スノーフェアリーの仔が勝利。2021 欧州クラシック戦線リポート【13】フェアウェイS・レース結果

現地時間5/15(土)に英ニューマーケット競馬場にて行われた、Listed-フェアウェイS(芝10f)の結果と動画をお届けする。合わせて愛ナヴァン競馬場にて行われた、Listed-イエーツS(芝13f)の結果についても簡単に触れる。

Betway Fairway Stakes(Listed・芝10f・3歳・英ニューマーケット競馬場)

・内から3頭目の黄色い帽子のJohn Leeperが抜け出して、2着に1馬身3/4差をつけて勝利。

1着:John Leeper

牡3、父・Frankel、母・Snow Fairy、母父・Intikhab
調教師:Ed Dunlop、騎手:William Buick

今回の勝利で通算3戦2勝。昨年9/11のデビュー戦(芝7f)で4着→4/30の2戦目(AW10f)で1着とし、ここへ出走していた馬。今回の勝利を受けてウィリアムヒルでは英ダービーのアンティポストで本馬を単勝10.00倍の5番人気に設定。フェアウェイSから英ダービーというローテーションは異例のものになり、1998年のレース創設以来、ここから英ダービーを勝った馬は1頭もいないが、日本でもお馴染みの名牝が英ダービー馬を輩出することになるのか、楽しみな1頭が英ダービー候補に名乗りを上げたといって良さそうである。

・John LeeperはEd Dunlop調教師の父、John Leeper Dunlop調教師(2018年7月7日に死去・Shirley Heightsとエルハーブで英ダービー2勝)の名前を冠したもの。スポーティングライフでのインタビューでEd Dunlop調教師は、「(自身が手掛けた)Ouija Board(2004年の英オークス馬)の仔(Australia)が英ダービーを制したので、Snow Fairy(2010年の英オークス馬)が同じことが出来れば素晴らしい話だ」と語り、大きな期待を隠そうとしていない。

・以下の動画は2戦目のもの。内から差し込んでくる黄色い帽子の馬にご注目頂きたい。

・2018年のSnow FairyとJohn Leeperの写真。

・母のSnow Fairyは2007年愛国産、現役時は21戦8勝、英オークス、愛オークス、アイリッシュチャンピオンS、エリザベス女王杯2勝、香港カップの6つのG1に勝利。尚、John Leeperは3番仔になる

・以下の動画は2010年と2011年のエリザベス女王杯のもの。両年とも印象的な豪脚を披露しての勝利。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/38/newmarket/2021-05-15/782700

Irish Stallion Farms EBF Yeats Stakes(Listed・芝13f・3歳・愛ナヴァン競馬場)

・ゴール前はWordsworthとSir Lucan、バリードイル勢の一騎打ちになるも、外から差したSir Lucanがクビ差抜け出して1着。

1着:Sir Lucan

牡3、父・Camelot、母・Sparrow、母父・Oasis Dream
調教師:A P O’Brien、騎手:Wayne Lordan

今回の勝利で通算5戦2勝。前走4/23のG3-クラシックトライアル(芝1m1f209yds)では勝ち馬から17馬身3/4差の8着だった馬。今回は同厩のWordsworthに競り勝っての勝利となったが、ウィリアムヒルでは英ダービーのアンティポストで本馬を単勝26.00倍、15番人気の評価にとどめている。

・母のSparrowは2011年愛国産、現役時は10戦1勝、昨年のコックスプレート、今年のH E タンクレッドSの2つのG1を含む重賞3勝のSir Dragonetの全弟曽祖母がUrban Seaになる名門牝系の出身で、祖母のAll Too BeautifulはGalileoの全妹、Sea The Starsの半姉。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/193/navan/2021-05-15/784707

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