現地時間6/6(日)に仏シャンティイ競馬場にて行われる、G1-仏ダービー(ジョッケクルブ賞・芝2100m)の展望をお届けする。先のプールデッセデプーラン(仏2000ギニー)を制したバリードイルのSt Mark’s Basilicaが1番人気に推されており、2冠達成なるかが注目ポイントとなる。

※レースの模様はグリーンチャンネル「ALL IN LINE!」にて6/6(日)の22:30~23:30、無料にて生中継される。日本時間日曜朝に行われる米3冠の最終戦・ベルモントSの模様も取り上げられる。

※併記したオッズは最新のウィリアムヒルの単勝オッズ。

※レーシングポストの仏ダービー(ジョッケクルブ賞)出馬表

https://www.racingpost.com/racecards/204/chantilly/2021-06-06/786758/

St Mark’s Basilica:3.5倍

牡3、父・Siyouni、母・Cabaret、母父・Galileo
調教師:A P O’Brien、騎手:Ioritz Mendizabal

・6戦3勝、G1・2勝。昨年8/22のデビュー3戦目(芝6f)で勝ち上がり→9/13の愛G1-ナショナルS(芝7f)で3着→10/10の英G1-デューハーストS(芝7f)で1着→休み明けで臨んだ前走5/16の仏G1-プールデッセデプーラン(仏2000ギニー・芝1600m)で1着。半兄のMagna Grecia(英2000ギニー、フューチュリティトロフィー)に続きクラシックホースとなった馬。尚、仏2冠は仏ダービーが2400mから2100mに距離短縮されて以降の16年間で3頭(2005年のShamardal、2010年のLope De Vega、2017年のBrametot)が達成している。

・大一番に強い産駒を続々と輩出してきたSiyouniの6世代目の産駒。Siyouniは2019年のSottsassに続く2頭目の仏ダービー制覇を狙うが、Sottsassも本馬と同じで母父はGalileo。英オークスを勝ったSnowfall同様、母父としてもGalileoが存在感を示すことになるか。A P O’Brien師はこれまでに仏ダービーには例年、管理馬を出走させてきたが未だ未勝利。Ioritz Mendizabal騎手は2008年のVision d’Etat、昨年のMishriffに続く仏ダービー3勝目を狙う。

・参考レース・5/16・G1-プールデッセデプーラン(仏2000ギニー)1着

Van Gogh:8.00倍

牡3、父・American Pharoah、母・Imagine、母父・Sadler’s Wells
調教師:A P O’Brien、騎手:Colin Keane

・9戦2勝。G1・1勝。昨年9/27のデビュー5戦目(芝7f)で勝ち上がり、10/10のG3-オータムS(芝8f)で2着→10/24のG1-クリテリウムアンテルナシオナル(芝1600m)で1着。今年は5/1のG1-英2000ギニー(芝8f)で始動し8着→5/22のG1-アイリッシュ2000ギニー(芝8f)で3着。近走は休み明けの英2000ギニー以外は大崩れしておらず、当初は英ダービーとの両睨みだったがここへ出走。4馬身差で圧勝したクリテリウムアンテルナシオナルは馬場状態「Heavy」で、重い馬場になれば有力候補となる。

・American Pharoahのセカンドクロップ。American Pharoahはこれまでに本馬、カフェファラオ、Harvey’s Lil Goilの3頭のG1馬を輩出中だが、産駒が当初の大きな期待に沿う活躍を見せているかは微妙な現況で種付料は初年度の20万米ドルから今年は10万米ドルに半減中。そろそろ大物の誕生が待たれるがどうなるか。母のImagineはG1-英オークス、G1-アイリッシュ1000ギニー、G3-パークSの勝ち馬

・参考レース・10/24・G1-クリテリウムアンテルナシオナル1着

Megallan:9.00倍

牡3、父・Kingman、母・Eastern Belle、母父・Champs Elysees
調教師:John & Thady Gosden、騎手:Olivier Peslier

・8戦2勝。2歳時にG3-オータムS(芝8f)4着、G1-フューチュリティトロフィー(芝8f)7着と重賞でそこそこの戦績を残し休養入り。休み明けの前々走4/2のListed-Ladbrokes Burradon Stakes(AW1m5yds)で1着→前走5/13のG2-ダンテS(芝1m2f56yds)で勝ったHurricane Laneから3/4身差の2着。英ダービーに出ていれば上位人気確実だったHigh Definition(英ダービーをスキップし6/26の愛ダービーへ出走予定)に先着した前走はそれなりに価値が高いもので、距離適性を見極めた上でここへの出走となった模様。

