現地時間5/1(土)、日本時間5/2(日)に米チャーチルダウンズ競馬場にて、第147回ケンタッキーダービー(G1・ダ10f)が行われる。本稿では有力馬のプロフィール、参考レースの動画などをご紹介する。尚、レースの模様は5/2(日)の朝7:30~8:30にかけて、グリーンチャンネル・ALL IN LINE~世界の競馬~にて無料生中継される。

 ※馬名の左に併記した番号は既に確定しているゲート番号。今年もフルゲート20頭立てで行われる。
 ※併記したオッズは現時点のウィリアムヒルのもの。
 ※併記したEQUIBASEスピード指数は米国でブラックタイプ競走へのステータス付与のために、北米国際カタログ基準委員会により算出されるレースクオリティスコアにも利用されているスピード指数。
 ※併記したBest BeyerはDaily Racing Formに記載されている各馬のベイヤースピード指数の自己ベストの数値。今年の3歳馬では戦線離脱したLife Is Goodが107をマークしている。

 ※レーシングポストのCards(出馬表)

https://www.racingpost.com/racecards/308/churchill-downs/2021-05-01/784031/

14・Essential Quality:3.00倍

牡3、父・Tapit、母・Delightful Quality、母父・Elusive Quality
調教師:Brad H Cox、騎手:Luis Saez

・EQUIBASEスピード指数最高値:109(※4/3・G2-ブルーグラスS1着)
・Best Beyer:97(※4/3・G2-ブルーグラスS1着)
・5戦5勝、重賞4勝(4/3・G2-ブルーグラスS、2/27・G3-サウスウエストS、11/6・G1-BCジュヴェナイル、10/3・G1-ブリーダーズフューチュリティ)。

・昨年、無敗で2歳チャンピオンの座に就き、今年に入っても2戦2勝。逃げ一辺倒ではなく好位からレースを運べる自在性が強み。Life Is Good、Concert Tourの両Bob Baffert勢が戦線離脱や出走回避となり、この馬に「流れ」も来ている印象。無敗でのケンタッキーダービー制覇は2018年のJustify、2016年のNyquist、2008年のBig Brown、2006年のBarbaro、2004年のSmarty Jonesなど過去9頭しかなしえていない偉業となる。大種牡馬・Tapitに産駒による初のケンタッキーダービー制覇の朗報をもたらすことが出来るか。

・参考レース:2/27・G3-サウスウエストS1着

・参考レース:11/6・G1-BCジュヴェナイル1着

15・Rock Your World:5.50倍

牡3、父・Candy Ride、母・Charm The Maker、母父・エンパイアメーカー
調教師:John W Sadler、騎手:Joel Rosario

・EQUIBASEスピード指数最高値:103(※4/3・G1-サンタアニタダービー1着)
・Best Beyer:100(※4/3・G1-サンタアニタダービー1着)
・3戦3勝、重賞1勝(4/3・G1-サンタアニタダービー)。

・初のダートでの一戦となった前走4/3のG1-サンタアニタダービーを逃げ切り勝ち。Essential Qualityとは未対戦の馬で無敗という戦績も加味され、2番人気に浮上。前走同様、ハナを奪えて自分のレースに持ち込めれば怖い一頭で、この馬のBeyerスピード指数「100」はメンバー中トップ。この馬もEssential Quality同様、無敗でのケンタッキーダービー制覇の偉業を狙う一頭だが、年明けデビュー馬(※本馬は今年の1/1にデビュー)のケンタッキーダービー制覇は2018年にJustify(※同年2/18デビュー)が1882年(第8回)のApollo以来、136年ぶりに達成した大記録でもあり、Justify級の偉業達成がかかる

・参考レース:4/3・G1-サンタアニタダービー1着

17・Highly Motivated:10.00倍

牡3、父・Into Mischief、母・Strong Incentive、母父・Warrior’s Reward
調教師:Chad C Brown、騎手:Javier Castellano

・EQUIBASEスピード指数最高値:108(※4/3・G2-ブルーグラスS2着)
・Best Beyer:97(※4/3・G2-ブルーグラスS2着)
・5戦2勝、2着1回、3着1回。

