現地時間4/30(金)に米チャーチルダウンズ競馬場にて行われた、米3歳牝馬路線の大一番・G1-ケンタッキーオークス(ダ9f)、昨年のケンタッキーオークス馬・Shedaresthedevilが出走した、古馬牝馬G1-ラトロワンヌS(ダ8.5f)の結果と動画をお届けする。動画をご覧いただくとお分かりになるが、スタンドには観衆が多く入っており、アメリカでは「日常」が戻りつつあることが分かる。

Longines Kentucky Oaks(G1・ダ9f・3歳牝馬)

・ケンタッキーオークスは、2角を5番手で通過した1番人気の10番・Malathaatが終始外を回り、直線を3番手でむかえると、内のSearch Resultsとの競り合いをクビ差制して、人気に応え1着。

1着:Malathaat

牝3、父・Curlin、母・Dreaming Of Julia、母父・A.P. Indy
調教師:Todd Pletcher、騎手:John R Velazquez

・今回の勝利で通算5戦5勝G1・2勝目、重賞3勝目。昨年10/9のデビュー戦(ダ7f)→11/6のListed-テンプテッドS(ダ8f)→12/5のG2-デモワゼルS(ダ9f)とデビュー3連勝。今年は4/3のG1-アッシュランドS(ダ8.5f)から始動し1着。4戦無敗でここへ1番人気で臨んでいた馬。2019年キーンランド9月1歳馬セールにて105万米ドルで取引された高額馬。

・父のCurlinは2004年米国産のSmart Strike産駒。現役時は16戦11勝、BCクラシック、ドバイワールドC、プリークネスS、ジョッキークラブゴールドカップ(2勝)、スティーヴンフォスターH、ウッドワードSの7つのG1を含む重賞9勝。主な産駒にPalace Malice(ベルモントS、メトロポリタンH)、Exaggerator(プリークネスS、サンタアニタダービー等)、Vino Rosso(BCクラシック等)、Stellar Wind(G1・6勝)など。今年は本馬、Idol(サンタアニタH)、Known Agenda(フロリダダービー)の3頭がこれまでにG1を制し、7頭が重賞勝ち馬となり、産駒の活躍が顕著。

母のDreaming Of Juliaは8戦4勝、2歳G1-フリゼットS、G2-ガルフストリームオークスの勝ち馬で、BCジュヴェナイルフィリーズ3着、ケンタッキーオークス4着、マザーグースS2着とG1戦線で活躍した馬。祖母のDream Rushは16戦8勝、G1-テストS、G1-プライオレスSを含む重賞4勝

・母父のA.P. Indyは1989年米国産のSeattle Slew産駒。父と母父(Secretariat)がともに米3冠馬という配合で、半兄にサマースコール(プリークネスS)。現役時は11戦8勝、ベルモントS、BCクラシックなどG1・4勝、重賞6勝。2003年、2006年に北米リーディングサイアーとなり、2015年には北米リーディングブルードメアサイアーにもなった大種牡馬。直仔のPulpitがTapitを輩出し、Bold Ruler直系のサイアーラインを伸ばしている。昨年2月21日に31歳で老衰により永眠。

※関連記事:米国競馬界、エーピーインディという伝説を失う(米ブラッドホースの記事を和訳したジャパンスタッドブックインターナショナルの海外競馬ニュースより)

https://www.jairs.jp/contents/newsprot/2020/8/1.html

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/308/churchill-downs/2021-04-30/783465

La Troienne Stakes presented by Twinspires.com(G1・ダ8.5f・4歳以上牝馬)

・ラトロワンヌSは、ハナを切った2番・Shedaresthedevilが直線、力強く後続を抑え込み逃げ切り勝ち。

1着:Shedaresthedevil

牝4、父・Daredevil、母・Starship Warpspeed、母父・Congrats
調教師:Brad H Cox、騎手:Florent Geroux

・今回の勝利で通算13戦7勝、G1・2勝目、重賞5勝目。昨年9/4に行われたG1-ケンタッキーオークス(ダ9f)で同じDaredevil産駒のSwiss Skydiverとの競り合いを制し1着。その後、10/4のG1-スピンスターSでは3着と敗れるも、今年に入り、3/13のG2-アゼリS(ダ8.5f)を制し、ここへ臨んでいた馬。先日のG1-アップルブロッサムHでは、アゼリSで2着に負かしたLetruskaが、Monomoy Girl、Swiss Skydiverの両G1馬を降しており、Shedaresthedevilを含めたこれら4頭が今秋のBCディスタフに向けた覇権争いを繰り広げていくことになりそうである。

・父のDaredevilは2012年米国産のMore Than Ready産駒。現役時は5戦2勝、米2歳G1-シャンペンSの勝ち馬。現4歳のファーストクロップ(初年度の種付料は1万2500ドルで74頭がデビュー)から本馬とSwiss Skydiverの2頭のG1馬を輩出。74分の2(2.7%)でデビューした馬からG1馬が出たという驚異的な産駒成績は、同年のGalileo(3.6%)には劣るが、War Front(1.5%)、Speightstown(1.35%)、More than Ready(1.27%)、Tapit(0.83%)、Into Mischief(0.77%)を上回る優秀なもの。2019年秋にトルコへ輸出されていたが、センセーショナルな初年度産駒の活躍を受けて今年から米レーンズエンドファームでの供用となっている(今年の種付料は2万5000米ドル)。

・母のStarship Warpspeedは8戦1勝。母父のCongratsは2000年米国産のA.P. Indy産駒。現役時は26戦7勝、G2-サンパスカルHの勝ち馬。父としてTurbulent Descent(バレリーナSなどG1・4勝)など4頭のG1馬を輩出。BMSとしては250頭が出走し147頭が勝ち(33%)、AEIは1.11、CIは1.49、9頭のステークス勝ち馬を輩出している。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/308/churchill-downs/2021-04-30/783471