・叔父にGolden Horn(英ダービー、凱旋門賞、アイリッシュチャンピオンS、エクリプスS)を持つ良血馬。Olivier Peslier騎手は1997年のPeintre Celebre、2013年のIntelloに続く仏ダービー3勝目を狙う。

・参考レース・5/13・G2-ダンテS2着

Cheshire Academy:11.00倍

牡3、父・Flintshire、母・Danza Cavallo、母父・Sunday Break
調教師:J-C Rouget、騎手:Cristian Demuro

3戦3勝。昨年11/20のデビュー戦(AW2000m)→2/2の2戦目(AW2000m)→4/11のG3-ノアイユ賞(芝2100m)と無傷でここへ駒を進めている。前走は2着入線からの繰り上がりでの1着ではあるが、馬場状態「Very Soft」での勝利で、この馬も馬場が渋れば序列が上がる存在。

・Flintshireの初年度産駒になるが、重賞勝ちはこの馬のみ。母父のSunday Break(その父・フォーティナイナー)はノースヒルズマネジメント生産の日本産まれの馬。アメリカで現役生活を送り、G2-ピーターパンSに勝利。引退後は米、仏で種牡馬生活を送っていたが2017年3月に亡くなっている。

・Jean-Claude Rouget師は、2009年のLe Havre、2016年のAlmanzor、2017年のBrametot、2019年のSottsassに続く仏ダービー5勝目がかかる。Cristian Demuro騎手は2017年のBrametot、2019年のSottsassに続く仏ダービー3勝目を狙う。

・参考レース・4/11・G3-ノアイユ賞1着(2着入線繰り上がり)

Derab:11.00倍

牡3、父・Sea The Stars、母・Concentric、母父・Sadler’s Wells
調教師:John & Thady Gosden、騎手:Martin Harley

・3戦1勝、2着2回。昨年9/4のアスコットでのデビュー戦(芝7f)で2着→4/18のニューベリーでの2戦目(芝8f)で2着→5/14のニューマーケットでの3戦目(芝8f)で2着に6馬身半差をつけて1着。戦績は地味だが、Enableの半弟という血統的な魅力が大きく、昨年のMishriff同様、英ダービーではなくここを狙ってきたJohn Gosdenの目利きも買われて、高い評価を得ている。

・今年1月に亡くなったカリド・アブドゥラ殿下は1990年のSanglamore、2015年のNew Bayで仏ダービー2勝。総帥を失ったジャドモントファームに3つ目の仏ダービーのタイトルをもたらすことが出来るか。今年3月からJohn & Thady Gosden名義となったJohn Gosden師は昨年のMishriffに続く仏ダービー連覇を狙う。

・参考レース・5/14・Betfair Novice Stakes1着

Makaloun:11.00倍

牡3、父・Bated Breath、母・Makana、母父・Dalakhani
調教師:J-C Rouget、騎手:Christophe Soumillon

・6戦5勝、重賞2勝。昨年9/28のシャンティイでのG3-コンデ賞(芝1800m)をデビュー4連勝で2着に5馬身差をつけて圧勝。その後、1番人気で臨んだ10/24のG1-クリテリウムドサンクルー(芝2000m)は勝ち馬から2馬身差の3着。休み明けの前走5/11のG3-ギシェ賞(芝1800m)を勝利し、ここへ出走。

・父のBated Breathは5fの重賞勝ち馬で、スプリント路線で活躍した馬。産駒はマイルまでに良績が集中している。Makalounも2000mのクリテリウムドサンクルーで唯一の敗戦を喫していることもあり、2100mの距離に一抹の不安があるのは事実。馬主のアガ・カーン殿下は仏ダービー7勝の実績を誇り、ここを勝てば2006年のDarsi以来、15年ぶりの仏ダービー勝利となる。Christophe Soumillon騎手は2001年のAnabaa Blue、2003年のDalakhani、2006年のDarsiに続く仏ダービー4勝目を狙う。

・参考レース・9/28・G3-コンデ賞1着