ロイヤルアスコット開催4日目はG1・1レース(コモンウェルスC)、G2・3レース(ノーフォークS、ハードウィックS、クイーンズヴァーズ)、G3・1レース(アルバニーS)、ハンデ戦・2レースの計7レースが行われている。重賞レースを中心に結果と動画をレース順にお届けする。

1R・Palace Of Holyroodhouse Handicap (Class2・芝5f・3歳)

1着:Art Power

牡3、父・Dark Angel、母・Evening Time、母父・Keltos
調教師:Tim Easterby、騎手:Silvestre De Sousa

・1番人気のArt Powerが2着に3馬身半差をつけて快勝。今回の勝利で通算4戦3勝。デビュー戦で3着に敗れて以降、これで3連勝達成。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2020-06-19/758789

2R・Albany Stakes(G3・芝6f・2歳牝馬)

1着:Dandalla

牝2、父・Dandy Man、母・Chellalla、母父・Elnadim
調教師:K R Burke、騎手:Ben Curtis

・序盤は外目の最後方を追走していたDandallaが絶好の手応えで、馬群の中に突っ込んでいくとスムーズかつ速やかに抜け出し、そのまま後続との差を広げ快勝。

・今回の勝利で通算2戦2勝重賞初制覇。6/2のニューカッスルでのデビュー戦(AW5f)を勝利し、ここへ臨んでいた。この勝利を受けてウィリアムヒルでは来年の英1000ギニーのアンティポストで本馬を2番人気(34.00倍)に設定している。

 1着:[2020/06/19]アルバニーS(英G3・6f・アスコット)

・父のDandy Manは2003年愛国産のMozart産駒。現役時は30戦6勝、英G3-パレスハウスS(5f)の勝ち馬。他にG2時代のキングズスタンドS2着、G1-ナンソープS3着など、5回の重賞入着がある。主な産駒にPeniaphobia(香港スプリント)、La Pelosa(ナタルマS)、River Boyne(フランクEキルロー・マイルS)など。TDNによる昨年の欧州サイアーランキング60位。今年の種付料は1万5000ユーロ。

・母のChellallaは16戦3勝。4代母のEdinburgh(仏G3-レゼルヴォワ賞の勝ち馬)を牝祖とする活躍馬にGolan(キングジョージ、英2000ギニー)、Gamut(サンクルー大賞)、Sought Out(カドラン賞)、North Light(英ダービー)などがいる牝系の出身。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2020-06-19/758793

3R・Norfolk Stakes(G2・芝5f・2歳)

1着:The Lir Jet

牡2、父・Prince Of Lir、母・Paper Dreams、母父・Green Desert
調教師:Michael Bell、騎手:Oisin Murphy

・アメリカからの遠征馬、Golden Palが見事なスタートダッシュを決めてレースを主導。そのまま最後まで逃げ切りそうな勢いだったが、内から忍び寄ったThe Lir Jetが鞍上のOisin Murphyの叱咤に応えて、ジワジワと差を詰めると、最後バテてしまったGolden Palをきっちりクビ差、差し切って1着。ゴール板を過ぎてからOisin Murphyが力強くガッツポーズを披露していたのが印象的。

・今回の勝利で通算2戦2勝重賞初制覇。6/3のヤーマスでのデビュー戦(5f42yds)を勝利し、ここへ臨んでいた。デビュー戦後にカタールレーシングにトレードされた馬。ノーフォークSは4年前に父のPrince Of Lirが制したレースで今回、親子制覇達成となっている。

 1着:[2020/06/19]ノーフォークS(英G2・5f・アスコット)

・父のPrince Of Lirは2014年愛国産のKodiac産駒。現役時は2歳時にのみ稼働し5戦2勝、2016年の英G2-ノーフォークS(5f)の勝ち馬。現2歳がファーストクロップで、これまでに5頭がデビューし本馬のみが勝ち上がりとなっていたが、早くも重賞勝ち馬を輩出することとなっている。今年の種付料は4000ユーロ。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2020-06-19/758791

