現地時間8/7(土)に米サラトガ競馬場にて行われた、G1-ホイットニーS(ダ9f)、G1-サラトガダービー招待S(芝9.5f)、G1-テストS(ダ7f)の結果と動画をお届けする。ホイットニーSは5頭立てだが、G1馬が4頭(Knicks Go、Silver State、Swiss Skydiver、Maxfield)出走した豪華メンバーでの一戦となっている。
Whitney Stakes(G1・ダ9f・4歳以上)
・ホイットニーSは、ハナに立ったKnicks Goが、番手につけたSwiss Skydiver以下を離しての逃げ。直線に入っても脚色衰えず、2着のMaxfieldに4馬身半差をつけて快勝。3着にSilver State、4着にSwiss Skydiver。
1着:Knicks Go
牡5、父・Paynter、母・Kosmo’s Buddy、母父・Outflanker
調教師:Brad H Cox、騎手:Joel Rosario
・今回の勝利で通算22戦8勝、G1・4勝目、重賞5勝目。2歳時にG1勝ち(ブリーダーズフューチュリティ)、BCジュヴェナイル2着と活躍後、低迷していたが、昨年11/7のG1-BCダートマイル(ダ8f)→今年1/23のG1-ペガサスワールドC招待S(ダ9f)を連勝し、一気に本格化。その後、2/20のサウジカップ(ダ1800m)で4着→6/5のG1-メトロポリタンH(ダ8f)で4着と連敗を喫したが、前走7/2のG3-コーンハスカーンH(ダ9f)を2着に10馬身1/4差をつけて圧勝し、ここへ出走していた。2017年9月のキーンランド1歳馬セールにて8万7000米ドルにてKorea Racing Authorityに購買されており、いずれは韓国にてスタッドインするものと思われる馬。
・父のPaynterは2009年米国産のAwesome Again産駒。現役時は11戦4勝、G1-ハスケル招待Sの勝ち馬で、ベルモントS2着、オーサムアゲインS2着。母はTiznow(BCクラシック2勝)の全姉になる。これまでに本馬を含め4頭の重賞勝ち馬を輩出しているが、G1馬は本馬のみ。
・母のKosmo’s Buddyは2005年米国産、37戦5勝。近親にCountus In(メイトリアークS)、Ransom the Moon(ビングクロスビーS2勝)。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/445/saratoga/2021-08-07/791077
Saratoga Derby Invitational Stakes(G1・芝9.5f・3歳)(Mellon Course)
・サラトガダービー招待Sは、1番人気のBolshoi Balletが番手につける展開。3角手前から仕掛けられて番手抜け出しを図ろうとするも手応えが悪く、伸びを欠く形となり、中団待機の黄色い帽子のState Of Restが直線鋭く伸びて差し切り勝ち。Bolshoi Balletは4着。
1着:State Of Rest
牡3、父・Starspangledbanner、母・Repose、母父・Quiet American
調教師:Joseph Patrick O’Brien、騎手:John R Velazquez
・今回の勝利で通算8戦2勝、重賞初制覇。G2-シャンペンS3着、G1-フューチュリティトロフィー5着、G3-タイロスS5着と2歳重賞でソコソコの戦績を残していた馬で、休み明けの前走7/26のListed-セレブレーションS(芝1mile)を3着とし、ここへ出走していた馬。
・父のStarspangledbannerは2006年豪州産のChoisir産駒。現役時は23戦7勝、ゴールデンジュビリーS(6f)、ジュライC(6f)、オークレイプレート(1200m)、コーフィールドギニー(1600m)の4つのG1を含む重賞5勝。本馬は7thクロップになるが、1stクロップのThe Wow Signal(モルニー賞)、6thクロップのMillisle(チェヴァリーパークS)に続く、3頭目の産駒G1馬になる。他に4頭のG2勝ち馬、4頭のG3勝ち馬、9頭のリステッド勝ち馬を輩出。クールモアスタッドにて供用中で今年の種付料は2万2500ユーロ。
・母のReposeは2012年米国産、未出走。母の従姉にMusical Chimes(仏1000ギニー、ジョンCメイビーH)、Music Note(CCAオークス、マザーグースS、ベルデイムS、バレリーナS、ガゼルS)。Music Noteは今年のドバイワールドCを制したMystic Guideの母。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/445/saratoga/2021-08-07/791079
Longines Test Stakes(G1・ダ7f・3歳牝馬)
・テストSは、2,3番手につけていたBella Sofiaが直線で抜け出し、2着に4馬身1/4差をつけて圧勝。1番人気のSearch Resultsは3着。
1着:Bella Sofia
牝3、父・Awesome Patriot、母・Love Contract、母父・Consolidator
調教師:Rudy Rodriguez、騎手:Luis Saez
・今回の勝利で通算4戦3勝、重賞初制覇。今年5/6のデビュー戦(ダ6f)で1着→6/6のListed-ジャージーガールS(ダ6f)で2着→7/11のAllowance(ダ6f)で1着とし、ここへ出走していた馬。2020年7月のOBS2歳セールにて2万米ドルにて取引された馬。
・父のAwesome Patriotは2008年米国産のAwesome Again産駒。現役時は7戦3勝。伯父にTiznow(BCクラシック2勝など)、全弟にOxbow(プリークネスS)。チリでセントレジャーなどG1・3勝をあげたCariblancoに続き、Bella Sofiaは2頭目の産駒G1馬になる。アメリカで4年供用された後、現在はチリで供用中。Bella Sofiaはアメリカでの供用最終年に種付された時の産駒で、当時の種付料は2500米ドル。
・母のLove Contractは2009年米国産、22戦4勝。祖母のOption Contractは1990年米国産、9戦3勝。曽祖母のInfiniteは1980年米国産、9戦4勝、G1-イエローリボンS3着、G2-ダイアナH3着、G3-アシーニアS3着。Infiniteを牝祖とする活躍馬にホットチャチャ(G1-クイーンエリザベス2世チャレンジカップSを含む重賞4勝)。ホットチャチャの産駒に菊花賞2着馬・エタリオウ。
※レーシングポストのFULL result
https://www.racingpost.com/results/445/saratoga/2021-08-07/791078