2021 タンクレッドS、ヴァイナリースタッドS・レース結果

現地時間4/3(土)に豪ローズヒルガーデンズ競馬場にてG1-タンクレッドS(芝2400m)、3歳牝馬G1-ヴァイナリースタッドS(芝2000m)が行われている。2レースの結果と動画をまとめてお届けする。

Kia Tancred Stakes(G1・芝2400m・3歳以上)

・道中4,5番手追走の1番人気・Sir Dragonetが残り300で先頭に並びかけると、あっさりと後続との差を決定的なものとし、最後はジョッキーが持ったままでゴール。

1着:Sir Dragonet

牡5、父・Camelot、母・Sparrow、母父・Oasis Dream
調教師:Ciaron Maher & David Eustace、騎手:Glen Boss

・今回の勝利で通算15戦4勝、G1・2勝目、重賞3勝目。デビュー2戦目に英G3-チェスターヴァーズ(芝1m4f63yds)を圧勝し、次走の英ダービーでは1番人気に推されるも5着。その後は6戦して2着4回の戦績を残し、オーストラリアへ移籍。移籍初戦だった昨年10/24のG1-コックスプレート(芝2040m)にいきなり勝利するも、その後は6着→7着→9着→4着と4連敗中だった馬。

・父のCamelotは2009年英国産のMontjeu産駒。現役時は10戦6勝、A P O’Brien師に管理され、英愛ダービー、英2000ギニー、レーシングポストTの4つのG1を含む重賞5勝。これまでに本馬を含め7頭のG1馬を輩出。昨年は本馬(コックスプレート)、Even So(アイリッシュオークス)、Sunny Queen(バイエルン大賞)の3頭がG1を制覇しており、今年の種付料は過去最高の6万ユーロへ上昇している。

・母のSparrowは10戦1勝。曽祖母がGalileo、Black Sam Bellamy、My Typhoon、Sea the Starsの4頭のG1馬を輩出した凱旋門賞馬で名繁殖牝馬のUrban Sea。Urban Seaの6番仔、Galileoの全妹になるAll Too Beautiful(英G3-ミドルトンSの勝ち馬、英オークス2着)から分岐したファミリーに属するが、All Too Beautifulを牝祖とする重賞勝ち馬は今のところ本馬のみ。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/311/rosehill/2021-04-03/781763

Vinery Stud Stakes(G1・芝2000m・3歳牝馬)

・最後方追走の3番・Hungry Heartが直線で大外に持ち出されると、逃げ込みを図った1番人気のHarmony Rose目がけて末脚一閃。ラスト50mで差し切り、Hungry Heartが1着。

1着:Hungry Heart

牝3、父・Frankel、母・Harlech、母父・Pivotal
調教師:Chris Waller、騎手:Kerrin McEvoy

・今回の勝利で通算11戦3勝、G1初制覇、重賞3勝目。昨年2/29のデビュー2戦目だったG2-スウィートエンブレイスS(芝1200m)に勝ったのが初勝利で、次走のG1-ゴールデンスリッパーは5着。その後、3走連続で重賞2着の実績を残すも、以後、7着→7着→8着。前走3/13のG2-ファーラップS(芝1500m)で久々に勝利し、ここへ臨んでいた馬。

・父のFrankelは2008年英国産のGalileo産駒。現役時は14戦14勝、G1・10勝(英チャンピオンS、英2000ギニー、インターナショナルS、サセックスS2勝など)、重賞12勝。主な産駒にCracksman(英チャンピオンS2勝、ガネー賞、コロネーションC)。これまでに現3歳まで5世代が稼働し、本馬は13頭目の産駒G1馬になる

・母のHarlechは1戦未勝利。叔母のMaamoraは英G3-アタランタSの勝ち馬。4代母のSilk BraidはRisen Star(ベルモントS、プリークネスS)の半妹。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/311/rosehill/2021-04-03/781762