現地時間6/5(日)に米ベルモントパーク競馬場にて行われた、米3冠最終戦のG1-ベルモントS(ダ12f)の結果と動画をお届けする。合わせてこの日の同競馬場ではG1レースが計8R行われており、メトロポリタンH、マンハッタンS、ジャストアゲームS、オグデンフィップスS、ジャイプールS、エイコーンS、ウッディスティーヴンスSについても触れている。

Belmont Stakes presented by NYRA Bets(G1・ダ12f・3歳)

・ベルモントSは、道中5番手通奏の2番・Essential Qualityが3角手前から外から上昇開始。4角では逃げていたHot Rod Charlieに並びかけると、直線は2頭のマッチレースに。最後はEssential Qualityが競り勝ち、Hot Rod Charlieに1馬身1/4差をつけて優勝。

・積極的に3番手を追走していた日本調教馬・フランスゴデイナは3角と4角の間辺りで脱落。レーシングポストでは「8着」とされているが、EQUIBASEではFinの欄が「–」となっており、競走中止になった模様。

1着:Essential Quality

牡3、父・Tapit、母・Delightful Quality、母父・Elusive Quality
調教師:Brad H Cox、騎手:Luis Saez

・今回の勝利で通算7戦6勝、G1・3勝目、重賞5勝目。デビュー5連勝で臨んだ前走5/1のG1-ケンタッキーダービー(ダ10f)はスタートで出負けし、ポジションを取るのに若干脚を使う形となり、好位追走から流れ込んでの4着(※今後、1着入線のMedina Spiritが禁止薬物の問題で失格になる見込みで、3着に繰り上がる可能性大)。その後、プリークネスSはスキップして、ここへ出走していた馬。

・父のTapitは2001年米国産のPulpit産駒。現役時は6戦3勝、G1-ウッドメモリアルS、G3-ローレルフューチュリティの勝ち馬。2014年には北米リーディングサイアーとなり、以後、3年連続継続。その後も5位(2017年)→5位(2018年)→3位(2019年)→3位(2020年)とコンスタントに上位をキープしている大種牡馬。ベルモントSは産駒が特に活躍しているレースで、Tonalist(2011年産)、クリエイターII(2013年産)、Tapwrit(2014年産)に続き、4頭目のベルモントS勝ち馬を輩出。

・母のDelightful Qualityは2009年米国産、13戦2勝、G3-ベッドオロージズ招待S3着。伯母のFolkloreはG1-BCジュヴェナイルフィリーズ、G1-メイトロンS、G2-アディロンダックSの勝ち馬。Folkloreの孫に昨年の3冠馬・コントレイル

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/258/belmont-park/2021-06-05/786675

Resorts World Casino Manhattan Stakes(G1・芝10f・4歳以上)

・マンハッタンSは、道中7番手追走のDomestic Spendingが直線大外に持ち出されると、矢のような末脚を駆使。一気に突き抜け、2着に2馬身3/4差をつけて快勝。

1着:Domestic Spending

せん4、父・Kingman、母・Urban Castle、母父・Street Cry
調教師:Chad C Brown、騎手:Flavien Prat

・今回の勝利で通算7戦6勝、G1・3勝目。前々走11/29のG1-ハリウッドダービー(芝9f)で1着→前走5/1のG1-ターフクラシックS(芝9f)を1着同着で制し、ここへ出走していた馬。今回の勝利でG1・3連勝を達成

・父のKingmanは2011年英国産のInvincible Spirit産駒。現役時は8戦7勝、英2000ギニーでNight of Thunderに敗れたのが唯一の敗戦で、ジャックルマロワ賞、サセックスS、セントジェームズパレスS、アイリッシュ2000ギニーの4つのG1を含む重賞6勝。本馬Palace Pier(ロッキンジS、ジャックルマロワ賞、セントジェームズパレスS)、Persian King(ムーランドロンシャン賞、イスパーン賞、プールデッセデプーラン)、シュネルマイスター(NHKマイルC)の4頭の産駒G1馬を輩出中。G1馬になったばかりのシュネルマイスター以外は3頭全て現在3つのG1を勝っており、質の高い大物G1馬ばかりが出ている。今年の種付料は昨年と同額の15万ポンドと高額で着々と大種牡馬への道を歩んでいる印象。

