現地時間4/10(土)に英エイントリー競馬場にて行われた、第173回グランドナショナル(G3・4m2f74y)の結果と動画をお届けする。1着賞金は37万5000ポンド(約5647万円)。言わずと知れた英国で最も人気のあるレースで、例年詰めかける大観衆は今年は不在となっているが、40頭が横一列でスタートする壮観さ、レース自体の迫力は例年通りのもの。英国で最も馬券が売れる特別なレースの模様をご覧頂きたい。

Randox Grand National Handicap Chase(G3・4m2f74y・(Grand National)・7歳以上)

・踏み切り点より着地点が内側で10インチ(約25.4cm)低くなっている難所の第6号障害「ビーチャーズブルック」飛越後に人気薄の21番・Jettが先頭に立つと、快調にレースを主導。第15号障害「ザ・チェアー」、第16号障害「ウォータージャンプ」を飛越する頃には後続との差がかなり広がる意外な展開に。

・第28号障害飛越後に21番・Jettの鞍上がムチを入れ、残り2つの障害に挑もうとする辺りで後続との差が一気に詰まり、第29号障害は常に好位につけていた緑の帽子に白い星の35番・Minella Timesが先頭で飛越。そのまま最終第30号障害もMinella Timesが先頭で飛越すると、そのままラストをきっちりとまとめ切り、Minella Timesが1着でゴール。

1着:Minella Times

せん8、父・Oscar、母・Triptoshan、母父・Anshan
調教師:Henry De Bromhead、騎手:Rachael Blackmore

・今回の勝利で通算18戦4勝。今季は9/25のハンデ戦1着→12/27のハンデ戦2着→2/7のハンデ戦2着と、安定した戦績を残していた馬。ちなみに例年レース前に放送される今年のヴァーチャルグランドナショナルでは5着とされた馬。

・チェルトナムフェスティバルで15勝の実績を誇る調教師のHenry De Bromheadはグランドナショナル初制覇。今年はチェルトナムゴールドカップ(Minella Indo)、クイーンマザーチャンピオンチェイス(Put The Kettle On)、チャンピオンハードル(Honeysuckle)も制しており、管理馬の活躍が顕著。

・チェルトナムフェスティバルで過去9勝、31歳の女性ジョッキー・Rachael Blackmoreもグランドナショナルは初制覇。女性ジョッキーがグランドナショナルを制するのは史上初となる快挙

・レース後のHenry De Bromhead調教師とRachael Blackmore騎手。

https://twitter.com/AtTheRaces/status/1380926217642205185

・マンチェスターユナイテッドの最大の株主の一人だった事でも知られる障害馬の大馬主として著名なオーナーのJ. P. McManus氏は2010年のDon’t Push Itに続きグランドナショナル2勝目。2012年にチェルトナムゴールドカップを勝ち、同年のグランドナショナルに挑んだものの、第6号障害「ビーチャーズブルック」で転倒し予後不良となった同氏の持ち馬・Synchronizedの無念を晴らす勝利。

・父のOscarは1994年愛国産のSadler’s Wells産駒。現役時は4戦1勝2着3回、芝2400mで行われていた時代のG1-ジョッケクルブ賞(仏ダービー)で2着(勝ったのはPeintre Celebre)、G2-オカール賞(芝2200m)で2着。主な産駒にBig Zeb(クイーンマザーチャンピオンチェイスなど)、Rock On Ruby(チャンピオンハードルなど)。昨日時点の英愛ナショナルハントリーディングサイアーランキング4位

・母のTriptoshanは未出走。母父のAnshanは1987年英国産のPersian Bold産駒。現役時は21戦6勝、米G2-サンベルナルディノH、英G3-スプリームSの勝ち馬で、英2000ギニー3着、デューハーストS3着、ハリウッドダービー3着、カリフォルニアS2着、マーヴィンルロイH3着とG1で5回入着。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/32/aintree/2021-04-10/775757