今年のブリーダーズカップは現地時間11/6(金)、11/7(土)に米キーンランド競馬場にて行われる。本稿では2日目に行われる芝レース4鞍のミニ展望をお届けする。尚、リンク先はレーシングポストの既に確定している各レースの出馬表となる。

ターフ(G1・芝12f・3歳以上)

11/7(土):現地時間16:33発走予定:賞金総額400万ドル

https://www.racingpost.com/racecards/301/keeneland/2020-11-07/771118

・1番人気はバリードイルのGalileo産駒・Magical。昨秋に引退、繁殖入りの報があり、既に配合相手もNo Nay Neverと発表されていたが、まさかの現役続行。今年は5戦して3勝、2着1回、3着1回。前々走9/12のG1-アイリッシュチャンピオンSではGhaiyyathとの一騎打ちを制する相変わらずの女傑ぶりを披露。前走10/17のG1-英チャンピオンSで道悪とはいえ、3着に完敗している点が若干気がかりではあるが、実績から本命視されるのは当然の存在。

※参考レース:G1-アイリッシュチャンピオンS(1着:Magical)

・9/13のG1-パリ大賞典の勝ち馬、Galileo産駒・Mogulが2番人気。凱旋門賞2着のIn Swoopに2馬身半差をつけた鮮やかな勝ち方は実に印象的。凱旋門賞は禁止薬物混入により直前に回避となったが、「モーグルはスピードがあるし、良馬場でフラットなコースが得意」とのA P O’Brien師のコメントから、アメリカの芝レースの小回り平坦競馬への適性にかなりの自信を持っての参戦となる模様。

※参考レース:G1-パリ大賞典(1着:Mogul)

Shamardal産駒の4歳牝馬・Tarnawaも注目馬。295日の休み明けだった8/8の愛G3-ギブサンクスS(1m4f)→9/13の仏G1-ヴェルメイユ賞(2400m)→10/4の仏G1-オペラ賞(2000m)と3連勝中。迫力満点の末脚が魅力の馬で、器用な脚は無さそうだが目下の勢いでビッグタイトルを獲得しても全くおかしくない印象。

※参考レース:G1-ヴェルメイユ賞(1着:Tarnawa)

※参考レース:G1-オペラ賞(1着:Tarnawa)

マイル(G1・芝8f・3歳以上)

11/7(土):現地時間15:15発走予定:賞金総額200万ドル

https://www.racingpost.com/racecards/301/keeneland/2020-11-07/771125

・今年の英2000ギニーの勝ち馬、Kitten’s Joy産駒・Kamekoが参戦。英2000ギニー制覇後は英ダービー4着→サセックスS4着→インターナショナルS4着と3連敗を喫していたが、前走9/25の英G2-ジョエルS(1mile)でBenbatlらを降し勝利。既に今年限りでの引退、種牡馬入りが報じられており、ここでまた一つ勲章を増やしたいところ。

※参考レース:G1-英2000ギニー(1着:Kameko)

※参考レース:G2-ジョエルS(1着:Kameko)

・2番人気は米国調教馬のMore Than Ready産駒・Uni。昨年の勝ち馬だが、今年は6/27のG1-ジャストアゲームSで3着→8/22のG1-フォスターデイヴHで7着と連敗。既に6歳でやや衰えの兆候も見て取れるレースぶりだったが、前走10/3のG1-ファーストレディSで勝利を収め復活ムードの中、ここへ臨む。

※参考レース:G1-ファーストレディS(1着:Uni)

・3番人気以下はブックメーカーによって割れる混戦模様。ブラジル産のアグネスゴールド産駒・Ivar、来年より日本での種牡馬入りが発表されている今年のアイリッシュ2000ギニーを無敗で制したFirst Defence産駒・Siskin、5/25のG1-シューメイカーマイルSの勝ち馬、Dark Angel産駒のRaging Bull、9/5のG1-オールドフォレスターターフクラシックSの勝ち馬、Invincible Spirit産駒・Digital Age辺りまでが争覇圏内か。

