地方馬が6頭揃い興味深い一戦だが、素材的にはヘニーヒューズ産駒・オーヴァーライトが初芝でも能力でこなしてしまうのでは、との期待がかかる。福島ダートでの新馬戦は時計はともかくセンスの良い好内容で、ルメールを鞍上に配し2連勝を目指す。地方馬・ハッピーグリンと函館2歳S2着のウインジェルベーラは洋芝実績から信頼度の高い人気馬。

 

1・オジョーノキセキ 牝2
父・キンシャサノキセキ、母・キャプテンガール、母父・キャプテンスティーヴ
生産者・シンボリ牧場、(美)伊藤大士、藤岡佑介

・先週は南Wで5Fから直線強めに追われ、水準級の時計。今週は札幌芝で4Fから藤岡佑騎手が乗り馬なり調整。ラスト1F11.3秒を計時しており、上々の内容。

・2017年の千葉サラブレッドセールにて1080万円で落札。母は南関東で5戦1勝。本馬は初仔。祖母の半姉モガミヒメの孫にローレルゲレイロ(2009年のJRA賞最優秀短距離馬、G1-高松宮記念、G1-スプリンターズSなど重賞4勝)。

 

2・ディーエスソアラー 牡2
父・スターリングローズ、母・ビオンディーナ、母父・エンドスウィープ
生産者・オリエント牧場、[地]松本隆宏、宮崎光行

・前走コスモス賞6着(2.5秒差)。距離短縮はプラスになりそうだが、前走負け過ぎている点は気になる材料。門別での調教過程を見る限り、時計は出ており、調子落ちの気配はない。

・母は8戦0勝。本馬は7番仔。従兄ウインアーマーはJG3-京都ジャンプS3着。祖母アランヴァンナはG2-イタリア1000ギニー、G3-オメノーニ賞(2勝)、G3-ウンブリア賞、G3-プリミパッシ賞、G3-クリテリウムディローマの勝ち馬。

 

3・サンダベンポート 牝2
父・ストロングリターン、母・アテナチャン、母父・ゴールドアリュール
生産者・真壁信一、(美)中野栄治、中井裕二

・今週は札幌ダートで中井騎手が乗り4Fから一杯に追われる。3F以降の時計は水準以上で調子自体は良さそう。

・2016年の北海道オータムセールにて108万円で落札。母は19戦0勝。本馬は初仔。母の半姉フェリシアはG3-フェアリーSの勝ち馬。祖母の半妹GwynnはG1-英ダービー馬のPour Moiを輩出。

 

4・ハッピーグリン 牡2
父・ローエングリン、母・レディセラヴィ、母父・アグネスタキオン
生産者・社台ファーム、[地]田中淳司、服部茂史

・前走コスモス賞3着(0.2秒差)。前走は4角で先頭に立つ強気な競馬。後続に差されはしたが収穫の大きいレースだったと思われる。実績的に地方馬の中では最上位の評価になるのは当然だろう。

・2015年のセレクトセールにて864万円で落札。母は5戦1勝。本馬は5番仔。母の従兄Tale of EkatiはG1-ウッドメモリアルS、G1-シガーマイル、G2-ジェロームH、G2-フューチュリティSの勝ち馬。母の従姉ホームスイートホームの産駒にバーディバーディ(Jpn2-兵庫チャンピオンシップ、G3-ユニコーンS)。

 

5・ソイカウボーイ 牡2
父・トビーズコーナー、母・シャイニングサヤカ、母父・キングヘイロー
生産者・伏木田牧場、[地]田中淳司、岩橋勇二

・ここまでダ1000とダ1200を逃げ切りで2連勝中。門別の坂路時計では前走時よりは良いタイムを出している。

・母は32戦3勝。本馬は初仔。祖母の半弟メイショウムネノリはG2-兵庫チャンピオンシップの勝ち馬で、G1-ダービーグランプリ3着。

 

6・オーヴァーライト 牡2
父・ヘニーヒューズ、母・オーヴァーアンダー、母父・Seeking the Gold
生産者・須崎牧場、(美)手塚貴久、ルメール

・先週は札幌芝で5Fから馬なり調整、今週は札幌ダートで5Fから馬なり調整。馬なり調整のため、目立つ時計は出ていない。サンデーのHPによると「芝での走りを確認するため」にここを使うとのことで、洋芝ならなんとか、という思惑も込みでの選択なのだろうが、前走の内容が非常に良かったので引き続きダートでの走りを見てみたい馬ではある。

・2015年のセレクトセールにて1404万円で落札。募集価格2400万円。母はアメリカで13戦3勝。本馬は2番仔。祖母の半弟にフレンチデピュティ(G2-ジェロームH)。3代母Mitterandは1985年のG1-ラカニャーダS(USAダ9.0F)の勝ち馬。

 

7・モルトアレグロ 牝2
父・Speightstown、母・Mo Chuisle、母父・Free House
生産者・Town And Country Horse Farms LLC & Frank & Kim Taylor、(美)武井亮、吉田隼人

・先週は函館Wで5Fから一杯に追われ、新馬戦出走時を上回る時計をマーク。今週は札幌芝で吉田隼騎手が乗り、5Fからゴール前仕掛けられる形での攻め。ラスト1F12.3秒でまとめて、併走馬(カレンシリエージョ)を先行し同入。仕上がりは良さそうな印象。

・半兄Bench Pointsは米G3勝ち馬。半兄Points Offthebenchは2013年のG1-サンタアニタスプリントチャンピオンシップ(USAダ6.0F)、同年のG1-ビングクロスビーステークス(USAダ6.0F)の勝ち馬。父・Speightstownは2004年のG1-BCスプリント(USAダ6.0F)の勝ち馬でGone West産駒。

