現地時間6/6(日)に仏シャンティイ競馬場にて行われた、G1-仏ダービー(ジョッケクルブ賞・芝2100m)の結果と動画をお届けする。

Qatar Prix du Jockey Club(G1・芝2100m・3歳牡馬、牝馬)

・内の好位を追走していた1番人気・St Mark’s Basilicaが直線で最内を突いて残り300で先頭に。追われると2番手以降を速やかに突き離し、セーフティーリードを築く盤石の内容で快勝。

1着:St Mark’s Basilica

牡3、父・Siyouni、母・Cabaret、母父・Galileo
調教師:A P O’Brien、騎手:Ioritz Mendizabal

・今回の勝利で通算7戦4勝、G1・3勝目。昨年8/22のデビュー3戦目(芝6f)で勝ち上がり→9/13の愛G1-ナショナルS(芝7f)で3着→10/10の英G1-デューハーストS(芝7f)で1着→前走5/16のG1-プールデッセデプーラン(仏2000ギニー・芝1600m)で1着とし、ここへ出走していた馬。内枠(2番枠)の利を活かし、素軽い先行力で早々と好位の内を確保し、直線は最内から抜け出すロスの無いレースを遂行。この距離でこの勝ち方が出来るなら今後の活躍が楽しみな存在といえそうである。A P O’Brien師は2015年にHighland Reelで2着となったのがこれまでの最高成績だったが今回仏ダービー初勝利。Ioritz Mendizabal騎手は仏ダービー3勝目。

・今回のレースのRPR(レーシングポストレーティング)は118。昨年のMishriffが116、一昨年のSottsassが121、2018年のStudy of Manが115、2017年のBrametotが117、2016年のAlmanzorが117。前5年の歴代仏ダービー馬と比較すると、今年は一昨年のSottsassに次ぐ2番目のレーティングでまずまずの評価。

・父のSiyouniは2007年仏国産のPivotal産駒。現役時は12戦4勝、仏2歳G1-ジャンリュックラガルデール賞(芝1400m)、Listed-ラフレーシュ賞(芝1000m)の勝ち馬。以下のSiyouniの種付料の推移と当該世代から出たG1馬をまとめたリストを見ると、現1歳(2020年産まれ)、現当歳(2021年産まれ)がLaurensやSottsassの活躍を受けて種付料が高騰し質の高い繁殖牝馬が集まったと思われる世代なだけに、2年後、3年後のSiyouni産駒の活躍が今から注目される。

 ※Siyouniの種付料の推移と翌年産まれの当該世代から出たG1馬について

 2011年・EUR 7,000
 ・初年度産駒のErvedyaが2012年に誕生。

 2012年・EUR 7,000
 2013年・EUR 7,000

 2014年・EUR 7,000
 ・初年度産駒のErvedyaがG3-カブール賞1着、G1-マルセルブサック賞2着と2歳重賞で活躍。
 ・4thクロップのLaurensが2015年に誕生。

 2015年・EUR 20,000
 ・前年のErvedyaの活躍を受けて種付料が前年の約3倍に急騰。この年、ErvedyaがG1・3連勝の大活躍。
 ・5thクロップのSottsassが2016年に誕生。

 2016年・EUR 30,000
 ・前年のErvedyaの大活躍を受けて種付料が前年の1.5倍に上昇。この年、初年度産駒のFinsbury Squareが仏重賞2勝、Siyoushakeが仏重賞2勝、2ndクロップのVoltaが仏重賞1勝、Spectreが仏重賞1勝、Trixiaが仏重賞1勝と5頭の産駒が重賞勝ちと産駒がセンセーショナルな活躍を見せる。
 ・6thクロップのDream And DoEtoileが2017年に誕生。

 2017年・EUR 45,000
 ・前年、産駒5頭が重賞勝ちしたのを受けて、種付料が2年連続で前年の1.5倍に上昇。この年、4thクロップのLaurensが英2歳G1-フィリーズマイル、英2歳G2-メイヒルSに勝利。
 ・7thクロップのSt Mark’s Basilicaが2018年に誕生。

 2018年・EUR 75,000
 ・前年のLaurensの活躍を受けて種付料が前年の約1.6倍に上昇。この年、4thクロップのLaurensがG1・4勝の大活躍。
 ・この年に種付けされて翌年に産まれた世代が現2歳馬。

 2019年・EUR 100,000
 ・前年のLaurensの活躍を受けて種付料が遂に10万ユーロの大台に到達。この年、5thクロップのSottsassがG1-仏ダービー、G2-ニエル賞を勝ち、凱旋門賞3着と活躍。4thクロップのLaurensもG1-ロートシルト賞に勝利。
 ・この年に種付けされて翌年に産まれた世代が現1歳馬。

 2020年・EUR 100,000
 ・前年のSottsass、Laurensの活躍を受けて種付料は10万ユーロをキープ。この年、5thクロップのSottsassがG1-ガネー賞、G1-凱旋門賞に勝利。6thクロップのDream And DoがG1-仏1000ギニー、EtoileがG1-E.P.テイラーSを制し、産駒3頭がG1を制覇。
 ・この年に種付けされて今年産まれた世代が現当歳馬。

 2021年・EUR 140,000
 ・前年に3頭がG1を制したのを受けて、種付料が過去最高の14万ユーロへ上昇。

母のCabaretは2007年愛国産、現役時は7戦2勝、愛2歳G3-シルバーフラッシュS(芝7f)の勝ち馬半兄のMagna Grecia(父・Invincible Spirit)は英G1-英2000ギニー、英2歳G1-フューチュリティトロフィーの勝ち馬。伯父のDrumfireは英2歳G3-ソラリオSの勝ち馬。

2着:Sealiway

牡3、父・Galiway、母・Kensea、母父・Kendargent
調教師:F Rossi、騎手:Franck Blondel

・昨年10/4のG1-ジャンリュックラガルデール賞(芝1400m)を2着に8馬身差をつけて勝利していた馬。道中は好位の外を追走していたが、直線でバテることなく良く伸びて2着入線。

3着:Millebosc

牡3、父・Le Havre、母・Mixed Intention、母父・Elusive City
調教師:Mlle Stephanie Nigge、騎手:Gregory Benoist

・前走5/11のG3-ギシェ賞(芝1800m)で2着だった馬。道中は勝ったSt Mark’s Basilicaの直後につけていたが、直線半ばで外に持ち出されると、ラストは鋭い脚を使い3着入線。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/204/chantilly/2021-06-06/786758