・母のUrban Castleは2011年米国産、英国で現役生活を送り13戦3勝、Listed-リバーエデンフィリーズS(AW・1m5f)の勝ち馬。曽祖母のLucayan Princessを牝祖とする主な活躍馬にLuso(ドイツ賞、アラルポカール、香港ヴァーズ2勝等)、アヴニールセルタン(プールデッセデプーリッシュ、ディアヌ賞)、Queen’s Trust(BCフィリー&メアターフ)、Warrsan(コロネーションC2勝、バーデン大賞2勝)など。

※EQUIBASEのchart

https://www.equibase.com/premium/chartEmb.cfm?track=BEL&raceDate=06/05/2021&cy=USA&rn=10

Hill ‘N’ Dale Metropolitan Handicap(G1・ダ8f・3歳以上)

・メトロポリタンHは、1番人気のKnicks Goが逃げる形。この直後に3頭が併走していたが、この中にいた3番・Silver Stateが最内から直線で抜け出して1着。サウジカップ(4着)以来のレースだったKnicks Goは直線沈み4着。

1着:Silver State

牡4、父・ハードスパン、母・Supreme、母父・エンパイアメーカー
調教師:Steven Asmussen、騎手:Ricardo Santana Jr

・今回の勝利で通算11戦7勝、G1初制覇。昨年はG3-ルコントS2着、G2-リズンスターS3着、G2-ルイジアナダービー7着とケンタッキーダービー戦線で善戦。一息入れられ、昨年10/22に復帰すると以後、リステッド2勝、重賞1勝(G2-オークローンH・ダ9f)を含む5連勝を果たし、ここへ出走していた馬。2018年のキーンランド9月1歳馬セールにて45万米ドルにて取引された馬。

・父のハードスパンは2004年米国産のDanzig産駒。現役時は13戦7勝、G1-キングズビショップS(ダ7f)、G2-ケンタッキーCクラシックS(AW9f)、G2-レーンズエンドS(AW9f)、G3-ルコントS(ダ8f)の重賞4勝。他にBCクラシック、ケンタッキーダービーで2着。2008年から2013年まではアメリカで供用され10頭のG1馬を輩出。2014年に1年だけ日本にて供用され、メイケイダイハード(中京記念)を輩出。2015年にアメリカに戻ってからはOut for a Spin(2016年産・アッシュランドS)、Hard Not to Love(2016年産・ラブレアS)、Spun to Run(2016年産・BCダートマイル)、本馬がG1勝ち。合計14頭のG1馬を輩出中

・母のSupremeは2007年米国産、10戦4勝、G3-ロイヤルノースS2着。祖母のMon Belleはケンタッキーダービー、フロリダダービーの勝ち馬・Monarchosの全妹。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/258/belmont-park/2021-06-05/786678

Longines Just a Game Stakes(G1・芝8f・4歳以上牝馬)

・ジャストアゲームSは、後方追走のゴドルフィンの8番・Althiqaが直線で内をすくって俊敏な差し脚を披露し、差し切り勝ち。

1着:Althiqa

牝4、父・Dark Angel、母・Mistrusting、母父・Shamardal
調教師:Charlie Appleby、騎手:Mike E Smith

・今回の勝利で通算10戦5勝、G1初制覇、重賞2勝目。1/28のメイダンでのG2-ケープヴェルディS(芝1600m)で重賞初制覇を果たし、次走2/18のG2-バランシーンS(芝1800m)で3着。今回は休み明けのレースで初めてのアメリカ遠征。同厩のSummer Romanceとワンツーを決め、陣営のレース選択の的確さが目立った一戦となっている。

