2021 ハスケルS、ダイアナS等・レース結果

現地時間7/17(土)に米モンマスパーク競馬場にて行われた、G1-ハスケルS(ダ9f)、G1-ユナイテッドネーションズS(芝11f)と、米サラトガ競馬場にて行われた、G1-ダイアナS(芝9f)の結果と動画をお届けする。ハスケルSは1着入線馬が降着となる波乱のレースとなっている。

TVG.com Haskell Stakes(G1・ダ9f・3歳・モンマスパーク競馬場)

・ハスケルSは、Midnight Bourbonが番手、1番人気のHot Rod Charlieが3番手、2番人気のMandalounが4番手につける展開。直線は3頭の争いになりかけるも、外のHot Rod Charlieが左に斜行し、Midnight Bourbonの進路を塞ぐ形になり、Midnight Bourbonが落馬するアクシデントが発生。結果、ハナ差で1着入線したHot Rod Charlieは6着に降着となり、2着入線のMandalounが繰り上がりで1着。

1着(2着入線から繰り上がり):Mandaloun

牡3、父・Into Mischief、母・Brooch、母父・エンパイアメーカー
調教師:Brad H Cox、騎手:Florent Geroux

・今回の勝利で通算8戦5勝、G1初制覇、重賞2勝目。今年2/13のG2-リズンスターS(ダ9f)の勝ち馬で、次走のG2-ルイジアナダービーは6着と敗れるも、5/1のG1-ケンタッキーダービー(ダ10f)で2着と健闘。その後、6/13のListed-ペガサスS(ダ8.5f)を制し、ここへ出走していた馬。

・父のInto Mischiefは2005年米国産のHarlan’s Holiday産駒。現役時は6戦3勝、2歳G1-キャッシュコールフューチュリティ(AW8.5f)の重賞1勝。半妹に名牝Beholder(G1・11勝、エクリプス賞を4度受賞)、半弟にMendelssohn(BCジュヴェナイルターフ)。一昨年、昨年と2年連続で北米リーディングサイアーの座に就き、昨年は2172万5335ドルの総収得賞金のレコードを記録。今年も既にMischevious AlexがG1-カーターHに、GamineがG1-ダービーシティディスタフSを制しており、現時点で北米リーディングサイアーランキング1位に付け、3年連続のリーディング獲得に向けて視界良好。本馬は10頭目の産駒G1馬になる

母のBroochは2011年米国産、現役時は愛8戦4勝、G2-ランウェイズスタッドS(芝1mile)、G3-デニーコーデルラヴァラックフィリーズS(芝9.5f)の勝ち馬。祖母のDaring Divaは仏5戦2勝、Listed-クリテリウムドフィテッセ(芝1000m)の勝ち馬。Daring Divaの全妹・EmulousはG1-アイルランドメイトロンSを含む愛重賞5勝。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/253/monmouth-park/2021-07-17/789587

Diana Stakes(G1・芝9f・4歳上牝馬・サラトガ競馬場)

・ダイアナSは、1番人気のSummer Romanceがハナを切り、同厩のAlthiqaは中団を追走。直線は逃げ込みを図るSummer Romanceの外からAlthiqaが強襲。3/4身差、抜け出したAlthiqaが差し切り勝ち。2着にSummer Romanceが残り、ゴドルフィンのワンツー決着。

1着:Althiqa

牝4、父・Dark Angel、母・Mistrusting、母父・Shamardal
調教師:Charlie Appleby、騎手:Manuel Franco

・今回の勝利で通算11戦6勝、G1・2勝目、重賞3勝目。前走6/5のG1-ジャストアゲームS(芝8f)に続き、G1連勝。2/18のメイダンでのG2-バランシーンS(芝1800m)で勝ったSummer Romanceから3馬身差の3着に敗れていたこともあり、距離面に若干の懸念があったが自身初の9fでの勝利を収めている。

・父のDark Angelは2005年愛国産のAcclamation産駒。現役時は2歳時にのみ稼働し9戦4勝、英2歳G1-ミドルパークS(6f)、英2歳G2-ミルリーフS(6f8yds)の勝ち馬。Battaash(ナンソープS2勝、キングズスタンドS、アベイドロンシャン賞)、Harry Angel(スプリントC、ジュライC)、Lethal Force(ジュライC、ダイヤモンドジュビリーS)、Mecca’s Angel(ナンソープS2勝)などの優良スプリンターを輩出中。今年は本馬とRaging Bull(メイカーズ46マイルS)の2頭がこれまでにG1を3勝

母のMistrustingは2012年愛国産、7戦4勝、6fのリステッドを1勝。祖母のMisheerは8戦3勝、英2歳G2-チェリーヒントンS(6f)の勝ち馬で、英2歳G1-チェヴァリーパークS(6f)で2着、英G3-フレッドダーリンS(7f)で4着。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/445/saratoga/2021-07-17/789581

United Nations Stakes(G1・芝11f・3歳上・モンマスパーク競馬場)

・ユナイテッドネーションズSは、1番人気のTribhuvanがハナを切り、マイペースの逃げに持ち込むと、終始レースを制圧。直線も危なげなく後続を抑え、快勝。

1着:Tribhuvan

せん5、父・Toronado、母・Mahendra、母父・Next Desert
調教師:Chad C Brown、騎手:Flavien Prat

・今回の勝利で通算18戦4勝、G1初制覇、重賞2勝目。昨年フランスからアメリカに移籍した馬で、今年5/1のG2-フォートマーシーS(芝9f)で重賞初制覇を果たすと、次走6/5のG1-マンハッタンS(芝10f)では同厩のDomestic Spendingに次ぐ2着と健闘。今回は1番人気でここへ出走していた馬。

・父のToronadoは2010年愛国産のHigh Chaparral産駒。現役時は12戦6勝、クイーンアンS(4歳時)、サセックスS(3歳時)の2つのマイルG1を含む重賞4勝。他にサセックスS2着(4歳時)、ムーランドロンシャン賞2着(4歳時)、セントジェームズパレスS2着(3歳時)。今年3月にファーストクロップのMasked Crusaderが豪G1-ウィリアムレイドSを制したばかりで、同じくファーストクロップになる本馬は2頭目の産駒G1馬になる。これまでに本馬を含む6頭が重賞勝ち、8頭がリステッド勝ち。

・母のMahendraは2005年ドイツ産。Tribhuvanの従妹に今年G1-ガネー賞を勝ったMare Australisがおり、伯母のMacleya(G2-ポモーヌ賞、G3-アレフランス賞)、叔父のMontclair(G3-バルブヴィル賞)はいずれもフランスの重賞勝ち馬。4代母のMajoritatは1987年のドイツオークス馬で、この馬を牝祖とする活躍馬に日本ダービー、天皇賞(秋)など重賞4勝のエイシンフラッシュがいる。

・母父のNext Desertは1999年愛国産のDesert Style産駒。現役時は9戦5勝、G1-ドイチェスダービー、G2-ウニオンレネン、G3-ドクトルブッシュ記念の勝ち馬。父として輩出した主な産駒に独重賞2勝のGereon。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/253/monmouth-park/2021-07-17/789586