
調教師:Owen Burrows、騎手:Jim Crowley

・外からKippsが良く伸びたが、これを抑えたHukumが1着。Jim Crowley騎手はこれで今年のロイヤルアスコット4勝目。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2020-06-17/758753

4R・Prince Of Wales’s Stakes(G1・芝1m1f212y・4歳以上)

・1862年創設。「プリンスオブウェールズ」は次期国王として王位を継承すべき、英国の国王の最年長の王子に与えられる称号。現在の「プリンスオブウェールズ」はチャールズ皇太子。

1着:Lord North

せん4、父・Dubawi、母・Najoum、母父・Giant’s Causeway
調教師:John Gosden、騎手:James Doyle

・Bangkokがハナに立ち、番手にAddeybb。1番人気のJapanはスタートが良くなく、一瞬後手を踏みかけるが、程なくして外から3番手に取りつく形。この後ろにBarney Roy、Mehdaayihが追走。直線に入るとAddeybbが先頭に立ったところで、最後方追走のLord Northが矢のような伸びを見せ、Addeybb以下を一気に飲み込み、あっという間に先頭に。後続との差を広げるとAddeybbに3馬身3/4差をつけて圧勝。

https://twitter.com/WorldRacing1/status/1273257283510767617

・今回の勝利で通算9戦6勝、G1初制覇重賞2勝目。前走6/7の英G3-ブリガディアジェラードSが初の重賞挑戦だったが、実績馬・Elarqamを降し勝利。勢いのままに今回G1も制覇し、一気に欧州古馬戦線に頭角を現すことに成功している。同厩のEnableの復帰戦となる7/5のエクリプスSや、7/25のキングジョージが次走となろうが、今日の勝ち方ならどこへ出てきても非常に楽しみな存在といえそうである。

 1着:[2020/06/17]プリンスオブウェールズS(英G1・芝1m1f212y・アスコット)
 1着:[2020/06/07]ブリガディアジェラードS(英G3・芝1m2f42yds・ヘイドック)

・母のNajoumは4戦2勝。従妹のOut for a Spin(父・ハードスパン)は昨年の米G1-アッシュランドSの勝ち馬。伯父のBandini(父・Fusaichi Pegasus)は米G1-ブルーグラスS、米G3-スキップアウェイHの勝ち馬。叔母のDiscourse(父・Street Cry)は英G3-スウィートソレラSの勝ち馬。

2着:Addeybb(3馬身3/4差)

せん6、父・Pivotal、母・Bush Cat、母父・Kingmambo
調教師:William Haggas、騎手:Tom Marquand

・2番手追走から直線で逃げ馬を交わし、そのままLord North以外には差されずに2着確保。昨年の英チャンピオンS2着後に休養を挟むと、今年はオーストラリア遠征を敢行。まず3/21のG1-ランヴェットS(2000m)を制すと、日本からダノンプレミアムも出走した、4/11のG1-クイーンエリザベスS(2000m)も制覇。目下の充実ぶりがよく分かる今回の結果。

3着:Barney Roy(1馬身1/4差)

せん6、父・Excelebration、母・Alina、母父・Galileo
調教師:Charlie Appleby、騎手:William Buick

・今年は1/30のG2-アルラシディーヤ(1800m)→3/7のG1-ジェベルハッタ(1800m)を連勝し、ドバイターフでアーモンドアイとの激突が見込まれていたが、ご承知の通りレースは中止。今回は仕切り直しのレースだった。このメンバー相手でも大崩れしなかったことで、現役復帰後、ようやくパフォーマンスが安定してきた印象で、今後もマイルから2000mくらいにかけてなら、どこでも好戦出来そうである。

4着:Japan(半馬身差)

牡4、父・Galileo、母・Shastye、母父・デインヒル
調教師:A P O’Brien、騎手:Ryan Moore

・スタートやや出遅れかけたものの、3番手に素早く取りつき、レースぶりに問題は無かったが、前にいたAddeybbを最後まで捕らえられず、後ろにいたBarney Royに最後差し込まれてしまい、4着。上位3頭が今年何らかのレースを一度は使われている中、この馬は昨年の凱旋門賞以来の休み明けだったとはいえ、レース内容は、全く褒められるものではなく、一度、叩かれて変わり身を見せられるか、次走が正念場。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2020-06-17/758755

5R・Royal Hunt Cup (Heritage Handicap) (Class2・芝直線1m・3歳以上)

・1843年創設。ゴールドカップ、クイーンズヴェースと並び、ロイヤルアスコット開催で優勝トロフィーをオーナーが永久保持出来る3つのレースの内の1つ。過去の勝ち馬にダークロナルド系の始祖・Dark Ronald(1909年)など。

1着:Dark Vision

牡4、父・Dream Ahead、母・Black Dahlia、母父・Dansili
調教師:Mark Johnston、騎手:William Buick

・2歳時に英G2-ヴィンテージS勝ちの実績がある、ゴドルフィンのDark Visionが、外の馬群の後方から馬群を縫うように進出し、一気の追い込み勝ち。

・ロイヤルハントカップの写真。このカップを優勝馬の馬主はもらうことが出来る。

https://twitter.com/Ascot/status/1273262949298208768

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2020-06-17/758756

6R・Windsor Castle Stakes(Listed・芝5f・2歳)

1着:Tactical

牡2、父・Toronado、母・Make Fast、母父・Makfi
調教師:Andrew Balding、騎手:James Doyle

・先に抜け出したMuker目がけて、外ラチ沿いから1番人気のTacticalが接近。追われる毎に良好な伸びを見せ、並ぶ間もなく差し切って1着。2着は馬群の真ん中を切り裂きながら力強く伸びてきたYazaman。

・今回の勝利で通算2戦1勝。6/4のニューマーケットでのデビュー戦(5f)は3着に敗れていたが、今回は1番人気に推され、見事に勝利。オーナーブリーダーが「The Queen(エリザベス女王)」の馬で、今年のロイヤルアスコットのこれまでの直線競馬の外が圧倒的に優勢な傾向の中、外を常に通れる枠(20番枠)の利をフルに活かした勝利。尚、本馬はエリザベス女王の24頭目のロイヤルアスコットの勝ち馬。

・父のToronadoは2010年愛国産のHigh Chaparral産駒。現役時は12戦6勝、サセックスS、クイーンアンSの2つのG1を含む重賞4勝。これまでの3世代でリステッド勝ち馬が本馬を含めて6頭、重賞勝ち馬はゼロという産駒実績は寂しいもので、繋養先も供用4年目から英国から仏国へ変わっており、初年度(2015年)は1万5000ポンドだった種付料は今年は8000ユーロ。

・母のMake Fastは9戦1勝。7fのリステッドで2着2回。祖母のRaymi Coyaは英G3-オーソーシャープSの勝ち馬。4代母のTry Something Newは米G1-スピンスターS、米G3-ビウィッチSの勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2020-06-17/758757

7R・Copper Horse Handicap (Class2・芝1m6f34y・4歳以上)

1着:Fujaira Prince

せん6、父・Pivotal、母・Zam Zoom、母父・Dalakhani
調教師:Roger Varian、騎手:Andrea Atzeni

・直線半ばで先頭に立った芦毛のFujaira Princeが後続との差をあっという間に広げる派手な圧勝劇を演じ、人気に応える勝利。昨年のロイヤルアスコットのデュークオブエジンバラSで3着だった馬で、今回はそれ以来、約1年ぶりのレースだった。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2020-06-17/758752

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