ロイヤルアスコット開催最終日のレース結果をお届けする。本日はG1-ダイヤモンドジュビリーS(芝6f)を中心に7つのレースが行われている。最終日はGod Save the Queenが吹奏される中、1Rの前にエリザベス女王が御料車(ベントレーステートリムジン)に乗ってパレードリングに来場している。

Chesham Stakes(Listed・芝7f・2歳)

・チェシャムSは、鼻面の白い馬、1番人気・Point Lonsdaleが、馬場の中央から抜け出し、内で逃げ粘っていたエリザベス女王の持ち馬・Reach For The Moonを半馬身差交わして1着。

1着:Point Lonsdale

牡2、父・Australia、母・Sweepstake、母父・Acclamation
調教師:A P O’Brien、騎手:Ryan Moore

・今回の勝利で通算2戦2勝。6/2のカラでのデビュー戦(芝7f)で2着に5馬身半差をつけて勝利し、ここへ出走していた馬。現時点でウィリアムヒルでは来年の英2000ギニーで本馬を1番人気(13.00倍)、英ダービーでも1番人気(9.00倍)に設定。いずれも2番人気以下を大きく引き離すオッズとなっており、まずは来年のクラシック戦線のポールポジションに立ったといえる存在。今日の内容からは距離が伸びて良さそうな印象。

・父のAustraliaは2011年英国産のGalileo産駒で、名牝・Ouija Board(G1・7勝)の4番仔。現役時は8戦5勝、英・愛ダービー、インターナショナルSの3つのG1を含む重賞4勝。現2歳までの4世代で3頭のG1馬(Galileo ChromeOrder of AustraliaMare Australis)、13頭の重賞勝ち馬、本馬を含む6頭のリステッド勝ち馬を輩出。今年はMare AustralisがG1-ガネー賞に勝利、Broome、Epona Playsが共に重賞2勝をあげるなど、既に5頭の産駒が重賞勝利をあげ、産駒の活躍が目立っている。

母のSweepstakeは2005年愛国産、5戦2勝、英2歳Listed-ナショナルS(芝5f)の勝ち馬で、2歳英G3-プリンセスマーガレットS(芝6f)で3着、米G3-アパラチアンS(芝8f)で2着。本馬の全兄・BroomeはG2-ムーアズブリッジS、G3-アレッジドS、G3-愛ダービートライアル、G3-バリサックスSの重賞4勝の現役馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2021-06-19/785088

Jersey Stakes(G3・芝7f・3歳)

・ジャージーSは、内の馬群の後方に控えていたゴドルフィンの白い帽子のCreative Forceが一気に突き抜け1着、2着には外の馬群の好位にいたゴドルフィンの青い帽子のNaval Crownが入り、ゴドルフィンのワンツーフィニッシュを決めている。

1着:Creative Force

せん3、父・Dubawi、母・Choose Me、母父・Choisir
調教師:Charlie Appleby、騎手:James Doyle

・今回の勝利で通算6戦5勝、重賞初制覇。昨秋に去勢されて以降、4/15のニューマーケットでのハンデ戦(芝6f)→5/1のニューマーケットでのハンデ戦(芝6f)→5/15のニューベリーでのListed-カルナヴォンS(芝6f)と3連勝を果たし、ここへ出走していた馬。

・父のDubawiは2002年愛国産のDubai Millennium産駒。現役時は8戦5勝、ジャックルマロワ賞(8f)、アイリッシュ2000ギニー(8f)、ナショナルS(7f)の3つのG1を含む重賞4勝。2日目のクイーンズヴァーズを勝ったKemariに続き、今年のロイヤルアスコットで2つ目の産駒の重賞勝利。

母のChoose Meは2006年愛国産、28戦4勝、Listed-フェアリーブリッジS(芝7.5f)の勝ち馬で、G3-デニーコーデルラヴァラック&ランウェイズスタッドフィリーズS2着、G2-ブランドフォードS3着。本馬の半姉・PersuasiveはG1-クイーンエリザベス2世S、G3-アタランタフィリーズSの勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2021-06-19/785085

Hardwicke Stakes(G2・芝1m3f211y・4歳以上)

・ハードウィックSは、好位追走のWonderful Tonightが直線で早めに抜け出し、外から差してきた1番人気のBroomeを抑えて1着。

1着:Wonderful Tonight

牝4、父・Le Havre、母・Salvation、母父・Montjeu
調教師:David Menuisier、騎手:William Buick

・今回の勝利で通算9戦5勝、重賞4勝目。昨年8/16の仏G3-ミネルヴ賞(芝2500m)で重賞初制覇を果たすと、次走の仏G1-ヴェルメイユ賞は5着に敗れるも、10/3の仏G1-ロワイヤリュー賞(芝2800m)→10/17の英G1-ブリティッシュチャンピオンズフィリーズ&メアズS(芝2400m)のG1を連勝。今回は休み明けのレースだった馬。これまでの3つの重賞勝ちは馬場状態が「Heavy」「Heavy」「Soft」で、今日の馬場状態は「Soft」。馬場状態が味方した可能性はあるが、これで重賞3連勝達成。次走について、レース後にDavid Menuisier師はキングジョージ、ヨークシャーオークスの名前をあげている。

