現地時間11/6(金)に米キーンランド競馬場にて開幕した今年のブリーダーズカップ。本稿では初日「フューチャースターズフライデー」に行われた2歳戦5鞍の結果と動画をまとめてお届けする。

TVG Breeders’ Cup Juvenile presented by Thoroughbred Aftercare Alliance(G1・ダ8.5f・2歳牡馬、せん馬)

・ジュヴェナイルは、1番人気のJackie’s Warriorが2,3番手追走から3角過ぎで外から前を捕まえにいく競馬。中団追走のEssential Qualityも上昇を開始し、4角先頭に立ったJackie’s Warriorに外から忍び寄る体勢。直線で思いのほかJackie’s Warriorがモタつく形になると、Essential Qualityが外から一気に交わし去り、差し切り勝ち。

1着:Essential Quality

牡2、父・Tapit、母・Delightful Quality、母父・Elusive Quality
調教師:Brad H Cox、騎手:Luis Saez

・今回の勝利で通算3戦3勝、G1・2勝目。9/5のデビュー戦(ダ6f)→10/3のG1-ブリーダーズフューチュリティ(ダ8.5f)を連勝し、ここへ臨んでいた。

・父のTapitは2001年米国産のPulpit産駒。現役時は6戦3勝、G1-ウッドメモリアルS、G3-ローレルフューチュリティの勝ち馬。2014年に北米リーディングサイアーとなり、以後、3年連続継続。その後も5位(2017年)→5位(2018年)→3位(2019年)とコンスタントに上位をキープしている大種牡馬。Tapit産駒は2011年のBCジュヴェナイルをHansenが制しており、これでこのレース2勝目。直仔のConstitutionが初年度産駒からいきなりG1馬・Tiz The Lawを出し、サイアーラインの確立も見えてきつつあり、BMSとしてもグランアレグリア(母がTapit産駒のG1馬・Tapitsfly)を輩出したように、今後も影響力の大きさを保持していきそうな印象。

・母のDelightful Qualityは13戦2勝、G3-ベッドオロージズ招待S3着。伯母のFolkloreはG1-BCジュヴェナイルフィリーズ、G1-メイトロンS、G2-アディロンダックSの勝ち馬。Folkloreの孫に先日、無敗で3冠馬になったコントレイル

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/301/keeneland/2020-11-06/771112

Breeders’ Cup Juvenile Fillies Turf(G1・芝1mile・2歳牝馬)

・ジュヴェナイルフィリーズターフは、絶好のスタートを切ったAunt Pearlがハナに立ち、少し離れた番手にCampanelleがつける展開。直線に入ってもAunt Pearlの優位性は全く変わらず、逃げ圧勝。Campanelleは距離の壁を感じさせる失速ぶりで、4着。2着は後方から追い込んだバリードイルのMother Earth。

1着:Aunt Pearl

牝2、父・Lope De Vega、母・Matauri Pearl、母父・Hurricane Run
調教師:Brad H Cox、騎手:Florent Geroux

・今回の勝利で通算3戦3勝、G1初制覇、重賞2勝目。9/15のデビュー戦(芝8f)→10/7のG2-ジェサミンS(芝8.5f)を連勝し、ここへ臨んでいた。同じLope De Vega産駒のNewspaperofrecordが2年前に同レースを勝った時と同じような勝ち方で、現地コメンテーターの言葉を借りるとまさに「Smart Win」。

・父のLope De Vegaは2007年愛国産のShamardal産駒。現役時は9戦4勝、ジョッケクルブ賞(仏ダービー)、プールデッセデプーラン(仏2000ギニー)の2つのG1に勝利。主な産駒にPhoenix of Spain(アイリッシュ2000ギニー)、Santa Ana Lane(豪G1・5勝)、Newspaperofrecord(BCジュヴェナイルフィリーズターフ、ジャストアゲームS)など。今年はLucky Vegaが愛2歳G1-フェニックスSを、Gytrashが豪G1-ブラックキャビアライトニングを勝利している。本馬は12頭目の産駒G1馬

・母のMatauri Pearlは主にノルウェー、スウェーデンで現役生活を送り13戦1勝。叔母のWekeelaは米G3-マッチメイカーS、仏G3-クロエ賞の勝ち馬で、サンタラリ賞2着、ゲイムリーS2着、ジェニーワイリーS2着とG1での2着が3回。曽祖母がMonsun(独G1・3勝)の全妹という牝系の出身で、一族からはMolly Malone(カドラン賞)、Brametot(ジョッケクルブ賞、プールデッセデプーラン)が出ている。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/301/keeneland/2020-11-06/771115

Breeders’ Cup Juvenile Fillies(G1・ダ8.5f・2歳牝馬)

・ジュヴェナイルフィリーズは、Dayoutoftheofficeがハナを切り、この直後に外にPrincess Noor、内にVequistが併走。直線でDayoutoftheofficeが逃げ込みを図るも、ラチ沿いからVequistが猛追。一気に抜け出して1着。2馬身差の2着に逃げたDayoutoftheoffice。

