2021 モーリスドゲスト賞、ベルリン大賞等・レース結果

現地時間8/8(日)に仏、独、愛の3か国でG1レースが行われている。本稿では仏G1-モーリスドゲスト賞(芝1300m)、独G1-ベルリン大賞(芝2400m)、愛2歳G1-フェニックスS(芝6f)の結果と動画をお届けする。

Larc Prix Maurice de Gheest(G1・芝1300m(Straight Course)・3歳以上・仏ドーヴィル競馬場)

・モーリスドゲスト賞は、後方に控えていたオレンジ色の帽子、5番・Marianafootが進路を確保されると、一気に伸び、2着のTropbeauに1馬身3/4差をつけて差し切り勝ち。同率で1番人気となっていたStarmanは3着、アメリカ調教馬・Campanelleはスタートで立ち上がり、先手を取るのに脚を使う形となりシンガリ負け。

1着:Marianafoot

牡6、父・Footstepsinthesand、母・Marianabaa、母父・Anabaa
調教師:J Reynier、騎手:Mickael Barzalona

・今回の勝利で通算20戦13勝、G1初制覇、重賞3勝目。昨年まではリステッド2勝、重賞2着1回が主な戦績だったが、今年は2/12の条件戦(AW1300m)と3/23の条件戦(AW1300m)を連勝。続く4/26のリステッド(芝1200m)も勝ち、5/30のG3-パレロワイヤル賞(芝1400m)で初重賞制覇を果たすと、7/1のG3-ポルトマイヨー賞(芝1400m)も制覇。6歳にして一気に本格化し、重賞3連勝を狙ってここへ出走していた馬。これで8連勝達成

・父のFootstepsinthesandは2002年英国産のGiant’s Causewayの初年度産駒。現役時は3戦3勝、G1-英2000ギニー(8f・Dubawiらに勝利)、G3-キラヴーランS(7f)の勝ち馬。本馬は7頭目の産駒G1馬になるが、この内、4頭はアルゼンチン、ニュージーランドでのG1勝ちで、欧州でのG1馬はChachamaidee(メイトロンS)、Shamalgan(ヴィットーリオ・ディ・カープア賞)に続く3頭目になる。2006年のスタッドインから2019年まではクールモアスタッドにて供用されていたが、昨年からはキャッスルハイドスタッドにて供用中。今年の種付料は1万2500ユーロ。

・母のMarianabaaは2009年仏国産、12戦2勝。近親に目立った活躍馬はおらず牝系はいたって地味。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/206/deauville/2021-08-08/791090

Longines 131st Grosser Preis von Berlin(G1・芝2400m・3歳以上・独ホッペガルテン競馬場)

・ベルリン大賞は、好位外目追走の白い帽子、5番・Alpinistaが、直線で逃げていたゴドルフィンのWalton Streetを抜き去り、内から外に進路を変えて差してきた1番人気のTorquator Tassoの追撃も封じ1着。

1着:Alpinista

牝4、父・Frankel、母・Alwilda、母父・Hernando
調教師:Sir Mark Prescott Bt、騎手:Luke Morris

・今回の勝利で通算10戦5勝、G1初制覇、重賞2勝目。昨年はリステッド1勝を上げ、G1-ヨークシャーオークスでLoveの2着に入るなど重賞2着2回。今年は4/30のリステッド(芝1m4f)から始動し1着→前走7/3のG2-ランカシャーオークス(芝1m3f175yds)で重賞初制覇を果たし、ここへ出走していた馬。

・父のFrankelは2008年英国産のGalileo産駒。現役時は14戦14勝、G1・10勝、重賞12勝。本馬は18頭目の産駒G1馬になるが、今年は産駒の活躍が特に顕著で、Adayar(英ダービー、キングジョージ6世&クイーンエリザベスS)とHurricane Lane(アイリッシュダービー、パリ大賞)がクラシック戦線で活躍し、Snow LanternがファルマスSを勝ち、豪州ではConverge(J.J.アトキンス)、Hungry Heart(オーストラリアンオークス、ヴァイナリースタッドS)がG1勝ち。

母のAlwildaは2010年英国産、24戦4勝、独Listed-Silbernes Band(芝3800m)の勝ち馬。祖母のAlbanovaは独G1-オイロパ賞、独G1-ラインラントポカール、独G1-ドイツ賞の勝ち馬で、祖母の全姉・Alboradaは英G1-チャンピオンS2勝、英G2-ナッソーS、愛G2-プリティポリーS、愛G3-パークSの勝ち馬。スペシャルウィークが勝った1999年のジャパンカップ出走のために来日していたが出走取消。叔父のAlgometerは英G3-レガシーカップSの勝ち馬。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/440/hoppegarten/2021-08-08/791083

Keeneland Phoenix Stakes(G1・芝6f・2歳・愛カラ競馬場)

・フェニックスSは、ハナに立った4番・Ebro Riverが大接戦となったゴール前、差し返す形で1着。1番人気のGo Bears Goは3着。

1着:Ebro River

牡2、父・Galileo Gold、母・Soft Power、母父・Balmont
調教師:Hugo Palmer、騎手:Shane Foley

・今回の勝利で通算7戦3勝、重賞初制覇。5/15のデビュー2戦目(芝5f)で勝ち上がり、5/27のListed-ナショナルS(芝5f)で1着→6/15のG2-コヴェントリーS(芝6f)で5着→7/8のG2-ジュライS(芝6f)で4着→7/29のG2-リッチモンドS(芝6f)で4着とし、ここへ出走していた馬。

・父のGalileo Goldは2013年英国産のPaco Boy産駒。現役時は12戦5勝、G1-英2000ギニー、G1-セントジェームズパレスS、G2-ヴィンテージSの勝ち馬。現2歳がファーストクロップになり、早々とG1馬を輩出。他にOsculaが8/3に仏G3-シックスパーフェクションズ賞を勝ち、Systemが7/26にListed-エンプレスSに勝利、と本馬を含め早くも3頭がステークス勝ち馬になっている現況。

・母のSoft Powerは2011年愛国産、6戦1勝。従兄のSlade PowerはG1-ジュライC、G1-ダイヤモンドジュビリーSの2つのG1を含む重賞6勝。

※レーシングポストのFULL result

https://www.racingpost.com/results/178/curragh/2021-08-08/787516