現地時間7/26(日)に欧米で行われたG1レース2つ(タタソールズゴールドC、ダルマイヤー大賞)と、Maximum Securityの復帰戦となったG2-サンディエゴHの結果と動画をまとめてお届けする。
Tattersalls Gold Cup(G1・1m2f・3歳以上)
・7/26に愛カラ競馬場にて行われた、タタソールズゴールドCは前走同様、逃げの手に出た1番人気のMagicalがそのまま逃げ切り勝ち。
1着:Magical
牝5、父・Galileo、母・Halfway To Heaven、母父・Pivotal
調教師:A P O’Brien、騎手:Wayne Lordan
・今回の勝利で通算23戦11勝、G1・6勝目、重賞10勝目(G1-タタソールズゴールドC2勝、G1-プリティポリーS、G1-英チャンピオンS、G1-アイリッシュチャンピオンS、G1-ブリティッシュチャンピオンズフィリー&メアS、G2-ムーアズブリッジS、G2-キルボイエステイトS、G2-デビュータントS、G3-アレッジドS)。キングジョージにも登録があったが、ここへ回りしっかりと勝利。
・母のHalfway To Heavenは現役時はA P O’Brien師に管理され、9戦4勝、アイリッシュ1000ギニー(1m)、ナッソーS(1m1f197yds)、サンチャリオットS(1m)の3つのG1に勝利。祖母のCassandra GoはG2-キングズスタンドS、G2-テンプルS、G3-キングジョージSの重賞3勝。全兄のFlying the Flagは愛G3-インターナショナルSの勝ち馬。全姉のRhododendronはロッキンジS、オペラ賞、フィリーズマイルの3つのG1を含む重賞4勝。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/178/curragh/2020-07-26/760610
Grosser Dallmayr-Preis – Bayerisches Zuchtrennen(G1・1m2f・3歳以上)
・7/26に独ミュンヘン競馬場にて行われた、ダルマイヤー大賞は最後方追走から直線で豪快に伸びたBarney Royが差し切り勝ち。
1着:Barney Roy
せん6、父・Excelebration、母・Alina、母父・Galileo
調教師:Charlie Appleby、騎手:William Buick
・今回の勝利で通算14戦7勝、G1・3勝目、重賞5勝目(G1-ダルマイヤー大賞、G1-ジェベルハッタ、G1-セントジェームズパレスS、G2-アルラシディヤ、G3-グリーナムS)。今年はドバイで2戦2勝とし、ドバイターフでのアーモンドアイとの激突はレース中止により流れたものの、ロイヤルアスコットでの前走6/17のG1-プリンスオブウェールズSでLord Northの3着とし、ここへ臨んでいた。
・父のExcelebrationは2008年愛国産のExceed And Excel産駒。現役時はA P O’Brien師に管理され、15戦8勝、クイーンエリザベス2世S、ジャックルマロワ賞、ムーランドロンシャン賞の3つのG1を含む重賞6勝。他にG1での2着が3回あるがこれは全てFrankelに敗れてのもの。Barney Royは初年度産駒になり、これまでの代表産駒となる。
・母のAlinaは2戦未勝利。祖母のCheyenne Starは愛重賞2勝。母のいとこ(せん馬)にあたるGordon Lord Byronはフォレ賞、スプリントC、ジョージライダーSの仏英豪の3つのG1を含む重賞7勝の活躍馬。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/254/munich/2020-07-26/763673
San Diego Handicap(G2・ダ8.5f・3歳以上)
・7/26の米デルマー競馬場にて行われた、サンディエゴHは人気のMaximum Securityが3番手追走から直線抜け出してハナ差で勝利。
1着:Maximum Security
牡4、父・ニューイヤーズデイ、母・Lil Indy、母父・Anasheed
調教師:Bob Baffert、騎手:Abel Cedillo
・今回の勝利で通算11戦9勝、重賞5勝目(G1-シガーマイルH、G1-ハスケル招待S、G1-フロリダダービー、G2-サンディエゴH、G3-ボールドルーラーH)。2/29のサウジカップを制して以来、147日ぶりの復帰戦に勝利。
・サウジカップまでこの馬を管理していたJason Servis師は、組織的ドーピングに関与した疑いで起訴されており、Maximum SecurityにもPED(競走能力向上薬。組織修復を促して馬のスタミナや持久力を本来の能力以上に高める増殖因子が含まれている。)が投与された疑いがある、とされる。伯楽Bob Baffert師の元でこうしたスキャンダルを払拭する活躍を今後も見せられるか注目となる。