・重賞勝ちはないが、3/6のG3-ゴーサムS3着、4/3のG2-ブルーグラスS2着。前走は無敗のEssential Qualityを大いに苦しめての2着で、大きく評価をあげた一戦。Into Mischief産駒は当初より今年のケンタッキーダービー最有力候補と目されていたLife Is Goodを擁していたが、戦線離脱。ただ、そこで本馬が急浮上し、ケンタッキーダービーを狙える位置に即座につけてくるのが今をときめく大種牡馬の底力。昨年のAuthenticに続き、2年連続でチャンピオンサイアーがケンタッキーダービー馬を輩出することになるか、注目が集まる。

・参考レース:4/3・G2-ブルーグラスS2着

1・Known Agenda:10.00倍

牡3、父・Curlin、母・Byrama、母父・Byron
調教師:Todd Pletcher、騎手:Irad Ortiz Jr

・EQUIBASEスピード指数最高値:112(※3/27・G1-フロリダダービー1着)
・Best Beyer:94(※3/27・G1-フロリダダービー1着)
・6戦3勝、重賞1勝(3/27・G1-フロリダダービー)。

前走3/27のG1-フロリダダービーで記録したEQUIBASEスピード指数「112」は今年のメンバーでは最高値で戦線離脱したLife Is Goodがマークしていた110を上回る数値。近年では2018年のJustify(114)以外は、2020年のAuthentic(110)、2019年のCountry House(102)、2017年のAlways Dreaming(105)、2016年のNyquist(109)、2015年のAmerican Pharoah(107)、2014年のCalifornia Chrome(110)と、「112」より劣る馬が優勝しており、この馬をこれら歴代優勝馬を上回る能力の持ち主とみるか、そもそもこの指数自体にそこまで重い意味はないとみるかは判断が分かれるところだろう。フロリダダービーは逃げ切りではなく、好位追走から4角先頭に立ち押し切る競馬。

・参考レース:3/27・G1-フロリダダービー1着

9・Hot Rod Charlie:11.00倍

牡3、父・Oxbow、母・Indian Miss、母父・Indian Charlie
調教師:Leandro Mora、騎手:Flavien Prat

・EQUIBASEスピード指数最高値:100(※11/6・G1-BCジュヴェナイル2着)
・Best Beyer:99(※3/20・G2-ルイジアナダービー1着)
・7戦2勝、重賞1勝(3/20・G2-ルイジアナダービー)。

・前走3/20のG2-ルイジアナダービーを逃げ切ってここへ臨む。前々走1/30のG3-ロバートB.ルイスSではMedina Spiritに1/4身差の3着に敗れているが、そのMedina SpiritがサンタアニタダービーではRock Your Worldに4馬身1/4差をつけられての2着だった点を踏まえると、机上の計算ではRock Your Worldにこの馬が先着するシーンは考えずらい、となるが果たして。ただ、昨年11/6のG1-BCジュヴェナイルでは単勝101倍の最低人気の身で2着に食い込む大健闘を見せており、大一番での意外性は侮れない印象。Best Beyer「99」はメンバー中2番目に高い数値であることも気になる材料。

・参考レース:3/20・G2-ルイジアナダービー1着

7・Mandaloun:17.00倍

牡3、父・Into Mischief、母・Brooch、母父・エンパイアメーカー
調教師:Brad H Cox、騎手:Florent Geroux

・EQUIBASEスピード指数最高値:97(※2/13・G2-リズンスターS1着)
・Best Beyer:98(※2/13・G2-リズンスターS1着)
・5戦3勝、重賞1勝(2/13・G2-リズンスターS)。

・前々走2/13のG2-リズンスターSを好位差しで制し、ケンタッキーダービー戦線に名乗りを上げるも、1番人気で臨んだ前走G2-ルイジアナダービーでは好位追走から直線伸びずに、逃げ切ったHot Rod Charlieから12馬身差の6着と大敗。父・Into Mischiefの威光は大きいが、前走は負け過ぎとみるのが普通だが果たして。

