2021 ロイヤルアスコット開催特集【3】2日目レース結果

ロイヤルアスコット開催2日目のレース結果をお届けする。G1-プリンスオブウェールズSを中心に本日も7つのレースが行われている。

Queen Mary Stakes(G2・芝5f・2歳牝馬)

・クイーンメアリーSは、外の馬群の好位につけていたQuick Suzyが、1番人気のTwilight Gleamingを差し切って1着。

1着:Quick Suzy

牝2、父・Profitable、母・Snooze、母父・Marju
調教師:Gavin Cromwell、騎手:Gary Carroll

・今回の勝利で通算4戦2勝、重賞初制覇。デビュー2戦目(芝6f)で勝ち上がり、前走5/16のG3-フィリーズスプリントS(芝6f)を2着とし、ここへ出走していた馬。

・父のProfitableは2012年愛国産のInvincible Spirit産駒。現役時は23戦5勝、G1-キングズスタンドS(5f)、G2-テンプルS(5f)、G3-パレスハウスS(5f)の勝ち馬。現2歳馬がファーストクロップとなり、本馬が初の重賞勝ち馬となる。他に既に英愛仏で6頭が勝ち上がり。

・母のSnoozeは2007年愛国産、未出走。本馬の従姉・Aria Importanteは伊G3-プリミパッシ賞の勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2021-06-16/785073

Queen’s Vase(G2・芝1m6f34y・3歳)

・クイーンズヴァーズは、ゴドルフィンの青い帽子のKemariが好位追走から直線抜け出して1着。

1着:Kemari

せん3、父・Dubawi、母・Koora、母父・Pivotal
調教師:Charlie Appleby、騎手:William Buick

・今回の勝利で通算3戦2勝、重賞初制覇。5/13のデビュー戦(芝10f)で2着→5/28の2戦目(芝1m3f104yds)で1着とし、ここへ出走していた馬。

・父のDubawiは2002年愛国産のDubai Millennium産駒。現役時は8戦5勝、ジャックルマロワ賞(1600m)、アイリッシュ2000ギニー(8f)、ナショナルS(7f)の3つのG1を含む重賞4勝。Dubawi×Pivotalの配合での活躍馬に仏G3-フロール賞の勝ち馬・Intimation。

母のKooraは2012年英国産、9戦2勝、G3-セントサイモンS(芝12f)の勝ち馬。他にG2-ミドルトンS2着、G1-プリティポリーS4着。本馬の伯父・MilanはG1-英セントレジャー、G2-グレートヴォルティジュールSの勝ち馬。本馬の従兄・Karpinoは独G2-メールミュルヘンスレネン、独G3-ドクトルブッシュ記念の勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2021-06-16/785072

Duke Of Cambridge Stakes(G2・芝1m Str・4歳以上牝馬)

・デュークオブケンブリッジSは、後方追走の芦毛馬・Indie Angelが大外から一気に突き抜けて差し切り勝ち。1番人気のLady Bowthorpeが2着。

1着:Indie Angel

牝4、父・Dark Angel、母・Indigo Lady、母父・Sir Percy
調教師:John & Thady Gosden、騎手:Frankie Dettori

・今回の勝利で通算14戦5勝、重賞初制覇。前走5/2のニューマーケットでのG2-ダリアS(芝9f)で勝ったLady Bowthorpeから3馬身1/4差の4着と敗れていた馬だが、今回はLady Bowthorpeに2馬身半差をつけて勝利。単勝23倍の評価で人気は薄かったが、大舞台で結果を出す厩舎、鞍上はさすがの一語。Frankie Dettoriはこの勝利がロイヤルアスコット75勝目

※レース後のFrankie Dettoriのtweet。明日のゴールドカップを意識してか最後の絵文字はバイオリン!

