2020ケンタッキーダービー戦線リポート【20】ベルモントS・レース結果

現地時間6/13(土)に米ニューヨーク州のベルモントパーク競馬場にて行われた、米3冠の第1戦、G1-ベルモントS(ダ9f)のレース結果と動画をお届けする。例年とは異なり今年はこのレースから米3冠がスタートし、9/5にケンタッキーダービー、9/19にプリークネスSが行われる。

Belmont Stakes presented by NYRA Bets(G1・ダ9f・3歳)

・1867年創設で米3冠では最も古い創設。レース名はアメリカの駐オランダ大使や民主党のチェアマンなども務めた、後のアメリカジョッキークラブの初代総帥で、開催資金を提供したオーガスト・ベルモント氏より命名。今年は12fから9fへ距離短縮した上で行われる。

1着:Tiz The Law

牡3、父・Constitution、母・Tizfiz、母父・Tiznow
調教師:Barclay Tagg、騎手:Manuel Franco

・人気のTiz The Lawは外の3番手を追走。絶好の手応えで4角入口で先頭に並びかけると、直線半ばでは早くも後続との差を広げ、「ザ・ニューヨークヒーロー」と現地実況が叫ぶ中、Tiz The Lawが1着でゴール。

・今回の勝利で通算6戦5勝G1・3勝目重賞4勝目。唯一の敗戦は昨年11/30のG2-ケンタッキージョッキークラブSで3着に敗れたもので、この時は水の浮く馬場で馬場状態「Sloppy」だった時のもの。それ以外のレースは2着に3~4馬身弱の差をつける完勝続きで、未対戦の西海岸の有力馬もいるが、今回の出走メンバーでは能力的に明らかに抜けた存在だった馬。今回も1番人気に応える堂々たる勝利。9/5のケンタッキーダービーはまだ先になるが、現時点の最有力馬であることは間違いない印象。2018年ファシィグティプトン8月サラトガ1歳馬セールで11万ドルにて取引された馬。

 1着:[2020/06/20]ベルモントS(米G1・ダ9f・ベルモントパーク)
 1着:[2020/03/28]フロリダダービー(米G1・ダ9f・ガルフストリームパーク)

 1着:[2020/02/01]ホーリーブルS(米G3・ダ8.5f・ガルフストリームパーク)
 1着:[2019/10/05]シャンペンS(米G1・ダ8f・ベルモントパーク)

・父のConstitutionは2011年米国産のTapit産駒。現役時は8戦4勝、米G1-ドンH(ダ9f)、米G1-フロリダダービー(ダ9f)のG1・2勝。現3歳がファーストクロップになり、TDNによる昨年の北米ファーストクロップサイアーランキングではAmerican Pharoahに続き2位既に本馬を含めた5頭の重賞勝ち馬を輩出中。種付料はスタッドインから2万5000ドルで推移していたが、昨年の2歳戦での産駒の活躍により今年から4万ドルへ引き上げられている。

・母のTizfizは20戦7勝、米G2-サンゴルゴーニオH(芝9f)の勝ち馬。他に芝のListedを2勝。叔父のFury Kapcoriは米G3-プレシジョニストSの勝ち馬。Favorite Trick(BCジュヴェナイルなど)、Moonshine Memories(デルマーデビュータントS)らが同じ牝系に属する。

2着:Dr Post(3馬身3/4差)

牡3、父・Quality Road、母・Mary Delaney、母父・ヘネシー
調教師:Todd Pletcher、騎手:Irad Ortiz Jr

3着:Max Player(1馬身半差)

牡3、父・Honor Code、母・Fools In Love、母父・Not For Love
調教師:Linda Rice、騎手:Joel Rosario

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/258/belmont-park/2020-06-20/760543

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