2021 ディアヌ賞(仏オークス)・レース結果

現地時間6/20(日)に仏シャンティイ競馬場にて行われた、G1-ディアヌ賞(仏オークス)の結果と動画をお届けする。昨年はディープインパクト産駒・Fancy Blueが制覇しているが、今年もディープインパクト産駒・Harajukuが出走している。

Prix de Diane Longines(G1・芝2100m・3歳牝馬)

・番手追走のJoan Of Arcが直線仕掛けられると、しっかりと伸び、ゴール前で逃げ馬を交わし、外から差し伸びた各馬の追撃も封じ、1着。外から最後良く伸びた1番人気のPhilomeneが2着。ディープインパクト産駒・Harajukuは4角でJoan Of Arcの外の直後につけ、直線も一瞬抜け出すか?と思わせる見せ場十分な内容も最後は伸びを欠き6着。

・フランス語実況で楽しみたい方は以下の動画をご視聴下さい。

1着:Joan Of Arc

牝3、父・Galileo、母・You’resothrilling、母父・Storm Cat
調教師:A P O’Brien、騎手:Ioritz Mendizabal

・今回の勝利で通算6戦3勝、G1初制覇、重賞2勝目。昨年11/6のデビュー戦(AW7f)で2着→3/21の2戦目(芝7f)で1着→4/11の愛G3-1000ギニートライアルS(芝7f)で6着→5/9の愛G3-アイリッシュ1000ギニートライアル(芝8f)で1着→5/23の愛G1-アイリッシュ1000ギニー(芝8f)で2着とし、ここへ出走していた馬。

・A P O’Brien師、Ioritz Mendizabal騎手は共にディアヌ賞(仏オークス)初制覇。今春、このコンビでSt Mark’s Basilicaで勝ったジョッケクルブ賞(仏ダービー)、プールデッセデプーラン(仏2000ギニー)に続きフランスクラシック3勝目。Ioritz Mendizabal騎手はレース後、「私にとって、それは想像を絶するものであり、完全に魔法のようなものです」とコメント。A P O’Brien師は今春の英・愛・仏のクラシックで英2勝(英1000ギニー、英オークス)、愛1勝(愛1000ギニー)、仏3勝(仏ダービー、仏オークス、仏2000ギニー)の計6勝。これから行われる愛オークス(Snowfall)、愛ダービーも有力馬を抱えており、まだ勝ち星が積みあがる可能性大。

母のYou’resothrillingは2005年米国産、7戦2勝、英2歳G2-チェリーヒントンS(芝6f)、愛2歳G3-フィリーズスプリントS(芝6f)の勝ち馬で、他に英2歳G3-アルバニーS2着、愛G1-メイトロンS4着。G1・6勝のGiant’s Causewayの全妹になる良血馬で、母のMariah’s Stormは米重賞6勝の活躍馬。Joan Of Arcの従兄のDecorated Knight(父・Galileo)はアイリッシュチャンピオンS、タタソールズゴールドC、ジェベルハッタの3つのG1を含む重賞4勝。

・You’resothrillingは繁殖牝馬として非常に優秀な成績を残しており、Joan Of Arcは4頭目の産駒G1馬になる

※母のYou’resothrillingが母として輩出した優良産駒の一覧。父は全てGalileoで、Joan Of Arcの全きょうだいになる。

Marvellous(2011年産・牝馬)はG1-アイリッシュ1000ギニーの勝ち馬。
Gleneagles(2012年産・牡馬)は英2000ギニー、愛2000ギニー、セントジェームズパレスS、ナショナルS4つのG1を含む重賞6勝。2014年のカルティエ賞最優秀2歳牡馬。
・Coolmore(2013年産・牝馬)は愛G3-C.L.&M.F.ウェルドパークSの勝ち馬。
・The Taj Mahal(2014年産・牡馬)は豪G2-ジッピングクラシック(2勝)、豪G3-JRAカップの勝ち馬。
Happily(2015年産・牝馬)は仏2歳G1-ジャンリュックラガルデール賞、愛2歳G1-モイグレアスタッドS、愛2歳G3-シルバーフラッシュSの勝ち馬。2017年のカルティエ賞最優秀2歳牝馬。
・Vatican City(2017年産・牡馬)は昨年のアイリッシュ2000ギニー2着馬。
Joan Of Arc(2018年産・牝馬)は今年の仏G1-ディアヌ賞(仏オークス)、愛G3-アイリッシュ1000ギニートライアルの勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/204/chantilly/2021-06-20/787738