7/13、7/14と開催されたセレクトセール2020の結果をまとめている。既報の通り、新型肺炎の影響は深刻なものには至らず、特に1歳部門は軽微な落ち込みにおさまった。ディープインパクト、キングカメハメハ産駒が途絶え、相当の影響が予想された当歳部門も、過去数年のスパンでみれば違和感ない水準、と健闘した。
現1歳世代が初年度となる新種牡馬産駒は、やや意外なところでサトノアラジンが好まれ、続いてイスラボニータ、シルバーステート、ドレフォンの産駒が値をつけた一方、キタサンブラックは目立たなかった(ただし、当歳部門で良血馬の高額落札が相次いだ)。現当歳世代が初年度となる新種牡馬では、サトノダイヤモンド、リアルスティールが高い評価となり、マインドユアビスケッツ、デクラレーションオブウォーが勢いを欠いた。
ポストディープ・キンカメ、として当歳部門で高い平均価格となった種牡馬は下表の通り(落札頭数10頭以上の種牡馬でピックアップ。税込)。ハーツクライが一旦王位を預かった恰好だが、既に19歳を迎えている。今後はロードカナロア、ドゥラメンテらが覇を競うと目されている、ということだろうか。なお、筆頭の一角となるべきキズナは、今回は平均価格3,606万円(落札頭数14頭、落札率100%)、の結果だった。
種牡馬 | 落札頭数 | 落札率 | 平均価格(万円) |
ハーツクライ | 16 | 84% | 10,856 |
ロードカナロア | 14 | 93% | 7,064 |
ドゥラメンテ | 14 | 78% | 5,744 |
サトノダイヤモンド | 11 | 100% | 5,170 |
エピファネイア | 12 | 92% | 4,767 |
セレクトセール2020速報
1歳部門(初日)
(売却率/最高価格/平均価格の推移:税込)
年 | 売却率 | 最高価格(万円) | 平均価格(万円) |
2020 | 92% | 56,100 | 5,009(前年比△4%) |
2019 | 93% | 38,880 | 5,221 |
2018 | 90% | 27,000 | 4,969 |
2017 | 89% | 29,160 | 4,317 |
2016 | 88% | 28,080 | 4,047 |
(1歳が初年度となる新種牡馬産駒の結果:税込価格)
種牡馬 | 落札頭数 | 落札率 | 平均価格(万円) |
サトノアラジン | 4 | 100% | 4,263 |
イスラボニータ | 5 | 100% | 3,806 |
シルバーステート | 2 | 100% | 3,630 |
ドレフォン | 11 | 85% | 3,480 |
キタサンブラック | 8 | 100% | 2,626 |
ロゴタイプ | 4 | 100% | 1,458 |
ディーマジェスティ | 1 | 100% | 1,430 |
ザファクター | 1 | 100% | 1,100 |
当歳部門(2日目)
(売却率/最高価格/平均価格の推移:税込)
年 | 売却率 | 最高価格(万円) | 平均価格(万円) |
2020 | 90% | 41,800 | 4,515(前年比△17%) |
2019 | 90% | 50,760 | 5,447 |
2018 | 89% | 31,320 | 4,350 |
2017 | 86% | 62,640 | 4,941 |
2016 | 75% | 30,240 | 4,252 |
(当歳が初年度となる新種牡馬産駒の結果:税込)
種牡馬 | 落札頭数 | 落札率 | 平均価格(万円) |
サトノダイヤモンド | 11 | 100% | 5,170 |
リアルスティール | 9 | 100% | 3,789 |
サトノクラウン | 5 | 100% | 2,508 |
レッドファルクス | 3 | 100% | 2,383 |
ミッキーロケット | 1 | 100% | 2,200 |
マインドユアビスケッツ | 6 | 75% | 1,852 |
デクラレーションオブウォー | 3 | 75% | 1,577 |
ビーチパトロール | 1 | 100% | 880 |