現地時間8/23(日)に仏ドーヴィル競馬場にて行われた、牝馬限定G1-ジャンロマネ賞(2000m)、2歳G1-モルニー賞(1200m)の結果と動画をお届けする。
Darley Prix Jean Romanet(G1・2000m・4歳以上牝馬)
・ジャンロマネ賞は、内の好位でレースを進めたAudaryaが直線で内から抜け出して1着。1番人気のファルマスSの勝ち馬・Nazeefは9着と大敗。
1着:Audarya
牝4、父・Wootton Bassett、母・Green Bananas、母父・Green Tune
調教師:James Fanshawe、騎手:Ioritz Mendizabal
・今回の勝利で通算11戦4勝、重賞初制覇。今回が重賞初出走でリステッド勝ちも無かった馬で、単勝49倍の全くの人気薄での勝利。
・父のWootton Bassettは2008年英国産のIffraaj産駒。現役時は9戦5勝、仏2歳G1-ジャンリュックラガルデール賞の勝ち馬。23頭の初年度産駒の中からAlmanzor(英チャンピオンS、愛チャンピオンS、ジョッケクルブ賞の3つのG1を含む重賞5勝)を輩出。Audaryaは4世代目で2頭目の産駒G1馬となる。先日、クールモアスタッドが購入したことが発表されており、今後さらなる活躍馬の輩出が見込まれている状況。
・母父のGreen Tuneは1991年米国産のGreen Dancer産駒。イスパーン賞、プールデッセデプーランの2つのG1を含む重賞3勝。フィエールマン、Green Moon(メルボルンC、VRCターンブルS)をBMSとして輩出。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/206/deauville/2020-08-23/765438
Darley Prix Morny – Finale des Darley Series(G1・1200m・2歳牡馬、牝馬)
・モルニー賞は、先手を取った1番人気のアメリカ調教馬・Campanelleが2着に2馬身差をつけて押し切り勝ち。
1着:Campanelle
牝2、父・Kodiac、母・Janina、母父・Namid
調教師:Wesley A Ward、騎手:Frankie Dettori
・今回の勝利で通算3戦3勝、G1初制覇、重賞2勝目(仏G1-モルニー賞、英G2-クイーンメアリーS)。ロイヤルアスコットのクイーンメアリーSとモルニー賞を連勝するのは、同厩で同じくFrankie Dettoriが手綱を取ったLady Aurelia(2016年のカルティエ賞最優秀2歳牝馬)に続く形。
・父のKodiacは2001年英国産のデインヒル産駒。現役時は20戦4勝で重賞勝ちは無いが、母のRafhaが仏オークス馬、半兄にInvincible Spiritがいる良血馬。本馬は5頭目の産駒G1馬で、今年はHello YoumzainがロイヤルアスコットでダイヤモンドジュビリーSを制しており、Kodiac産駒は今年G1・2勝目。
・母のJaninaは5戦2勝、5fの牝馬限定のリステッド勝ち馬。祖母のLady Dominatrixは英G3-ドバイ国際空港ワールドトロフィーの勝ち馬。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/206/deauville/2020-08-23/765437