1着:Vequist

牝2、父・Nyquist、母・Vero Amore、母父・Mineshaft
調教師:Robert E Reid Jr、騎手:Joel Rosario

・今回の勝利で通算4戦2勝、2着2回。G1・2勝目。7/29のデビュー戦(ダ4.5f)で2着と敗れた後に臨んだ、9/6のG1-スピナウェイS(ダ7f)で2着に9馬身半差をつけて勝利。その後、10/10のG1-フリゼットS(ダ8f)に1番人気で臨むも、勝ったDayoutoftheofficeから2馬身差の2着。この敗戦でやや人気を落としていたが、今回見事にDayoutoftheofficeを逆転し勝利。

・父のNyquistは2013年米国産のUncle Mo産駒。現役時は11戦8勝、ケンタッキーダービー、フロリダダービー、BCジュヴェナイル、フロントランナーS、デルマーフューチュリティの5つのG1を含む重賞7勝。ファーストクロップとなる現2歳馬から、本馬、Gretzky The Great(サマーS)の2頭のG1馬をいきなり輩出。絶好の種牡馬スタートを切っている。

・母のVero Amoreは16戦2勝、G2-ブラックアイドスーザンS2着、G2-ガゼルS4着。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/301/keeneland/2020-11-06/771114

Breeders’ Cup Juvenile Turf presented by Coolmore America(G1・芝1mile・2歳牡馬、せん馬)

・ジュヴェナイルターフは、道中3番手のインを追走していたFire At Willが直線で逃げていたOutadoreを競り落とし、2着に3馬身差をつけて快勝。中団追走から直線で外から追い込んできた1番人気のBattlegroundが2着。

1着:Fire At Will

牡2、父・デクラレーションオブウォー、母・Flirt、母父・Kitten’s Joy
調教師:Michael J Maker、騎手:Ricardo Santana Jr

・今回の勝利で通算4戦3勝、G1初制覇、重賞2勝目。8/8のデビュー戦(芝8.5f)は6着と敗れるも、次走9/2のListed(ダ7f)に勝利。その後、10/3のG2-ピルグリムS(芝8.5f)を制し、ここへ臨んでいた。

・父のデクラレーションオブウォーは2009年米国産のWar Front産駒。現役時は13戦7勝、インターナショナルS、クイーンアンSの2つのG1を含む重賞3勝。2014年はアイルランドのクールモアスタッド(+クールモア・オーストラリアにシャトルされる)、2015年から2018年はアメリカのアシュフォードスタッドにて供用されていたが、昨年より日本軽種馬協会静内種馬場にて供用中(=昨年の種付頭数は152)。本馬は7頭目の産駒G1馬で、これまでにOlmedo(プールデッセデプーラン)、Vow And Declare(メルボルンC)などを輩出。

・母のFlirtは1戦未勝利。叔父のDecorated Invader(父・デクラレーションオブウォー)は、加2歳G1-サマーSを含む重賞3勝の現役馬で、昨年のBCジュヴェナイルターフでは4着。4代母のHail AtlantisはG1-サンタアニタオークスの勝ち馬で、この馬を牝祖とする活躍馬にOut for a Spin(アッシュランドS)、Lord North(プリンスオブウェールズS)がいる。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/301/keeneland/2020-11-06/771116

Breeders’ Cup Juvenile Turf Sprint(G2・芝5.5f・2歳)

・ジュヴェナイルターフスプリントは、ハナに立った1番人気のGolden Palが直線入口で早くもセーフティーリードを確保する理想的な競馬で逃げ込み勝ち。

1着:Golden Pal

牡2、父・Uncle Mo、母・Lady Shipman、母父・Midshipman
調教師:Wesley A Ward、騎手:Irad Ortiz Jr

・今回の勝利で通算4戦2勝、2着2回。重賞初制覇。4/17のデビュー戦(ダ4.5f)で2着と敗れた後、ロイヤルアスコットのG2-ノーフォークS(芝5f)へ出走し2着。その後、サラトガのBlack Type(芝5.5f)で2着に3馬身半差をつけて勝利し、ここへ1番人気で臨んでいた。

・父のUncle Moは2008年米国産のIndian Charlie産駒。現役時はBCジュヴェナイル、シャンペンSの2つの2歳G1を含む重賞3勝、2010年のエクリプス賞最優秀2歳牡馬。代表産駒はファーストクロップになる、Nyquist(ケンタッキーダービー、BCジュヴェナイル、フロリダダービー、フロントランナーS、デルマーフューチュリティの5つのG1を含む重賞7勝)。

母のLady Shipmanは21戦13勝加G3-ロイヤルノースSの勝ち馬で、G1-ブリーダーズカップターフスプリント2着(クビ差)

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/301/keeneland/2020-11-06/771113