・父のLe Havreは2006年愛国産のNoverre産駒。現役時は6戦4勝、2009年のG1-ジョッケクルブ賞の勝ち馬で同年のプールデッセデプーランは2着。現2歳までの9世代の中から本馬を含めこれまでに5頭のG1馬を輩出中。主な産駒にいずれも仏牝馬2冠馬で日本に繋養中のアヴニールセルタン、ラクレソニエール。

・母のSalvationは2007年英国産、8戦1勝。本馬と曽祖母が同じCamelot(英・愛ダービー、英2000ギニーなどG1・4勝)が同牝系の出身。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2021-06-19/781526

Diamond Jubilee Stakes(G1・芝6f・4歳以上)(British Champions Series)

・ダイヤモンドジュビリーSは、外の馬群を先導したArt Power、内の馬群を先導したGlen Shielの両馬の争いになりかけるも、内から差した鼻面の白い、黄色の帽子・Dream Of Dreamsが鋭く伸びて、差し切り勝ち。

1着:Dream Of Dreams

せん7、父・Dream Ahead、母・Vasilia、母父・Dansili
調教師:Sir Michael Stoute、騎手:Ryan Moore

・今回の勝利で通算31戦9勝、G1・2勝目、重賞3勝目。昨年8/15のG2-ハンガーフォードS(芝7f)で重賞初制覇を果たし、次走9/5のG1-スプリントC(芝6f)でG1初制覇。10/17のG1-ブリティッシュチャンピオンズスプリントS(芝6f)は8着に敗れたが、213日ぶりの休み明けのレースとなった前走5/17のListed-レジャーS(芝6f)を制し、ここへ出走していた馬。ダイヤモンドジュビリーSは一昨年はBlue Pointからアタマ差の2着、昨年はHello Youmzainからアタマ差の2着、と2年連続で2着に惜敗していたが、3度目の挑戦で今回勝利。Sir Michael Stoute師はこの勝利がロイヤルアスコット82勝目。

・父のDream Aheadは2008年米国産のディクタット産駒。現役時は9戦6勝、フォレ賞、スプリントC、ジュライC、ミドルパークS、モルニー賞の5つのG1に勝利。これまでにAl Wukair(ジャックルマロワ賞)、Glass Slippers(アベイドロンシャン賞、フライングファイブS、BCターフスプリント)、Donjuan Triumphant(ブリティッシュチャンピオンズスプリントS)、本馬の4頭のG1馬を輩出。

・母のVasiliaは2004年英国産、未出走。母の半姉・Airwaveは英2歳G1-チェヴァリーパークSを含む重賞3勝。母の半妹・Jwalaは英G1-ナンソープSの勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2021-06-19/781525

Wokingham Stakes(Heritage Handicap・芝6f・3歳以上)

・ウォーキンガムSは、内の馬群の最後方を進んでいた、鼻面の白いMayson産駒・Rohaan(せん3)が豪快に差し切って1着。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2021-06-19/783970

Golden Gates Stakes(Handicap・芝1m1f212y・3歳)

・ゴールデンゲートSは、4角を最後方で通過したシャドーロールのZoffany産駒・Foxes Tales(牡3)が、イン強襲。あっという間に先頭に立ち1着。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2021-06-19/785087

Queen Alexandra Stakes(芝2m5f143y・4歳以上)

・クイーンアレクサンドラSは、中団待機のDansili産駒・Stratum(せん8)が直線で一気に突き抜けて差し切り勝ち。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/2/ascot/2021-06-19/785086

・以下は今日のエリザベス女王の来場シーンの動画。今年は初日から4日目までは来場していなかったが、本日2年ぶりのロイヤルアスコット来場となっている。女王が乗車している御料車は2002年にイギリス自動車製造者協会から即位50周年のお祝いとして進呈された、ベントレーステートリムジン。女王のために2台作られ、ボディは装甲が施され、地雷に耐える床、対戦車ロケット砲に耐えるガラス、毒ガス攻撃に対応できる気密構造、ランフラットタイヤなどの重装備で、多くの人から女王がよく見えるように配慮された特徴的な窓を持ち、女王が座るリアシートは女王の身長に合わせて作られ、女王の座り心地が最優先されて設計されている。降車シーンを見ると分かるがドアは観音開きのタイプ。

・開催リーディングジョッキーはOisin Murphy。4日目のコモンウェルスCで1着入線後に2着降着となったが、その次のレース、コロネーションSをすぐに制したのはお見事。最終日のゴールデンゲートSで4角最後方から直線でインを突いて差し切ったレースも印象深いもの。

https://twitter.com/AtTheRaces/status/1406305577005891584

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