香港シャティン競馬場にて行われた、G1-香港カップ(2000m)、G1-香港マイル(1600m)、G1-香港スプリント(1200m)、G1-香港ヴァーズ(2400m)のレース結果と動画をまとめてお届けする。

Longines Hong Kong Cup(G1・2000m・3歳以上)

・ダノンプレミアムが番手、ウインブライトが4番手、Magicalが5番手、ノームコアが6番手を追走。直線は激しい競り合いとなり、ダノンプレミアムがいったん先頭に立ったところへ、内からMagical、外からウインブライト、大外からノームコアが接近。最後はノームコアの脚色が目立ち、まとめて差し切って1着。

1着:ノームコア

牝5、父・ハービンジャー、母・クロノロジスト、母父・クロフネ
調教師:萩原清(美浦)、騎手:Zac Purton

・今回の勝利で通算17戦7勝、G1・2勝目、重賞5勝目(G1-香港CG1-ヴィクトリアマイル、G2-札幌記念、G3-富士S、G3-紫苑S)。昨年の香港国際競走では香港マイルに出走し4着。今年は高松宮記念15着→連覇を狙ったヴィクトリアマイルは3着→安田記念4着→8月の札幌記念で1着→11月のエリザベス女王杯では2番人気に推されるも16着とし、ここへ臨んでいた。

・父のハービンジャーは2006年英国産のDansili産駒。現役時は9戦6勝、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS(レコード勝ち・11馬身差)の1つのG1を含む重賞5勝。ブラストワンピースディアドラモズカッチャン、本馬、ペルシアンアイトの計5頭のG1馬を輩出。ディアドラのナッソーSに続き、ハービンジャー産駒の海外G1・2勝目。

・母のクロノロジストは2戦1勝。ノームコアは7番仔。8番仔で本馬の半妹・クロノジェネシスは秋華賞、宝塚記念の2つのG1を含む重賞4勝の現役馬。曽祖母は輸入基礎牝馬のラスティックベル(仏6戦1勝)。ラスティックベルの直仔にフサイチエアデール(重賞4勝)、フサイチエアデールの産駒にフサイチリシャール(朝日杯フューチュリティSを含む重賞3勝)。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/416/sha-tin/2020-12-13/772966

Longines Hong Kong Mile(G1・1600m・3歳以上)

・アドマイヤマーズが番手、Beauty Generationは4番手、1番人気のGolden Sixtyは後ろから3頭目につける展開。4角手前にかけて大外からGolden Sixtyが上昇し、勢いよく直線を向かえると、大外から持ち前の瞬発力を遺憾なく発揮。2着争いを尻目に悠々と1着でゴール。

1着:Golden Sixty

せん5、父・Medaglia d’Oro、母・Gaudeamus、母父・Distorted Humor
調教師:K W Lui、騎手:C Y Ho

・今回の勝利で通算15戦14勝、G1初制覇、重賞5勝目。今年は香港4歳3冠を制覇し、史上2頭目の3冠馬となった馬。豪快な差し切り勝ちを収めた3月の香港ダービー後は休養に入り、復帰後はG3-セレブレーションC(1400m)→G2-シャティントロフィー(1600m)→G2-ジョッキークラブマイル(1600m)と重賞3連勝。10連勝中の勢いのままここへ臨んでいた。今回の勝利で名実共に香港のスターホースの座に就いたといえ、4月のチャンピオンズマイルや12月の香港マイルではマイル路線の日本調教馬にとって高い壁として君臨していきそうである。

・Golden Sixtyは豪州産。2017年のニュージーランドのKaraka Ready to Run Saleにて30万NZドル(現在のレートで約2213万円)で購買された馬。

・父のMedaglia d’Oroは1999年米国産のEl Prado産駒。現役時は17戦8勝、ドンH(ダ9f)、ホイットニーH(ダ9f)、トラヴァーズS(ダ10f)の3つのG1を含む重賞7勝。主な産駒にRachel Alexandra(プリークネスS、ハスケル招待S、ウッドワードSなどG1・5勝)、Songbird(BCジュヴェナイルフィリーズ、CCAオークスなどG1・9勝)、タリスマニック(BCターフ)など。シャトル種牡馬として豪州でも供用されており、本馬の他にVancouver(ゴールデンスリッパー)、Crown Prosecutor(NZダービー)などのG1馬を輩出している。