※参考レース:G1-シャドウェルターフマイルS(1着:Ivar、2着:Raging Bull)

※参考レース:G1-アイリッシュ2000ギニー(1着:Siskin)

※参考レース:G1-オールドフォレスターターフクラシックS(1着:Digital Age)

フィリー&メアターフ(G1・芝9.5f・3歳以上牝馬)

11/7(土):現地時間13:57発走予定:賞金総額200万ドル

https://www.racingpost.com/racecards/301/keeneland/2020-11-07/771123

・1番人気はMore Than Ready産駒の5歳牝馬、Rushing Fall。既にG1・6勝の実績馬で今年はダイアナS、ジェニーワイリーSの2つのG1を含む3戦3勝。米牝馬芝路線を牽引してきた存在で、素軽い先行力を活かして番手辺りにつけて直線で抜け出すいつもの競馬でタイトル獲得を狙う構え。尚、ブリーダーズCは2歳時にジュヴェナイルフィリーズターフを勝っているが、昨年と一昨年は未出走。

※参考レース:G1-ジェニーワイリーS(1着:Rushing Fall)

※参考レース:G1-ダイアナS(1着:Rushing Fall、2着:Mean Mary、3着:Sistercharlie)

・2番人気はScat Daddy産駒の4歳牝馬、Mean Mary。前走のダイアナSでRushing Fallのクビ差2着に逃げ粘った馬で、ここが9戦目というキャリアの浅さから未知の魅力を秘めた一頭。大舞台に滅法強い産駒を送り出してきた名種牡馬・Scat Daddyのラストクロップになる馬。

・3番人気以下はブックメーカーによって順番が割れているが、アイリッシュ1000ギニー馬、Galileo産駒・Peaceful、クイーンアンS2着のSea The Stars産駒・Terebellum、アイリッシュオークス2着のAustralia産駒・Cayenne Pepper、昨年の3着馬、Myboycharlie産駒・Sistercharlie辺りまでチャンスがありそうな一戦。

※参考レース:G1-アイリッシュ1000ギニー(1着:Peaceful)

※参考レース:G1-クイーンアンS(2着:Terebellum)

※参考レース:G2-ブランドフォードS(1着:Cayenne Pepper)

※参考レース:昨年のG1-BCフィリー&メアターフ(3着:Sistercharlie)

ターフスプリント(G1・芝5.5f・3歳以上)

11/7(土):現地時間12:39発走予定:賞金総額100万ドル

https://www.racingpost.com/racecards/301/keeneland/2020-11-07/771121

・重賞連勝中のMajestic Warrior産駒、5歳牡馬のLeinsterと、Broken Vow産駒、6歳せん馬のImprimisの両アメリカ調教馬が人気を分け合う形。Leinsterは昨年の7着馬だが、今年は7/11のG2-シェイカータウンS(芝5.5f)→10/3のG2-ウッドフォードS(芝5.5f)を連勝。Imprimisは昨年の6着馬で、前走9/12のG3-ターフスプリントS(芝6f)に勝利。

※参考レース:G2-ウッドフォードS(1着:Leinster)

※参考レース:G3-ターフスプリントS(1着:Imprimis)

・人気両馬は共に抜けた戦績を誇る馬ではないだけに、昨年のBCマイル2着馬のGot Stormy、昨年のアベイドロンシャン賞の勝ち馬・Glass Slippersも付け入る隙は充分ありそうな印象。Got Stormyは9/12のG3-スプリントS(芝6.5f)→10/9のG3-フランクリンカウンティS(芝5.5f)を連勝中。Glass Slippersは9/13のG1-フライングファイブS(芝5f)で1着→10/4のG1-アベイドロンシャン賞(芝1000m)で2着と近況好調。

※参考レース:G3-フランクリンカウンティS(1着:Got Stormy)

※参考レース:G1-フライングファイブS(1着:Glass Slippers)

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