 

8・ラヴバインド 牝2
父・ショウナンカンプ、母・ラヴァリーフリッグ、母父・マーベラスサンデー
生産者・コスモヴューファーム、(栗)飯田雄三、丹内裕次

・先週ダート1000mの未勝利戦を勝って、連闘での出走。既にここが5戦目となり、上積みはないだろうが、豊富なキャリアを活かしてどこまで食い込めるか。

・母は2003年のG3-マリーンC(船橋ダ1600)の勝ち馬で、G2-かしわ記念2着、G3-スパーキングレディー2着、G3-関東オークス3着。本馬は9番仔。

 

9・ヨシノファルコン 牝2
父・ビービーガルダン、母・ブリイジースズカ、母父・Danzig
生産者・若林順一、[地]松本隆宏、桑村真明

・6/29の栄冠賞では、2着だったハッピーグリンに3秒差をつけられて敗れており、芝で一変する可能性も有り得るが、能力的な疑問は払拭できない現況。

・2016年の北海道オータムセールにて140.4万円で落札。母は21戦1勝。本馬は12番仔。祖母の半兄にモガンボ(G1-米シャンペインS、G2-ゴーサムS)。3代母Lakeville MissはG1-CCAオークス、G1-フリゼットS、G1-メイトロンS、G1-セリマS、G3-アスタリタSの勝ち馬。

 

10・リュウノユキナ 牡2
父・ヴァーミリアン、母・ネオカラー、母父・クロフネ
生産者・藤川ファーム、[地]桑原義光、五十嵐冬

・門別での前走ターフCh2において、ソイカウボーイやデニストンに敗れている馬。中央2歳戦で産駒が9勝をあげて目下絶好調のBMSとしてのクロフネの名前は気になるが、ここでは厳しいとみるのが妥当だろう。

・母は未出走。本馬は8番仔。母の半姉サウンドザビーチはG3-TCK女王盃の勝ち馬で、G3-エンプレス杯3着。祖母ナギサはG3-京都牝馬特別2着。

 

11・レディオブザレイク 牝2
父・スクリーンヒーロー、母・ダームドゥラック、母父・シンボリクリスエス
生産者・オリエント牧場、(美)石毛善彦、杉原誠人

・新馬戦9着(2.8秒差)→未勝利戦13着(3.9秒差)。戦績も厳しいがさらに連闘で挑む異例のローテーション。連闘で一変する馬は少なからずいるが、ここでこの馬が一変する可能性は考えにくいだろう。

・2016年の北海道オータムセールにて270万円で落札。母は10戦2勝。本馬は2番仔。3代母・Minnie HaukはアルデバランⅡ(米G1を3勝)、スピニングワールド(米愛仏でG1を5勝)の牝祖。

 

12・デニストン 牡2
父・プリサイスエンド、母・ブルーポラリス、母父・ウェイオブライト
生産者・加野牧場、[地]田中正二、伊藤千尋

・6/29の栄冠賞では、2着だったハッピーグリンに1.2秒差をつけられて敗れている馬。門別の坂路での時計はかなり出ているが、ハッピーグリンに先着出来る可能性は低そう。

・母は51戦3勝。本馬は4番仔。母の従姉Fast Cookieの直仔にFrosted(G1-ウッドメモリアルS、G2-マクトゥームCR2、G2-ペンシルバニアダービー)。

 

13・トランプ 牡2
父・ショウナンカンプ、母・アマビリータ、母父・ダンシングブレーヴ
生産者・ハクツ牧場、(美)高橋裕、藤岡康太

・8/26(土)に札幌ダートで4Fから馬なりで乗られた時計が水準級の好時計。今週は札幌芝で藤岡康騎手が乗り、馬なりで5Fから乗られ、ラスト1F12.3秒でまとめている。使い込まれて調子が上がっている印象。

・2016年の北海道オータムセールにて324万円で落札。母は社台ファームの生産馬で33戦7勝。本馬は4番仔。祖母プライムステージはG3-札幌3歳S、G3-フェアリーSの勝ち馬。祖母の半兄ステージチャンプはG2-日経賞、G3-ステイヤーズSの勝ち馬。祖母の全妹ランニングヒロインは母としてスクリーンヒーロー(G1-ジャパンカップ、G2-アルゼンチン共和国杯の勝ち馬)を輩出。

 

14・ウインジェルベーラ 牝2
父・アイルハヴアナザー、母・コスモマーベラス、母父・フジキセキ
生産者・コスモヴューファーム、(美)金成貴史、福永祐一

・今週は札幌ダートで松岡騎手が乗り、5Fから馬なり調整。目立つ時計は出ていないが、前走、函館2歳S(G3)で2着の実績はここでは一枚上。

・募集価格1000万円。母は33戦7勝、2006年のG3-愛知杯で2着。他にターコイズS(OP)を2勝。本馬は7番仔。3代母Single Bladeは1987年のG1-ガゼルH(USAダ9.0F)の勝ち馬。

 

15・サフランブーケ 牝2
父・スターリングローズ、母・サフランカーネギー、母父・カーネギー
生産者・林農場、(栗)北出成人、古川吉洋

・2週連続、札幌ダートで馬なりで乗られる。先週は見習騎手が乗り5Fから、今週は古川吉騎手が乗り4Fから乗られているが、時計は馬なり調整のため、目立たず。

・母は28戦2勝。本馬は7番仔。母の従弟マルブツイースターはG3-小倉2歳Sの勝ち馬で他に重賞入着2回。祖母の半弟トウカイパルサーはG3-愛知杯の勝ち馬でG3-朝日チャレンジC2着、G2-京都記念3着。