今年のブリーダーズカップは現地時間11/6(金)、11/7(土)に米キーンランド競馬場にて行われる。本稿では2日目に行われるダートレース5鞍のミニ展望をお届けする。尚、リンク先はレーシングポストの既に確定している各レースの出馬表となる。

クラシック(G1・ダ10F・3歳以上)

11/7(土):現地時間17:18発走予定:賞金総額400万ドル

https://www.racingpost.com/racecards/301/keeneland/2020-11-07/771119

City Zip産駒の4歳馬、Improbableが前走9/26のG1-オーサムアゲインSでMaximum Securityらを降し快勝。これでG1・3連勝となり、ハリウッドゴールドC、ホイットニーSを制した時点では5,6番人気だったオッズが一気に1番人気に浮上している。近2走(ホイットニーSとオーサムアゲインS)のEQUIBASEスピード指数は120と高レベルで、中身の濃い勝利を積み重ねてきた馬。3歳勢との比較は未知数だが、分厚い存在感は古馬の中では抜けている感あり。

※参考レース:G1-オーサムアゲインS(1着:Improbable)

※参考レース:G1-ホイットニーS(1着:Improbable)

※参考レース:G1-ハリウッドゴールドカップ(1着:Improbable)

・2番人気は3歳馬、Constitution産駒・Tiz The Law。今年の米3冠路線を引っ張ってきた馬で、今年は米3冠の1冠目として行われた、6/20のG1-ベルモントS(ダ9f)を2着に3馬身3/4差をつけて快勝→8/8のG1-トラヴァーズS(ダ10f)を2着に5馬身半差をつけて圧勝。続く9/6のG1-ケンタッキーダービー(ダ10f)では圧倒的な1番人気に推されるも2着。その後、プリークネスSをスキップしてここに出走。

※参考レース:G1-トラヴァーズS(1着:Tiz The Law)

※参考レース:G1-ベルモントS(1着:Tiz The Law)

・3番人気はニューイヤーズデイ産駒・Maximum Security。2/29の第1回サウジカップでは印象的なパワフルな競馬で初代覇者の座に就いたが、その後、管理調教師が組織的ドーピングに関与していた疑いで起訴されるという前代未聞の事態が発生(※本馬にも競走能力向上薬が投与されていたとされる)し、本馬はBob Baffert厩舎へ転厩。転厩後、2連勝していたが、前走9/27のG1-オーサムアゲインSで3着に完敗。この敗戦で一気に人気を落としているが、スムーズな競馬ならあっさりがあっても全くおかしくない存在。

※参考レース:G1-パシフィッククラシック(1着:Maximum Security)

※参考レース:サウジカップ(1着:Maximum Security)

・4番人気はケンタッキーダービー馬・Into Mischief産駒のAuthentic。これまでの戦績は7戦5勝、2着2回。9/5のG1-ケンタッキーダービー(ダ10f)では大外枠発走からハナを切り、大本命馬・Tiz The Lawの追撃を抑え込み、逃げ切り勝ち。次走のプリークネスSでは牝馬のSwiss Skydiverに完敗し2着と敗れている。

※参考レース:G1-ケンタッキーダービー(1着:Authentic)

ディスタフ(G1・ダ9F・3歳以上牝馬)

11/7(土):現地時間15:54発走予定:賞金総額200万ドル

https://www.racingpost.com/racecards/301/keeneland/2020-11-07/771117

・一昨年の勝ち馬、Tapizar産駒・Monomoy Girlが今年5月に560日ぶりの復帰戦を制し、その後、G1-ラトロワンヌSを含め3連勝。3歳時にG1を5勝したチャンピオン牝馬が完全に復活し、ここは1番人気の支持を集めている。実績的に古馬に負けるシーンは想像しずらく、3歳勢との比較が焦点になりそう。

※参考レース:G1-ラトロワンヌS(1着:Monomoy Girl)

※参考レース:2018年・G1-BCディスタフ(1着:Monomoy Girl)

・3歳勢ではDaredevil産駒・Swiss Skydiverが逆転候補。10/3のG1-プリークネスSで、ケンタッキーダービー馬・Authenticとの一騎打ちを堂々と制し、史上6頭目の牝馬でのプリークネスS制覇という偉業を達成。古馬との対戦は初となるが、目下の勢いは随一。Monomoy Girlとの対戦は非常に興味深いものとなりそうである。

※参考レース:G1-プリークネスS(1着:Swiss Skydiver)

・3番人気以下はやや離れた人気になっているが、10/4のG1-スピンスターSを制した、Tapit産駒・Valiance、昨年の4着馬で今年のG1戦線を3着、2着、3着、2着、2着と大崩れなく駆け抜けたCandy Ride産駒・Ollie’s Candy、今年デビューの3歳馬で目下4連勝中の上り馬、Uncle Mo産駒・Harvest Moonらが、Monomoy GirlとSwiss Skydiverの2強に何かあった時の一角崩し候補。

