日本時間3/6(土)のUAEのメイダン競馬場は、2つのG1、1つのG2、3つのG3、1つのListedが行われたドバイスーパーサタデー。3週間後にドバイワールドカップデーを控え、注目の1日となったが、本稿ではG1-アルマクトゥームチャレンジR3(ダ2000m)、G1-ジェベルハッタ(芝1800m)を中心に6つの重賞レースの結果と動画をまとめてお届けする。

Al Maktoum Challenge R3 Sponsored By Emirates Airline(G1・ダ2000m・3歳以上)

・アルマクトゥームチャレンジR3は、ハナに立った8番・Salute The Soldierが1番人気に応えて逃げ切り勝ち。

1着:Salute The Soldier

せん6、父・Sepoy、母・Street Fire、母父・Street Cry
調教師:Fawzi Abdulla Nass、騎手:Adrie de Vries

・今回の勝利で通算21戦8勝、G1初制覇、重賞3勝目。昨年のドバイスーパーサタデーではG3-バージナハール(ダ1600m)に勝利していた馬で、その後、286日間の休養を挟んで4着→3着とし、前走2/11のG2-アルマクトゥームチャレンジR2(ダ1900m)で1着とし、ここへ臨んでいた馬。

・父のSepoyは2008年豪州産のElusive Quality産駒。現役時は13戦10勝、ゴールデンスリッパー、ブルーダイヤモンドS、クールモアスタッドS、マニカトSの4つのG1を含む重賞7勝。代表産駒はAlizee(フューチュリティS、クールモアレガシーS、フライトSの3つのG1を含む重賞8勝)で、Salute The SoldierはAlizeeに続く2頭目の産駒G1馬となっている。初年度(2012年)は6万6000豪ドルだった種付料は一度も上がることなく下がり続け、2020年は7700豪ドルになっている。

・母のStreet Fireは未出走。曽祖母のDanzanteはSkywalker(BCクラシック、サンタアニタダービーの2つのG1を含む重賞5勝)の半妹。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/1231/meydan/2021-03-06/779281

Jebel Hatta Sponsored By Emirates Airline(G1・芝1800m・3歳以上)

・ジェベルハッタは、芦毛のLord Glittersが最後方追走から直線で他馬を外からゴボウ抜きするいつものスタイルで快勝。

1着:Lord Glitters

せん8、父・Whipper、母・Lady Glitters、母父・Homme De Loi
調教師:David O’Meara、騎手:Daniel Tudhope

・今回の勝利で通算35戦9勝、G1・2勝目、重賞4勝目。前々走1/21のG2-シングスピールS(芝1800m)で、一昨年6月のG1-クイーンアンS(芝8f)以来、久々の勝利をあげていた馬。前走2/11のG2-アルラシディーヤ(芝1800m)は3着に敗れていたが、目下の好調ぶりを活かし、2つ目のG1タイトルを獲得。一昨年のG1-ドバイターフ(芝1900m)ではアーモンドアイ、ヴィブロスに次ぐ3着だった馬で、ドバイワールドカップデーではここが目標になりそう。

・父のWhipperは2001年米国産のMiesque’s Son(その父・Mr Prospector)産駒。現役時にジャックルマロワ賞、モルニー賞、モーリスドゲスト賞など重賞4勝。主な産駒にイスパーン賞とムーランドロンシャン賞の2つのG1を制したRecoletos

・母のLady Glittersは10戦未勝利。甥のPetit ChevalierはG3-ゴントービロン賞の勝ち馬。5代母・Ordenstreue(ドイツオークス馬)から連なる牝系の出身。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/1231/meydan/2021-03-06/779280

Dubai City Of Gold Sponsored By Emirates Holidays(G2・芝2400m・3歳以上)

・ドバイシティオブゴールドは、青の帽子の6番・Walton Streetが好位追走から4角先頭の競馬で2着に3馬身半差をつけて、1番人気に応える快勝。

1着:Walton Street

せん7、父・Cape Cross、母・Brom Felinity、母父・Encosta De Lago
調教師:Charlie Appleby、騎手:William Buick

・今回の勝利で通算16戦6勝、重賞初制覇。2019年8月の仏G3-ルー賞(芝2500m)で2着になった後、404日間休養に入り、昨年9月に復帰後、2着→1着(Listed)→1着(Listed)とし、ここへ臨んでいた馬。

・父のCape Crossは1994年愛国産のGreen Desert産駒で、母のPark AppealはチェヴァリーパークS、モイグレアスタッドSの英愛2歳牝馬G1を制した馬。現役時は19戦5勝、G1-ロッキンジS(芝8f)、G2-クイーンアンS(芝8f)、G2-セレブレーションマイル(芝8f)の勝ち馬。主な産駒にSea the Stars(英ダービー、凱旋門賞、インターナショナルS、愛チャンピオンS等)、Golden Horn(英ダービー、凱旋門賞、エクリプスS等)、Ouija Board(英愛オークス、プリンスオブウェールズS等)。2016年に生殖能力低下のため種牡馬を引退、2017年4月に安楽死されている。

母のBrom Felinityは豪州産、36戦3勝、豪G2-ヒルトンインターナショナルS(芝2000m)の勝ち馬。母の全兄・Delago Bromは豪G1-オーストラリアンギニーの勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/1231/meydan/2021-03-06/779277

Nad Al Sheba Turf Sprint Sponsored By emirates.com(G3・芝1200m・3歳以上)