母のGaudeamusは11戦3勝、愛2歳G2-デビュータントS(芝7f)の勝ち馬。曽祖母のKonafaを牝祖とする主な活躍馬にヘクタープロテクター(ジャックルマロワ賞、プールデッセデプーラン等)、シャンハイ(プールデッセデプーラン)、Bosra Sham(英チャンピオンS、英1000ギニー等)、California Memory(香港カップ2勝等)などがいる牝系の出身。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/416/sha-tin/2020-12-13/772965

Longines Hong Kong Sprint(G1・1200m・3歳以上)

・中団待機のダノンスマッシュが直線で馬場の真ん中から鋭く伸びて1着。人気を集めたHot King Prawnは好位から伸び切れず7着。Classique Legendはスタート出負けし後方追走。直線で追い込みを狙うも行き場を失う最悪の形となり11着。

1着:ダノンスマッシュ

牡5、父・ロードカナロア、母・スピニングワイルドキャット、母父・ハードスパン
調教師:安田隆行(栗東)、騎手:Ryan Moore

・今回の勝利で通算22戦10勝、G1初制覇、重賞7勝目。これまでにG2を2勝(セントウルS、京王杯スプリングC)、G3を4勝(オーシャンS、キーンランドC、シルクロードS、京阪杯)、スプリンターズSは昨年3着・今年2着と、短距離路線で一貫したハイレベルでの安定性を示してきた馬だが、昨年の香港スプリントではデットーリが手綱を取ったが8着。今回、父が2012年、2013年に連覇したこのレースで見事に初G1制覇達成。

・父のロードカナロアは2008年三石産のキングカメハメハ産駒。現役時は19戦13勝、香港スプリント連覇、スプリンターズS連覇、安田記念、高松宮記念の6つのG1を含む重賞9勝。これまでに産駒のアーモンドアイサートゥルナーリアステルヴィオが活躍。オーストラリアではTagaloaがG1-ブルーダイヤモンドS(1200m)を制しており、ダノンスマッシュはアーモンドアイ、Tagaloaに続く海外G1を制した3頭目のロードカナロア産駒となっている。

・母のスピニングワイルドキャットは米6戦1勝。繁殖入り後、2013年11月のファシィグティプトンMixedセールにTapitの仔を受胎した状態で上場され、60万ドルにて購買されてケイアイファームへ。初仔のTapit産駒・メヌエットは23戦2勝、ダノンスマッシュは2番仔になる。

母のスピニングワイルドキャットはG1-BCマイルなど重賞3勝のWar Chantの半妹祖母のHollywood WildcatはBCディスタフ、ゲイムリーS、ハリウッドオークスの3つのG1を含む重賞4勝の活躍馬

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/416/sha-tin/2020-12-13/772964

Longines Hong Kong Vase(G1・2400m・3歳以上)

・1番人気のExultantがハナに立ち、2番人気のMogulが4,5番手につける展開。直線残り300を切る辺りでMogulがExultantに並びかけ、一気に交わし去ると2頭の差は拡がる一方。最終的には3馬身差でMogulが完勝。

https://twitter.com/WorldRacing1/status/1338002705508425730

1着:Mogul

牡3、父・Galileo、母・Shastye、母父・デインヒル
調教師:A P O’Brien、騎手:Ryan Moore

・今回の勝利で通算11戦5勝、G1・2勝目(香港ヴァーズ、パリ大賞典)、重賞4勝目。英ダービー6着後、7/30のG3-ゴードンS(1m3f218yds)で1着→8/19のG2-グレートヴォルティジュールS(1m3f188yds)で3着→9/13のG1-パリ大賞典(2400m)で1着→11/7のG1-BCターフ(1m4f)で5着とし、ここへ臨んでいた。

・母のShastyeは9戦2勝、1m4fのListedレースで2着。母として4頭の重賞勝ち馬を出しており、全兄のJapanはインターナショナルS、パリ大賞典の2つのG1を含む重賞3勝の現役馬。全兄のSir Isaac Newtonは愛重賞1勝でキングジョージ4着、インターナショナルS4着。全姉のSecret Gestureは英重賞1勝で英オークス2着などG1入着4回。

・牝系はフランスでの活躍馬が多く、Sagamix(凱旋門賞)、Sagacity(クリテリウムドサンクルー)、Sageburg(イスパーン賞)、Sagawara(サンタラリ賞)と同じ牝系。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/416/sha-tin/2020-12-13/772963