4R・Hardwicke Stakes(G2・芝1m3f211y・4歳以上)

1着:Fanny Logan

牝4、父・Sea The Stars、母・Linda Radlett、母父・Manduro
調教師:John Gosden、騎手:Frankie Dettori

・4角手前で外からElarqamが早めに上昇。道中は同じような位置にいたAnthony Van Dyckは踏み遅れる形となり、直線では終始外からDefoeに被される苦しい展開。後方追走のFanny Loganは直線で大外に持ち出されると、人気馬がモタつく中、見事な決定力を披露。残り1fで早くも先団を全て抜き去ると、2着のAlounakに2馬身半差をつけて快勝。人気のAnthony Van Dyckは5着、Elarqamは6着。

・今回の勝利で通算11戦6勝、重賞2勝目。昨年7/26から9/18にかけて、リステッドレースを3連勝し、その後、出走した10/11のニューマーケットでの英G3-プライドSで重賞初制覇。余勢をかって遠征した11/2の米G1-BCフィリー&メアターフ(1m2f)では4着。そこから休養に入り、休み明けの前走6/7の英G3-ピナクルSを2着とし、ここへ出走していた。牡馬の一線級と走ったことは無かった馬だが、今回は非常に鮮やかな勝ち方。

 1着:[2020/06/19]ハードウィックS(英G2・1m3f211y・アスコット)
 1着:[2019/10/11]プライドS(英G3・1m2f・ニューマーケット)

・母のLinda Radlettは12戦3勝。伯父のHunter’s Light(父・Dubawi)はジェベルハッタ、マクトゥームチャレンジラウンド3、ローマ賞の3つのG1を含む重賞6勝。牝系はゴドルフィンの活躍馬が多く、Dar Re Mi(ドバイシーマクラシック、ヨークシャーオークス、プリティポリーS)とToo Darn Hot(サセックスS、ジャンプラ賞、デューハーストS)の親仔、Rewilding(プリンスオブウェールズS、ドバイシーマクラシック)は近親にあたる。

Frankie Dettori騎手はロイヤルアスコット70勝目。尚、彼の初めてのロイヤルアスコットでの勝利は30年前、彼が19歳の時に勝ったクイーンアンSである。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2020-06-19/758792

5R・Commonwealth Cup(G1・芝6f・3歳)

1着:Golden Horde

牡3、父・Lethal Force、母・Entreat、母父・Pivotal
調教師:Clive Cox、騎手:Adam Kirby

・2つに割れた馬群の内からはMums Tippleが、外からはGolden Hordeがレースをリードする展開。Mums Tippleは残り3f辺りで早くも後退する中、外のGolden Hordeは終始手応えが良く、アメリカ調教馬のKimariが差してくる中、常に先頭をキープ。テンよし、終いよしの安定感抜群の競馬でGolden Hordeが1着。

・今回の勝利で通算7戦3勝、G1初制覇重賞2勝目。昨年8/1の英G2-リッチモンドS(6f)を勝利し、8/18の仏G1-モルニー賞(1200m)は勝ったEarthlightから2馬身3/4差の3着、9/28の英G1-ミドルパークS(6f)は勝ったEarthlightからクビ差の2着。今回は休み明けのレースだったが、2歳時の戦績通り、ここでは実力上位だったことを証明。今後は6f路線を歩んでいきそうで、現在、ウィリアムヒルでは7/11のG1-ジュライCのアンティポストで本馬を1番人気(4.50倍)に設定。5f路線におけるBattaashのような確たる軸馬が不在の6f路線において、この馬が中心的な存在になっていくのかどうか注目が集まる。

 1着:[2020/06/19]コモンウェルスC(英G1・6f・アスコット)
 1着:[2019/08/01]リッチモンドS(英G2・6f・グッドウッド)

