現地時間2/20(土)の豪コーフィールド競馬場はブルーダイヤモンドSデー。本稿では2歳G1-ブルーダイヤモンドS(芝1200m)、ハンデG1-オークレイプレート(芝1100m)、G1-フューチュリティS(芝1400m)の3つのG1レースの結果と動画をお届けする。
Neds Blue Diamond Stakes(G1・芝1200m・2歳)
・後方イン待機のArtoriusが直線残り200手前で外に持ち出されると、鮮烈な末脚を駆使し、一気の差し切り勝ち。デビュー戦で重賞を使われ7着とし、2戦目でここへ臨んでいた豪州産のモーリス産駒・Hitotsu(単勝オッズ201倍)は10着。
1着:Artorius
牡2、父・Flying Artie、母・Gracie’s Lass、母父・Redoute’s Choice
調教師:Anthony & Sam Freedman、騎手:Luke Currie
・今回の勝利で通算3戦2勝、重賞初制覇。1/7のデビュー戦(1135m)で2着→1/23の2戦目(1300m)で1着とし、ここへ臨んでいた馬。2020年1月マジックミリオンズゴールドコーストイヤリングセールにて12万豪ドルにて取引された馬。
・父のFlying Artieは2013年豪州産のArtie Schiller(その父・El Prado)産駒。現役時は7戦3勝(勝ち鞍は全て重賞)、クールモアスタッドS(1200m)の1つのG1を含む重賞3勝。ファーストクロップのArtoriusの今回の勝利で産駒初の重賞勝ち馬を輩出することとなっている。
・母のGracie’s Lassは未出走。Artoriusは3番仔。半きょうだい(せん馬)のOnemorechoiceは19戦3勝。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/469/caulfield/2021-02-20/778721
Neds Oakleigh Plate(G1・Handicap・芝1100m・2歳以上)
・2,3番手追走のPortland Skyが残り200で先頭に立ち、そのまま押し切りを狙うところへ内からCelebrity Queenが強襲。2頭並んでのゴールとなり、結果、1着同着。
1着:Portland Sky
牡3、父・Deep Field、母・Sky Rumba、母父・Shrewd Rhythm
調教師:Matt Laurie、騎手:Teodore Nugent
・今回の勝利で通算7戦4勝、G1初制覇、重賞3勝目。前走1/30のG3-マンフレッドS(1200m)を制し、ここへ臨んでいた馬。2019年2月マジックミリオンズパースイヤリングセールにて8万5000豪ドルにて取引された馬。
・父のDeep Fieldは2010年豪州産のNorthern Meteor(その父・Encosta de Lago)産駒。現役時は8戦5勝、G2-Tab.com.auステークス(1200m)の勝ち馬。セカンドクロップになるPortland Skyが産駒初のG1馬になり、他に重賞勝ち馬を3頭、リステッド勝ち馬を3頭輩出中。
・母のSky Rumbaは12戦未勝利。祖母の半きょうだい(せん馬)・Scenic ShotはドゥーンベンC2勝、マッキノンSの3つのG1を含む重賞8勝の活躍馬。
1着:Celebrity Queen
牝4、父・Redoute’s Choice、母・Celebrity Miss、母父・More Than Ready
調教師:Grant & Alana Williams、騎手:William Pike
・今回の勝利で通算13戦7勝、G1初制覇、重賞2勝目。重賞初出走となった昨年11/14のG3-カーネルリーヴスS(1100m)に勝利→11/28のG1-ウインターボトムS(1200m)で2着→12/5のG3-A.J.スカルヒルS(1400m)で2着。今回はそれ以来の休み明けのレースだった。
・父のRedoute’s Choiceは1996年豪州産のデインヒル産駒。現役時は10戦5勝、C.F.オーアS(芝1400m)、コーフィールドギニー(芝1600m)、マニカトS(芝1200m)、ブルーダイヤモンドS(芝1200m)の4つのG1の勝ち馬。2005-06、2009-10、2013-14の3度、豪州リーディングサイアーのタイトルを獲得した名種牡馬だが、2019年3月25日に死亡。主な産駒にMiss Finland(豪G1を5勝)、Lankan Rupee(豪G1を5勝)、The Autumn Sun(豪G1を5勝)、 スニッツェル(豪リーディングサイアー)など。
・母のCelebrity Missは20戦8勝、L-H.G.ボルトンスプリント(1200m)の勝ち馬。祖母のMiss MargaretはクライスラーS、サウスオーストラリアンオークスの2つのG1を含む重賞4勝。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/469/caulfield/2021-02-20/778722
Lamaro’s Sth Melbourne Futurity Stakes(G1・芝1400m・3歳以上)
・道中5,6番手追走のProbabeelが直線外から鋭く伸びて1着。Probabeelの後ろから差し込んできたArcadia Queenが半馬身差で2着。
1着:Probabeel
牝4、父・Savabeel、母・Far Fetched、母父・Pins
調教師:Jamie Richards、騎手:Damian Lane
・今回の勝利で通算22戦11勝、G1・3勝目、重賞5勝目。昨年2/29のサラウンドS(1400m)、10/3のエプソムH(1600m)に続く3つ目のG1タイトルを獲得。前走2/6のG3-ベルワインS(1200m)を勝利し、ここへ臨んでいた馬。
・父のSavabeelは2001年豪州産のZabeel産駒。父が大種牡馬のZabeel、母がニュージーランドオークス、アンセットオーストラリアSのG1・2勝の活躍馬・Savannah Successという良血馬。現役時は14戦3勝、豪G1-コックスプレート、豪G1-AJCスプリングチャンピオンSの勝ち馬。2014-15年以降、ニュージーランドのリーディングサイアーの座に君臨中のチャンピオンサイアーで、南半球で活躍馬を多数輩出中。
・母のFar Fetchedは11戦3勝。母の従妹・Savvy Coupは新G1-ニュージーランドオークス、新G1-リヴァモルクラシックなど新重賞4勝。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/469/caulfield/2021-02-20/778720