スプリント(G1・ダ6f・3歳以上)

11/7(土):現地時間14:36発走予定:賞金総額200万ドル

https://www.racingpost.com/racecards/301/keeneland/2020-11-07/771124

・4戦4勝の新星候補、Uncle Mo産駒・Yauponに注目が集まっている。今年6/20にデビューしたばかりの3歳馬で、8/29のG2-アムステルダムS(ダ6f)→10/1のG3-チックラングS(ダ6f)と重賞連勝。古馬との対戦は今回が初となるが、米ダート短距離路線は一時期と比べてやや層が薄くなっている感があり、それがこの馬に大きな期待がかかっている要因の一つ。

※参考レース:G3-チックラングS(1着:Yaupon)

※参考レース:G2-アムステルダムS(1着:Yaupon)

・2番人気はCity Zip産駒の6歳せん馬、C Z Rocket。目下5連勝中で8/29のG2-パットオブライエンS(ダ7f)→9/27のG2-サンタアニタスプリントチャンピオンシップS(ダ6f)の重賞連勝中。6歳にしてこの充実ぶりは極めて不気味。

※参考レース:G2-サンタアニタスプリントチャンピオンシップS(1着:C Z Rocket)

・3番人気はLookin At Lucky産駒・Diamond Oops。芝・ダート兼用の馬で、前走9/4のG2-ツインスパイアズターフスプリントS(芝5.5f)で1着→前走10/2のG2-フィーニクスS(ダ6f)で1着。

※参考レース:G2-フィーニクスS(1着:Diamond Oops)

ダートマイル(G1・ダ8f・3歳以上)

11/7(土):現地時間13:18発走予定:賞金総額100万ドル

https://www.racingpost.com/racecards/301/keeneland/2020-11-07/771122

Maclean’s Music産駒の4歳馬、Complexityが1番人気。2歳時にG1-シャンペンSを勝っている馬だが、BCジュヴェナイル10着、ウッディスティーヴンスS11着、マリブS4着とG1では好走出来ず。だが今年に入り、8/29のG1-フォアゴーS(ダ7f)で2着→10/3のG2-ケルソH(ダ8f)で1着と軌道修正に成功。2年前のBCジュヴェナイルで2番人気に推された素質馬が待望のG1タイトル獲得を狙う。

※参考レース:G2-ケルソH(1着:Complexity)

・2番人気がPaynter産駒の4歳馬、Knicks Go。2歳時にG1-BCジュヴェナイル2着の実績がある馬だが、今年1月に転厩後、2/22のAllowance Optional Claiming(ダ8.5f)を7馬身半差で勝利→10/4のAllowance Optional Claiming(ダ8.5f)を10馬身1/4差で勝利。前走マークしたEQUIBASEスピード指数116はComplexitが前走のケルソHでマークした115を上回っており、有力馬の1頭としてカウントしておきたい存在。

・3番人気は3歳馬、Bernardini産駒のArt Collector。7/11のG2-ブルーグラスS(ダ9f)の勝ち馬で、10/3のG1-プリークネスSはブルーグラスSで降していたSwiss Skydiverに敗れて4着。古馬との対戦は初となるが3歳上位の力量を示せるか。

※参考レース:G2-ブルーグラスS(1着:Art Collector)

フィリー&メアスプリント(G1・ダ7f・3歳以上牝馬)

11/7(土):現地時間12:02発走予定:賞金総額100万ドル

https://www.racingpost.com/racecards/301/keeneland/2020-11-07/771120

Into Mischief産駒の3歳馬、Gamineが1番人気。圧倒的な人気を集めていたケンタッキーオークスでは距離の壁に泣き3着と敗れたが、それまでの2走で19馬身差、7馬身差と2着以下に圧倒的な差をつけて快勝。強烈なインパクトを与えており、古馬とは初対戦となるが適距離とみられるここなら、の大きな期待がかかる存在。

※参考レース:G1-テストS(1着:Gamine)

※参考レース:G1-エイコーンS(1着:Gamine)

・古馬勢ではAlternation産駒の4歳馬・Serengeti Empressが対抗人気の評価。8/8のG1-バレリーナH(ダ7f)で逃げ切り勝ちを収め、3歳時に勝ったケンタッキーオークスに続く2つ目のG1勝ち。このSerengeti Empressを降して9/5のG1-ダービーシティディスタフSを勝ったのがMajesticperfection産駒の4歳馬、Bell’s The One。両馬とも立派なG1ホースだが、スケール感ではGamineに劣るとみるのが妥当な評価。豊富なキャリアを活かしてどこまで迫れるか。

※参考レース:G1-バレリーナH(1着:Serengeti Empress)

※参考レース:G1-ダービーシティディスタフS(1着:Bell’s The One、2着:Serengeti Empress)

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