・父のDark Angelは2005年愛国産のAcclamation産駒。現役時は2歳時にのみ稼働し9戦4勝、英2歳G1-ミドルパークS(6f)、英2歳G2-ミルリーフS(6f8yds)の勝ち馬。初日にBerkshire Shadowが2歳G2-コヴェントリーSを制したばかりで、今年のロイヤルアスコットで産駒が早くも2つ目の重賞制覇

母のIndigo Ladyは2010年英国産、10戦2勝、Listed-シルバーS(芝10f)の勝ち馬。他に仏G3-オマール賞3着。母の従兄・Imperial Dancerは伊G1-ローマ賞を含む重賞4勝。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2021-06-16/781519

Prince Of Wales’s Stakes(G1・芝1m1f212y・4歳以上)(British Champions Series)

・プリンスオブウェールズSは、ハナに立った1番人気のLoveが逃げ切り勝ち。3/4身差の2着に昨年のジャンロマネ賞、BCフィリー&メアターフの勝ち馬でWootton Bassett産駒のAudarya。尚、Loveと人気を分け合うと予想されていたLord Northは出走を取り止めている。

1着:Love

牝4、父・Galileo、母・Pikaboo、母父・Pivotal
調教師:A P O’Brien、騎手:Ryan Moore

・今回の勝利で通算11戦7勝、G1・5勝目(プリンスオブウェールズS、ヨークシャーオークス、英オークス、英1000ギニー、モイグレアスタッドS)、重賞6勝目。今回は昨年8月のヨークシャーオークス以来、301日ぶりの休み明けのレースだったが、勝利。次走はキングジョージやエクリプスSが検討される模様。A P O’Brien師はロイヤルアスコット75勝目。今回の結果を受けてウィリアムヒルでは凱旋門賞のアンティポストで同厩の英オークス馬・Snowfallと同率で本馬を1番人気(6.00倍)に設定。今年の凱旋門賞はバリードイルの牝馬2騎の激突という構図になりそうである。

・父のGalileoは1998年愛国産のSadler’s Wells産駒。現役時は8戦6勝、英ダービー、愛ダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスSの3つのG1を含む重賞4勝。Galileo×Pivotalの配合での活躍馬にMagical(アイリッシュチャンピオンS2勝、英チャンピオンSなどG1・7勝)。

・母のPikabooは5戦未勝利だが繁殖牝馬として優れた実績を残しており、半姉のLucky Kristale(父・Lucky Story )は英2歳G2-ロウザーS、英2歳G2-ダッチェスオブケンブリッジSの勝ち馬。全姉のFlatteringは愛G3-ムンスターオークスの勝ち馬。全姉のPeach Treeは愛G3-スタネーラSの勝ち馬。叔父のArabian Gleamは英重賞3勝。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2021-06-16/781518

Royal Hunt Cup(Heritage Handicap・芝1m Str・3歳以上)

・ロイヤルハントCは、内の馬群で番手を追走していたゴドルフィンのDark Angel産駒・Real World(牡4)が番手差しを決めて1着。2着との着差は4馬身3/4差。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2021-06-16/783969

Windsor Castle Stakes(Listed・芝5f・2歳)

・ウィンザーキャッスルSは、内の馬群の後方追走から追い込んだHavana Gold産駒・Chipotle(牡2)が1着。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2021-06-16/785075

Kensington Palace Stakes(Handicap・芝7f213y Rnd・4歳以上牝馬)

・ケンジントンパレスSは、Night Of Thunder産駒・Lola Showgirl(牝4)が逃げ切り勝ち。鞍上のLaura Pearsonはロイヤルアスコットで勝利をあげた4人目の女性ジョッキーとなっている

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2021-06-16/785074

※3日目はStradivariusがYeatsに並ぶゴールドカップ4連覇の偉業達成に挑む注目の一日。At The Racesは2頭のゴールドカップでの雄姿をコラージュした1分弱の動画やジョン・ゴスデン、タディ・ゴスデンへのインタビュー動画をアップしている。4本指を立てて帰還するデットーリを見ることが出来るのか、3日目のゴールドカップは見逃せないレースとなる。

※今年はエリザベス女王が来場していないこともあり、恒例のウィンザー城からアスコットの直線を抜けて、パレードリングまで複数の馬車でロイヤルファミリーが来場するロイヤルプロセッションは行われておらず、チャールズ皇太子は車での来場となっている。

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