・父のDark Angelは2005年愛国産のAcclamation産駒。現役時は2歳時にのみ稼働し9戦4勝、英2歳G1-ミドルパークS(6f)、英2歳G2-ミルリーフS(6f8yds)の勝ち馬。Battaash(ナンソープS2勝、キングズスタンドS、アベイドロンシャン賞)、Harry Angel(スプリントC、ジュライC)、Lethal Force(ジュライC、ダイヤモンドジュビリーS)、Mecca’s Angel(ナンソープS2勝)などの優良スプリンターを輩出中。Althiqaは8頭目の産駒G1馬になる

・母のMistrustingは2012年愛国産、7戦4勝、6fのリステッドを1勝。祖母のMisheerは8戦3勝、英2歳G2-チェリーヒントンS(6f)の勝ち馬で、英2歳G1-チェヴァリーパークS(6f)で2着、英G3-フレッドダーリンS(7f)で4着。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/258/belmont-park/2021-06-05/786677

Ogden Phipps Stakes(G1・ダ8.5f・4歳以上牝馬)

・オグデンフィップスSは、ハナに立った3番・Letruskaがラクに逃げ切り勝ち。

1着:Letruska

牝5、父・Super Saver、母・Magic Appeal、母父・Successful Appeal
調教師:Fausto Gutierrez、騎手:Jose L Ortiz

・今回の勝利で通算19戦14勝、G1・2勝目、重賞5勝目+メキシコ(国際セリ名簿基準委員会のパート3国)のローカルG1を2勝。前走4/17のG1-アップルブロッサムH(ダ8.5f)でMonomoy Girl、Swiss Skydiverの両G1馬を降す大きな勝利をあげ、ここへ出走していた馬。Monomoy Girlとは6ポンド(約2.5kg)、Swiss Skydiverとは4ポンド(約2kg)の斤量差があったレースだが、今回のG1連勝で今秋のBCディスタフに向けて視界良好となっている。bet365ではBCディスタフのアンティポストで本馬をMonomoy Girl(4.50倍)に次ぐ、5.00倍の2番人気に設定している。

・父のSuper Saverは2007年米国産のMaria’s Mon産駒。現役時は10戦3勝、G1-ケンタッキーダービー(ダ10f)、G2-ケンタッキージョッキークラブS(ダ8.5f・レコード勝ち)の勝ち馬。主な産駒にRunhappy(BCスプリント、キングスビショップS)、Happy Saver(ジョッキークラブゴールドC)。Letruskaを含む5頭の産駒G1馬を輩出中。現在はトルコにて供用中で種付料は1万2500ユーロ。

・母のMagic Appealは2007年米国産、2歳時のみ稼働し5戦1勝、G2-アディロンダックS3着、G1-スピナウェイS5着。母の全弟・J P’s Gustoは2歳G1-デルマーフューチュリティ、2歳G2-ベストパルS、2歳G3-ハリウッドジュヴェナイルチャンピオンシップSの勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/258/belmont-park/2021-06-05/786676

Jackpocket Jaipur Stakes(G1・芝6f・3歳以上)

・ジャイプールSは、後ろから2頭目辺りを追走していた2番・Casa Creedが直線大外一気の追い込み勝ち。

1着:Casa Creed

牡5、父・Jimmy Creed、母・Achalaya、母父・Bellamy Road
調教師:William Mott、騎手:Junior Alvarado

・今回の勝利で通算20戦5勝、G1初制覇、重賞2勝目。昨年はフォスターデイヴH3着、シャドウェルターフマイルS4着とG1で善戦するも、BCマイルは12着と大敗。前々走3/6ののG1-フランクE.キルローマイルS(芝8f)で6着→前走4/24のListed-イルーシヴクオリティS(芝7f)で1着とし、ここへ出走していた馬。2017年のキーンランド9月1歳馬セールにて10万5000米ドルにて取引された馬。

・父のJimmy Creedは2009年米国産のDistorted Humor産駒。現役時は10戦4勝、G1-マリブS(ダ7f)、G2-ポトレログランデS(ダ6.5f)の勝ち馬で、他にG1-サンタアニタスプリントチャンピオンシップS3着、G1-ビングクロスビーS3着。セカンドクロップのCasa Creedは初の産駒G1馬になり、他に3頭の重賞勝ち馬を輩出中。