・父のLethal Forceは2009年愛国産のDark Angel産駒。現役時は英G1-ジュライC、英G1-ダイヤモンドジュビリーS、英G2-ハンガーフォードSに勝利。2013年のカルティエ賞最優秀スプリンター。現3歳はサードクロップになるが、重賞勝ち馬は本馬のみ。種付料は初年度(2014年)は1万2500ポンドだったが、年々、値を下げて昨年は4500ポンド。今年からは繋養先が英国から仏国へ変更となり、今年の種付料は6000ユーロ。

・母のEntreatは8戦1勝。祖母の半姉がG1・10勝のSerena’s Song。近親にHonor Code(ホイットニーS、メトロポリタンH)、Sophisticat(コロネーションS)、Rizeena(コロネーションS、モイグレアスタッドS)、Zabeel Prince(イスパーン賞)などがいる。

2着:Kimari(1馬身半差)

牝3、父・Munning、母・Cozze Up Lady、母父・Cozzene
調教師:Wesley A Ward、騎手:Frankie Dettori

昨年のロイヤルアスコットではG2-クイーンメアリーS(芝5f)に出走し、2着。その後、アメリカで2勝して臨んだ米G2-BCジュヴェナイルターフスプリント(芝5f)で4着。そこから休養に入り、休み明けの前走4/4のオークローンパークでのリステッドレース(ダ6f)を勝利し、ここへ出走していた。Golden Hordeに迫った脚は見どころがあり、来年のロイヤルアスコットでもダイヤモンドジュビリーS辺りでその姿が見られそうな馬である。

3着:Ventura Rebel(2馬身半差)

牡3、父・Pastoral Pursuits、母・Finalize、母父・Firebreak
調教師:Richard Fahey、騎手:Tony Hamilton

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https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2020-06-19/758790

6R・Queen’s Vase(G2・芝1m6f34y・3歳)

1着:Santiago

牡3、父・Authorized、母・Wadyhatta、母父・Cape Cross
調教師:A P O’Brien、騎手:Ryan Moore

・1番人気のBorn With Prideが番手追走。4角手前でこれに外からAl Dabaran、Nobel Prizeが被せ気味に上昇し、Born With Prideにプレッシャーをかける中、仕掛けをワンテンポ遅らせていたSantiagoが、直線入口で同じバリードイルのNobel Prize(鞍上・Frankie Dettori)が進路を空け気味にするナイスアシストを敢行。労せず進路確保に成功したSantiagoが直線で一気に末脚を弾けさせて、最後は内ラチ沿いに切れ込みながら差し切り勝ち。

・今回の勝利で通算4戦2勝、重賞初制覇。デビュー3戦目(1m)に勝ち上がった馬で、今回は昨年9/12以来の休み明けのレース。今日の勝利を受けてウィリアムヒルでは英ダービーのアンティポストで本馬を7番人気(21.00倍)に設定し、セントレジャーのアンティポストで本馬をRussian Emperorと並ぶ1番人気(13.00倍)に設定。Authorized産駒にクラシックの実績が無い点が気になるが、果たしてどうか。

 1着:[2020/06/19]クイーンズヴァーズ(英G2・1m6f34y・アスコット)

・父のAuthorizedは2004年愛国産のMontjeu産駒。現役時は7戦4勝、英ダービー、インターナショナルS、レーシングポストトロフィーの3つのG1を含む重賞4勝。主な産駒に豪G1・4勝のHartnell。今年の種付料は1万2000ユーロ。

・母のWadyhattaはハムダン殿下の持ち馬で2戦1勝。祖母の半弟Tamayuz(父・Nayef)はジャックルマロワ賞、ジャンプラ賞の2つのG1を含む重賞3勝。4代母Allez Les Troisは仏G3-フロール賞の勝ち馬で、この馬の半姉にUrban Sea(凱旋門賞)がいる牝系の出身

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2020-06-19/758794

7R・Duke Of Edinburgh Stakes (Handicap) (Class2・芝1m3f211y・3歳以上)

