現地時間11/28(土)に米デルマー競馬場にて行われた、G1-ハリウッドダービー(芝9f)の結果と動画をお届けする。合わせて同日に米チャーチルダウンズ競馬場にて行われた、2歳G2-ケンタッキージョッキークラブS(ダ8.5f)についても触れる。
Hollywood Derby(G1・芝9f・3歳)
・ハリウッドダービーは1角を後ろから2頭目で通過したDomestic Spendingが3角過ぎから外を通って上昇。4角で6番手までポジションを押し上げると、直線で鋭く伸び、ゴール前の接戦を制して差し切り勝ち。
1着:Domestic Spending
せん3、父・Kingman、母・Urban Castle、母父・Street Cry
調教師:Chad C Brown、騎手:Irad Ortiz Jr
・今回の勝利で通算5戦4勝、重賞初制覇。今年2/12にデビュー戦(芝8f)で1着→6/7の条件戦(芝8f)で1着→7/18のG2-アメリカ競馬名誉の殿堂博物館S(芝9f)で3着→8/15のBlack Type(芝9.5f)で1着、としここへ臨んでいた。英国産。
・父のKingmanは2011年英国産のInvincible Spirit産駒。現役時は8戦7勝、英2000ギニーでNight of Thunderに敗れたのが唯一の敗戦で、ジャックルマロワ賞、サセックスS、セントジェームズパレスS、アイリッシュ2000ギニーの4つのG1を含む重賞6勝。本馬はPalace Pier(ジャックルマロワ賞、セントジェームズパレスS)、Persian King(ムーランドロンシャン賞、イスパーン賞、プールデッセデプーラン)に次ぐ、3頭目の産駒G1馬となる。現2歳までの3世代で12頭の重賞勝ち馬、17頭のリステッド勝ち馬を輩出し、来年の種付料は今年と同額の15万ポンドと高額。着々と大種牡馬への道を歩んでいる印象、
・母のUrban Castleは13戦3勝、Listed(AW・1m5f)で1勝。曽祖母のLucayan Princessを牝祖とする主な活躍馬にLuso(ドイツ賞、アラルポカール、香港ヴァーズ2勝等)、アヴニールセルタン(プールデッセデプーリッシュ、ディアヌ賞)、Queen’s Trust(BCフィリー&メアターフ)、Warrsan(コロネーションC2勝、バーデン大賞2勝)など。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/444/del-mar/2020-11-29/772556
Kentucky Jockey Club Stakes(G2・ダ8.5f・2歳)
・ケンタッキージョッキークラブSは、最後方追走のKeepmeinmindが直線大外から豪快に差し切り勝ち。
1着:Keepmeinmind
牡2、父・Laoban、母・Inclination、母父・Victory Gallop
調教師:Robertino Diodoro、騎手:David Cohen
・今回の勝利で通算4戦1勝、重賞初制覇。9/2のデビュー戦(ダ8f)で2着→10/3のG1-ブリーダーズフューチュリティ(ダ8.5f)で2着→11/6のG1-BCジュヴェナイル(ダ8.5f)で3着とし、ここへ未勝利馬だが1番人気で臨んでいた。近2走はいずれもEssential Qualityに敗れていたが、着差は3馬身1/4差、2馬身差とそこまで離されておらず、ここは順当勝ちな印象。
・父のLaobanは2013年米国産のUncle Mo産駒。現役時は9戦1勝、唯一の勝ち鞍がG2-ジムダンディS(ダ9f)。ニューヨーク州で種牡馬入りし、ファーストクロップの現2歳からG1-アルシバイアディーズSを制したSimply Ravishing、本馬の2頭の重賞勝ち馬を輩出。来年よりケンタッキー州のウインスターファームへ移り、種付料も今年の5000米ドルから5倍の2万5000米ドルへ上昇、と一気に評価を高めている新進気鋭の種牡馬。
・母のInclinationは未出走。近親(従姉の仔)にSecret Message(G3-ミントジュレップS、G3-パッカーアップS等)。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/308/churchill-downs/2020-11-28/772929