・母のAchalayaは2012年米国産、未出走。半弟のChess’s DreamはG3-キトゥンズジョイSの勝ち馬。祖母のWild Heart Dancingは米重賞3勝、加重賞1勝の活躍馬。Wild Heart Dancingの半弟・Man from WicklowはG1-ガルフストリームパークブリーダーズカップターフS、G2-W.L.マックナイトHの勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/258/belmont-park/2021-06-05/786673

Acorn Stakes(G1・ダ8f・3歳牝馬)

・エイコーンSは、外の4番手追走のSearch Resultsが直線きっちりと抜け出して1着。

1着:Search Results

牝3、父・Flatter、母・Co Cola、母父・Candy Ride
調教師:Chad C Brown、騎手:Javier Castellano

・今回の勝利で通算5戦4勝、2着1回。G1初制覇、重賞2勝目。前々走4/3のG3-ガゼルS(ダ9f)をデビュー3連勝で制し、前走4/30のG1-ケンタッキーオークス(ダ9f)では勝ったMalathaatのクビ差の2着とし、ここへ1番人気で出走していた馬。2019年のキーンランド9月1歳馬セールにて31万米ドルにて取引された馬。

・父のFlatterは1999年米国産のA.P. Indy産駒。現役時は6戦4勝、重賞勝ちはなく、G2-ワシントンパークH3着が唯一の重賞出走歴になる。Search Resultsは5頭目の産駒G1馬。主な産駒にWest Coast(2014年産・トラヴァーズS、ペンシルヴェニアダービー)、Flat Out(2006年産・ジョッキークラブゴールドカップ2勝、シガーマイルH)。

・母のCo Colaは2011年米国産、5戦1勝、G3-オールドハットS2着。母の従弟にマインドユアビスケッツ(ドバイゴールデンシャヒーン2勝、マリブS)。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/258/belmont-park/2021-06-05/786672

Woody Stephens Stakes presented by Nassau County Industrial Development Agency(G1・ダ7f・3歳)

・ウッディスティーヴンスSは、ハナを奪ったDrain The ClockにJackie’s Warriorが競りかけて、両馬がレースを主導。直線はマッチレースとなり、Drain The Clockがクビ差抜け出し1着。勝ち馬と2着のJackie’s Warriorは共にMaclean’s Music産駒。

1着:Drain The Clock

牡3、父・Maclean’s Music、母・Manki、母父・Arch
調教師:Saffie A Joseph Jr、騎手:Jose L Ortiz

・今回の勝利で通算8戦6勝、G1初制覇、重賞3勝目。1/30のG3-スウェイルS(ダ7f)で重賞初制覇→2/27のG2-ファウンテンオブユースS(ダ8.5f)で2着→4/3のG3-ベイショアS(ダ7f)で1着とし、ここへ出走していた馬。

・父のMaclean’s Musicは2008年米国産、Distorted Humor産駒。現役時は1戦1勝(このレースでデビュー戦で記録されたBeyer Speed Figureの歴代最高値114を記録)。Cloud Computing(2014年産・プリークネスS)、Complexity(2016年産・シャンペンS)、Jackie’s Warrior(2018年産・シャンペンS、ホープフルS)、本馬の4頭のG1馬をこれまでに輩出。

・母のMankiは2011年米国産、4戦未勝利。伯母のMidnight Lineは米G2-ロングアイランドH、英G3-メイヒルS、英G3-プレスティジSの勝ち馬。Midnight Lineの産駒、Communiqueは英G2-プリンセスオブウェールズタタソールズS、英G2-ジョッキークラブSの勝ち馬。祖母の従姉・Imperial Beautyは仏G1-アベイドロンシャン賞の勝ち馬。祖母の従弟・Jan Vermeerは仏G1-クリテリウムアンテルナシオナル、愛G3-ガリニュールSの勝ち馬。祖母の従妹・Togetherは米G1-クイーンエリザベス2世チャレンジカップS、愛G3-シルバーフラッシュSの勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/258/belmont-park/2021-06-05/786670