・ナドアルシバターフスプリントは、ゴドルフィンの赤い帽子の13番・Final Songが、後方追走から最内を通って上昇。早めに一気に先頭に立ち、最後はタレ気味になるも何とか押し切って1着。

1着:Final Song

牝4、父・Dark Angel、母・Rahiyah、母父・Rahy
調教師:Saeed bin Suroor、騎手:Frankie Dettori

・今回の勝利で通算17戦3勝、重賞初制覇。昨年のUAE1000ギニートライアル(ダ1400m)の勝ち馬だが、人気を集めたL-UAE1000ギニー(ダ1600m)では3着。その後、フルフラットが勝ったサンバサウジダービー(ダ1600m)で3着、Loveが勝ったG1-英1000ギニー(芝8f)で4着とソコソコの戦績を残すも、以後は目立った成績を残せていなかった。前走2/4のL-ドバイスプリント(芝1200m)で2着とし、ここへ臨んでいた馬。

・父のDark Angelは2005年愛国産のAcclamation(の初年度)産駒。現役時は2歳時にのみ稼働し9戦4勝、英G1-ミドルパークS(6f)、英G2-ミルリーフS(6f8yds)に勝利。Battaash(ナンソープS2勝、キングズスタンドS、アベイドロンシャン賞)、Harry Angel(スプリントC、ジュライC)、Lethal Force(ジュライC、ダイヤモンドジュビリーS)、Mecca’s Angel(ナンソープS2勝)などの優良スプリンターを輩出中。

・母のRahiyahは8戦1勝、英2歳G2-ロックフェルS2着、仏G1-プールデッセデプーリッシュ3着。曽祖母のGolden Opinionは英G1-コロネーションS、仏G3-ロンポワン賞、仏G3-サンドランガン賞の勝ち馬。4代母のOptimistic Lassは英G2-ナッソーS、英G3-ムシドラSの勝ち馬。

※sky sportsのFULL result

https://www.skysports.com/racing/results/full-result/993688/meydan/06-03-2021/nad-al-sheba-turf-sprint-sponsored-by-emirates-com-group-3-stakes-turf

Burj Nahaar Sponsored By Emirates SkyCargo(G3・ダ1600m・3歳以上)

・バージナハールは、紫の帽子の9番・Midnight Sandsが好位追走から直線外より鋭伸。2着に2馬身1/4差をつけて差し切り勝ち。

1着:Midnight Sands

牡5、父・Speightstown、母・It’s Midnight、母父・Shamardal
調教師:Doug Watson、騎手:Pat Dobbs

・今回の勝利で通算13戦6勝、重賞初制覇。これまでに重賞出走歴は2回しかなく、2歳時に英G2-コヴェントリーS14着、昨年に米G2-オグデンフェニックスS7着。近3走はアメリカで走り、3着→7着→8着。今回は転厩初戦のレースだった馬。

・父のSpeightstownは1998年米国産のGone West産駒。G1-BCスプリント(ダ6f)を含む重賞4勝。TDNによる昨年の北米サイアーランキング5位。昨年輩出したG1勝ち馬4頭(モズスーパーフレアCharlatanLady SpeightspeareEcho Town)はリーディングサイアーのInto Mischiefを凌ぐ数字。

・母のIt’s Midnightは仏7戦3勝。半きょうだい(せん馬)のTuskは米G3-トロピカルターフSの勝ち馬。ドリームウェル(アイリッシュダービー、ジョッケクルブ賞)、Sulamani(ジョッケクルブ賞、インターナショナルS、ドバイシーマクラシック等)の兄弟も同牝系に属する。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/1231/meydan/2021-03-06/779279

Mahab Al Shimaal Sponsored By Emirates Skywards(G3・ダ1200m・3歳以上)

・マハーブアルシマールは、外枠から好発を決めたGood Effortが逃げ込みを図ろうとするところへ、中団追走の5番・Canvassedが猛追。最後、クビ差きっちり交わし差し切り勝ち。

1着:Canvassed

せん6、父・Shamardal、母・Painter’s Pride、母父・Dansili
調教師:Doug Watson、騎手:Pat Dobbs

・今回の勝利で通算8戦4勝、重賞初制覇。前々走1/22のG3-ジェベルアリマイル(ダ1600m)で3着とし、前走2/4のメイダンでのハンデ戦(ダ1200m)を1着とし、ここへ臨んでいた馬。

・父のShamardalは2002年産まれのGiant’s Causeway産駒。現役時は7戦6勝、仏ダービー、仏2000ギニー、セントジェームパレスS、デューハーストSの4つのG1を含む重賞5勝。唯一の敗戦はダートを使われたUAEダービーで9着に敗れたもの。昨年4月に18歳で亡くなっているが、昨年はTarnawaがヴェルメイユ賞→オペラ賞→BCターフとG1を3連勝しており、今年も現役続行予定。まだまだ遺された産駒の活躍は続きそうである。

・祖母のPeinture Bleueは米G2-ロングアイランドHの勝ち馬で、直仔のPeintre Celebreは凱旋門賞、ジョッケクルブ賞、パリ大賞典の3つのG1を含む重賞4勝、Pointillisteは仏G3-バルブヴィル賞の勝ち馬、Peinture Rareは仏G2-ポモーヌ賞の勝ち馬。Canvassedの母のPainter’s Pride(未出走)はこれら重賞勝ち馬の半妹にあたる。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/1231/meydan/2021-03-06/779278

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