現地時間8/22(土)に米デルマー競馬場にて行われた、Maximum Securityが出走した注目のG1-パシフィッククラシックSと3歳牝馬限定芝G1-デルマーオークス、米サラトガ競馬場にて行われた、芝マイルG1-フォスターデイヴH、豪ランドウィック競馬場にて行われた、G1-ウインクスSのG1・4レースの結果と動画をお届けする。
TVG Pacific Classic Stakes(G1・ダ10f・3歳以上)
・米デルマー競馬場にて行われたパシフィッククラシックSは、ハナに立ったMaximum Securityが危なげなく逃げ切り勝ち。尚、今回はクールモアのマイケルテイバー氏の勝負服ではなく、ゲイリー&メアリー・ウエスト夫妻の勝負服での出走となっている。(※レーススタートは1:34前後。シークバーを動かしてご覧ください。)
1着:Maximum Security
牡4、父・ニューイヤーズデイ、母・Lil Indy、母父・Anasheed
調教師:Bob Baffert、騎手:Abel Cedillo
・今回の勝利で通算12戦10勝、G1・4勝目、重賞6勝目(G1-パシフィッククラシックS、G1-シガーマイルH、G1-ハスケル招待S、G1-フロリダダービー、G2-サンディエゴH、G3-ボールドルーラーH)。サウジカップ以来の休み明けだった前走7/26のG2-サンディエゴHは、ハナ差での勝利で内容面で「?」がつく印象だったが、今回は快勝。大目標のBCクラシックに向けて順調に試走完了といったところか。
・父のニューイヤーズデイは2011年米国産のStreet Cry産駒。現役時はBob Baffert師に管理され、3戦2勝。2戦1勝の身で臨んだG1-BCジュヴェナイル(ダ8.5f)で1着。セカンドクロップとなる本馬が代表産駒。今年から社台スタリオンステーションにて供用されており、種付料は300万円。
・母のLil Indyは19戦2勝。2019年3月にMaximum Securityの全妹を出産した後、キーンランド11月繁殖セールにおいて、185万ドルで購買された。伯父のFlat Outは米G1-シガーマイルH、米G1-ジョッキークラブゴールドカップ(2勝)など重賞6勝。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/444/del-mar/2020-08-23/764885
Del Mar Oaks(G1・芝9f・3歳牝馬)
・米デルマー競馬場にて行われたデルマーオークスは、中団追走のRed Larkが4角4番手から直線良く伸びて差し切り勝ち。(※レーススタートは1:45前後。シークバーを動かしてご覧ください。)
1着:Red Lark
牝3、父・Epaulette、母・Firecrest、母父・Darshaan
調教師:Patrick Gallagher、騎手:Drayden Van Dyke
・今回の勝利で通算12戦2勝、重賞初制覇。愛国産の馬で2歳時は欧州で走り5戦未勝利。アメリカへ移籍後に初勝利をあげ、重賞でも4着、2着と好走しここへ臨んでいた。
・父のEpauletteは2009年豪州産のコマンズ産駒。現役時はドゥームベン10000、ATCゴールデンローズSの2つのG1を含む重賞3勝。これまでに4頭の重賞勝ち馬を輩出していたが本馬が初の産駒G1馬となる。
・母のFirecrestは11戦5勝、12fのリステッド勝ち馬。母の従兄・JeuneはメルボルンC、クイーンエリザベスSなど豪G1を4勝。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/444/del-mar/2020-08-23/764884
Fourstardave Handicap(G1・芝1m・3歳以上)
・米サラトガ競馬場にて行われたフォスターデイヴHは、ハナに立ったHalladayが逃げ切り勝ち。昨年のBCマイル2着馬のGot Stormyが2着。昨年のBCマイルの勝ち馬で人気を集めたUniは7着と大敗。
1着:Halladay
牡4、父・War Front、母・Hightap、母父・Tapit
調教師:Todd Pletcher、騎手:Luis Saez
・今回の勝利で通算14戦6勝、重賞初制覇。これまでの重賞出走歴は4着が2回でG1出走自体、今回が初めてだった馬。
・War Front産駒のG1馬は本馬が22頭目。
・母のHightapはG3-アイオワオークス、G3-ドッグウッドSの勝ち馬。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/445/saratoga/2020-08-22/765414
Winx Stakes(G1・1400m・3歳以上)
・豪ランドウィック競馬場にて行われたウインクスSは、後方待機のVerry Elleegantが直線で外から鋭く伸びて接戦を制して1着。ディープインパクト産駒のFierce Impactは3着。
1着:Verry Elleegant
牝5、父・Zed、母・Opulence、母父・Danroad
調教師:Chris Waller、騎手:James McDonald
・今回の勝利で通算21戦9勝、G1・4勝目(ウインクスS、HEタンクレッドS、AJCオークス、ヴァイナリースタッドS)、重賞7勝目。これまでのG1勝ちは2000m、2400m、2400mだったが、今回1400mのG1も勝利。今回は4/11のG1-クイーンエリザベスS2着以来、133日ぶりの休み明けのレースだった。
・父のZedは2002年新国産のZabeel産駒。現役時は4戦1勝で戦績は地味だが、父のZabeelはオセアニアの大種牡馬・Sir Tristramの代表産駒で、オーストラリアとニュージーランドでリーディングサイアーになった名種牡馬。Verry Elleegantが代表産駒になる。
・母のOpulenceは15戦2勝(芝2000m、芝2100m)。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/471/randwick/2020-08-22/765380