1着:Scarlet Dragon

せん7、父・Sir Percy、母・Welsh Angel、母父・Dubai Destination
調教師:Alan King、騎手:Hollie Doyle

昨日のサンドリンガムSを勝ったHayley Turner騎手に続き、女性ジョッキーのHollie Doyle騎手が勝利。騎乗したScarlet Dragonはほぼ最後方を追走。直線で内の馬群を後方からうまく捌いて、スルスルと伸びてくると、先に抜け出した2頭目がけて外から猛追。叩き合いを制する逞しいレースで1着。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2020-06-19/758795

ロイヤルアスコット最終日に行われる重賞レースの出馬表と有力馬について

・最終日はG1が3レース、2歳G2が2レース組まれた豪華な1日。レースの模様はドバイレーシングにて生中継され、登録不要で日本にいながらにして無料視聴可能。

http://www.dubairacing.ae/content/dubairacing/ar-ae/live/1.html

2R(日本時間21:15発走予定)・Queen Mary Stakes(G2・芝5f・2歳牝馬)

・1番人気はバリードイルのWar Front産駒・More Beautiful。Saxon Warriorの半妹という良血馬で、6/8のネイスでのデビュー戦(5f)を2着に3馬身半差をつけて勝利。ここをあっさり通過するようなことになると、兄同様、2歳G1やクラシック制覇の期待が自ずとかかってくることになる。

https://www.racingpost.com/racecards/2/ascot/2020-06-20/758807

3R(日本時間21:50発走予定)・Coventry Stakes(G2・芝6f・2歳)

・バリードイルのKingman産駒・Admiral Nelsonが1番人気。2番人気は今年のロイヤルアスコットで旋風を起こしているハムダン殿下の持ち馬で鞍上がJim CrowleyののQaader。Night Of Thunder産駒はジャージーSをMolathamが制しており、この馬が勝てばNight Of Thunder産駒は今開催重賞2勝となるが果たして。

https://www.racingpost.com/racecards/2/ascot/2020-06-20/758806/

4R(日本時間22:25発走予定)・Coronation Stakes(G1・芝7f213y・3歳牝馬)

・1番人気は英1000ギニー3着のFrankel産駒・Quadrilateral。前走は期待を裏切る結果となったが、一度叩かれたここは真価が問われる一戦。2番人気は愛G2-デビュータントSの勝ち馬・Alpine Star。Alpha Centauriの半妹という良血馬でここは昨年8/23以来の休み明け。Frankie Dettoriを鞍上に配して逆転を狙う。

https://www.racingpost.com/racecards/2/ascot/2020-06-20/758805/

5R(日本時間23:00発走予定)・St James’s Palace Stakes(G1・芝7f213y・3歳牡馬)

・1番人気はPinatubo、2番人気はWichitaで英2000ギニーの再戦ムード濃厚。Pinatuboが2歳時のようなパフォーマンスを見せられれば圧勝してもおかしくないはずだが、前走の内容だけを見ると勝ったKamekoにクビ差迫ったWichitaの走りは印象的なもの。2強の一角崩しの期待がかけられているのが3番人気のPalace Pier。John Gosden師の管理馬で、鞍上はFrankie DettoriのKingman産駒。ここまでデビュー3連勝中の無敗馬で未知の魅力大。

https://www.racingpost.com/racecards/2/ascot/2020-06-20/758808/

6R(日本時間23:35発走予定)・Diamond Jubilee Stakes(G1・芝6f・4歳以上)

・1番人気はFrankie Dettoriが手綱を取るSceptical。4連勝中の上り馬で重賞実績は無いが、実績馬相手にどんなレースを見せてくれるのか。2番人気は昨年9/7の英G1-スプリントC(6f)の勝ち馬・Hello Youmzain、3番人気は昨年10/6の仏G1-フォレ賞(1400m)の勝ち馬・One Master

https://www.racingpost.com/racecards/2/ascot/2020-06-20/758809/

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