・参考レース:2/13・G2-リズンスターS1着

8・Medina Spirit:17.00倍

牡3、父・Protonico、母・Mongolian Changa、母父・Brilliant Speed
調教師:Bob Baffert、騎手:John R Velazquez

・EQUIBASEスピード指数最高値:109(※1/2・G3-シャムS2着)
・Best Beyer:99(※1/2・G3-シャムS2着)
・5戦2勝、重賞1勝(1/30・G3-ロバートB.ルイスS)。

・前走4/3のG1-サンタアニタダービーでは1番人気に推されるも、勝ったRock Your Worldから4馬身1/4差の2着。ハナを奪えなかったレースだが、負け過ぎの印象。ただ、Beyerスピード指数「99」は出走メンバー中2番目の高数値で、同厩のLife Is Good不在のここなら大威張り出来る指数ではある。

・参考レース:1/30・G3-ロバートB.ルイスS1着

18・Super Stock:17.00倍

牡3、父・Dialed In、母・Super Girlie、母父・Closing Argument
調教師:Steven Asmussen、騎手:Ricardo Santana Jr

・EQUIBASEスピード指数最高値:106(※4/10・G1-アーカンソーダービー1着)
・Best Beyer:92
・8戦2勝、重賞1勝(4/10・G1-アーカンソーダービー)。

・前走4/10のG1-アーカンソーダービーはConcert Tourが圧倒的な人気を集めた一戦だったが、Caddo River、Concert Tourの後ろにつけて3番手から両馬を差し切っての勝利。前々走3/13のG2-レベルSでは勝ったConcert Tourから6馬身半差の4着と敗れていただけに、意外な勝利だったが、逃げ一辺倒ではなく好位差しで結果を出せたのは大きいか。米競馬殿堂入りの伯楽・Steven Asmussen調教師はケンタッキーダービー未勝利。2007年にはデビュー3連勝のCurlinを送り込むもストリートセンス、ハードスパンに遅れを取り3着と敗れ、戴冠の絶好機を逸している。ここは師にとってケンタッキーダービー初制覇がかかる一戦。

・参考レース:4/10・G1-アーカンソーダービー1着

20・Bourbonic:21.00倍

牡3、父・Bernardini、母・Dancing Afleet、母父・Afleet Alex
調教師:Todd Pletcher、騎手:Kendrick Carmouche

・EQUIBASEスピード指数最高値:100(※4/3・G2-ウッドメモリアルS1着)
・Best Beyer:89
・6戦3勝、重賞1勝(4/3・G2-ウッドメモリアルS)。

・他の有力馬とは未対戦の馬。前走4/3のG2-ウッドメモリアルSは最後方追走からの追い込み勝ちで、再現性に難のある印象だが、混戦になれば入着圏内に浮上してもおかしくない存在か。脚質的に大外20番枠はそれほど悪材料にはならない点はプラス。

・参考レース:4/3・G2-ウッドメモリアルS1着

11・Dynamic One:21.00倍

牡3、父・Union Rags、母・Beat The Drums、母父・Smart Strike
調教師:Todd Pletcher、騎手:Jose L Ortiz

・EQUIBASEスピード指数最高値:103(※12/26・Maiden Special Weight2着)
・Best Beyer:89
・5戦1勝、重賞2着1回。

・デビュー4戦目でようやく勝ち上がり、ケンタッキーダービー出走を賭けて臨んだ前走4/3のG2-ウッドメモリアルSで2着に入り、40ポイントを獲得し滑り込みで出走権獲得。12/26のMaiden Special WeightでEQUIBASEスピード指数103を記録しているが、この時に勝った馬がG3-ホーリーブルS、G2-ファウンテンオブユースSを連勝し、G1-フロリダダービーでは3着になったGreatest Honour(戦線離脱)。

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・折に触れアップしてきた今年のケンタッキーダービー戦線リポートの一覧は以下の通り。有力馬の戦線離脱や出走回避など紆余曲折を経て、いよいよ本番を迎える前にこれまでの流れに興味がおありの向きはご一読願いたい。