現地時間5/23(日)にシャティン競馬場にて行われた、G1-香港チャンピオンズ&チャターC(芝2400m)の結果と動画をお届けする。
Standard Chartered Champions & Chater Cup(G1・芝2400m・3歳以上)
・例によって7番・Time Warpがハナを切り、番手に1番人気の1番・Exultantがつけ、2番・Glorious Dragon、6番・Panfieldが続く展開。直線でExultantが番手から抜け出し先頭に立つと、外からPanfieldが接近。残り150でPanfieldがExultantを交わすと、外から伸びてきたColumbus Countyの追撃を半馬身差振り切り、Panfieldが1着。
1着:Panfield
牡4、父・Lookin At Lucky、母・Esterina、母父・Orpen
調教師:A T Millard、騎手:Karis Teetan
・チリから移籍してきた馬で、チリ時代は「Look Pen」の馬名で活躍し、G1-ポリャ・デ・ポトリリョス(芝1700m)、G1-ナシオナル・リカルド・ライオン(芝2000m)、G1-エル・エンサーヨ・メガ(芝2400m・チリ3冠競走の1冠目)の3つのG1に勝利。その後、香港に移籍し、8着→5着→4着→1着→3着(香港ダービー)。前走5/2のG3-クイーンマザーメモリアルC(芝2400m)が移籍後、初の重賞出走で5着。昨年のこのレースを勝って以来、約1年未勝利のExultantに衰えが見られるとはいえ、4歳の本馬がここを勝ったことで世代交代の声がいよいよ高まりそうな勝利。
・父のLookin At Luckyは2007年米国産のSmart Strike(その父・Mr. Prospector)産駒。現役時は13戦9勝、プリークネスS(ダ9.5f)、ハスケル招待S(ダ9f)、ハリウッドフューチュリティ(AW8.5f)、ノーフォークS(AW8.5f)、デルマーフューチュリティ(AW7f)の5つのG1を含む重賞8勝。2009年のエクリプス賞最優秀2歳牡馬、2010年のエクリプス賞最優秀3歳牡馬。シャトル種牡馬としてチリで繋養され、大成功を収めており、輩出した本馬も含めた15頭のG1馬の内、13頭はチリ産。残りの米国産の2頭はAccelerate(BCクラシックなどG1・4勝)とMaximum Securityの降着により繰り上がりでケンタッキーダービー馬となったCountry House。
・母のEsterinaは2007年アルゼンチン産。母の従弟・Escape of Gloryはアルゼンチンの2歳G1-グランクリテリウム大賞の勝ち馬。
・母父のOrpenは1996年米国産のLure(その父・Danzig)産駒。現役時は6戦2勝、仏2歳G1-モルニー賞(芝1200m)の勝ち馬。父としてTorrestrella(プールデッセデプーリッシュ)、マルペンサ(アルゼンチンのG1を3勝)を輩出。BMSとしてはマルペンサがサトノダイヤモンド(菊花賞、有馬記念)を輩出。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/416/sha-tin/2021-05-23/785594